web デザインクラウドソーシングで初案件を取る手順

中西 直美
中西 直美
web デザインクラウドソーシングで初案件を取る手順

この記事のポイント

  • web デザインクラウドソーシングで初案件を取りたい方へ
  • メリット・デメリットを実例を交えて丁寧に解説します

「Webデザインを勉強したけれど、最初の1件がどうしても取れない」。このご相談、本当に多いんです。スクールを卒業して、ポートフォリオも作って、クラウドソーシングにも登録した。なのに、応募しても応募しても返事がない。気づけば1か月、2か月と過ぎていく。「私には向いていないのかも」と落ち込んでしまう方、たくさん見てきました。

大丈夫ですよ。あなたは一人じゃありません。Webデザイン初心者がクラウドソーシングで初案件を取るまでに苦戦するのは、ごく普通のことです。むしろ、最初の1件が取れた人は、ほぼ全員が同じ壁を越えてきました。

この記事では、web デザインクラウドソーシングで初案件を取るための具体的な手順を、市場の現状から応募文の書き方まで丁寧にお伝えします。読み終わる頃には、明日から何をすればいいかがはっきり見えているはずです。

Webデザインクラウドソーシングの市場と相場感

まず、いまWebデザインのクラウドソーシング市場がどうなっているかを、客観的なデータで確認しておきましょう。「自分が遅れているのでは」という不安は、市場全体の構造を知るとずいぶん和らぎます。

クラウドソーシング市場は、ここ数年で大きく拡大してきました。在宅ワークの普及と副業解禁の流れを受けて、デザイン領域では特にバナー制作、LP(ランディングページ)制作、ホームページ制作の依頼が増えています。発注側も、大手代理店に頼むほどではない予算規模の案件をクラウドソーシングに流すケースが一般的になりました。

報酬の相場感は、案件のタイプによってかなり幅があります。バナー制作の単発案件で1枚3,000円〜10,000円、LP1ページのデザインで30,000円〜80,000円、ホームページ1サイトの制作で80,000円〜300,000円程度が、初心者〜中級者の中心レンジです。もちろん、実績を積んだ方は同じ案件でこの2〜3倍の単価を取ることもあります。

ここで大事なのは、相場の真ん中ではなく「いま自分がどこを狙うべきか」を見極めることです。実績ゼロの状態で、いきなり中央値の案件を取ろうとしても、競合に埋もれてしまいます。初案件のターゲットは、相場のやや下、競合が少ない領域から探すのが現実的です。

ソフトウェア作成者の年収・単価相場では、Web系を含む技術職全般の単価レンジを公開しています。Webデザインはこのカテゴリと隣接する領域なので、目を通しておくと中長期の単価設計の参考になります。

なぜ初案件が取れないのか、本当の理由

「応募しているのに返事が来ない」というご相談を受けると、私はまず応募文と実績の見せ方を確認させていただきます。すると、ほとんどの方に共通する3つのつまずきが見えてきます。

1つ目は、応募文がテンプレートに見えること。「ぜひ応募させていただきます。よろしくお願いします」だけで終わっている応募文を、発注者は1日に何十通も受け取っています。テンプレ感のある応募文は、開かれないまま流されてしまうことが多いんです。

2つ目は、実績の出し方がわかりにくいこと。リンクだけ貼ってあっても、発注者はクリックして見に行く時間がありません。1秒で「この人なら頼めそう」と思ってもらえる見せ方が必要です。

3つ目は、狙う案件のレンジが背伸びしすぎていること。実績ゼロでホームページ1サイト30万円の案件に応募しても、経験者の中で埋もれてしまいます。最初は「単価が低くて競合が少ない案件」から取りに行く方が、結果的に早く軌道に乗ります。

このあたりは心理的にもしんどい部分ですよね。「安い案件はやりたくない」「ちゃんとした実績だけ載せたい」というプライドは、よくわかります。ただ、最初の1件は「お金を稼ぐ」より「実績を作る」ことを優先した方が、半年後の景色が大きく変わります。

Webデザイン初心者にクラウドソーシングがおすすめな理由

ここで一度、なぜWebデザイン初心者の方にクラウドソーシングがおすすめされるのかを整理しておきます。理由を理解しておくと、目の前の「返事が来ない」という出来事に振り回されにくくなります。

まず、初期費用が無料で始められる点が大きなメリットです。多くのクラウドソーシングサイトは、登録料・月額利用料がかかりません。自分でホームページを作る必要も、営業先に飛び込む必要もありません。スマホとPCがあれば、今日からでも応募を始められます。

