1年生の夏休みに学童へ預けながらパートを続けるための段取り


この記事のポイント
- ✓1年生の夏休みを学童に預けて乗り切るための段取りを整理しました
- ✓学童の夏休みの開所時間
- ✓学童に入れなかったときの代わりまでを
子どもが小学校に入って初めての夏休み。保育園のころは夏も変わらず預けられたのに、小学生になると学校が40日ほど休みになります。パートで働いている親にとっては、「この間、子どもをどこに預けるのか」「学童は朝何時から開いているのか」「毎日お弁当を作るのか」と、考えることが一気に増える時期です。
先に結論を書くと、1年生の夏休みをパートを続けながら乗り切るには、春のうちに3つの準備を済ませておくのが近道です。1つ目は、通う学童の夏休みの開所時間と昼食の扱いを確かめること。2つ目は、自分のシフトを学童の開所時間に合わせて勤務先と早めに相談すること。3つ目は、学童が休みの日や子どもが体調を崩した日の預け先を、もう1つ確保しておくことです。
この記事では、学童の夏休みの仕組み、申し込みの段取り、持ち物と弁当、熱中症への備え、シフトの組み方、学童に入れなかったときの選択肢までを、こども家庭庁の資料で確かめた2026年10月時点の内容で整理します。来年の夏に向けて、今のうちから準備を始めたい人にも役立つ順番で並べています。
1年生の夏休みでパートの親が困ること
保育園と小学校の大きな違いは、長期休みがあることです。保育園は年末年始などを除けばほぼ毎日開いていますが、小学校は夏休みだけで40日前後になる地域が多く、冬休みと春休みにも授業がありません。この間、子どもの居場所を親が用意する必要があります。
学童保育(放課後児童クラブ)は、そうした長期休みにも子どもを預かってくれる場所です。こども家庭庁の調査では、夏休みなどの長期休みに開いているクラブは25,393か所で、全体の97.9%にのぼります。ほとんどの学童は夏休みも開いていると考えてよいでしょう。
学童を一番多く利用しているのは1年生です。令和7年の調査では、1年生の登録児童数は456,418人で、登録している子ども全体の29.1%を占めました。1年生の親が「夏休みは学童で」と考えるのは、ごく一般的な選び方です。
それでも困ることはあります。パートで働く親からよく聞くのは、次のような悩みです。
| よくある悩み | 起きる理由 |
|---|---|
| 朝の出勤時刻に間に合わない | 学童の開所時刻と勤務開始が近い |
| 毎日の弁当づくりがつらい | 昼食を出さない学童が半分近くある |
| 学童が休みの日がある | お盆や土曜日に閉所するクラブがある |
| 子どもが行きたがらない | 1日が長く、環境の変化に疲れる |
| 学童に入れなかった | 地域によって待機児童がいる |
この表の悩みは、どれも事前に確かめておけば打てる手があります。以下、順番に見ていきます。
学童の夏休みの開所時間を確かめる
まず確かめたいのが、通う学童が夏休みに何時から何時まで開いているかです。国の基準では、学校が休みの日の開所時間について次のように定めています。
小学校の授業の休業日に行う放課後児童健全育成事業 一日につき八時間 出典: e-Gov法令検索「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準」第18条
これは「1日8時間以上を原則として、地域の保護者の働き方などを考えて各クラブが決める」という決まりです。8時間は最低の目安で、実際にはもっと長く開いているクラブがほとんどです。
こども家庭庁の令和7年の調査によると、長期休みの開所時刻は8時台が61.1%、7時台が36.8%で、この2つで97.9%を占めます。閉所時刻は18時31分〜19時が52.2%と最も多く、19時を過ぎて開いているクラブも6.9%あります。
