フォロワー数より運用設計、SNS運用代行の案件の取り方で見られる提案の中身


この記事のポイント
- ✓SNS運用代行 案件の取り方を
- ✓提案書の中身から逆算して解説します
- ✓発注側が実際に見ている4つの項目
SNS運用代行の案件の取り方について、結論から書きます。選ばれる人と選ばれない人の差は、フォロワー数ではありません。提案書に「このアカウントをどう設計するか」が書かれているかどうかです。自分のアカウントのフォロワーが少ないから受注できない、と考えている人は多いのですが、発注側の担当者に話を聞くと、応募者のフォロワー数を選定基準の上位に置いている例はほとんど見当たりません。この記事では、実際に発注側が見ている項目を分解し、提案書に何を書けば通るのかを具体的に示します。
発注側が本当に見ている4つの項目
まず、需要そのものは確かに存在します。SNS運用を外部に委託する動機は、企業の内部事情から来ています。
SNS運用代行を副業にするメリットには、需要が高く案件が豊富にある点も挙げられます。近年、多くの企業がSNSの重要性を認識し始めており、SNS運用代行の需要は年々増加しています。
特に、中小企業やスタートアップ企業では、SNS運用を専門に行うスタッフを雇用することが難しい場合が多いため、SNS運用代行サービスを利用したいというニーズが高まってるのです。 出典: freelance.levtech.jp
ここに書かれている「専任スタッフを雇えない」という状況が、選定基準を決めています。専任者を雇えない会社が外部に求めているのは、投稿を作れる人ではありません。社内に不在の「考える人」です。この視点で見ると、発注側が確認している項目は次の4つに整理できます。
項目1 自社の商売を理解しているか
最初に見られるのはここです。提案書に、その会社の商品やサービスについての記述がまったくないケースは、正直なところ、かなり多い。テンプレートを使い回していることが一目で分かります。
商品名、主な顧客層、競合との違い。この3点に触れているだけで、他の応募者との差がつきます。調べる時間は30分もかかりません。それでも書かない人が大半なので、書くだけで上位に入ります。
項目2 目的を数値に置き換えられるか
「フォロワーを増やします」は目的ではありません。フォロワーが増えた先に何が起きてほしいのかが目的です。問い合わせを増やしたいのか、採用の応募を増やしたいのか、店舗への来店を増やしたいのか。
発注側は、この置き換えができる人を探しています。なぜなら、社内で予算を通すときに「何のために外注するのか」を説明する必要があるからです。提案書がそのまま社内の稟議資料になる、という前提で書くと通りやすくなります。
項目3 継続できる体制があるか
SNS運用は毎月続く業務です。3か月で音信不通になる運用者に発注するリスクを、発注側は強く意識しています。
だからこそ、稼働可能な時間、対応可能な曜日と時間帯、緊急時の連絡手段を明記しておくことが効きます。「フルタイムで対応します」と書く必要はありません。むしろ、副業として週に何時間使えるかを正直に書いたほうが、信頼されます。
項目4 報告の形が決まっているか
これが最も差がつく項目です。多くの応募者は、成果を出す方法を書きます。しかし発注側が知りたいのは、成果が出なかったときに何が報告されるのかです。
月次レポートの項目一覧を提案書に添えておくと、この不安に先回りできます。実物のサンプルを1枚付ければ、さらに強い。フォロワー数の推移だけでなく、投稿ごとの保存数やプロフィールへの遷移といった中間指標が入っていると、運用設計を理解している人だと判断されます。
補足すると、この4項目は業種を問わずほぼ共通です。飲食店でもソフトウェア企業でも、外注を検討する担当者が抱えている不安は同じ構造をしています。任せて大丈夫か、途中で投げ出さないか、社内に説明できるか。提案書は、この3つの不安に答える文書だと考えると、書くべき内容が自然に決まります。逆に、自分のスキルの一覧や使用ツールの紹介ばかりが並ぶ提案書は、この不安に1つも答えていません。技術の説明は、相手が知りたがったときに出せば十分です。
案件の入口は4つに分かれる
案件の取り方を語る前に、そもそもどこから案件が来るのかを整理します。入口によって、通る提案の形が変わるためです。
入口1 マッチングサイトの募集に応募する
最も件数が多い入口です。在宅ワークの求人サイトや業務委託のマッチングサービスに掲載された募集に応募します。
