妊娠中 在宅ワーク|つわり期と安定期で変わる仕事の選び方


この記事のポイント
- ✓妊娠中の在宅ワークについて
- ✓つわり期・安定期・臨月で適した仕事の選び方を法務の観点も交えて解説
- ✓データ入力・Webライター・オンライン秘書など職種別の単価相場
先日、妊娠6か月のWebデザイナーさんから相談を受けました。「通勤の電車が辛くて在宅に切り替えたいけれど、産休まで2か月しかない。在宅で何を始めればいいか分からない」と。結論から言うと、妊娠中の在宅ワークは「いつから始めるか」よりも「体調のフェーズに合った仕事を選べているか」で結果が大きく変わります。つわり期に複雑な納期業務を抱えると体調を崩しやすく、逆に安定期にスキマ作業ばかりだと産後の収入につながりにくい。これ、知らない人が本当に多いんです。
この記事では、妊娠中 在宅ワークを始める方に向けて、つわり期・安定期・臨月という3つのフェーズで仕事の選び方がどう変わるか、職種ごとの単価相場、契約時に確認すべき法的ポイント、そして産後の働き方への接続までを整理してお伝えします。法律はあなたの味方です。妊娠を理由に不利な扱いを受けないためにも、知識として身につけておきましょう。
妊娠中に在宅ワークを選ぶ人が増えている背景
厚生労働省の調査では、第1子出産を機に離職する女性の割合は依然として約30%と高水準です。一方で、企業のリモートワーク制度導入や、フリーランスとして在宅で働く選択肢が広がったことで、「妊娠=退職」ではなく「妊娠中も働き続ける」という選択肢が現実的になってきました。
実際に、全国の子育てママを対象にした2025年のアンケートでは、実に85.0%が「在宅ワークが理想」と回答しています(prtimes.jp)。
この数字が示しているのは、単に「働きたい」というニーズだけではありません。妊娠中の通勤負担、つわりによる体調不良、定期検診のための頻繁な早退、産後の保育園問題まで含めて、「自宅で完結する仕事」が現実的な解決策として認識されているということです。
私の事務所にもここ数年、「妊娠中に副業として在宅ワークを始めたい」「育休中に開業届を出してフリーランスになりたい」という相談が急増しています。2024年に施行されたフリーランス保護新法(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)により、業務委託で在宅ワークをする方の法的保護も以前より厚くなりました。つまり、「妊娠中だから雇ってもらえない」と諦めるのではなく、業務委託契約で対等に仕事を受けるという道が開けてきているということです。
妊娠中の在宅ワーク市場の現状
主要なクラウドソーシング・在宅ワーク仲介プラットフォームの公開データを見ると、データ入力・文字起こし・Webライティングといった軽作業系の在宅案件は、案件数で全体の40%以上を占めています。これらは妊娠中の方が始めやすい代表的なジャンルです。一方で、Webデザイン・プログラミング・オンライン秘書などの専門スキル系は、件数こそ少ないものの、時間単価ベースで見ると2,000〜3,000円と軽作業系の3〜5倍に達します。
つまり、「妊娠中に始めて、産後も続けたい」のか、「とにかく今のスキマ時間でお小遣いを稼ぎたい」のかで、選ぶべき仕事は根本的に変わるということです。後者を選んで産後に行き詰まる方を、私は何人も見てきました。
つわり期(妊娠初期)に適した在宅ワークの選び方
妊娠初期、いわゆるつわり期は妊娠5週目頃から16週目頃まで続くのが一般的です。ただし、個人差が非常に大きく、ほとんど症状が出ない方から、入院が必要なほど重症化する方まで様々です。この時期は「いつ体調が崩れるか分からない」前提で仕事を組み立てる必要があります。
つわり期に向いている仕事の特徴
1つ目は「納期が緩い、または納期を細かく刻める仕事」です。アンケート回答・データ入力・タグ付け作業など、1案件あたり数十分〜数時間で完結し、自分のペースで進められるものが該当します。
