飲食店のメニュー表デザインを外注する費用|写真配置と改定頻度で変わる料金 2026


この記事のポイント
- ✓飲食店のメニュー表デザインを外注する際の費用相場を解説
- ✓写真の点数や改定頻度で料金がどう変わるか
- ✓仲介会社とフリーランス直接依頼の違いも含めて具体的に紹介します
先日、飲食店を2店舗経営しているオーナーさんから相談を受けました。「メニュー表を作り直したいけれど、デザイン会社に頼んだら見積もりが8万円で驚いた。この金額は妥当なのか」というものです。結論から言うと、メニュー表のデザイン外注費用は依頼先や業務範囲によって1万円から15万円程度まで大きく幅があります。つまり、相場を知らないまま依頼すると、必要以上に高い金額を払ってしまうことも、逆に安さだけで選んで品質トラブルに巻き込まれることもあるのです。この記事では、メニュー表デザインを外注する際の費用相場と、その金額を左右する要因、そして依頼先選びで失敗しないための考え方を、発注者の立場から具体的に解説していきます。
メニュー表デザイン外注の市場動向とマクロ視点
まず、メニュー表デザインの外注市場がどういう状況にあるのか、大きな視点から見ておきましょう。
飲食業界は慢性的な人手不足に直面しています。厚生労働省の調査でも、宿泊業・飲食サービス業は他業種と比較して人手不足感が強い業種として繰り返し取り上げられています。オーナーや店長がメニュー表のデザインまで自分で手掛ける余裕がなくなっているのは、こうした構造的な背景があります。
「明日の街、もっと楽しく」をスローガンに、創業から25年、飲食店支援のスペシャリストとして4,000件を超える課題解決をサポートしてきました。この長年の経験と知見を、悩めるオーナー様や未来の開業者様へ届けるべく、編集チームが執筆・解説します。 出典: tenpo.biz
こうした専門メディアが繰り返し発信していること自体、飲食店経営者にとってメニュー表作成が「自力では難しい、しかし放置もできない」テーマであることを示しています。つまり内製と外注の間で悩む店舗が非常に多いということです。
一方で、外注という選択肢自体も多様化しています。かつては地元の印刷会社や広告代理店に一括で依頼するのが一般的でしたが、現在はクラウドソーシングサイトや業務委託マッチングサービスを通じて、フリーランスのデザイナーへ直接依頼できる環境が整っています。中間業者を介さない直接依頼は、同じ予算でもデザイナーの手元に残る報酬が厚くなり、結果として提案の質や修正対応の柔軟性に還元されやすいという構造上のメリットがあります。この点は後半の独自データ考察でも詳しく触れます。
さらに、SNS映えを意識した店舗が増えたことで、メニュー表に求められる役割そのものも変わってきました。単に品名と価格を並べるだけでなく、写真を効果的に配置し、店の世界観を伝えるツールとしての側面が強まっています。これにより、デザインの難易度や求められるスキルの水準も上がり、結果として外注費用の相場にも幅が生まれているのです。
メニュー表デザイン外注の費用相場を徹底解説
それでは本題である費用相場について、具体的に見ていきましょう。「これ、知らない人が本当に多いんです」と前置きしたうえでお伝えしますが、メニュー表デザインの費用は「誰に頼むか」「何を頼むか」で驚くほど変わります。
依頼先別の費用相場
印刷会社・広告代理店に依頼する場合
地域の印刷会社や広告代理店にデザインから印刷まで一括で依頼する場合、相場は5万円から15万円程度です。この価格帯には、営業担当者との打ち合わせ、デザイナーの人件費、印刷会社としての管理費が含まれています。安心感がある一方で、複数の業者を経由するぶん中間マージンが上乗せされやすい構造です。
制作会社・デザイン事務所に依頼する場合
デザイン専門の制作会社に依頼する場合は3万円から10万円程度が目安です。印刷は別途手配になるケースが多く、デザインそのものの質にこだわりたい店舗が選ぶ傾向にあります。
フリーランスデザイナーに直接依頼する場合
クラウドソーシングサイトや業務委託マッチングサービスを通じてフリーランスのデザイナーに直接依頼する場合、相場は1万円から5万円程度に収まることが多くなります。デザイナー個人と直接契約するため、代理店の営業経費や仲介手数料が発生しない分、費用を抑えやすいのが特徴です。特に定期的にメニューを改定する店舗にとっては、この価格差が年間コストに大きく影響します。
費用を左右する4つの要因