パートの親が気をつけたいのは、開所時刻です。開所が8時30分の学童に預けて、9時からの勤務に間に合うかどうか。職場までの移動時間を考えると、ぎりぎりになる人も多いはずです。学童によっては、朝の時間を延ばす「早朝の延長」を有料で行っている場合もあります。入会のしおりや説明会の資料で、通常の開所時刻と延長の有無を確かめてください。
もう1つ確かめたいのが、夏休み中に閉所する日です。お盆の時期に数日閉所する学童は珍しくありません。土曜日は開所しているクラブが88.8%ありますが、毎週ではなく一部の土曜だけ開く形もあります。閉所日は年度の初めに予定表で配られることが多いので、手に入ったらすぐに自分の勤務予定と突き合わせておきましょう。閉所日に仕事が入っている場合は、休みをとるか、別の預け先を考える必要があります。
申し込みの時期と、夏休みだけの利用
学童の申し込みは、春から1年間通う場合、前の年の秋から冬にかけて受け付けるのが一般的です。小学校に入学する前の11月から1月ごろに申し込みがあり、4月1日から通い始めます。こども家庭庁の調査では、新1年生を4月1日から受け入れているクラブが98.7%あり、入学式の前から通える学童がほとんどです。
夏休みだけ学童を使いたい場合は、扱いが地域によって分かれます。夏休みの期間だけ利用できる枠を設けている自治体もあれば、年間を通して登録している子どもしか受け入れない自治体もあります。夏休みだけの利用を考えている人は、春の早い時期に市区町村の担当課か学童に問い合わせてください。受付が5月や6月に締め切られることもあります。
申し込みのときに必要になるのが、保護者が働いていることを示す「就労証明書」です。勤務先に書いてもらう書類で、勤務日数や勤務時間、雇用の期間などが記載されます。こども家庭庁は就労証明書の標準的な様式をホームページで示しており、多くの自治体がこれに近い様式を使っています。なお、マイナポータルの就労証明書作成コーナーは令和8年3月に閉鎖されたと、こども家庭庁が周知しています。オンラインでの提出の方法は自治体ごとに違うので、市区町村の案内を確かめてください。
就労証明書で注意したいのは、パートの勤務日数と時間です。学童の利用には「保護者が働いていて昼間家にいない」ことが前提なので、勤務日数が少ない場合、利用の優先順位が下がったり、週に何日まで利用できるかが決まったりすることがあります。夏休みだけ勤務を増やす予定がある場合は、その予定を就労証明書に反映してもらえるか、勤務先に相談してみてください。
申し込んだのに入れない場合もあります。令和8年5月時点で、利用を申し込んだのに入れなかった子どもは全国で14,713人いました。1年生は優先されることが多いものの、地域によっては入れないことがあります。入れなかったときの選択肢は、後の節でまとめて紹介します。
昼食は弁当か、学童で用意されるか
夏休みの学童で、親の負担が大きいのが昼食です。学校があれば給食がありますが、夏休みは学童で昼食をとることになります。
こども家庭庁の令和7年の調査では、長期休みに昼食を提供しているクラブは13,517か所で、全体の52.1%でした。前の年の43.0%から大きく伸びています。国も、長期休み中の食事提供を進めるよう自治体に呼びかけています。ただ、それでも半分近くのクラブは昼食を出しておらず、家から弁当を持たせることになります。
昼食を提供しているクラブでも、提供の仕方はさまざまです。
| 提供の方法 | クラブ数 | 割合 |
|---|---|---|
| 事業所の中で調理 | 1,898 | 14.0% |
| 事業所が手配(配達弁当など) | 6,844 | 50.6% |
| 保護者会などが手配 | 730 | 5.4% |
| その他 | 4,045 | 29.9% |
一番多いのは、学童が業者の弁当を手配する形です。この場合、1食ごとに費用がかかり、注文の締め切りが前の週や月の初めに設けられていることが多いです。毎日頼む必要はなく、弁当を作れない日だけ注文できる学童もあります。
