社内で作るvs外注|Webサイト制作のコスト比較シミュレーション

久世 誠一郎
久世 誠一郎
社内で作るvs外注|Webサイト制作のコスト比較シミュレーション

この記事のポイント

  • Webサイトを社内で制作するか外注するか迷っている方へ
  • 元大手人材会社出身の経営コンサルが
  • 人件費・工数・品質を含めた総コストを比較シミュレーション

「Webサイトを作りたいけど、社内で対応すべきか、外注すべきか」。私がコンサルティングしている中小企業の経営者から、この質問を受けない月はありません。結論から申し上げると、どちらが正解かは企業の状況次第です。ただし、多くの方が「見えないコスト」を見落としたまま判断されています。

今回は、社内制作と外注のそれぞれにかかる本当のコストを、具体的な数字でシミュレーションしてみましょう。

社内制作にかかる「本当のコスト」

「社内のスタッフに作らせれば、お金がかからない」と思われがちですが、実際にはそう単純ではありません。

人件費の見えない負担

社内スタッフにWebサイト制作を任せる場合、そのスタッフの通常業務が止まります。これを機会コストと呼びます。

項目 費用の目安
社内担当者の人件費(月額) 35〜50万円
制作にかかる期間 2〜4ヶ月
機会コスト(本来業務の遅延分) 算定困難
外部ツール・素材の購入費 5〜15万円
学習コスト(技術習得時間) 1〜2ヶ月分

仮に月給40万円のスタッフが3ヶ月間、業務時間の50%をWebサイト制作に充てた場合、人件費だけで約60万円になります。さらに、その間の本来業務の遅れや品質低下も考慮しなければなりません。

社内制作が向いているケース

もちろん、社内制作のメリットもあります。

  • 自社のビジネスを深く理解したスタッフが担当できる
  • 公開後の更新・修正が即座にできる
  • 長期的にWeb運用のノウハウが社内に蓄積される

私がコンサルしている企業では、社内にデザインやコーディングの経験者がすでにいる場合に限り、社内制作をお勧めしています。

外注にかかるコストの全体像

外注の場合、費用は比較的明確です。ただし、発注先によって大きく異なります。

発注先別の費用比較

発注先 費用相場(5ページ程度のサイト) 納期 品質
大手制作会社 150〜500万円 2〜4ヶ月 安定して高い
中小制作会社 50〜150万円 1〜3ヶ月 会社による
フリーランス(クラウドソーシング) 15〜60万円 2週間〜2ヶ月 個人差あり

ご覧のとおり、フリーランスへの外注は大手制作会社の10分の1以下で済むケースもあります。ただし、費用だけで判断するのは危険です。

外注で発生しやすい「隠れコスト」

  • 仕様変更のやり取り: 認識のズレによる修正依頼の工数
  • 管理コスト: 進捗確認、品質チェックにかかる社内の時間
  • 仲介手数料: クラウドソーシングサービスの手数料(最大20%前後のサービスも)

この仲介手数料については、手数料が0%のサービスを選ぶことで大幅に削減できます。たとえば@SOHOのようなプラットフォームでは、手数料0%で直接取引が可能ですので、外注費をそのまま制作者への報酬に充てられます。

コスト比較シミュレーション

実際に、一般的な中小企業のコーポレートサイト(5ページ構成)を想定してシミュレーションしてみます。

ケース1: 社内制作

項目 金額
社内担当者の人件費(3ヶ月×50%稼働) 60万円
デザインツール・素材購入 10万円
学習・試行錯誤の時間 20万円相当
本来業務の遅延による損失 30万円相当
合計 約120万円

ケース2: フリーランスに外注

項目 金額
制作費(デザイン+コーディング) 40万円
社内の管理工数(打ち合わせ等) 5万円相当
クラウドソーシング手数料(20%の場合) 8万円
合計 約53万円

手数料0%のサービスを利用した場合は、約45万円まで下がります。

ケース3: 制作会社に外注

項目 金額
制作費(一括見積もり) 100万円
社内の管理工数 3万円相当
合計 約103万円

判断のフレームワーク

私はクライアント企業に、以下の3つの軸で判断いただくようお勧めしています。

1. 社内にWeb制作スキルがあるか

スキルがない状態で社内制作を選ぶと、学習コストが膨らみます。結果として外注より高くつくケースが大半です。

2. 継続的な更新が必要か

月に数回以上の更新が必要なら、社内にノウハウを持つ意味があります。年に数回の更新程度なら、その都度外注したほうが効率的です。

3. 品質の要求水準はどの程度か

ブランドイメージを重視するBtoC企業であれば、プロのデザイナーへの外注をお勧めします。一方、情報提供が主目的のBtoBサイトであれば、社内制作やフリーランスへの外注で十分対応できます。

外注を成功させるための3つのポイント

結局、人なんですよ。外注先の「スキル」だけでなく、「コミュニケーションのしやすさ」を重視してください。

ポイント1: 要件定義を明確にする

「いい感じに作ってください」では、必ず認識のズレが生じます。ページ構成、デザインの方向性、必要な機能をリスト化しましょう。発注書の作り方については、発注書テンプレートの記事も参考にしてください。

ポイント2: ポートフォリオで実力を確認する

過去の制作実績を確認することは必須です。フリーランサーの選び方の記事で詳しく解説しています。

ポイント3: まず小さな案件から始める

いきなり大きなプロジェクトを任せるのではなく、LP1ページなど小さな案件でお試しいただくのが賢明です。

よくある質問

Q. WordPressなら社内でも安く作れるのでは?

A. テンプレートを使えば見た目は整いますが、カスタマイズやSEO対策、セキュリティ設定まで考えると、結局かなりの時間を費やすことになります。テンプレートそのままでよいなら社内制作も選択肢ですが、それ以上を求めるなら外注をご検討ください。

Q. 外注先を変えるのはコストがかかりますか?

A. 初回に仕様書やブランドガイドラインを整備しておけば、引き継ぎコストは最小限に抑えられます。これも外注のメリットの一つです。

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Webサイト制作の外注先探しには、手数料0%で直接取引ができるプラットフォームの活用がおすすめです。コストを抑えながら、実力あるフリーランスと出会えます。

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久世 誠一郎

この記事を書いた人

久世 誠一郎

元人材コンサル・中小企業支援歴25年

大手人材会社でコンサルティング部門を率いた後、中小企業の業務改善・外注戦略の支援に転身。発注者目線でのクラウドソーシング活用術を発信しています。

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