Upworkの手数料はいくら?2026年版 サービス手数料10%と出金方法を解説


この記事のポイント
- ✓Upworkの手数料は結局いくら引かれるのか
- ✓2026年最新の体系(Connectsとサービス手数料10%)と
- ✓Wise・PayPal・銀行送金を使った日本口座への出金方法・手取りを最大化するコツを
「Upworkの手数料って、結局いくら引かれるの?」「日本の口座に出金するにはどうすればいい?」。このページを開いたあなたは、おそらく実際に案件を受注する前後で、手取りがどれくらい残るのかを見極めたい段階のはずです。海外プラットフォームは国内のクラウドソーシングと仕組みが違い、初めて使うと出金周りで特に混乱しがちです。
結論から言うと、Upworkでフリーランサーが負担する主な費用は「応募に使うConnects(少額)」と「報酬から引かれるサービス手数料一律10%」の2つです。たとえば1,000ドルの案件なら手数料は100ドル、手取りは900ドルになります。この記事では、手数料体系から出金方法、Wiseを使った効率的な受け取り手順、税務処理まで、2026年時点の最新情報を網羅的に解説します。
Upworkの手数料は結局いくら?先に結論
まず、多くの人が最も知りたい「いくら引かれるのか」に先に答えます。
- サービス手数料: 受け取る報酬の一律10%(2023年5月以降、クライアントとの取引額にかかわらず一律)。1,000ドルの案件なら100ドルが引かれ、手取りは900ドル。
- Connects(応募ポイント): 案件応募に消費する少額コスト。1 Connect = 0.15ドルで、1応募あたり数個〜16個程度。アクティブに活動しても月3〜10ドル程度が目安。
- 出金手数料: 出金方法により変動。Wise・PayPal経由はUpwork側無料(各社側で為替・少額手数料)、銀行電信送金は30ドル/回。
つまり、報酬に直接効いてくるのは「10%のサービス手数料」で、これはどのクライアント・どの規模でも変わりません。Connectsと出金コストは工夫次第で小さく抑えられます。手取りを増やす一番の近道は、後述するとおり「案件単価を上げること」と「出金経路を最適化すること」です。
以下では、この3つのコストの中身と、日本の口座に損なく着金させる具体手順を順に見ていきます。
Upworkとは:世界最大級のフリーランスプラットフォーム
Upworkは、米国に本社を置く世界最大規模のフリーランスマッチングプラットフォームです。登録フリーランサー数は1,800万人以上、クライアント企業数は500万社超に上り、グローバルでの取引総額は年間数十億ドル規模にのぼります。
日本国内のクラウドソーシングサービスが国内クライアントを主な対象とするのに対し、Upworkは北米・欧州・オーストラリアなどの英語圏クライアントを中心に、世界中の企業と直接つながれる点が最大の特徴です。案件単価も、同スキルの国内案件と比べて2〜5倍程度高い傾向があり、デザイン・エンジニアリング・ライティング・マーケティングなど幅広い職種で需要があります。
しかし、海外プラットフォームであるがゆえに、手数料体系が複雑で、出金にも一工夫が必要です。使う前にこの仕組みをしっかり理解しておくと、余計なコストを回避できます。
Upworkで受けられる仕事の種類
Upworkで発注される案件は大きく2種類に分かれます。
時間制(Hourly)契約: クライアントが設定した時給レートで実際に働いた時間分が支払われます。Upworkの専用トラッキングアプリ「Upwork Desktop App」を使って作業時間を記録するのが基本で、クライアントが後から確認できるよう作業のスクリーンショットも自動的に保存されます。長期継続案件に向いており、収入が安定しやすい形態です。
固定報酬(Fixed-Price)契約: 納品物の完成を条件に、事前に合意した金額が支払われます。マイルストーン方式で分割払いが一般的で、各マイルストーンの納品後にクライアントがリリース(承認)することで資金がフリーランサーのアカウントに移動します。一度きりのプロジェクトや成果物が明確な案件に向いています。
どちらの形式でも、報酬はまずUpworkのエスクロー(第三者預かり)システムに保管され、条件が満たされた後にフリーランサーのアカウントに反映される仕組みになっています。