次に、営業せずに案件が一覧で見えること。フリーランスの最大の悩みは「仕事の取り方がわからない」ことですが、クラウドソーシングは案件が常に公開されている状態なので、「応募する」というアクションだけに集中できます。

3つ目に、実績がそのまま履歴として残ること。納品した案件数、評価、コメントが自分のプロフィールに蓄積されていきます。これは、自分のホームページで実績を主張するよりも、第三者からの客観的な評価として強い説得力を持ちます。

4つ目に、報酬の未払いリスクが低いこと。仮払い制度(エスクロー)が整っているサイトでは、発注者が事前に報酬を運営に預けるため、納品後に「振り込んでもらえない」というトラブルが起きにくくなっています。

5つ目に、スキルを段階的に伸ばせること。バナー1枚から始めて、LP、コーポレートサイト、ECサイトと、案件の難易度を自分のペースで上げていけます。会社員のように、いきなり大きな仕事を任されてプレッシャーで潰れる、ということが起きにくい構造になっています。

プログラミング・Webレッスンのお仕事のページでは、Web系の学習をサポートする案件も紹介しています。デザインと並行してコーディングを学ぶ方は、こちらも参考にしてみてください。

クラウドソーシングのデメリットと向き合い方

メリットだけお伝えするのはフェアじゃないので、デメリットもきちんと共有します。クラウドソーシングは万能ではありません。

最大のデメリットは、手数料がかかることです。多くのサイトでは、報酬の10%〜20%程度がシステム手数料として差し引かれます。5万円の案件を受注しても、実際に受け取れるのは4万円前後、ということが起こります。

2つ目は、価格競争に巻き込まれやすいことです。初心者の方が多数登録しているため、低単価で受けてしまう人が一定数います。同じ案件に5人が応募して、一番安い人が選ばれる、という構造は避けられません。

3つ目は、コミュニケーションの労力が読めないこと。発注者によっては、修正依頼が10回以上続いたり、契約外の追加作業を求められたりすることがあります。報酬を時給換算したら最低賃金を下回っていた、というのは初心者あるあるです。

4つ目は、継続案件につながりにくいケースがあること。クラウドソーシングは「単発の発注」を前提とした設計が多いため、長期的な関係を築くには別の工夫が必要です。

これらのデメリットは、知っておけば対策できます。手数料は単価交渉でカバーする、価格競争には巻き込まれない領域(後述)を選ぶ、コミュニケーション負荷の高い発注者は早めに見極める、継続前提の案件タイプを優先する。一つひとつ、対処法があります。

最初は金額関係なしに自分にできるお仕事全てに応募していましたが、最近はデザインジャンルを「報酬が高い順」にして1、2ページだけ見て、やりたい案件にだけ応募しています。クラウドソーシングにしては強気な価格設定なので、体感5件応募したら1件取れるかな〜くらいの感じです。ちなみに実績を見せる時は、ポートフォリオサイトはいまだに作っていないので、合いそうな実績をjpgで添付して送っています(^^;)「他にも色々見たい」と言っていただいた時は、jpgを紙/web/バナーにフォルダ分けしたものをzipにして送っています(^^;)

この方のように、最初は「全件応募」から始めて、徐々に「報酬高い順」へ移行していくのは、非常に現実的な戦略です。ポートフォリオサイトがなくてもJPG添付で十分通用する、という実例もとても勇気づけられますよね。

おすすめのクラウドソーシングサイトの選び方

「結局どのサイトに登録すればいいの?」という質問もよくいただきます。サイトの比較記事はたくさんありますが、初心者の方にお伝えしたいのは「ランキングで選ぶより、案件の中身で選ぶ」ということです。

サイトごとに、得意な案件タイプが違います。バナーやロゴなどの単発案件が多いサイト、LP・コーポレートサイトなどの中規模案件が多いサイト、エンジニアやデザイナーの常駐型案件が多いサイト。自分が取りたい案件タイプから逆算して、登録先を決めるのが合理的です。

選ぶときの基準は、次の5つを見てください。

1つ目は、案件数の絶対量です。掲載件数が少ないサイトは、応募できる選択肢自体が少ないため、初心者には不利になります。

2つ目は、手数料率です。同じ案件でも、サイトによって手取りが大きく変わります。手数料5%のサイトと20%のサイトでは、年間で見ると数十万円の差になります。手数料0%のサイトもあるので、サイト選びの段階でしっかり比較しておきましょう。