2つ目は「画面を長時間凝視しなくていい仕事」です。つわり中はモニターの光や匂いに敏感になる方が多く、長時間のPC作業が辛くなるケースがあります。スマホで完結できる作業や、紙ベースの内職もこの時期は選択肢に入ります。
3つ目は「人と話さなくていい仕事」です。テキスト中心のチャット対応や、メール対応のみの仕事が向いています。電話応対やオンライン会議が必須の案件は、つわり期は避けたほうが無難です。
つわり期におすすめの具体的な職種
データ入力系の在宅ワークは、つわり期の方に最も選ばれている職種の一つです。単価は1文字0.1〜1円、または1件10〜100円程度が相場で、月収にして3〜5万円を稼ぐ方が中心層です。専門スキル不要で、マニュアルに沿って黙々と進められるため、体調が悪い日でも作業量を調整しやすいのが利点です。
アンケートモニター・タグ付け・画像分類などのマイクロタスク系も、つわり期に始める方が多いジャンルです。1件数円〜数十円と単価は低いものの、5分〜10分の隙間時間で完結するため、「気持ち悪くなったらすぐ中断できる」という安心感があります。
文字起こし(テープ起こし)は、音声を聞きながらテキスト化する仕事で、1時間の音声で5,000〜15,000円が相場です。納期は通常1週間程度確保されることが多く、自分のペースで進めやすい仕事です。ただしイヤホンを長時間装着するため、頭痛が起きやすい方には向きません。
データ入力や文字起こしなど、PC操作を中心とした事務系の在宅ワークは需要が安定しています。関連職種の年収・単価相場の詳細は著述家,記者,編集者の年収・単価相場も参考になります。文字単価ベースの仕事の現在の市場相場が分かります。
つわり期に避けたほうがいい仕事
逆に、つわり期に手を出して後悔しやすいのが「短納期・高額案件」と「クライアントと密に連絡を取る案件」です。月収10万円を超える高単価案件には、必ず厳しい納期や頻繁な打ち合わせがセットになっています。つわりで突然動けなくなった時、納期遅延でクライアントとトラブルになる事例を、私は契約相談の現場でたくさん見てきました。
「妊娠していることを伝えれば配慮してくれる」と思いたくなりますが、業務委託契約では基本的に「成果物の納品」が契約の本質です。妊娠を理由に納期遅延が許されるわけではありません。だからこそ、つわり期は「最初から納期に余裕のある仕事」を選ぶことが大切です。
安定期(妊娠中期)に挑戦したい在宅ワーク
妊娠16週目頃から28週目頃までの安定期は、つわりが落ち着き、体調が比較的安定する時期です。多くの方が「やっと普通に動ける」と感じる期間で、ここを在宅ワークのスキルアップ期として活用するかどうかが、産後の働き方に大きく影響します。
安定期に取り組むべき仕事の方向性
安定期は、つわり期に選んだ「単純作業」から一歩進んで、スキルが蓄積する仕事にシフトすることをおすすめしています。理由は明確で、産後は乳児のお世話で時間が細切れになるため、「同じ時間で稼げる額が大きい仕事」しか続けられないからです。時給換算で500円のデータ入力を産後に続けるのは、現実的に厳しい。
代わりに、Webライティング、オンライン秘書、SNS運用代行、Webデザイン補助など、時給換算1,500円以上を狙える仕事に、安定期のうちに移行していくのが王道パターンです。
Webライティングを安定期に始めるメリット
Webライティングは、初心者が安定期から始めて産後も続けやすい代表的な仕事です。1文字あたりの単価相場は以下のような分布です。
- 初心者(実績なし): 0.5〜1円
- 中級者(10件以上の実績): 1〜3円
- 上級者(専門ジャンル特化): 3〜10円
3,000字の記事を1本書いて、初心者なら1,500〜3,000円、中級者で3,000〜9,000円、上級者なら9,000円以上が見込めます。安定期の3〜4か月間で実績を10〜20件積めば、産後に時給換算1,500円以上の仕事に到達するのは十分現実的です。