利点は、案件を探す手間が少ないこと。欠点は、応募者が多く比較されやすいことです。ここで勝つには、応募文の冒頭3行に「その会社に向けた具体的な指摘」を置くのが有効です。自己紹介から始まる応募文は、大量の応募の中で読み飛ばされます。
SNS運用代行の業務がどう切り出されているのかは、SNS運用代行・SNS広告のお仕事で扱われている作業の範囲を見ると把握しやすい。募集ごとに含まれる業務が違うので、応募前に自分が受けられる範囲と照らし合わせておくと、条件の食い違いを避けられます。
入口2 直接営業する
企業のWebサイトの問い合わせフォームや、SNSのDMから提案を送る方法です。返信率は高くありませんが、競合がいないため、通ったときの単価は高くなる傾向があります。
送る相手の選び方が全てです。すでにアカウントを持っていて、更新が止まっている企業。これが最も反応の良い層です。アカウントがない企業は、そもそも必要性を感じていないため、説得のコストが高い。更新が止まっている企業は、必要性は認識しているのに手が回っていない状態なので、提案が刺さります。
入口3 紹介を受ける
既存のクライアントや、同業の運用者からの紹介です。単価と継続率が最も高い入口ですが、実績がない段階では使えません。
ただし、最初の1件を丁寧にやると、2件目以降が紹介で埋まっていくという構造は実在します。1件目の単価が低くても引き受ける価値があるのは、この経路が開くためです。
入口4 自分の発信から問い合わせが来る
SNSやブログで運用のノウハウを発信し、そこから相談を受ける形です。時間はかかりますが、価格競争に巻き込まれにくい。
ただし、この入口を狙って自分のフォロワーを増やすことに時間を使いすぎるのは、正直なところ本末転倒になりがちです。フォロワー数は営業材料の1つでしかなく、案件獲得の必須条件ではありません。
提案書に入れる6つの要素
ここからが本題です。実際に何を書くのか、要素ごとに分解します。
要素1 現状のアカウント診断
提案先のアカウントを実際に見て、気づいた点を3つから5つ挙げます。プロフィール文に事業内容が書かれていない、投稿の頻度が不規則、ハッシュタグが商品名だけになっている、といった具体的な指摘です。
ここで注意すべきは、指摘を批判にしないこと。「できていません」ではなく「ここを整えると、検索から見つけてもらいやすくなります」と改善の方向で書きます。発注側の担当者は、そのアカウントを作った本人であることが多いためです。
要素2 目的と追う指標の定義
前述の通り、目的を数値に置き換えます。そして、追う指標を1つか2つに絞る。5つも6つも並べると、何を優先するのかが伝わりません。
たとえば「問い合わせの増加」が目的なら、追う指標はプロフィールへの遷移数とリンクのクリック数です。フォロワー数は、この場合は補助指標に落とします。この優先順位を明示できる人は、それだけで運用設計ができる人だと見なされます。
要素3 ターゲットと投稿の柱
誰に向けて発信するのかを1つに絞り、投稿の柱を3本から4本立てます。柱というのは、投稿の型のことです。商品紹介、使い方の解説、スタッフの視点、顧客の声、といった分類です。
柱を決めておくと、毎月の企画が楽になります。そして発注側にとっては、投稿がぶれない保証になります。この項目を書いていない提案書は、行き当たりばったりに見えます。
要素4 運用体制と稼働の内訳
月に何時間使い、その内訳がどうなっているかを書きます。企画に何時間、制作に何時間、コメント対応に何時間、分析に何時間。
これを書く目的は2つあります。1つは、見積もりの根拠を示すこと。もう1つは、業務範囲を確定させることです。内訳に書かれていない作業は範囲外である、という共通認識を最初に作れます。
要素5 レポートの見本
架空のデータで構いません。実際に提出するレポートの形を1枚見せます。項目、グラフ、改善提案の書き方。これがあるだけで、発注側は運用開始後の姿を想像できます。
レポートの体裁は、ビジネス文書の基本に従っておくのが無難です。書式や敬語の型に不安があるなら、ビジネス文書検定の出題範囲を教材として使う方法があります。資格の取得自体が受注条件になることはまずありませんが、報告書の型を短期間で身につける手段としては合理的です。
要素6 見積もりと業務範囲
金額と、その金額に含まれる作業と含まれない作業を明記します。特に、撮影、広告運用、キャンペーンの企画、他部署の資料作成は、含まれないことを先に書いておくべき項目です。
