LP制作の副業は1ページいくらより修正回数で手取りが変わる

長谷川 奈津
長谷川 奈津
LP制作の副業は1ページいくらより修正回数で手取りが変わる

この記事のポイント

  • LP制作・コーディング副業でいくら稼げるかを
  • 単価相場と修正対応の実務から解説します
  • 1ページの単価だけでなく

「LP制作の副業、結局いくら稼げるのか」という質問を、これまで何度も受けてきました。結論から言うと、この質問への正確な答えは「1ページあたりの単価」だけでは出せません。むしろ、契約時に決めた修正回数や検収条件の方が、最終的な手取りに大きく影響します。つまり、単価表を眺めるだけでは見えてこない部分に、稼げるかどうかの本質があるということです。

先日、あるWebデザイナーさんから相談を受けました。「1ページ5万円の案件を受けたのに、修正が7回も続いて、時給換算すると最低賃金を下回っていた」というものです。契約書に修正回数の上限を明記していなかったことが、このトラブルの根本原因でした。こういうケース、実は本当に多いんです。だからこそ、この記事では単価相場だけでなく、契約条件がどう「稼げる・稼げない」を左右するのかを、具体的に整理していきます。

LP制作・コーディング副業の単価相場

まず、マクロな視点で市場の単価感を確認しておきます。LP制作の副業単価は、単発の制作案件か、継続的な業務委託かによって大きく変わります。

LP制作の副業単価は、単発制作か、継続的な業務委託かで大きく変わります。単発のLP修正やコーディングだけなら数万円規模から始まることがありますが、週2・週3で事業会社のLP改善に入る案件では、月40万〜90万円台の募集も見られます。 出典: freelance.indieverse.co.jp

つまり、単発のコーディングのみの案件は数万円規模、週数日の稼働を求められる継続的な業務委託は月数十万円規模と、性質が大きく異なる2つの市場が存在しているということです。副業として取り組む場合、多くの人は前者の単発案件からスタートすることになります。

ただし、この単価差には理由があります。継続的な業務委託の案件は、単なるコーディング作業だけでなく、CVR(コンバージョン率)改善の提案や、複数ページの運用まで含めた対応力が求められる傾向にあります。

ただし、週2・週3で月数十万円を狙う業務委託案件は、実務経験やポートフォリオ、改善提案まで含めた対応力を見られることが多いです。未経験に近い方・初心者の方は、まず小さなLP修正やコーディング案件で実績を作り、徐々にデザイン、実装、CVR改善まで担当範囲を広げていきましょう。 出典: freelance.indieverse.co.jp

この構造を理解しておくと、「今の自分がどの層の案件を狙うべきか」の目安が立てやすくなります。初心者は小規模な単発案件で実績を積み、徐々に継続案件へとステップアップしていくのが現実的な道筋です。

なぜ「1ページいくら」だけでは判断できないのか

ここが本記事で最も伝えたいポイントです。1ページあたりの単価が同じ5万円でも、実際の手取り(時給換算した実質的な報酬)は契約条件によって大きく変わります。

修正回数の上限が明記されているかどうか

最も影響が大きいのが、修正対応の回数です。「修正無制限」という条件で受けてしまうと、発注者側の要望が細かく続く限り、際限なく作業時間が積み上がっていきます。つまり、1ページ5万円という金額表示は同じでも、修正が2回で終わる案件と10回続く案件とでは、時給換算の実質単価が数倍違ってくるということです。

契約前の段階で「納品後1週間以内、軽微な修正2回まで」といった条件を明記しておくことが、自分の労働時間を守るうえで欠かせません。これは発注者を不当に制限するものではなく、双方が納得したうえで進めるための、ごく一般的なビジネス上の取り決めです。

検収期間と支払いサイトの長さ

検収(発注者が納品物を確認して問題ないと判断するプロセス)にかかる期間も、実質的な手取りに影響する要素です。検収に数週間かかり、さらにそこから支払いまで60日というケースもあれば、検収後即座に支払われるケースもあります。フリーランス保護新法では、発注者は受領日から60日以内に報酬を支払う義務があるとされていますが、この「60日」という期限ぎりぎりまで支払いを先延ばしにする発注者も存在します。資金繰りを考えるうえでは、支払いサイトの短さも実質的な「稼げる度合い」に直結する要素です。