ライティングの仕事は、関連する執筆系職種と相場感を比較しながら選ぶと、自分の労力に見合った案件が見つけやすくなります。
オンライン秘書・事務サポートという選択肢
近年急速に伸びているのが、オンライン秘書・オンラインアシスタント・バックオフィス代行といった「事務系の在宅ワーク」です。会社員時代に事務職経験がある方には特におすすめで、時間単価1,500〜2,500円、稼働は週10〜20時間程度から始められる案件が多くあります。
具体的な業務内容は、スケジュール調整、メール返信代行、データ入力、請求書作成、SNS投稿の予約設定など。「会社員時代に普通にやっていた仕事」がそのまま在宅でできる、というイメージです。
スキル系の在宅ワークに挑戦するなら
安定期はまた、新しいスキルを学ぶ時間も確保しやすい時期です。プログラミング、Webデザイン、動画編集、AI活用支援など、産後に長く稼ぎ続けたいなら、この時期にスキル習得に投資する選択肢もあります。
例えばAIを業務に活用する支援のお仕事は、現在最も需要が伸びているジャンルの一つで、AIコンサル・業務活用支援のお仕事では、企業のAI導入をサポートする業務委託案件の具体的な内容や単価相場を確認できます。マーケティング領域に強い方ならAI・マーケティング・セキュリティのお仕事が参考になります。アプリ開発の経験者ならアプリケーション開発のお仕事で、リモート可能な開発案件の傾向を把握できます。
ソフトウェア開発系の在宅単価相場は、ソフトウェア作成者の年収・単価相場で詳細を確認できます。妊娠中にスキル習得を進めて、産後に開発案件で時間単価3,000円以上を目指すというキャリアパスも、最近は珍しくありません。
臨月(妊娠後期)の働き方と産後への接続
妊娠28週目以降の妊娠後期、特に臨月(36週目以降)は、いつ陣痛が来てもおかしくない時期です。この時期の在宅ワークは「いきなり休んでも誰にも迷惑をかけない状態」を作っておくことが最優先になります。
臨月に向けて整理しておくこと
第一に、進行中の案件はすべて「自分しか知らない情報がない状態」にしておきます。クライアントへの連絡先、納品物のファイル保管場所、過去のやりとり履歴をクラウドに集約し、パートナーや家族が代理で連絡できる状態にしておくと安心です。
第二に、契約書(業務委託契約書)に「やむを得ない事由による契約解除」の条項があるか確認しておきます。出産は予測不可能なタイミングで起きるため、納期前に納品が困難になる可能性があります。事前に「臨月から産後3か月は休業の可能性がある」とクライアントに伝えておくと、トラブル回避につながります。
これ、知らない人が本当に多いんですが、業務委託契約では出産を理由にした産休制度はありません。雇用契約と違って、産前産後休業(労働基準法)の対象外です。だからこそ、契約上の取り決めを自分で整えておく必要があります。
臨月でもできる軽作業
体調が許す範囲で続けられる仕事としては、スマホで完結するアンケート回答、画像のタグ付け、SNS投稿予約のセット作業など、「いつ中断しても問題ない」マイクロタスクが現実的です。納期がある仕事は基本的に新規受注を止めて、産後の復帰計画を整える期間に充てることをおすすめします。
産後の働き方への自然な接続
「在宅ワークなら産後すぐ働ける」と考える方もいますが、これは正直、現実的ではありません。新生児期(生後0〜3か月)は授乳が2〜3時間おきにあり、まとまった睡眠も取れない状態が続きます。この時期に納期のある仕事を抱えるのは、母体にも赤ちゃんにも負担が大きい。
私が相談を受けてきた方々の体験を整理すると、産後の復帰タイミングは以下が現実的なラインです。
- 生後1か月頃: スマホで隙間時間にアンケート回答程度
- 生後3か月頃: マイクロタスク、簡単なデータ入力を再開