弁当を持たせる場合は、夏の食中毒に気をつける必要があります。保冷剤と保冷バッグを使う、前の晩の残りを詰めるときはしっかり加熱し直す、汁気の多いおかずを避けるといった工夫が一般的です。学童によっては冷蔵庫で預かってくれるところもあれば、預かれないところもあります。説明会で聞いておきましょう。
パートの朝は時間との勝負です。毎日の弁当づくりが負担なら、週に数日だけ学童の弁当を頼む、冷凍のおかずを週末にまとめて作る、といった組み合わせで乗り切る家庭が多いです。弁当の手間を見込んで、出勤時刻を少し遅らせる相談をするのも1つの方法です。
夏休みの持ち物と前の日の準備
1年生にとって、夏休みの学童は朝から夕方までの長い1日です。持ち物が多く、毎朝そろえるのは意外に手間がかかります。学童ごとに決まりはありますが、一般的な持ち物は次のとおりです。
| 持ち物 | ポイント |
|---|---|
| 弁当と箸 | 保冷剤と保冷バッグを付ける |
| 水筒 | 大きめのものを。お茶や水が基本 |
| 宿題と筆記用具 | 学習の時間に使う |
| 着替え一式 | 汗や水遊びでぬれたときのため |
| タオル | 汗ふき用と手ふき用 |
| 帽子 | 外遊びのときに必要 |
| プールの用意 | プールがある日だけ。プールカードも |
| 連絡帳 | 学童と家庭のやり取りに使う |
すべての持ち物に名前を書いておくのは基本です。同じような水筒や帽子が並ぶので、名前がないとすぐに分からなくなります。
朝の準備を軽くするには、前の日の夜にできることを済ませておくのが一番です。弁当以外の持ち物は前の晩にかばんに入れておき、水筒と弁当だけを朝に入れる形にすると、出勤前の慌ただしさがかなり減ります。1年生でも、着替えやタオルを自分でかばんに入れる練習をしておくと、少しずつ自分で準備ができるようになります。
1日の流れも、子どもと一緒に確かめておきましょう。夏休みの学童は、朝の学習時間、外遊び、昼食、昼寝や静かに過ごす時間、おやつ、自由遊び、という流れが一般的です。こども家庭庁の調査では、おやつを提供しているクラブは89.7%あり、午後のおやつは多くの学童で出ます。1日の予定を知っているだけで、子どもの不安はずいぶん減ります。
熱中症とプールの安全
夏休みの学童で、親が一番心配するのは子どもの安全でしょう。特に、暑さとプールについては、国も毎年のように注意を呼びかけています。
こども家庭庁は令和8年7月29日、夏休み中の学童の安全管理を徹底するよう、自治体に改めて通知しました。この通知では、プール活動で令和5年と令和7年の夏に死亡事故が起きたことを踏まえ、監視の体制を整えることを求めています。熱中症についても、次のように書かれています。
環境省の「熱中症予防情報サイト」等から、暑さ指数(WBGT)や熱中症警戒アラート等の関連情報を収集し、こどものみならず、放課後児童支援員等職員の安全確保にも努めるようにしてください。 出典: こども家庭庁「放課後児童クラブにおける夏季休暇中の安全管理の徹底について(再周知)」
暑さ指数とは、気温だけでなく湿度や日差しの強さも合わせて、熱中症の危険の高さを示す数字です。学童ではこの数字を見て、外遊びをやめて室内で過ごす、活動の時間を短くするといった判断をします。
親ができることもあります。まず、朝の体調をよく見ることです。寝不足や朝ご飯を食べていない日は、熱中症になりやすくなります。体調が気になる日は、連絡帳に書いて学童に伝えておきましょう。次に、水筒の量です。1年生は自分で水分をとるのを忘れがちなので、大きめの水筒を持たせ、「休み時間ごとに飲もうね」と家で声をかけておくと効果があります。
プールがある学童では、プールに入ってよいかを毎日確認するカードを使うことが多いです。体温を測って記入し、保護者が印を押す形です。朝の忙しい時間にこれを忘れると、子どもだけプールに入れなくなるので、前の晩に済ませておくと安心です。
パートのシフトを夏休みに合わせて組む
学童の準備と同じくらい大事なのが、自分の勤務を夏休みに合わせて調整することです。パートの場合、正社員より勤務時間の融通がきくことが多いので、早めに相談すれば調整できる余地があります。