Upworkに向いている職種と日本人フリーランスの強み
日本人フリーランスがUpworkで特に需要があるのは以下のような分野です。
グラフィックデザイン・UI/UXデザインは、日本特有の緻密なクオリティが海外クライアントに高評価を受けやすい分野です。アニメ・マンガ調のイラストはとくに欧米市場での人気が高く、相場より高単価での受注事例も多く見られます。
ソフトウェア開発分野では、JavaScriptやPython、モバイルアプリ開発のスキルは世界共通で需要があります。アプリケーション開発のお仕事としてまとめられているような案件は、国内でも海外でも安定して発注があります。
AIを活用したコンテンツ制作やマーケティング支援も、成長中の分野です。AIコンサル・業務活用支援のお仕事やAI・マーケティング・セキュリティのお仕事のように、AIリテラシーを活かした業務委託は国際市場でも旺盛な需要があります。
Upworkの手数料体系を完全解説
Upworkを使う上で必ず理解しておくべき手数料は、大きく「Connectsの購入費用」と「サービス手数料」の2種類です。2023年以降の改定を経て、2026年現在の仕組みを整理します。
Connectsとは何か:案件応募に必要な仮想ポイント
Connectsは、Upworkプラットフォーム内でのみ使える仮想ポイントで、案件への応募(Submit Proposal)に消費します。かつてはフリーランサーへの提案送信にも使われましたが、現在はフリーランサーがクライアントの求人に応募する際に使うのが主な用途です。
Connectsの価格
1 Connect = 0.15ドルが基本単価です。まとめ買いのバンドルが用意されており、10 Connects(1.50ドル)から140 Connects(21.00ドル)まで複数の購入オプションがあります。
1応募あたりの消費数
案件の種類や規模によって応募に必要なConnect数が変わります。
- 小規模案件(予算500ドル未満など): 2〜6 Connects
- 中規模案件: 6〜10 Connects
- エンタープライズ・大型案件: 10〜16 Connects
月に20〜30件応募する場合、毎月120〜300 Connects程度が必要になる計算です。無料で付与されるConnectsもありますが(月10 Connects程度)、本格的に活動するなら毎月の購入費用を想定しておく必要があります。
Freelancer Plus(有料プラン)のConnects特典
月額19.99ドルのFreelancer Plusプランに加入すると、毎月80 Connectsが自動付与されます。さらに、ライバルフリーランサーの応募数や入札額の目安を確認できる機能も使えるため、競争の激しい案件では差別化に役立ちます。
サービス手数料(Service Fee):報酬から引かれる10%
フリーランサーがクライアントから受け取る報酬には、Upworkのサービス手数料が差し引かれます。手数料率は取引額にかかわらず一律10%で、これはすべての案件・すべてのクライアントに均一に適用されます。長期取引や大口クライアントでも料率は変わりません。
2023年5月以前はクライアントとの累積取引額に応じて5〜20%の段階的な手数料体系でしたが、2023年5月以降は一律10%に統一されました。
たとえば、1,000ドルの案件を受注した場合、手数料として100ドルが差し引かれ、フリーランサーが受け取れる報酬は900ドルとなります。手数料自体を避けることはできないため、後述のとおり「単価を上げて手取りの絶対額を増やす」のが現実的な対策になります。
クライアント側にもかかる手数料
フリーランサー側の手数料とは別に、クライアント側にも手数料がかかります。クライアントは発注額に対して5%のマーケットプレイス手数料を支払います。つまり、クライアントが1,000ドルの案件を発注する場合、実際の支払総額は1,050ドルとなります(Upworkへの手数料50ドル含む)。
提案を作るとき、クライアントの予算感と自分の希望報酬の両方を考えながら金額を設定するのが実務上のポイントです。
引き出し(出金)時の手数料
報酬を出金する際にも手数料が発生します。出金方法によって異なりますが、主要な手段は以下の通りです。
- Wise(旧TransferWise)経由: 無料(Upworkプラットフォーム側)。ただしWise側で為替レート差分と少額の送金手数料あり