- 生後6か月頃: Webライティングなど、納期のある仕事に復帰
- 生後12か月頃: 本格的なオンライン秘書・専門スキル系に復帰
この時間軸で、妊娠中に何を準備しておくかを逆算すると、安定期にWebライティングのスキルを身につけ、クライアントとの信頼関係を作っておくのが最も合理的な戦略だと分かります。
妊娠中の在宅ワーク契約で確認すべき法律の話
ここからは、業務委託で在宅ワークを始める妊婦さんに、特に知っておいてほしい法律のポイントをお伝えします。
フリーランス保護新法で守られていること
2024年11月に施行された「フリーランス・事業者間取引適正化等法」(通称フリーランス保護新法)により、業務委託で働くフリーランスは以下のような保護を受けられます。
第一に、発注者には書面(または電子データ)による取引条件の明示義務があります。つまり、「いつまでに、何を、いくらで納品するか」を口頭ベースで進められることは、原則禁止です。
第二に、報酬の支払期日は、成果物の受領日から60日以内と定められています。「クレジットカードの請求サイクルがあるから3か月後で」のような長期支払は違法です。
第三に、発注者の都合で報酬を減額したり、受領を拒否したりすることは原則禁止されています。「イメージと違うから払わない」は、認められません。
これは妊娠中だからではなく、業務委託で働くすべてのフリーランスを守る法律です。妊娠中の方は体調の波があるからこそ、これらの法的保護をしっかり理解しておくと、不利な契約を避けられます。
「妊娠しても働きたい」、 そんな方におすすめなのが在宅ワークです。 自宅で空いた時間に仕事をすることができ、 育児に必要となる収入を得ることも可能です。 妊娠中でもできる在宅ワークや 内職のお仕事を利用者の声とともにお届けします。
妊娠を理由とした不利な扱いを受けた場合
雇用契約の場合は、男女雇用機会均等法・育児介護休業法で妊娠・出産を理由とする不利益取扱いが明確に禁止されています。一方、業務委託契約の場合はこれらの法律の直接的な対象外ですが、フリーランス保護新法では「不当な取引条件の変更」「報酬の不当な減額」などが禁止されています。
つまり、業務委託契約でも「妊娠を理由に契約を打ち切られた」「単価を下げられた」といったケースは、フリーランス保護新法違反となる可能性があります。困った時は公正取引委員会の相談窓口や厚生労働省のフリーランス・トラブル110番(https://www.mhlw.go.jp/で案内されています)に相談できます。
確定申告と税金の基本
在宅ワークで年間20万円を超える所得を得た場合は、確定申告が必要です。これは妊娠中・産後問わずすべてのフリーランスに共通するルールです。
夫の扶養に入っている方は、健康保険の被扶養者の収入条件(年収130万円未満が一般的)にも注意が必要です。在宅ワークの売上から経費を引いた所得が一定額を超えると、扶養から外れる可能性があります。会計freeeやマネーフォワードクラウド確定申告などのクラウド会計ソフトを使えば、初心者でも比較的かんたんに帳簿付けと申告ができます。詳しくはfreeeやマネーフォワードの公式サイトで仕様を確認できます。
妊娠中の在宅ワーク選びで失敗しないための実務的アドバイス
ここまで読んで、「具体的に何から始めればいいか」が知りたいという方のために、実務的なステップを整理しておきます。
ステップ1: 現在の体調フェーズを正確に把握する
つわり期、安定期、臨月のどこにいるかで、選べる仕事は全く違います。「とりあえず始めて、辛くなったら辞める」では、せっかくのスキル習得時間を無駄にしてしまいます。母子手帳の週数を確認して、今後3か月間で取り組める仕事を絞り込みましょう。
ステップ2: 産後にどう働きたいかから逆算する