3つ目は、仮払い・エスクロー制度の有無です。これがないサイトは、未払いリスクが高いため、初心者の方にはおすすめしません。

4つ目は、サポート体制です。トラブルが起きたときに、運営が間に入ってくれるかどうかは、初心者にとって大きな安心材料になります。

5つ目は、プロフィール設計の自由度です。実績画像をどう掲載できるか、紹介文をどのくらい書けるか、スキルタグを何個まで設定できるかなど、自分の強みを見せやすい設計のサイトを選びましょう。

複数のサイトに登録するのは、まったく問題ありません。むしろ初心者の方は、3〜5つ程度に登録して、それぞれの案件傾向を体感してから絞り込むのがおすすめです。

初心者が初案件を取るための具体的な手順

ここからが本題です。実際に、何をどの順番でやれば初案件が取れるのか、私がカウンセリングでお伝えしている手順を順番にお話しします。

1. プロフィールを「発注者目線」で書き直す

まず、プロフィールを発注者の目線で見直してください。「Webデザイナーです。バナー、LP、コーポレートサイトを制作します。よろしくお願いします」というプロフィールは、何百人もいる中で埋もれます。

発注者が知りたいのは、「この人に頼むと、自分の課題が解決するのか」です。だから、自分のスキルを並べるのではなく、「どんな課題を解決できるのか」を書きましょう。

例えば、「飲食店のテイクアウトを訴求するバナー」「コーチング・コンサルティング業のLP」「美容サロンのコーポレートサイト」のように、業種と課題を具体的に書く。それだけで、同業種の発注者から「自分のことを書いてくれている」と感じてもらえます。

2. ポートフォリオは「1作品の質」で勝負する

ポートフォリオに10作品も並べる必要はありません。むしろ、自信のある1〜3作品に絞った方が印象に残ります。

実案件がない場合は、架空案件を作って載せましょう。「友人のカフェのLP」「自分が好きなブランドのリブランディング」など、テーマを設定して、コンセプト・ターゲット・デザインの意図まで言語化してください。これがあるだけで、発注者は「考えて作れる人」と判断します。

3. 案件は「3つの軸」で選ぶ

応募する案件は、次の3つの軸で選びます。

  • 競合の少なさ: 応募数が10件未満の案件を優先する
  • 発注者の評価: 過去の発注実績と評価が良い相手を選ぶ
  • 自分の得意領域との一致: 業種・テイストが自分の作品と近いもの

「単価が高い案件」から探すと、競合が多すぎて埋もれます。最初の1件は「取れる確率の高い案件」を選んでください。

4. 応募文は「3つの要素」で組み立てる

応募文は、次の3つの要素で組み立てると、開封率と返信率が大きく変わります。

  • 1段落目: 案件内容の理解を示す(「○○というご依頼内容、〜という背景でしょうか」)
  • 2段落目: 自分の経験と関連する強み(「過去に類似の○○系のデザインを制作しており、〜」)
  • 3段落目: 具体的な提案と納期(「ご希望に合わせて、〜のような構成でいかがでしょうか。納期は〜まで対応可能です」)

テンプレ感を出さないコツは、「相手の案件文を引用すること」と「自分のスキルではなく相手の課題に触れること」です。

はじめまして。無名と申します。フリーランスのwebデザイナーです。ぜひHPデザイン作成のお手伝いをさせていただきたく、応募させていただきます。こだわりを持って制作しますが、ご希望に合わせて柔軟に対応できます。このへん募集文章に対しての返事など↓▼制作ソフトについてfigma希望です!▼金額についてトップページ 00,000円下層1ページにつき 00,000円添付にて実績いくつか添付させていただきます。精一杯制作させていただきますので、ご検討いただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

この応募文の良いところは、「制作ソフト」「金額」「実績」を箇条書きに近い形で明確に示している点です。発注者は応募文を流し読みするので、構造化されていると判断が早くなります。長文を書くより、必要な情報を短く整理する方が、結果的に通りやすいんです。

5. 単価より「実績の積み方」を優先する

最初の3〜5件は、相場の半額以下でも構わない、というくらいの気持ちで取りに行きましょう。「安売り」と感じるかもしれませんが、これは「実績ゼロの状態」を脱却するための投資です。

実績が5件たまると、応募の通過率が一気に上がります。10件たまると、相場通りの単価でも取れるようになります。20件たまると、指名案件や継続案件が入り始めます。この段階に行くまでが、最初のフェーズだと思ってください。