- PayPal経由: 無料(Upworkプラットフォーム側)。PayPal側の為替手数料・受取手数料が別途かかる
- 銀行電信送金(Wire Transfer): 30ドル/回(Upwork側)。さらに受取銀行側の中継手数料も発生する場合あり
日本人フリーランサーの間では、Wiseを経由した出金がコスト・速度・使い勝手のバランスで最も評価されています。
運営者の視点:@SOHO編集部が見る海外プラットフォーム活用の実際
在宅ワーク・業務委託マッチングの@SOHOを運営していると、Upworkのような海外プラットフォームで実績を積んだうえで、国内の直接取引にも軸足を広げていきたい、という相談に触れる機会が多くあります。そこで共通して見えてくるのは、「案件を取る力」と「手取りを守る力」は別のスキルだということです。プロポーザルの質を磨いて受注できるようになっても、手数料や為替の設計を意識していないと、せっかくの報酬が経路のコストに削られてしまう。手数料10%は動かせなくても、出金経路・換算タイミング・単価設定という手取り側の変数は、本人の工夫で確実に改善できる領域です。
もう一つ、海外・国内を問わず注意していただきたいのが取引相手の見極めです。@SOHOは手数料0の直接取引を強みにしていますが、直接つながれることと、相手の素性を確認しないことは別物です。身元が不明な相手、契約前に不自然な前払いや個人情報の提供を求めてくる相手には、プラットフォームの内外を問わず慎重になるべきです。Upworkのエスクローや支払い実績(Payment Verified)バッジのように、報酬の受け取りが仕組みで守られているかを確認する習慣が、結果的にトラブル回避と安定した稼働につながります。実績を積んだら、@SOHOのような手数料0で直接つながれる場も選択肢に加え、複数の収入経路を持っておくと、プラットフォーム依存のリスクを下げられます。
Connectsシステムの詳細と効率的な使い方
Connectsをどう運用するかは、Upworkでの活動コストに直結します。初心者がよく陥るミスと、無駄遣いを防ぐポイントを整理します。
応募時の消費数を事前確認する方法
案件の詳細ページには「Connects Required: X」と表示されており、応募前に必要消費数を確認できます。同じ案件ジャンルでも、クライアントが設定している予算規模・期間によって消費数が変わるため、毎回確認する習慣をつけましょう。
無駄打ちを減らすための応募戦略
Connectsは補充にお金がかかるため、「とりあえず手当たり次第に応募する」戦略は避けるべきです。
案件の詳細をよく読み、以下を確認してから応募するのが基本です。
- クライアントの支払い実績(Payment Verified バッジ)があるか
- クライアントのレビュー・評価が4.0以上か
- 案件説明が具体的で、スキルが自分と合致しているか
- 予算・時給レートが自分の希望と乖離していないか
支払い実績のないクライアント(No Payment Method)への応募はリスクが高く、Connectsが無駄になる可能性があります。実績のあるクライアントへの応募を優先しましょう。
追加Connectsの自動購入を管理する
Upworkのアカウント設定で「Auto-Purchase Connects」をオンにすると、残高が不足した際に自動課金されます。知らないうちに課金が増えるケースがあるため、定期的に残高と購入履歴を確認する習慣が重要です。設定画面(Settings → Get Connects)で自動購入の上限額を設定しておくと、予期しない課金を防げます。
当選率を上げるためのプロポーザル作成のコツ
単にConnectsを大量消費するより、1件1件の提案(プロポーザル)の質を上げる方がトータルコストを下げられます。
効果的なプロポーザルは、案件詳細の中で「クライアントが最も解決したい課題」を最初の3行で明確にヒットさせることが重要です。「私はXのスキルを持っています」ではなく、「あなたの○○という課題は、私が□□のアプローチで解決できます」という形で、クライアントの言葉を使いながら具体的な解決策を示します。
Upworkからの出金方法:Wiseが最もおすすめな理由