同じ「メニュー表デザイン」という依頼でも、以下の要因によって金額は大きく変動します。
1. ページ数・メニュー項目数
A4見開き1枚程度のシンプルな構成であれば安価に収まりますが、コース料理・ドリンクメニュー・季節限定メニューなど複数のページに分かれる場合、その分デザイン工数が増え、費用も上がります。
2. 写真の点数と加工の有無
料理写真をメニュー表に掲載する場合、写真の枚数と、そのまま使うか加工(色調補正・切り抜き・合成)を加えるかで見積もりが変わります。プロのカメラマンに撮影から依頼する場合はさらに費用が加算されます。撮影自体を検討している場合は、料理カメラマンとしてフリーランスで稼ぐ|飲食店・メニュー撮影の始め方で紹介されているような、飲食店専門の撮影に強いフリーランスへ別途依頼する方法もあります。
3. データ形式(印刷用・卓上POP・デジタルサイネージ用など)
紙で印刷するだけでなく、卓上のQRコードメニューやデジタルサイネージ用のデータも同時に必要な場合、対応フォーマットが増えるぶん見積もりも上がります。
4. 改定頻度と修正対応の契約範囲
季節ごとにメニューを入れ替える店舗では、初回のデザイン費用だけでなく、改定のたびに発生する修正費用も含めて考える必要があります。多くのフリーランスデザイナーは「初回デザイン料」と「修正1回あたりの料金」を分けて提示しており、事前に改定頻度を伝えておくことで、月額や年間契約型の料金プランを提案してもらえるケースもあります。
依頼から納品までの流れ
初めて外注する方のために、一般的な依頼の流れを整理しておきます。
ステップ1:要件整理
まず、メニュー表に載せたい項目(品名・価格・アレルギー表示・写真の有無)と、希望する雰囲気(和風・カジュアル・高級感など)を整理します。この段階で参考にしたい既存メニュー表の画像を集めておくと、デザイナーとの認識合わせがスムーズになります。
ステップ2:見積もり比較
複数のデザイナーや制作会社から見積もりを取ります。ここで金額だけを比較するのではなく、修正回数の上限や納期、著作権の帰属についても確認しておくことが大切です。
ステップ3:ラフデザインの確認
デザイナーから提案されたラフ案(構成案)を確認し、レイアウトや配色の方向性をすり合わせます。
ステップ4:本デザイン制作と修正
方向性が固まったら本制作に入り、写真の配置や文字組みを詰めていきます。この段階で細かい修正のやり取りが発生するため、契約時に修正回数の目安を確認しておくと後々のトラブルを防げます。
ステップ5:入稿・納品
印刷用のデータであれば、印刷会社への入稿データ形式(PDF・AI形式など)を確認し、最終確認後に納品してもらいます。
無料ツールと外注の使い分け
CanvaのようなオンラインデザインツールにはメニューデザインのテンプレートAI豊富に用意されており、簡単なメニュー表であれば自分で作成することも可能です。
Canvaは数千点以上のおしゃれなテンプレートが利用できるオンラインデザインツールです。多くのテンプレートは無料で提供されており、飲食店のメニュー表作成に適したデザインも豊富に揃っています。パソコンのブラウザ上で全ての操作が完結し、特別なソフトをインストールする必要もありません。写真やロゴをアップロードし、テキストを打ち替えるといった直感的な操作で、初心者でも簡単にプロ品質のメニュー表を作成することが可能です。 出典: tenpo.biz
ただし、無料ツールでの自作には限界もあります。テンプレートを使う以上、他店と似たようなデザインになりやすく、写真の高度な加工やブランドロゴとの統一感を出すには限界があります。開業したばかりで予算が限られている時期は無料ツールで対応し、店舗が軌道に乗ってきた段階でプロに外注する、という段階的な使い分けも現実的な選択肢です。
手書きメニューという選択肢
メニュー表の作成方法には、大きく分けて手書きとパソコン作成の二つがあります。
メニュー表の作成方法には、大きく分けて手書きとパソコン作成の二つがあります。手書きは、温かみや親しみやすさを演出しやすく、お店の個性をダイレクトに表現できるのが魅力です。一方、パソコンで作成する場合、写真の挿入やレイアウト調整が簡単で、修正も容易なため、より洗練されたプロフェッショナルな印象を与えられます。後述しますが、近年では無料のデザインツールも充実しているため、デザイン経験がなくても手軽に作成可能です。お店の雰囲気や更新の頻度、かけられる労力を考慮し、最適な方法を選択しましょう。 出典: tenpo.biz