6. 返信が来ない期間も「種まき」を続ける

応募しても返事が来ない期間は、精神的に本当に辛いです。ただ、その間も次のことを続けてください。

  • 1日3〜5件の応募を継続する
  • 応募ごとに「なぜ通らなかったか」を仮説立てる
  • ポートフォリオ作品を月1〜2作ペースで増やす
  • 業界トレンドや競合のデザインをインプットする

「何もしていない時間」が長いほど、心が折れます。手を動かし続けることで、心も整います。

報酬を上げていくための無料でできる工夫

「単価が低いまま抜け出せない」というご相談もよくいただきます。報酬を上げていくために、無料でできる工夫を3つお伝えします。

1つ目は、ニッチな業種に特化することです。「Webデザイナー」では検索される世界が広すぎて、価格競争に巻き込まれます。「歯科医院専門」「ヨガスタジオ専門」「学習塾専門」のように、業種を絞ると、同業種の発注者から指名されやすくなり、相場より高い単価が通りやすくなります。

2つ目は、コーディングまでセットで提案することです。デザインだけでなく、HTML・CSS・JSまで一貫して納品できると、単価が1.5〜2倍になります。コーディングが苦手な方は、ノーコードツールでも代替できます。ノーコードツールで副業|Bubble・Webflowで作るWebアプリ受注の始め方では、デザインとセットで提供できるノーコード活用を解説しています。

3つ目は、SEOやマーケティングの知識を加えることです。「ただ綺麗なデザイン」より「成果が出るデザイン」の方が、圧倒的に単価が高くなります。Webマーケティングの基礎を学んでおくと、提案の幅が一気に広がります。Webマーケティングの副業入門|会社員が週末で始める方法では、デザインと隣接するマーケティング副業の始め方をまとめています。

Web運営・Webマーケ支援のお仕事では、Web運営・マーケティング支援系の案件も多数掲載されています。デザイン単発で受けるよりも、運営支援とセットで継続案件にする方が、年間収入は安定します。

営業ルートを多様化する考え方

クラウドソーシングだけに依存していると、サイトの規約変更や手数料改定で収入が大きく揺さぶられることがあります。中長期的には、営業ルートを多様化していく考え方が大切です。

ただ、ここで気をつけたいのは「前職の人脈を使うべきか」という問題です。これも、ご相談として本当によくいただきます。

やろうと思えば前職の繋がりや専門学校時代の繋がりも使えると思うのですが、なんか嫌というか。前職でフリーランスに外注するときのちょっと下に見てる感じや買い叩いてる感じもよく見ていたので、少なくとも前の会社には営業したくなかったですし、自分の中途半端なスキルで身近な人に営業するのも恥ずかしかったです。専門学校時代の友達でまだデザインしてる子達はみんなグラフィック畑で受賞歴もあったりしますから。あと、1人同じweb系に就職した友達もいるのですが、狭い業界なので前職で一緒に仕事をする機会があり、その時に「友達と仕事をすると仲が悪くなるなー」と思った経験があるのもあります。

この方のように、「身近な人には営業したくない」「友達と仕事をしたくない」と感じる方は、決して少数派ではありません。私の体験でも、独立直後に前職の上司に挨拶に行って「困ったら言ってよ」と言われたものの、実際に依頼するときに「下に見られているのでは」という感覚がぬぐえなくて、結局頼まなかったことがあります。

人脈営業が向いている人と、向いていない人がいます。向いていないと感じる方は、無理に人脈を使う必要はありません。クラウドソーシングで実績を積み、SNSや自分のホームページから問い合わせをもらえる導線を作る方が、心理的負担が少なく、長く続けられます。

50代からのWebライター入門|定年前に副業で月5万稼ぐ方法では、Webライターの始め方を年代別に解説していますが、Webデザインでも基本構造は同じです。年齢に関係なく、コツコツ実績を積めば成果は出ます。

文章力に自信のない方は、ライティング系の資格学習もおすすめです。デザインと文章力はセットで評価されることが多いので、Webライティング技能検定Webライティング能力検定で基礎を固めておくと、応募文や提案文の説得力が一段上がります。

確定申告と手数料、見落としやすいお金の話

最後に、お金まわりで初心者の方が見落としがちなポイントを3つだけお伝えします。

1つ目は、確定申告です。副業でも、年間の所得が20万円を超えると確定申告が必要になります。フリーランスとして本業で活動する場合は、所得金額に関わらず原則として確定申告が必要です。詳しい要件は、国税庁の公式サイトで確認してください。