まず考えたいのは、出勤時刻です。学童の開所が8時30分なら、子どもを送り届けてから出勤できる時刻を逆算します。職場まで30分かかるなら、9時30分以降の出勤にしてもらえないか相談します。夕方も同じで、学童の閉所時刻に迎えに行ける時刻に退勤できるかを確かめます。
次に、学童の閉所日への対応です。お盆に学童が休みになる日は、その日に休みをとれるよう、早めに勤務先に伝えておきましょう。パートでも、6か月以上続けて働き、決められた日の8割以上出勤していれば、年次有給休暇があります。週の勤務日数が少ない人は日数が少なくなりますが、休みとして使える権利です。学童の閉所日に合わせて使う計画を立てておくと安心です。
子どもが急に熱を出したときの休み方も確かめておきます。育児・介護休業法の改正で、令和7年4月から「子の看護等休暇」が小学校3年生の修了まで使えるようになりました。
対象となる子の範囲の拡大 小学校就学の始期に達するまで → 小学校3年生修了まで 出典: 厚生労働省「育児・介護休業法 改正ポイントのご案内」
1年に5日(子どもが2人以上なら10日)まで、子どもの病気やけがのほか、感染症による学級閉鎖や入学式でも休めます。パートも対象ですが、週2日以下の勤務の人は労使協定で対象から外されることがあります。自分の職場でどう扱われているかは、就業規則で確かめるか、担当者に聞いてください。
夏休みの間だけ勤務時間を短くする、勤務日数を減らすという選択もあります。その場合は収入が下がるので、学童の利用料や弁当代と合わせて、夏の家計がどうなるかを計算しておきましょう。
朝の送りと夕方の迎えの段取り
夏休みは、学校がある日と送り迎えの形が変わります。学校がある日は子どもが学校から学童へ歩いて行きますが、夏休みは家から学童へ直接向かいます。
1年生の場合、朝は親が学童まで送るのが一般的です。学童によっては、家から1人で来ることを認めているところもありますが、1年生の夏休みは親が送るか、近所の上級生と一緒に行く形が多いです。1人で行かせる場合は、事前に何度か一緒に道を歩き、危ない場所を確かめておきましょう。
夕方の迎えは、学童によって決まりが違います。保護者の迎えを必須にしているところ、決まった時刻に子どもだけで帰すところ、保護者が選べるところがあります。夏休みの夕方はまだ明るい時間ですが、1年生が1人で帰る場合は、帰る時刻と道を学童と家庭で共有しておくことが大切です。
送り迎えを夫婦で分担できる家庭は、朝と夕方で担当を分けると負担が軽くなります。たとえば、朝は出勤の遅い方が送り、夕方は退勤の早い方が迎えに行く形です。祖父母が近くに住んでいるなら、週に何日か迎えを頼むのも現実的な方法です。
朝の送りでは、子どもを学童に引き渡したことを確かめてから出勤するのが基本です。開所の時刻より前に子どもを門の前で待たせるのは、夏の暑さの中では危険です。開所の時刻に合わせて家を出る、開所前に着いたら一緒に待つといった決まりを家族で共有しておきましょう。学童によっては、開所前の時間に子どもだけで待たないよう、保護者に案内を出しているところもあります。
迎えに行けない日が出たときの連絡方法も、決めておきましょう。学童の多くは、迎えが遅れるときや別の人が迎えに来るときは、事前の連絡を求めています。誰が迎えに来るかが分からないと、学童は子どもを引き渡せません。祖父母や知人に迎えを頼む可能性がある場合は、名前を事前に学童に届けておくと、当日になって困ることがありません。
学童に入れなかったとき、学童が休みの日の預け先
学童に入れなかった場合や、学童が休みの日に仕事が入ってしまった場合の預け先も、考えておきましょう。主な選択肢は次のとおりです。
1つ目は、放課後子供教室です。文部科学省が進める事業で、小学校の空き教室などを使って、地域の人が子どもの学びや遊びを見守ります。学童と違い、保護者が働いているかどうかに関係なく使えます。ただ、開いている日や時間が限られることが多く、夏休みの毎日を任せるのは難しい場合があります。