手書きの温かみを活かしたい居酒屋や個人経営の飲食店では、あえてプロのデザイナーに「手書き風のフォントやレイアウト」を再現してもらう依頼も増えています。手書きそのものは無料でできますが、季節ごとの張り替えや、複数店舗での統一感を求める場合は、やはりプロへの外注が向いています。
メニュー表デザインで押さえるべきポイント
売れるメニュー表には共通した設計原則があります。
視線誘導を意識した配置
人の視線は左上から右下へ流れる傾向があるため、店の看板メニューや利益率の高いメニューは視線が最初に止まる位置に配置するのが基本です。
価格表記の工夫
「円」を省略したり、価格を目立たせすぎない工夫をすることで、価格への抵抗感を和らげる手法もよく使われます。
写真とテキストのバランス
写真を多用しすぎると情報が煩雑になり、逆に少なすぎると魅力が伝わりません。業態に応じて、写真掲載率を3割から5割程度に収めるのがバランスの良い目安とされています。
アレルギー表示・多言語対応
インバウンド需要が戻っている地域では、英語や中国語の併記、アレルギー表示の明確化も外注時の重要な検討項目です。これらを後から追加すると再デザインの手間が発生するため、初回の要件定義に含めておくことをおすすめします。
外注先選びで失敗しないための注意点
ここからは、実際に外注する際に注意すべき点を、発注者の視点で具体的にお伝えします。
私自身、以前に自分の事務所のパンフレットデザインを外注した際、複数の見積もりを比較せずに最初に提案してくれた業者にそのまま依頼してしまい、後から「別の業者ならもっと安く、かつ修正回数の制限もなく対応してもらえた」と知って悔しい思いをしたことがあります。見積もりは必ず複数社から取り、金額だけでなく修正回数や納期、著作権の扱いまで比較することが大切です。
見積もり比較で確認すべき項目
見積もりを比較する際は、以下の項目を必ずチェックしてください。
・デザイン料に印刷費が含まれているか ・修正は何回まで無料か、それ以降は追加料金が発生するか ・著作権(データの使用権)は納品後どちらに帰属するか ・納期はどれくらいか、繁忙期の割増料金はあるか ・元データ(AI形式やPSD形式)を納品してもらえるか
特に元データの納品については見落とされがちです。元データがないと、次回の改定時に一からデザインをやり直す必要が出てくる可能性があります。契約前に必ず確認しておきましょう。
業務範囲を明確にする重要性
もう一つ、私が行政書士としてフリーランスとの契約トラブル相談を受けるなかで感じるのは、業務範囲の曖昧さが後のトラブルの種になりやすいということです。「メニュー表デザイン一式」という依頼だけでは、写真撮影が含まれるのか、印刷手配まで含まれるのか、修正は何回までなのかが不明確なままになりがちです。つまり、依頼前に業務範囲を書面(メールやチャットのやり取りでも構いません)で明確にしておくことが、後々のトラブルを防ぐ最大の防御策になるのです。
※このケースでフリーランス側と業務範囲や報酬について認識のズレが大きい場合は、行政書士や弁護士に相談することをおすすめします。
直接依頼と仲介経由のコスト差
代理店や仲介会社を通す場合、営業担当者の人件費や会社としての管理費が価格に上乗せされます。一方、フリーランスのデザイナーへ業務委託マッチングサービス経由で直接依頼すれば、中間マージンが発生しない分、同じ予算でもより多くの提案や修正対応をお願いできる可能性が高まります。特に複数店舗を展開していて、定期的にメニュー改定が発生する事業者にとっては、この差が年間コストで見ると無視できない金額になります。
依頼先を探す際は、デザイナーのポートフォリオ(過去の制作実績)を必ず確認しましょう。飲食店のメニュー表制作経験が豊富なデザイナーであれば、業態ごとの視線誘導の工夫や、印刷会社とのやり取りにも慣れていることが多く、スムーズに進みやすくなります。デザイン・動画・音楽レッスンのお仕事のようなお仕事ガイドでは、デザイン系フリーランスがどのような案件を受けているかの傾向も紹介されており、依頼先を探す際の参考になります。
修正データの管理と改定のしやすさ
メニュー表は一度作って終わりではなく、季節や仕入れ状況に応じて改定するのが一般的です。改定のたびに一からデザインを依頼するのではなく、元データを保管してもらい、価格や品名の差し替えだけを低コストで対応してもらえる契約にしておくと、長期的なコストを抑えられます。この点も、見積もり段階で確認しておくべき重要なポイントです。