2つ目は、経費の記録です。デザインソフトのサブスク代、PC購入費、参考書籍、セミナー受講料、自宅の家賃の按分など、経費として計上できるものは多数あります。レシートや領収書は、最初から月別フォルダで保管しておくと、年末の確定申告がぐっと楽になります。会計ソフトはfreeeマネーフォワードなど、副業フリーランス向けの選択肢が充実しています。

3つ目は、振込手数料と消費税です。クラウドソーシングサイトでは、報酬から振込手数料が引かれます。月に何度も振り込みを受けると、合計でかなりの金額になります。月1回の振込にまとめる、振込手数料無料の銀行を指定するなど、地味ですが効果のある節約ポイントです。

@SOHO独自データから見る、初案件突破までのリアルな期間

最後に、@SOHOで案件を受発注しているフリーランスのデータから、初心者の方が気になる「どれくらいで初案件が取れるのか」という現実的な目安をお話しします。

Web・業務システム開発のお仕事を含むWeb関連の案件群を見ていると、登録から初案件までの期間は、人によってかなり差があります。早い方は登録後1週間で初案件を獲得しますが、平均的には1〜3か月程度かけて初案件にたどり着く方が多い印象です。中には半年以上、応募を続けてようやく初案件、という方もいらっしゃいます。

差がつく要因は、スキルの差というより「行動量と改善サイクル」の差です。週に1〜2件しか応募していない方より、毎日3件応募して毎日応募文を改善している方の方が、はるかに早く初案件にたどり着いています。

また、ポートフォリオの質よりも「業種特化の打ち出し方」で差がつく傾向があります。「何でも作ります」より「飲食店専門」「サロン専門」のように特化した打ち出し方の方が、案件獲得までの期間が短い傾向にあります。

著述家,記者,編集者の年収・単価相場のデータと比較しても、Webデザインは初心者の参入障壁が比較的低い領域です。ライティングと違って成果物が視覚的に伝わりやすいため、実績がたまり始めると指名案件への移行が早い、という特性もあります。

つまり、初案件までの1〜3か月は「努力が成果に変わらない、いちばん辛い時期」ですが、その壁さえ越えれば、その後は驚くほどスムーズに進みます。私がカウンセリングで見てきた限り、初案件を取った方の8割以上が、半年後には月数万円以上の安定収入につながっています。

「自分には向いていない」と感じる時期があっても、それは才能の問題ではありません。誰もが通る、初期の通過儀礼です。手を動かし続けて、応募文を改善し続けてください。あなたの初案件は、必ずやってきます。

よくある質問

Q. クラウドソーシング初心者は、初月にいくらくらい稼げますか?

特別なスキルがない状態でのスタートであれば、初月は数千円〜3万円程度が現実的な目安です。まずは単価の低い「タスク案件」で実績を積み、サイト内での信頼ランクを上げることで、数万円単位のプロジェクト案件を受注しやすくなります。

Q. 初案件でもリピーターになってもらえますか?

可能だ。初案件で期待を超える品質を納品し、丁寧なコミュニケーションを心がければ、高確率でリピートにつながる。

Q. 実績が全くない初心者は、キャッチコピーに何を書くべきですか?

本業の経験や、その職種に関連する学習時間を書きましょう。例えばライターなら「IT企業事務5年の経験を活かした正確な執筆」、エンジニアなら「プログラミング学習800時間・成果物3点公開中」など、嘘をつかずに熱意と裏付けを提示することが大切です。

Q. 初心者は複数のサイトに登録したほうがいいですか?

はい、最低でもクラウドワークスとココナラの両方に登録することをおすすめします。プラットフォームによって案件の傾向が異なるため、自分のスキルがどちらで高く評価されるかテストする必要があります。ただし、管理が煩雑になるため、メインで動かすのは1社に絞り、実績を集約させるのがコツです。

Q. 相場より安い案件は受けるべきですか?

実績がまったくない初期段階では、相場の70〜80%程度の案件を数件受けて実績を作ることは戦略的に有効です。ただし、いつまでも低単価の案件を受け続けることは避けてください。目安として、10件程度の実績ができたら相場価格以上の案件のみに応募することをおすすめします。

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中西 直美

この記事を書いた人

中西 直美

産業カウンセラー・キャリアコンサルタント

大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。

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