2つ目は、ファミリー・サポート・センターです。子育ての手助けをしたい地域の人と、手助けを受けたい人をつなぐ仕組みで、多くの市区町村にあります。学童への送り迎えや、学童が休みの日に数時間預かってもらうといった使い方ができます。利用するには事前の登録と、手助けをしてくれる人との顔合わせが必要なので、夏休みが始まってから慌てて登録しても間に合わないことがあります。春のうちに登録しておくと安心です。
3つ目は、民間の学童です。塾や習い事の会社などが運営する学童で、公的な学童より費用は高めですが、開所時間が長い、夏休みのプログラムが充実しているといった特徴があります。夏休みだけの短期の利用ができるところもあります。
4つ目は、祖父母や親族に頼む方法です。毎日でなくても、学童が休みの日だけ頼めると助かります。遠方に住む祖父母のところに、お盆の前後に数日泊まりに行くといった形をとる家庭もあります。
どの選択肢も、使い始めるまでに準備の時間がかかります。学童の結果が分かるのを待ってから探し始めると、夏休みに間に合わないことがあるので、並行して調べておくのが安全です。
学童の費用と夏休みの家計
学童の利用料も、夏休みの家計に関わります。こども家庭庁の令和7年の調査では、1か月あたりの利用料で最も多いのは4,000円〜6,000円未満の層で、利用料をとっているクラブの26.2%でした。次いで6,000円〜8,000円未満が20.0%、2,000円〜4,000円未満が17.3%です。一方、1万円以上のクラブも合わせて2割近くあり、地域や運営主体によって大きな差があります。
夏休みには、通常の利用料とは別に費用がかかることがあります。夏休みだけ利用料を高くしている学童や、夏休みの期間だけ利用する子どもに別の料金を設定している学童があります。ほかにも、おやつ代、弁当を注文する場合の昼食代、遠足や行事の費用がかかります。
利用料の減免を行っているクラブは22,574か所あり、利用料をとっているクラブの89.2%にのぼります。生活保護を受けている世帯、住民税が非課税の世帯、きょうだいで通っている場合などに、利用料が減額されたり免除されたりします。減免の対象かどうかは自治体によって違うので、申し込みのときに確かめてください。
パートで働く場合、夏休みの勤務時間を長くすれば収入は伸びますが、学童の費用もかかります。夏休みの間の収入と支出を並べて、手元に残る金額がどうなるかを見ておくと、勤務を増やすか減らすかの判断がしやすくなります。勤務を増やす場合は、扶養や社会保険の線を超えないかも合わせて確認しておきましょう。
夏休みに勤務を長くするときの扶養と社会保険の線
夏休みは、子どもを学童に預けている時間が長くなる分、勤務を長くしたいと考える人もいます。そのときに確かめておきたいのが、扶養と社会保険の線です。令和8年から数字が変わっている部分があるので、最新の線を整理します。
税金では、令和8年分から、配偶者控除を受けられる配偶者の給与収入の上限が136万円以下になりました。かつての「103万円の壁」は今の数字ではありません。また、本人に所得税がかかり始めるのは、給与収入が178万円を超えたあたりからです。
健康保険の扶養(被扶養者)は、日本年金機構の案内では、年間収入が130万円未満で、扶養する人の収入の半分未満であることが条件です。給与の場合は1か月あたり108,333円以下が目安とされています。年間収入は「これから1年間の見込み」で判断されるので、夏の数か月だけ収入が伸びたときにどう扱われるかは、加入している健康保険によって確認の仕方が違います。配偶者の勤め先の健康保険に問い合わせておくと安心です。