報酬をUpworkから日本の口座に受け取る方法にはいくつかの選択肢があります。それぞれの特徴と注意点を詳しく解説します。
Wiseを使った出金手順(推奨)
Wiseは英国発の国際送金・両替サービスで、日本円口座への出金に最もコスト効率が良い方法として、多くの日本人フリーランサーが活用しています。
海外送金を安くする方法|Wise・PayPal・Payoneerの手数料比較でも詳しく解説されていますが、Wiseの最大の強みは銀行の中間レートに近い実勢レートで為替換算できる点です。
ステップ1: WiseでUSDアカウントを開設する
Wiseのアカウント登録後、「アカウント詳細」から米ドル(USD)の受取口座を作成します。米国のルーティングナンバーとアカウントナンバーが発行されます。本人確認書類(パスポートまたはマイナンバーカード)のアップロードが必要で、審査は通常1〜3営業日で完了します。
ステップ2: UpworkにWiseの口座情報を登録する
Upworkのアカウント設定(Settings → Get Paid)から「Add New Payment Method」を選択し、「Wire Transfer(US Bank)」を選択します。Wiseのルーティングナンバーとアカウントナンバーを入力すると、Upworkから小額テスト入金が行われます(通常1〜5営業日)。テスト入金額を確認して認証を完了させます。
ステップ3: 出金スケジュールを設定する
設定完了後、Upworkの報酬を自動でWiseに送金するスケジュールを設定します。
- 毎週自動: 毎週設定した曜日に自動出金
- 毎月自動: 月1回設定した日付に自動出金
- 手動: 残高を好きなタイミングで手動出金
セキュリティペンディング(お預け)期間として、固定報酬案件は承認後5日間、時間制案件は週次レビュー後10日間はUpworkに保留されます。この期間を過ぎると指定口座に送金されます。
ステップ4: Wise内でJPYに両替して日本口座に送金
WiseのUSD口座に入金が確認されたら、Wise内で日本円に両替します。為替レートが有利なタイミングを待って換算する方法と、レートが動く前に即時換算する方法があり、金額や為替見通しに応じて判断します。
Wiseから日本の銀行口座への送金は、通常1〜2営業日で着金します。送金手数料はUSD→JPYの換算で数百円から1,000円程度(金額に応じて変動)です。
PayPalを使った出金
PayPalはUpworkからの出金手段として利用できますが、日本の銀行口座への出金時に為替手数料が比較的高い点がデメリットです。PayPal側の為替レートはWiseと比べると2〜4%程度不利なことが多く、まとまった金額の出金では差が開きます。
ただし、PayPalアカウントを既に保有していてすぐに使い始めたい場合や、小額の場合は手軽な選択肢になります。
銀行電信送金(Wire Transfer)の注意点
日本の銀行口座に直接Upworkから電信送金(Wire Transfer)で出金する方法もあります。しかし、Upwork側で30ドルの手数料が固定でかかるため、小額の出金には不向きです。また、中継銀行(コルレス銀行)の手数料が別途差し引かれるケースもあり、到着金額が予想より少なくなることがあります。
出金額が1,000ドル以上のまとまった金額であれば手数料の影響が相対的に小さくなりますが、それ以下の場合はWiseやPayPalの方が有利です。
Payoneerを使った出金
Payoneer(ペイオニア)はフリーランサー向けの国際送金サービスで、Upworkとの連携に対応しています。日本円口座への出金もサポートしており、Wise同様に米ドル建てのバーチャル口座番号を発行できます。
ただし、Payoneerの年会費(29.95ドル程度)が発生する点や、Wiseと比べてサポートが手薄な点を考慮すると、Wiseを先に試すのが現実的です。
手数料を最小化するための実務的テクニック
Upworkの手数料は構造上避けられない部分もありますが、工夫次第で実質的なコストを下げることはできます。
単価を上げることが最も効果的なコスト削減
手数料が一律10%である以上、受け取り額を増やすには案件単価そのものを上げるのが本質的な解決策です。