追加要望の範囲があいまいなケース

「ついでにこの部分も直してほしい」という、契約範囲外の追加要望が発生することもあります。これを無償で対応してしまうと、当初の見積もりから作業量が膨らみ、結果的に時給換算の単価が下がってしまいます。追加要望が発生した場合は、それが当初の契約範囲内か範囲外かを明確に線引きし、範囲外であれば追加費用が発生する旨を事前に伝えておくことが重要です。

実際の作業内容から見る単価の内訳

LP制作の副業でどのような仕事内容が求められるか、担当範囲によって単価の構成が変わってきます。

なお、実際にLP制作担当として仕事をするとき、1や2は、別の担当者により決められていて、3、4のみを担当するということも多々あります。 出典: mamaworks.jp

この引用が示すように、LP制作は「企画・構成の決定」「デザイン作成」「コーディング」「公開後の運用・改善」という複数の工程に分かれており、どこを担当するかによって単価水準が変わります。未経験に近い人は、まずコーディングのみの工程を担当することが多く、経験を積むにつれて構成やデザインまで担当範囲を広げていくのが一般的な流れです。

コーディングのみを担当する場合、1ページあたりの単価は案件の複雑さによって幅があります。シンプルな1カラムのLPであれば数万円規模、アニメーションや複数のフォーム連携を含む複雑なLPであれば、それより高い単価が設定される傾向があります。ただし、複雑な案件ほど作業時間も長くなるため、時給換算した際の実質的な稼げる度合いは、必ずしも単価の高さと比例するわけではありません。

手取りを増やすための契約時の工夫

ここまでの内容を踏まえ、実際にどう契約条件を整えれば、手取りを守れるのかを整理します。

まず、見積もりを提示する段階で、修正対応の回数と期間を明記します。「納品後1週間以内、軽微な修正2回まで無償。それ以降は1回あたり別途見積もり」といった形で、あらかじめ線引きをしておくことが最も効果的です。これにより、発注者側も追加費用が発生する条件を事前に把握でき、無用なトラブルを避けられます。

次に、検収期間と支払い時期についても、契約時に確認しておきます。検収に想定以上の時間がかかりそうな案件では、着手金として一部を先に受け取る、あるいは分割払いを提案するといった工夫も選択肢になります。

さらに、追加要望が発生した際の対応フローも決めておくと安心です。「当初の要件にない変更は、別途お見積もりさせていただきます」という一文をあらかじめ提示しておけば、追加対応が発生した際にスムーズに交渉できます。

こうした条件面の交渉は、法律の知識がなくても実践できる部分が大半です。ただし、契約書自体を交わさずに口頭やチャットのやり取りだけで進めてしまうと、後々「言った・言わない」のトラブルに発展しやすくなります。簡易的なものでも構わないので、修正回数・納期・支払い条件を書面(メールやチャットでも可)に残しておく習慣をつけることをおすすめします。

フリーランス保護新法とLP制作副業の関係

2024年に施行されたフリーランス保護新法は、業務委託でLP制作を請け負う人にとっても関係のある法律です。発注者には、業務委託の内容や報酬額を書面またはこれに相当する形式(メールなど)で明示する義務があり、発注者からの一方的な理由での支払い拒否や、不当な減額は禁止されています。

厚生労働省の公式サイトでは、この法律の詳細な内容が公開されています。契約条件でトラブルになりそうな場合は、まず一次情報として確認しておくことをおすすめします。

「50万円分のWebサイトを納品したのに、クライアントが『イメージと違う』と言って報酬を払ってくれない」 出典: mhlw.go.jp

このような「イメージと違う」という主観的な理由での支払い拒否は、当初の発注内容を満たしている限り、正当な拒否理由にはなりません。ただし、実際にトラブルが発生した場合、当初の要件がどう合意されていたかを証明する材料(見積書、契約書、やり取りの記録)が重要になります。これも、契約条件を書面で残しておくことの重要性につながる部分です。

なお、個別の契約トラブルについては、状況によって対応が異なるため、深刻な事態に発展しそうな場合は弁護士や労働局の相談窓口に相談することをおすすめします。

独自データから見る継続案件のメリット

LP制作・HTML/CSSコーディングのお仕事を見ると、単発案件よりも継続的な業務委託の募集の方が、条件面での明記が丁寧な傾向が見られます。継続案件を出す発注者は、長期的な関係を前提にしているため、修正対応や支払い条件についても事前にすり合わせをしっかり行う姿勢が見られます。