含まれない作業についても「別途お見積もりします」と添えておくと、断りではなく提案になります。
応募文とDMは、冒頭3行で決まる
提案書を読んでもらう前に、応募文やDMを開いてもらう必要があります。ここの設計が甘い人が非常に多い。
よくない例は、自己紹介から始まるものです。「はじめまして。フリーランスでSNS運用をしております〇〇と申します。これまで△△の案件に携わり」という書き出しは、募集に20件の応募が来ている状況では最後まで読まれません。全員が同じ形で書いてくるからです。
通る書き出しは、相手のアカウントについての具体的な言及から始まります。「御社のアカウントを拝見しました。商品の写真は揃っているのに、プロフィール文に取扱いの範囲が書かれていないため、検索から来た人が判断できない状態になっているように見えます」といった形です。読み手は自分のアカウントの話なので、続きを読みます。
その次に、自分が何をするかを1文で書く。最後に、稼働可能な時間と連絡手段を書く。この3ブロックで応募文は完成します。長さは画面をスクロールせずに読める程度が適切です。詳細は提案書に回します。
直接営業のDMも構造は同じですが、1点だけ違います。相手は募集を出していないため、なぜ今連絡したのかという理由が要ります。「更新が3か月止まっているようでしたので」「新商品の告知が投稿されていたので」といった一言があるだけで、無差別の営業ではないことが伝わります。
なお、DMでの営業を禁止しているプラットフォームや、企業側が問い合わせフォーム経由のみを受け付けている場合があります。規約と相手の窓口は確認してから送ってください。ここを軽視すると、アカウントの制限を受けることがあります。
受けないほうがいい案件の見分け方
案件の取り方を考えるとき、取らない判断も同じくらい重要です。次の4つに当てはまる案件は、正直なところ、慎重になったほうがいい。
第1に、成果を保証させようとする案件。「3か月でフォロワー1万人」といった数値を契約条件に入れたがる発注者がいます。SNSのアルゴリズムは外部から制御できないため、この条件は達成不能なリスクを一方的に負う形になります。目標として置くのは構いませんが、報酬の支払い条件に紐づけるのは避けるべきです。
第2に、業務範囲が「一式」としか書かれていない案件。後から撮影も、広告運用も、他部署の資料作成も入ってきます。範囲の明確化に応じてもらえないなら、見送るほうが安全です。
第3に、支払い条件が曖昧な案件。継続業務は毎月の請求が発生するため、支払いサイトが長いと資金繰りに影響します。2024年11月に施行されたフリーランス・事業者間取引適正化等法では、発注者は成果物を受け取った日から起算して60日以内のできる限り短い期間内に報酬を支払う義務を負うとされています。制度の内容は公正取引委員会の案内(https://www.jftc.go.jp/)で確認できます。
第4に、アカウントのIDとパスワードをそのまま渡してくる案件。運用権限だけを付与する仕組みが各SNSに用意されているので、そちらを使ってもらうよう提案してください。応じてもらえない場合、トラブル時の責任の所在が曖昧になります。SNS運用代行にどんな落とし穴があるかは、SNS運用代行のデメリットを徹底解説!失敗しない選び方と注意点で依頼する側の視点から整理されているので、受ける側の確認リストとしても使えます。
単価をどう設計するか
相場を確認しておきましょう。
SNS運用代行の単価相場は、1アカウントあたり月3,000円から30,000円程度が目安です。
報酬額は担当する業務内容によって異なり、SNSの拡散業務では月3,000円から10,000円、投稿内容の作成などの企画も行う業務では、月30,000円前後が相場となっています。
SNS運用代行で収入を増やすには、業務範囲を広げるか、運用を代行するSNSアカウント数を増やすのがおすすめです。 出典: freelance.levtech.jp
この数字の読み方が重要です。月3,000円から3万円という幅は、能力の差ではなく業務範囲の差です。拡散業務だけなら下限に、企画から作成まで持つなら上限に近づきます。
つまり、単価を上げたければ、値上げ交渉をする前に引き受ける工程を増やすほうが筋が通っています。企画を持つ、分析を持つ、改善提案を持つ。この3つを持てば、同じアカウント数でも報酬の桁が変わります。
値付けでよくある失敗