初期は低単価でプロフィールの評価を積み、実績が5件程度たまったら徐々に希望単価を引き上げる戦略が一般的です。日本人フリーランサーの場合、「日本市場のリサーチ・翻訳」「日本語コンテンツの品質管理」「日本のEC市場への参入支援」など、英語圏のフリーランサーにはできない専門領域を前面に出すと、単価交渉がしやすくなります。
長期契約への誘導で安定収入を確保
単発案件より継続契約の方が、Connectsの消費コストを相対的に下げられます。初めての案件でしっかりした成果を出し、「長期でお願いできますか?」とクライアントから声がかかるような関係構築を意識することが、Upworkでの実質コスト削減につながります。
為替タイミングの管理
ドル建ての報酬を日本円に換算するタイミングも、実質的な手取り額に影響します。Wiseを使う場合、ドルで保有したまま為替レートの動向を見ながら換算するオプションがあります。
ただし、個人が為替動向を正確に予測するのは難しく、常に最適タイミングで換算するのは現実的ではありません。出金後にある程度まとめてから換算する、または毎月決まったタイミングで換算するルールを決めてしまう方が、精神的に安定した運用ができます。
Connectsの節約:絞って応募する
前述の通り、Connectsはスコアの高いクライアントの案件に絞って使うのが基本です。加えて、自分のプロフィールを充実させて「招待(Invitation)」を受けやすくすることも重要です。クライアントから招待を受けた場合、Connectsを消費せずに応募できるケースがあります(案件によって異なる)。
プロフィールに実績サンプル(Portfolio)を充実させる、専門分野を明確にする、Upwork認定スキルバッジを取得するといった対策が、招待受信数の増加につながります。
Upworkのメリットとデメリット:日本人フリーランス視点で整理
手数料・出金の仕組みを理解した上で、Upworkを使うかどうかの判断材料として、メリットとデメリットを整理します。
Upworkを使う5つのメリット
1. 世界市場にリーチできる
国内市場に限定せず、北米・欧州・オーストラリアなどの高単価市場にアクセスできます。日本語しか使えない市場と比べて、案件の絶対数が桁違いに多いのが強みです。
2. エスクローで報酬が保護される
受注後、クライアントが報酬をエスクローに預け入れることが確認できてから作業を開始できます。「作業したのに払ってもらえない」というフリーランス特有のリスクを大幅に軽減できます。固定報酬案件ではマイルストーン単位で報酬が保護されるため、長期プロジェクトでも安心して進められます。
3. プロフィールが資産になる
Upwork上の評価・実績は積み上げ型で蓄積されます。JSS(Job Success Score)や繰り返しの好評価は、プロフィールに自動表示されるため、長く使うほど案件獲得が楽になる構造です。特に「Top Rated」バッジを獲得すると、クライアントへの信頼度が大幅に上がります。
4. 契約・請求書・税務書類の一元管理
Upworkがすべての請求書発行・支払い管理を代行してくれます。フリーランス個人がクライアントとの請求業務を個別にやりとりする手間が省け、契約内容もプラットフォーム上で記録されます。
5. フリーランサー向けのワークダイアリーで作業記録が残る
時間制案件ではUpworkのデスクトップアプリが作業時間とスクリーンショットを自動記録します。後から「この時間は何をしていたか」を示す証拠が残るため、クライアントとの認識齟齬を防ぎやすくなります。
Upworkを使う4つのデメリット
1. 手数料10%が常に発生する
国内クラウドソーシングサービスも概ね10〜22%の手数料を徴収しており、Upworkの10%は際立って高いわけではありません。しかしフリーランスマッチングサイトの手数料比較|0%〜22%の差【2026年版】でも解説されているように、手数料0%のプラットフォームを使えば報酬をまるごと受け取れる選択肢もあります。継続取引をメインにする場合は比較検討の価値があります。
2. 英語コミュニケーションが必須
ほぼすべてのやりとりが英語で行われます。案件獲得のためのプロポーザル(提案文)もクライアントとのチャットも英語です。基本的なビジネス英語の読み書きができないと、本来のスキルを持っていても案件が取りにくい状況になります。
3. 競争が激しい