また、コーディングのスキルを軸にキャリアを広げていく場合、ソフトウェア作成者の年収・単価相場のようなデータベースを見ると、Web制作からより専門性の高い開発領域へとステップアップしていく市場の傾向も見えてきます。単価を上げていく方向性として、コーディングの精度を高めるだけでなく、実装できる技術範囲を広げていくという選択肢も視野に入れておくとよいでしょう。

20年この市場を見てきた立場から言えば、単価交渉が上手な人ほど、金額そのものよりも「条件の明確さ」で信頼を得ています。修正回数や納期を最初にはっきり示すことは、一見発注者にとって窮屈に感じられるかもしれませんが、実際には逆です。条件が明確な提案の方が、発注者にとっても予算管理がしやすく、結果的に依頼したいと思われやすい傾向があります。運営者として見てきた限りでは、条件を曖昧にしたまま安さだけで勝負する人よりも、条件を明確にしたうえで適正な単価を提示する人の方が、長く継続的に仕事を得られています。

さらに言えば、仲介手数料が発生しない直接取引の場では、発注者は同じ予算でより手厚い対応を依頼でき、受注者側は中間マージンが抜かれない分、手取りが厚くなります。この構造は単なる金額の差ではなく、双方が納得しやすい取引環境そのものの質を左右する要素だと感じています。

修正回数のトラブルを避けるための具体的な文言例

実際に見積もりや提案の際に使える文言の考え方を紹介します。あくまで一例であり、案件の性質に応じて調整が必要ですが、「納品後、○日以内の軽微な修正○回までは費用に含みます。それ以降の修正、またはデザインの大幅な変更を伴う修正は、別途お見積もりいたします」という形式が基本になります。

ここで重要なのは、「軽微な修正」と「大幅な変更」の境界線を、ある程度具体的にイメージしておくことです。文言や表記の修正、色味の微調整は軽微な修正に該当しやすく、レイアウトの構成変更や新規セクションの追加は大幅な変更に該当しやすい、といった目安を自分の中で持っておくと、実際の交渉の場でも迷わず対応できます。

こうした条件面の交渉は、慣れないうちは気が引けるかもしれません。しかし、条件を曖昧にしたまま作業を始めてしまうことの方が、結果的に発注者との関係を悪化させるリスクが高いということを、これまで多くの相談事例を通じて感じてきました。最初に丁寧に条件をすり合わせておくことこそが、双方にとって気持ちよく仕事を続けられる土台になります。

案件の探し方と単価交渉の実践的な進め方

単価相場を理解したうえで、実際にどう案件を探し、どう交渉すればよいのかを整理します。副業としてLP制作の案件を探す場合、大きく分けてクラウドソーシングサイトを利用する方法と、業務委託マッチングサービスを利用する方法があります。

クラウドソーシングサイトは案件数が豊富な一方、手数料が発生する点に注意が必要です。手数料は案件の報酬額に応じて段階的に設定されていることが多く、たとえば報酬10万円未満の部分には20%、10万円以上20万円未満の部分には10%、20万円以上の部分には5%といった形で、報酬額が大きくなるほど手数料率が下がる仕組みを採用しているサイトもあります。年間で複数の案件を継続的に受注する場合、この手数料の差は決して小さくありません。仮に年間で100万円分の案件を受注し、平均手数料率が15%だとすると、15万円が手数料として差し引かれる計算になります。これは実質的な手取りに直結する部分であり、単価交渉の際には「手数料込みでいくら受け取れるか」という視点を必ず持っておく必要があります。

一方、業務委託マッチングサービスの中には、発注者と受注者が直接契約を結ぶ形式を採用しているものもあります。この場合、仲介手数料が発生しないため、同じ報酬額でも手取りがそのまま増える計算になります。副業として長く続けていくのであれば、最初はクラウドソーシングサイトで実績とポートフォリオを作り、慣れてきた段階で直接契約が可能なサービスへ移行していくという流れが、手取りを最大化するうえで合理的な選択肢の一つです。

単価交渉のタイミングと伝え方

単価交渉は、案件を受注する前の見積もり段階で行うのが基本です。すでに契約を結んだ後に金額を引き上げる交渉は、よほど作業内容が大幅に変わらない限り難しく、発注者との関係を悪化させるリスクもあります。