自分が勤め先の社会保険に入る線も変わりました。パートでも、週の所定労働時間が20時間以上、2か月を超えて働く見込みがある、学生ではない、という3つの条件を満たすと、従業員51人以上の企業では健康保険と厚生年金に入ることになります。以前はこれに「月額8.8万円以上」という賃金の条件がありましたが、2026年10月に撤廃されました。ここで大事なのは、判断の基準が雇用契約で決めた「所定の労働時間」だという点です。夏休みだけ一時的に残業が伸びても、契約の時間が週20時間未満のままなら、すぐに加入となるわけではありません。ただし、契約そのものを夏だけ週20時間以上に変える場合は扱いが変わるので、勤務先の担当者に確かめてください。
夏に勤務を長くするか、扶養の範囲に収めるかは、家庭ごとに答えが違います。夏休みの月の収入と、学童の利用料や弁当代などの支出、年間の見込みを並べて計算してから決めるのが安全です。
子どもが学童を嫌がったとき
1年生の夏休みで、意外に多いのが「学童に行きたくない」と子どもが言い出すことです。学校がある日は数時間だった学童が、夏休みは朝から夕方までの長い時間になります。知っている友だちが少ない、上級生の遊びについていけない、1日が長くて疲れる、といった理由で行き渋ることがあります。
まずは、子どもの話をよく聞くことです。何が嫌なのかを具体的に聞くと、解決の手がかりが見えてきます。「疲れる」なら、週に1日だけ早めに迎えに行く日を作る。「仲のよい友だちがいない」なら、学童の先生に相談して、遊びに入りやすいように声をかけてもらう。原因が分かれば、学童と一緒に考えられることは多いです。
学童の先生と話すときは、送り迎えの時間に短く伝えるか、連絡帳を使うのが一般的です。込み入った話は、別に時間をとってもらえないか相談してみてください。学童の職員は、子どもの様子を毎日見ているので、家では見えない姿を教えてくれることもあります。
行き渋りが続くときは、学童の中での過ごし方を少し変えてもらう方法もあります。たとえば、静かに本を読める場所で過ごす時間を作ってもらう、同じ学年の子と一緒に遊ぶ時間を作ってもらうといった工夫です。学童の職員は、こうした相談を受け慣れています。1年生の夏休みは、学童に慣れるための練習の期間でもあります。夏の終わりには、すっかり学童の生活に慣れて、上級生と一緒に遊んでいる子どもも多いものです。最初の数日で判断せず、子どもの様子を見ながら学童と一緒に考えていきましょう。
夏休みの間に、家族で過ごす日を数日作っておくのも効果があります。ずっと学童に通うのではなく、「この日はお休みして家族でお出かけ」という予定があると、子どもも気持ちを切り替えやすくなります。パートの休みと合わせて、夏休みの予定表に家族の日を入れておきましょう。
来年の夏休みに向けた準備の時期
1年生の夏休みを経験した人の多くが「もっと早く準備しておけばよかった」と感じるのが、準備の時期です。これから1年生の夏休みを迎える人のために、いつ何をしておくとよいかを時期ごとに整理します。
入学前の11月から1月ごろは、学童の申し込みの時期です。年間を通して学童を使うなら、この時期に申し込みます。就労証明書を勤務先に頼むのもこの時期です。勤務先によっては書類を書くのに1〜2週間かかるので、早めにお願いしておきましょう。
4月から5月は、夏休みの情報を集める時期です。学童の夏休みの開所時間、閉所日、昼食の扱い、夏休みだけの利用の受付時期を確かめます。ファミリー・サポート・センターなど、学童以外の預け先に登録するのもこの時期がよいでしょう。登録には説明会への参加や、手助けをしてくれる人との顔合わせが必要で、時間がかかります。
6月は、勤務先との相談の時期です。夏休みの出勤時刻や勤務日数、お盆の休みについて、勤務先に早めに伝えます。ほかのパートの人も夏休みの調整を希望することが多いので、早く伝えた人から希望が通りやすくなります。
7月の前半は、持ち物と弁当の準備の時期です。水筒や保冷バッグ、着替えをそろえ、名前を書きます。学童の弁当を注文する場合は、注文の締め切りを確かめます。子どもと一緒に夏休みの1日の流れを話し合い、学童までの道を歩いてみるのもこの時期です。
夏休みが始まってからは、子どもの様子をよく見ることが一番の仕事になります。最初の1週間は疲れが出やすいので、早めに寝かせる、週末はゆっくり過ごすといった工夫をしましょう。