世界中のフリーランサーと競争することになります。特に参入のしやすいライティングやデータ入力などの案件は競争が激しく、初期の実績がない状態での案件獲得には根気が必要です。デザインやエンジニアリングなど、差別化しやすいスキルを持っている方が参入しやすいと言えます。
4. 出金まで時間がかかる
固定報酬案件の承認後5日間、時間制案件は週次確定後10日間のセキュリティペンディング期間があります。「案件完了=即日入金」ではないため、資金繰りの計画に注意が必要です。
実際に使ってみてわかったこと
Upworkでアカウントを作って最初の案件を取るまでには、予想以上の時間がかかったという声をよく聞きます。プロフィールを英語で書き、ポートフォリオをそろえ、プロポーザルを送っても、最初の数週間はまったく反応がない、という体験は珍しくありません。
多くの人にとって転機になるのは、プロポーザルの書き方を根本的に変えるタイミングです。「私のスキル」を並べる内容から、「あなたのサービスページを見て、このポイントがこう改善できると思います」という具体的な提案にシフトすると、返信率が上がりやすくなります。
最初の案件は、金額よりも「Upworkに実績をつくる」ことを優先して、少し低めのレートで受注するのが定石です。小規模なEC案件やコピーライティングのような、成果物が明確な仕事は、その後のプロフィール構築の足場になります。
出金についても、最初はPayPalを使い、途中からWiseに切り替えて為替コストが下がったと実感するケースが多く見られます。ドルで保有しておいて円安のタイミングで換算する、という運用は、金額がまとまってきた段階で特に効いてきます。
Upworkで稼いだ報酬の税務処理
Upworkで受け取る報酬は、副業・フリーランス収入として日本の税法に基づいて申告が必要です。会社員が副業でUpworkを使う場合、年間20万円を超える収入は確定申告が必要になります(給与所得以外の所得)。
外貨で受け取った収入の円換算は、原則として実際に円に換算した日のレート(TTMレートが基本)を使います。ドルのまま保有している間は換算不要ですが、日本円に両替した時点で「収入として認識される」のが一般的な解釈です。確定申告や外貨建て取引の扱いについては、国税庁の公式サイトで最新の情報を確認したうえで、必要に応じて税理士に相談することをお勧めします。
確定申告が必要な方について、事業所得や雑所得、外貨建取引の円換算など、申告に関する各種情報を掲載しています。
出典: 国税庁 https://www.nta.go.jp/
また、Upworkが発行する1099フォーム(米国の税務書類)は、日本の確定申告では直接使いません。ただし、収入の証明として手元に保管しておくと安心です。
なお、フリーランス・副業の働き方や取引条件をめぐる環境整備については、公的機関も情報発信を強化しています。発注者との適正な取引や契約のルールを確認する際の一次情報として、厚生労働省の公式サイトも参照するとよいでしょう。
出典: 厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/
経費として計上できる費用
Upworkでの業務に必要な費用は、事業所得の必要経費として計上できます。
- Connectsの購入費用
- Freelancer Plusの月額料金
- 業務用ソフトウェア・ツールの費用
- 英会話レッスン・英語学習費用(業務に直接関係する場合)
- 海外送金手数料
証拠として領収書・クレジットカード明細を保管しておきましょう。
フリーランスとしてのキャリアパスを設計する
Upworkでの活動を起点に、フリーランスとしてのキャリアをどう発展させるかも重要な視点です。
Upworkの使い方ガイド|日本人フリーランスが海外案件を取る方法でも解説されているように、Upworkでの実績はグローバル市場での信頼構築に役立ちます。
一方で、Upworkに全依存するリスクもあります。プラットフォームの規約変更・アカウント停止リスクを考慮すると、Upworkで実績を積みながら直接契約のクライアントも並行して開拓していくのが、長期的に安定したキャリア設計につながります。
在宅でのフリーランス業務において、著述家、記者、編集者の年収・単価相場やソフトウェア作成者の年収・単価相場のようなデータを参考に、自分のスキル・市場相場を客観的に把握しておくことも大切です。