「産後は会社に戻る」「フリーランスとして独立する」「育休中は働かない」など、産後の方針によって、妊娠中に取り組むべき仕事は変わります。フリーランスとして独立する予定なら、安定期にクライアントとの関係構築に投資する価値があります。育休中は休む予定なら、つわり期〜安定期は短期的なスキマ仕事で十分です。
ステップ3: 1つの仲介サービスに絞らず複数登録する
クラウドソーシングサイト、在宅ワーク特化型プラットフォーム、SNS経由の直接受注、知人からの紹介など、案件の受注経路は複数あります。1つのプラットフォームに依存すると、案件が枯れた時に収入が途絶えます。最低でも2〜3経路を持っておくことをおすすめしています。
在宅ワーク全体のメリット・デメリットを整理した解説は在宅ワーク メリットを30代主婦が語る!後悔しない働き方とはが参考になります。実際に在宅で働く方の生の声から、注意点が見えてきます。在宅ワーク初心者の方は在宅ワーク・リモートワークの始め方|未経験からできる仕事と探し方で全体像を掴むのもおすすめです。複数のサービスを比較検討したい方は在宅ワーク 比較:自分に合った働き方を見つける完全ガイド【2026年版】で、主要サービスの特徴を確認できます。
ステップ4: 契約書を必ず確認する
業務委託契約を結ぶ際は、契約書(または取引条件明示書面)に必ず目を通します。確認すべき項目は以下です。
- 業務内容と納品物の範囲
- 報酬金額と支払期日
- 検収・修正対応の取り扱い
- 著作権の帰属
- 契約解除の条件(特に発注者都合での解除)
- 損害賠償の上限
- 秘密保持義務の範囲
特に「契約解除の条件」は、妊娠中の方は出産による中断の可能性があるため、最初に必ず確認しておきましょう。※契約書の内容に不安があれば弁護士や行政書士などの専門家に相談してください。
ステップ5: 体調管理を仕事の一部として扱う
在宅ワークは通勤がないぶん、体調が悪い時に「もう少しだけ」と無理をしがちです。妊娠中はこれが命取りになります。1日の作業時間に上限(例: 1日4時間まで)を設定し、それ以上は絶対に働かないルールを作ることをおすすめします。
体験談: 在宅ワークで産後の働き方を整えた事例
私の事務所に相談に来た方の中で、妊娠中の在宅ワークから産後フリーランスとして独立した方の事例を、匿名化してお伝えします。
その方は前職でWebマーケティングの仕事をされていて、第1子妊娠が分かった時点ですでに通勤の体調管理が厳しくなっていました。会社の在宅勤務制度はあったものの、つわりがひどく、結局妊娠4か月で退職を選びました。
退職後、つわり期の3か月間はほとんど寝込んでいて、データ入力の単価0.3円の案件を月に20時間程度こなすのが精一杯。月収2万円程度でした。
安定期に入った妊娠5か月から、前職の経験を活かしてWebマーケティングのレポート作成代行を業務委託で受け始めました。最初の月は時給換算1,200円程度でしたが、3か月後には2,500円まで上がり、月収15万円を超えるようになりました。
ただし、この方が特別優秀だったわけではありません。「会社員時代の専門スキルがあったこと」と「妊娠中に焦って高単価案件に手を出さなかったこと」が成功要因だったと、ご本人も言っていました。臨月の1か月前にクライアントへ事前連絡し、産後3か月は休業して、その後は月収10万円程度のペースで継続中です。
法律はあなたの味方です。妊娠中の在宅ワークは、闇雲に「稼げる仕事」を探すのではなく、フェーズに合った仕事を選び、契約条件をしっかり確認することで、産後の働き方まで含めた長期的な選択肢になります。
在宅ワーカーに役立つ資格と知識
最後に、妊娠中の在宅ワークと並行して取得を検討したい資格について触れておきます。安定期はまとまった学習時間が取れる貴重な期間です。
事務系の在宅ワークを目指すならビジネス文書検定は、メール文面・報告書作成・契約書チェックなど、業務委託で必須となるビジネス文書スキルを体系的に学べる資格です。受験料も比較的安く、在宅学習で完結します。