夏休みを乗り切った後に考えておきたいこと
1年生の夏休みを一度乗り切ると、次の冬休みや春休み、2年生の夏休みの見通しも立ちやすくなります。最後に、夏休みの後に考えておきたいことを整理します。
1つ目は、今年の夏の振り返りです。朝の時間は間に合ったか、弁当の負担はどうだったか、閉所日の対応はうまくいったか。うまくいかなかった点を書き出しておくと、来年の準備がずっと楽になります。
2つ目は、働き方そのものの見直しです。夏休みのたびにシフトを調整するのが大変だと感じた人は、子どもが家にいる時間でも働ける在宅の仕事を少しずつ組み合わせる方法もあります。たとえば文章を書く仕事は、子どもが学童にいる時間や寝た後の時間に進められます。文章の仕事全体の収入の目安は、著述家,記者,編集者の年収・単価相場で職種全体の相場を確かめられます。在宅のライターとして単価を上げていく道筋は、Webライターが文字単価を上げる方法【2026年版】|1円→5円のステップにまとまっています。デザインの仕事に関心がある人は、Webデザイナー 年収のリアル:30代フリーランスが語る稼ぎ方とキャリアパスも参考になります。
3つ目は、学童の卒業の時期です。学童は6年生まで利用できますが、実際には3年生や4年生で学童をやめる子どもが多く、令和7年の調査でも登録児童のうち4年生は12.7%、5年生は6.5%と、学年が上がるほど減っていきます。子どもが学童を卒業した後の夏休みをどう過ごすかも、少し先の課題として頭に入れておきましょう。
在宅ワークやフリーランスの市場を20年見てきた運営者の立場から言えば、子育て中の親が長く働き続けられるかどうかは、子どもの長期休みをどう乗り切るかに大きく左右されます。夏休みのたびに仕事を辞めたり減らしたりするのではなく、学童、家族、地域の手助け、在宅の仕事を組み合わせて、無理のない形を作っていくことが大切です。仲介の手数料がかからない直接のやり取りで仕事を受けられる場では、同じ依頼額でも受け手の手取りが厚くなります。限られた時間で働く親にとって、手取りが厚いことは、夏休みに働く時間を無理に伸ばさずに済むことにつながります。
よくある質問
Q. 学童は夏休みの朝何時から開いていますか?
クラブによって違いますが、こども家庭庁の令和7年の調査では、長期休みの開所時刻は8時台が61.1%、7時台が36.8%で、ほとんどが8時台までに開いています。国の基準では、学校が休みの日は1日8時間以上の開所が原則です。通う学童の開所時刻と、早朝の延長があるかを入会の資料で確かめてください。
Q. 夏休みだけ学童を利用することはできますか?
自治体や学童によって扱いが分かれます。夏休みの期間だけの利用枠を設けているところもあれば、年間を通して登録している子どもしか受け入れないところもあります。夏休みだけの利用を考えている場合は、受付が5月や6月に締め切られることもあるので、春の早い時期に市区町村の担当課か学童に問い合わせてください。
Q. 夏休みの学童では毎日お弁当が必要ですか?
学童によって違います。こども家庭庁の調査では、長期休みに昼食を提供しているクラブは全体の52.1%で、残りの多くは家からの弁当になります。提供している場合も、業者の弁当を有料で注文する形が多く、注文の締め切りがあります。説明会や入会のしおりで、昼食の扱いと注文の方法を確かめておきましょう。
Q. 子どもが夏休み中に熱を出したらパートを休めますか?
育児・介護休業法の改正で、令和7年4月から子の看護等休暇が小学校3年生の修了まで使えるようになりました。1年に5日、子どもが2人以上なら10日まで休めます。パートも対象ですが、週2日以下の勤務の人は労使協定で対象外とされることがあるので、自分の職場の就業規則で確かめてください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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