1つ目は、時給換算をしないまま月額を決めること。月1万円の案件に月20時間かけていたら、時給は500円です。提案書を書く段階で稼働の内訳を出しておけば、この事故は防げます。
2つ目は、最初の案件を安く受けて、そのまま単価を据え置くこと。実績づくりのために初回を抑えるのは合理的ですが、3か月目に見直しの相談をする、と最初に伝えておくべきです。何も言わずに1年経つと、値上げの切り出し方が難しくなります。
3つ目は、複数SNSの運用を1つの金額でまとめてしまうこと。プラットフォームごとに投稿の仕様も分析の見方も違います。アカウント単位で見積もるのが原則です。
文章を書く作業が中心になるため、書く仕事の相場感を持っておくと値付けの基準になります。著述家,記者,編集者の年収・単価相場では、文章を扱う職種の報酬水準が整理されているので、自分の見積もりが市場から外れていないかを確認できます。
商談で聞かれること、聞き返すこと
提案書が通ると、面談があります。ここで聞かれる質問はおおむね決まっています。
どのくらいの期間で成果が出るか。実績はあるか。他の案件をいくつ持っているか。緊急時にどう連絡が取れるか。この4つです。
成果の時期については、断定を避けつつ根拠を示すのが正解です。投稿の蓄積が検索に反映されるまでには時間がかかるため、3か月は基礎づくり、そこから数値の変化を見る、という設計を説明します。「1か月でフォロワーが増えます」と言い切る提案は、経験のある担当者ほど警戒します。
逆に、こちらから聞くべきことも4つあります。第1に、素材(写真・動画・商品情報)は誰が用意するのか。第2に、投稿前の承認フローはどうなっているか。第3に、コメントやDMの一次対応は誰が持つのか。第4に、契約終了時にデータと権限をどう引き継ぐのか。
この4つを聞ける人は、発注側から見て「運用を回したことがある人」に見えます。実績の有無より、質問の質のほうが伝わる情報量は多い。
承認フローは特に重要
投稿の承認に何日かかるかで、運用の設計が変わります。1本ずつ承認が必要で、返答に3日かかる会社では、2週間先まで作り置きしないと投稿が止まります。
この点を確認せずに契約すると、毎月の締切に追われることになります。承認者が1人なのか複数なのか、不在時の代理はいるのか。ここまで聞いておくと安心です。
受注後の最初の1か月が、次の案件を決める
案件の取り方の話は、契約を取った時点では終わりません。2件目以降の入口として最も強いのは紹介であり、紹介が生まれるかどうかは初月の進め方で決まります。
最初の1週間でやるべきことは、情報の受け取りです。商品資料、過去の投稿データ、社内で使ってはいけない表現、競合として意識している企業。これらをまとめて聞き取り、1枚の文書にして相手に確認してもらいます。この文書が、後の判断基準になります。
2週目から3週目は、投稿の型を固める期間です。提案書に書いた投稿の柱に沿って、実際に数本作ってみて、承認のやり取りを回します。ここで文体や画像のトーンをすり合わせておくと、以降の承認が速くなります。初月は承認に時間がかかるものだと見込んでおいてください。
初月の終わりに、簡単な振り返りを出します。数値はまだ動いていない時期なので、報告するのは作業の進捗と、運用してみて分かった課題です。「投稿の反応は夜のほうが高い傾向がありました」「ハッシュタグの構成を次月から変更します」といった内容で構いません。数値が動いていない時期にきちんと報告が来るかどうかを、発注側は見ています。
SNS運用代行という仕事の全体像や費用の考え方は、SNS運用代行で稼ぐ!初心者から月8万円を目指す秘訣と費用相場でも整理されています。案件を取る前に、依頼側がどんな相場観で予算を組んでいるのかを知っておくと、見積もりの提示に自信が持てます。
複数案件を持つときの管理
2件目、3件目と増えるにつれて、管理そのものが仕事になります。案件ごとの投稿予定、承認待ちの本数、素材の受け取り状況を1つの表で見られるようにしておくと、抜けが減ります。
ここを整えないまま件数を増やすと、どこかで投稿の抜けが起きます。抜けは、成果が出ないことより信頼を損ないます。件数を増やす前に、管理の形を作るほうが先です。
管理表に入れる項目は多くありません。案件名、次の投稿日、承認待ちの本数、素材の受領状況、次回レポートの提出日。この5つで足ります。凝った仕組みは不要で、表計算ソフト1枚で十分に回ります。重要なのは、毎朝この表を1度開く習慣のほうです。複数案件を抱えて破綻する人は、表を作っていないのではなく、作った表を見ていないことが多い。