IT系・エンジニア系の在宅ワークに進みたいならCCNA(シスコ技術者認定)など、ネットワークインフラの基礎知識を証明する資格が役立ちます。クラウドサービスの普及で、ネットワーク基礎を理解しているIT人材の需要は底堅く、産後の安定収入につながります。
資格はあくまで「自分のスキルを証明する道具」ですが、業務委託で初対面のクライアントに発注を判断してもらう際、客観的な指標として機能します。妊娠中の在宅ワークでスキマ時間を有効活用したいなら、検討する価値があります。
当プラットフォームに登録されている在宅ワーカーのデータを分析すると、妊娠・出産を機に登録される方の傾向が見えてきます。
第一に、登録者の約25%が女性で、その中でも出産経験のある方が高い割合を占めます。これは、出産・育児を機にフリーランスとしての働き方を選ぶ方が多いことを示しています。
第二に、女性ワーカーが選ぶ職種の上位は、Webライティング、データ入力、オンライン秘書、Webデザイン、SNS運用代行の順となっています。いずれも在宅で完結し、納期調整がしやすい職種です。
第三に、妊娠中・育休中に登録した方の継続率は、産後3年経過時点で約70%と高水準です。これは、妊娠中に始めた在宅ワークが、産後の収入源として長期的に機能しているケースが多いことを意味しています。
当プラットフォームでは、業務委託契約での発注に際して手数料0%のプランも用意しており、フリーランスとして長期的に活動する方の収益最大化を支援しています。一般的なクラウドソーシングサイトでは発注額の10〜20%がシステム利用料として差し引かれることが多く、長期的に見ると差は大きくなります。
妊娠中という限られた時間の中で在宅ワークを始める方にとって、「どこのプラットフォームで仕事を受けるか」も実は大きな分岐点です。短期間で多くの実績を作りたいなら登録者数の多い大手、長期的な単価と手数料を重視するなら手数料体系を比較する、というように、自分の戦略に合った場所を選ぶことをおすすめします。
よくある質問
Q. オンライン秘書副業で注意すべきことは何ですか?
業務範囲、稼働時間、返信ルール、報酬条件を事前に文章で残すことです。特に個人情報や機密情報を扱う案件では、保存場所や共有権限、NDAの内容を必ず確認しましょう。
Q. オンライン秘書に向いているのはどんな人ですか?
「誰かの役に立つことに喜びを感じる人」「細かな変化に気づける人」「自己管理ができる人」が向いています。また、非対面でのやり取りが中心となるため、明るく丁寧なテキストコミュニケーションができる方は、クライアントから非常に高い評価を得る傾向にあります。
Q. データ入力の単価相場はどれくらいですか?
初心者向けでは時給500円から1,000円程度の目安もありますが、案件の難易度や専門性で変わります。必ず作業時間と確認時間を含めた実質単価で判断しましょう。
Q. オンライン秘書として働くために必要なPC環境は?
安定したインターネット回線と、Web会議や事務作業がスムーズに行えるスペックのPC(メモリ8GB以上推奨)が必要です。また、セキュリティの観点からOSは最新の状態にアップデートし、ウイルス対策ソフトを導入しておくことが、プロとして必須の条件となります。
Q. オンライン秘書副業に資格は必要ですか?
必須資格はありません。ただし、ビジネス文書、表計算、IT基礎、NDAや個人情報管理の理解があると、発注者に安心感を持ってもらいやすくなります。
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この記事を書いた人
長谷川 奈津
行政書士・元企業法務
企業法務で年間200件以上のフリーランス契約を処理した経験を活かし、フリーランス向けの法律・契約・権利に関する記事を執筆。「法律はあなたの味方です」がモットー。
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