メニュー表デザイン外注に関する独自データ考察
ここまで費用相場や外注の流れを見てきましたが、実際に依頼先を検討する際には、デザイナー個人のスキルや専門性を客観的に把握しておくことも役立ちます。
デザイン職の年収や単価相場を調べる際は、ソフトウェア作成者の年収・単価相場のような年収データベースを参考にすることで、業務委託の報酬水準がどの程度が妥当なのか、相場観を持つことができます。また、メニュー表の文章表現(キャッチコピーや商品説明文)にもこだわりたい場合は、著述家,記者,編集者の年収・単価相場も参考になるでしょう。デザインとライティングを同じフリーランスに一括で依頼できるケースもあり、その場合はトータルの費用対効果を考慮した比較が有効です。
デザイナーのスキルを見極める際の一つの目安として、ウェブデザイン技能検定のような資格を保有しているかどうかも参考になります。紙媒体のデザインとウェブデザインは領域が異なりますが、レイアウトや配色の基礎知識を体系的に学んでいるかどうかの判断材料にはなります。
20年この市場を見てきた立場から言えば、長く続くデザイナーとの関係ほど、単発の作業依頼で終わらせず「この人に任せておけば毎回のメニュー改定も安心」という信頼関係を築くことに時間を使っている店舗が多い印象があります。初回の依頼だけで判断せず、修正のスピードやコミュニケーションの取りやすさも含めて、長く付き合えるデザイナーを見つける視点を持つことが、結果的に費用対効果を最大化することにつながります。
運営者として見てきた限りでは、中間マージンが乗らない直接取引の構造は、発注者にとって「同じ予算でより多くの提案や修正をお願いできる」というメリットになり、受け手であるデザイナーにとっては「同じ作業でも手取りが厚くなる」というメリットになります。額面上の金額差は小さく見えても、双方にとって得をする構造がそこにはあるのです。手数料0%という仕組みが持つ本当の価値は、金額の安さそのものよりも、この「手取りの厚さ」が生む提案の質や対応の丁寧さにあると、長年この市場を見てきた立場からは感じています。
メニュー表は単なる価格表ではなく、来店客が最初に触れる店の顔とも言える存在です。だからこそ、費用相場を正しく理解したうえで、自店に合った依頼先を選ぶことが、結果として売上や顧客満足度にも影響してきます。法律はあなたの味方です。同じように、正しい相場観と契約の知識も、あなたの店を守る味方になってくれるはずです。
よくある質問
Q. 飲食店のメニュー表デザインを外注する場合、最低いくらから依頼できますか?
フリーランスデザイナーに直接依頼する場合、シンプルな1ページ構成であれば1万円前後から対応してもらえるケースが多いです。写真加工や複数ページになると金額は上がります。
Q. メニュー表の改定は毎回追加料金がかかりますか?
多くの場合、初回デザイン料とは別に改定1回あたりの料金が設定されています。契約時に改定頻度を伝え、月額や年間契約型のプランを相談すると費用を抑えやすくなります。
Q. 印刷会社とフリーランスデザイナー、どちらに依頼すべきですか?
印刷から一括で任せたい場合は印刷会社、デザインの質やコストを重視する場合はフリーランスへの直接依頼が向いています。修正対応の柔軟性も含めて比較するのがおすすめです。
Q. 元データを納品してもらう必要はありますか?
はい、必須です。元データ(AI形式やPSD形式)がないと、次回の改定時に一からデザインをやり直す必要が出てくる可能性があるため、契約前に必ず確認しておきましょう。
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入力は3分ほど。掲載料も取引手数料も0円です。@SOHOに登録しているフリーランス・副業ワーカーから、早ければ当日中に最初の応募が届きます。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
長谷川 奈津@SOHO編集部
行政書士・元企業法務
企業法務で数多くのフリーランス契約を扱った経験を活かし、フリーランス向けの法律・契約・権利に関する記事を執筆。「法律はあなたの味方です」がモットー。
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