交渉の伝え方としては、「相場より高くしてほしい」という主観的な要求ではなく、「対応範囲にはレスポンシブ対応と2回までの修正対応、動作確認を含みます」というように、金額に見合う根拠を提示する形が受け入れられやすい傾向があります。金額だけを主張するのではなく、その金額で何を提供するのかをセットで伝えることが、交渉を円滑に進めるコツです。

副業としての時間管理と収入の見通し

副業としてLP制作に取り組む場合、本業との両立を前提にした時間管理が欠かせません。平日の夜に2時間、週末に4〜5時間といった形で、無理のない範囲で稼働時間を確保している人が多く見られます。この稼働時間の中でどれだけの案件をこなせるかによって、月々の収入の見通しも変わってきます。

たとえば、1件あたりの作業時間が10時間程度の案件を月に2件受注できれば、月20時間程度の稼働で完結する計算になります。ここに修正対応の時間が加わることを見込んで、余裕を持ったスケジュールを組むことが重要です。特に副業の初期段階では、見積もった時間よりも実際の作業時間が長くかかることが多いため、余裕を持った稼働計画を立てておくことをおすすめします。

独自データから見る継続案件のメリット(続き)

継続的な業務委託の関係を築けると、毎回新しい提案文を書く手間や、初回のすり合わせにかかる時間が省略できるという副次的なメリットもあります。これは単価には表れない部分ですが、実質的な時給換算で見ると、継続案件の方が効率よく稼げるケースが多いと言えます。

新規の案件を毎回獲得するためには、提案文の作成、見積もりのやり取り、初回の要件確認といった、実際のコーディング作業以外の時間も一定量発生します。継続案件であれば、このプロセスの多くが省略できるため、同じ稼働時間でもより多くの実作業に時間を割けるようになります。副業としてLP制作を続けるのであれば、単発案件を積み重ねるだけでなく、信頼関係を築いた発注者との継続的な取引をどれだけ確保できるかが、長期的な収入の安定性を左右する重要な要素になります。

確定申告と税務面での注意点

副業として一定額以上の報酬を得た場合、確定申告が必要になることがあります。会社員が副業で収入を得ている場合、給与所得以外の所得(雑所得や事業所得)が一定額を超えると申告義務が生じるとされていますが、具体的な要件や控除の扱いは個人の状況によって異なります。正確な判断は税務署や税理士に確認することをおすすめします。

国税庁の公式サイトでは、確定申告の基本的な仕組みについて情報が公開されています。副業を始めた段階から、報酬の記録や経費の管理を習慣化しておくと、確定申告の時期になって慌てずに済みます。特にLP制作の副業では、作業に使うパソコンやソフトウェアのライセンス費用、学習教材の費用などが経費として認められる場合があります。ただし、経費として計上できる範囲や割合についても個別の判断が必要になるため、不明な点は早めに専門家へ相談することが望ましいです。

また、会社員の場合、副業の所得が就業規則上どのように扱われるかも事前に確認しておく必要があります。副業を禁止または制限している会社も一部存在するため、契約前に自社の就業規則を確認し、必要であれば会社への申請や相談を行っておくことも、後々のトラブルを避けるうえで重要なステップです。

LP制作以外の関連スキルと単価アップの道筋

LP制作のコーディングだけで単価を上げていくには限界があります。長期的に手取りを増やしていくには、周辺スキルを組み合わせて対応範囲を広げることが有効です。たとえば、コーディングにマーケティングの視点を組み合わせ、CVR改善の提案までできるようになると、単なる作業者ではなく「成果を出すパートナー」として評価されやすくなります。

こうしたキャリアの広げ方について、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事のような分野を見ると、LP制作の実務経験を土台に、広告運用やアクセス解析といった上流工程へステップアップしていく事例が一定数見られます。単価交渉を有利に進めたいのであれば、コーディングの精度を高めることと並行して、こうした周辺領域への知識を少しずつ広げていくことも視野に入れておくとよいでしょう。

在宅ワーク全体の収入を底上げしたいと考える場合は、在宅ワーク主婦の1日のタイムスケジュール公開のような、時間管理の実例も参考になります。限られた稼働時間の中でどれだけ効率的に案件をこなせるかは、単価そのものと同じくらい、実質的な手取りに影響する要素です。

集中して作業に取り組める環境づくりも、副業の効率を左右する見落とされがちな要素です。在宅ワークの集中力アップ|ポモドーロ以外に効く7つのテクニックのような工夫を取り入れ、限られた時間の中で作業密度を上げることも、結果的に時給換算での手取りを底上げする一つの方法だと言えます。