市場を長く見てきた立場からの観察
在宅ワークの市場を20年運営してきた立場から見ると、案件が途切れない人には、提案書の巧拙とは別の共通点があります。
それは、依頼者の手間を減らす方向に動いていることです。素材が足りないときに催促ではなく代案を出す、数値が悪い月に聞かれる前に理由を添えて報告する、来月の予定を先に投げる。この3つをやっている運用者は、契約が数年単位で続きます。逆に、投稿だけ淡々と納品して連絡が返ってこない運用者は、提案書がどれだけ整っていても入れ替わります。
案件の取り方という言葉は営業の技術のように聞こえますが、実際には「発注側が抱えている面倒をどれだけ引き受けられるか」の設計です。提案書はその設計図であって、営業トークではありません。
手取りの構造についても触れておきます。同じ月額3万円の案件でも、仲介手数料が20%引かれる経路と手数料0%の直接取引では、手元に残る額が違います。発注側から見ても、同じ予算でより多くを頼めるかどうかが変わります。長く見てきて感じるのは、この差が効くのは単発ではなく、月額で1年、2年と続く継続案件だということです。SNS運用代行はまさに継続型なので、案件を探す段階で取引の経路まで含めて選んでおくと、同じ働き方でも1年後の手取りが変わります。
提案の幅を広げたい人へ
SNS運用の周辺には、広告運用、コンテンツ制作、データ分析といった領域が地続きで存在します。AI・マーケティング・セキュリティのお仕事に並ぶ職種を眺めると、SNS運用がマーケティング全体のどこに位置するのかが見えてきます。提案書に「次の段階でこういう展開ができます」と書けると、初回の受注だけでなく契約の延長にもつながります。
案件の取り方を1行でまとめるなら、こうなります。自分ができることを並べるのではなく、相手が困っていることに名前を付けて、その解き方を書く。提案書の分量も、営業の回数も、それに比べれば副次的な話です。実際、通る提案書は驚くほど短いことがあります。短くても、相手のアカウントを見た形跡と、追う数字と、報告の形が書かれていれば通ります。逆に、10ページあっても一般論しか書かれていない提案書は通りません。ここは経験年数ではなく、書き方の設計で埋まる差です。
動画投稿を扱うアカウントでは、使用する音源の権利処理が論点になることがあります。作曲・編曲・効果音・ジングルのお仕事のような領域と接点が生まれるため、誰がライセンスを確認するのかを提案の段階で書いておくと、後の事故を防げます。細かい点ですが、こういう項目が入っている提案書は、明らかに他と違って見えます。
よくある質問
Q. フォロワーが少なくてもSNS運用代行の案件は取れますか?
取れます。発注側が見ているのは、自社の商売を理解しているか、目的を数値に置き換えられるか、継続できる体制があるか、報告の形が決まっているかの4点です。応募者のフォロワー数を選定基準の上位に置く例はほとんどなく、提案書に運用設計が書かれているかどうかで判断されます。
Q. SNS運用代行の単価相場はどのくらいですか?
1アカウントあたり月3,000円から3万円程度が目安とされています。この幅は能力差ではなく業務範囲の差で、拡散業務だけなら下限、企画から投稿制作まで持つなら上限に近づきます。単価を上げたい場合は、値上げ交渉より先に引き受ける工程を増やすほうが現実的です。
Q. 提案書には何を書けばいいですか?
現状のアカウント診断、目的と追う指標の定義、ターゲットと投稿の柱、運用体制と稼働の内訳、レポートの見本、見積もりと業務範囲の6つです。特にレポートの見本は差がつきます。架空のデータで構わないので、実際に提出する形を1枚添えておくと運用開始後の姿が伝わります。
Q. 商談でこちらから確認すべきことはありますか?
素材を誰が用意するか、投稿前の承認フローと所要日数、コメントやDMの一次対応の担当、契約終了時のデータと権限の引き継ぎ方法の4点です。特に承認に何日かかるかは運用設計を左右します。この4つを質問できるかどうかで、経験の有無が伝わります。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
朝比奈 蒼@SOHO編集部
ITメディア編集者
IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。
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