また、ライティングやマーケティング案件の受注で差別化を図りたい場合、ビジネス文書検定のような資格でスキルを証明する方法もあります。英語技術系の案件ではCCNA(シスコ技術者認定)のような国際資格が信頼度アップにつながります。
Upwork手数料・出金コストの比較まとめ
最後に、Upworkにかかる主なコストを整理します。
Connects費用
- 単価: 1 Connect = 0.15ドル
- 月当たり目安: アクティブ活動で3〜10ドル/月程度
サービス手数料
- 報酬の一律10%
出金手数料比較
| 出金方法 | Upwork側手数料 | 為替コスト目安 | 着金速度 |
|---|---|---|---|
| Wise | 無料 | 実勢レート+0.4〜0.7% | 1〜2営業日 |
| PayPal | 無料 | 実勢レート+2〜4% | 即時〜1営業日 |
| 銀行電信送金 | 30ドル/回 | 銀行TTM+1〜2% | 3〜5営業日 |
| Payoneer | 無料 | 実勢レート+1〜2% | 1〜2営業日 |
日本人フリーランサーにとって最もコスト効率が高いのは、Upworkの出金先をWiseに設定し、Wise内でタイミングを見て日本円に換算する方法です。
Upworkのサービス手数料は10%と決まっており、これ自体は変えられません。しかし、Connectsを効率的に使い、出金コストを最小化し、高単価案件へと移行することで、手取り収入を最大化できます。プラットフォームの仕組みをしっかり理解した上で、戦略的に活用してください。そして実績が積み上がってきたら、手数料0で直接つながれる場も含めて、収入経路を複線化していくことをおすすめします。
よくある質問
Q. Upworkのサービス手数料は何%ですか?
2023年5月以降、Upworkのサービス手数料はクライアントとの累積取引額に関わらず一律10%です。以前は累積取引額が増えるにつれて5〜20%の段階的な料率でしたが、現在はすべての案件・クライアントに対して10%が適用されます。1,000ドルの案件なら100ドルが差し引かれ、900ドルが受け取れます。
Q. Upworkから日本の銀行口座に出金するベストな方法は何ですか?
最もコスト効率が良い方法はWise(ワイズ)経由の出金です。WiseでUSD受取口座を作成し、UpworkのPayment設定に登録します。Upworkからのドル送金はWiseに無料で届き、Wise内で実勢に近いレートで日本円に換算してから日本の銀行口座に送金できます。銀行電信送金(30ドル固定費)やPayPal(為替レートが割高)より総コストが低い傾向があります。
Q. Connectsとは何で、どのくらい費用がかかりますか?
ConnectsはUpwork上で案件に応募する際に消費する仮想ポイントです。1 Connect=0.15ドルで購入でき、案件の規模に応じて1応募あたり2〜16 Connects消費します。月に積極的に応募する場合、Connects費用として月3〜10ドル程度かかる計算です。月額19.99ドルのFreelancer Plusプランに加入すると毎月80 Connectsが付与されるため、応募頻度が高い場合はプランの加入が割安になります。
Q. Upworkで受け取った報酬は日本で確定申告が必要ですか?
はい、必要です。Upworkで受け取る報酬は事業所得または雑所得として申告が必要で、会社員の場合は年間20万円を超えると確定申告が義務になります。外貨で受け取った場合は日本円に換算した際の実際の受取額が収入となります。Connects購入費・Freelancer Plus月額料金・海外送金手数料は必要経費に計上できます。詳細は国税庁(https://www.nta.go.jp/)または税理士にご確認ください。
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この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
丸山 桃子@SOHO編集部
アパレルEC運営支援・SNSコンサル
アパレル企業でMD・ECバイヤーとして勤務後、フリーランスに独立。アパレルブランドのEC運営支援・SNS運用を手がけ、ファッション・EC系の記事を執筆しています。
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