案件探しの入口として、在宅ワークの求人の探し方5選|初心者でも安心な方法と注意点を徹底解説のような情報も参考にしながら、自分の稼働できる時間や現在のスキルレベルに合った案件を見極めていくことが、無理なく副業を継続するための土台になります。焦って高単価の案件に挑戦するよりも、まずは自分のペースで実績を積み、条件面の交渉に慣れていくことが、結果的に手取りを安定させる近道になるはずです。

最後に、収入の見通しを立てる際には、月ごとの案件数にばらつきが出ることも想定しておく必要があります。副業は本業と違い、毎月一定の案件が保証されているわけではありません。繁忙期と閑散期の差を見込んで、複数の発注者と関係を築いておくことや、貯金を含めた資金計画を立てておくことも、長期的に副業を続けていくうえで欠かせない視点です。

こうした収入の波を平準化するには、単発案件だけに依存せず、継続的な業務委託の関係を1件でも確保しておくことが有効です。継続案件があれば、月々の最低限の収入見通しが立ちやすくなり、その上に単発案件を積み重ねていくことで、無理のない範囲で収入を伸ばしていく設計が可能になります。

単価の数字だけを追いかけるのではなく、契約条件・支払いサイト・修正範囲・継続性といった複数の要素を総合的に見て案件を選ぶ視点を持てるかどうかが、結果的に副業として長く続けられるかどうかの分かれ目になります。目先の高単価に飛びつくのではなく、無理なく続けられる条件を積み重ねていく姿勢こそが、着実な収入アップにつながる現実的な道筋だと言えるでしょう。契約書や見積書という形に残る証拠を丁寧に整えておくことは、面倒に感じられるかもしれませんが、あなた自身の労働と時間を守るための、最も確実な備えになります。

発注者との信頼関係を築くコミュニケーションの工夫

単価や契約条件と並んで、実は収入の安定性に大きく影響するのが、発注者とのコミュニケーションの質です。進捗報告をこまめに行う、質問には迅速に回答する、といった基本的な対応の積み重ねが、次の案件につながるかどうかを左右します。

先日、あるフリーランスの方から「進捗報告を怠っていたら、次の案件の声がかからなくなった」という相談を受けたことがあります。技術力に問題がなくても、コミュニケーションの丁寧さが不足していると、発注者は「次も安心して任せられるか」という点で不安を感じてしまいます。逆に言えば、技術力がまだ発展途上の段階であっても、丁寧なコミュニケーションを重ねることで、継続的な依頼につながるケースは少なくありません。

LP制作の副業でいくら稼げるかは、単価表の数字だけでは測れません。修正回数、検収期間、支払い条件といった契約の中身こそが、実際の手取りを左右する本質的な要素です。単価交渉と同じくらいの熱量を、契約条件の交渉にも向けることが、副業として長く安定的に稼ぎ続けるための現実的な戦略だと言えるでしょう。

よくある質問

Q. LP制作の副業は1ページあたりいくらが相場ですか?

案件の複雑さによって幅がありますが、単発のコーディングのみであれば数万円規模から、デザインや改善提案まで含む継続案件では月数十万円規模になることもあります。修正回数など契約条件によっても実質的な手取りは変わります。

Q. 修正回数の上限はどう決めればよいですか?

「納品後1週間以内、軽微な修正2回まで無償」のように、期間と回数を具体的に明記するのが基本です。範囲外の修正には別途費用が発生する旨も事前に伝えておくとトラブルを防げます。

Q. 発注者が報酬を支払ってくれない場合はどうすればよいですか?

まずは見積書や契約内容の記録を確認し、当初の要件を満たしているかを整理します。フリーランス保護新法では原則60日以内の支払い義務がありますが、個別の状況によって対応が異なるため、深刻な場合は労働局や弁護士への相談を検討してください。

Q. 継続案件と単発案件、どちらから始めるべきですか?

初心者はまず単発の小規模案件で実績を積み、徐々にデザインや改善提案まで担当範囲を広げてから継続案件を狙うのが現実的です。継続案件は対応力や実績を見られる傾向があります。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年2月16日最終更新:2026年8月20日
長谷川 奈津

この記事を書いた人

長谷川 奈津@SOHO編集部

行政書士・元企業法務

企業法務で数多くのフリーランス契約を扱った経験を活かし、フリーランス向けの法律・契約・権利に関する記事を執筆。「法律はあなたの味方です」がモットー。

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