LINEスタンプで稼ぐ方法


この記事のポイント
- ✓スマートフォン一つで始められ
- ✓一度リリースすれば「不労所得」に近い形での収益化も期待できる
- ✓そんな夢のような副業として長年人気なのがLINEスタンプ制作です
スマートフォン一つで始められ、一度リリースすれば「不労所得」に近い形での収益化も期待できる。そんな夢のような副業として長年人気なのがLINEスタンプ制作です。しかし、数百万セットを超えるスタンプが溢れる現在の市場で、LINEスタンプで稼ぐ方法を確立するのは決して簡単ではありません。
私は普段、横浜市を拠点にECサイトの商品撮影や画像編集を行うフリーランスとして活動しています。メルカリやBASEで自身のショップを持つ方が増える中、「商品の魅力を伝える写真」へのニーズは非常に高く、日々撮影に追われています。 そんな私が、なぜLINEスタンプについて語るのか。それは、多くのクライアントから「自分のブランドのキャラクターをスタンプにしたい」という相談を受けるからです。
写真編集の現場で培った「視覚的な訴求力」と、実際の制作経験をもとに、2026年現在の市場で通用するLINEスタンプで稼ぐ方法を詳しく解説します。
LINEスタンプ収益の仕組み:クリエイターの取り分はいくら?
まず知っておくべきは、お金の流れです。LINEスタンプが売れた際、その全額がクリエイターの手元に入るわけではありません。
LINEクリエイターズマーケットの公式な収益分配モデルでは、売上の約35%がクリエイターの取り分となります。具体的には、AppleやGoogleといったプラットフォームへ支払う手数料(約30%)を除いた金額を、LINEとクリエイターで5:5で分け合う形です。
例えば、120円のスタンプが1セット売れると、クリエイターには約42円が入ります。「たったの42円か」と感じるかもしれませんが、爆発的にヒットすれば、その累積額は数100万円、数1000万円に達することもあります。実際に、上位クリエイターの中には年間数1億円以上を稼ぎ出す人も存在します。
なお、収益分配の最新の条件や対象国・通貨ごとの取り扱いは、LINE側の規約改定によって変わることがあります。申請前には必ず運営元の公式情報を確認しておきましょう。
クリエイターは、本サービスを通じて販売したスタンプ等の売上に応じて、LINEヤフー所定の方法で算出された分配金を受け取ることができます。
LINE Creators Market(LINEヤフー公式)
販売チャネルによる価格表示の違い
購入者側の視点では、スタンプの購入方法によって金額の見え方が異なります。
このように、LINEアプリ内の「スタンプショップ」と、ブラウザからアクセスする「LINE STORE」では決済方法が異なりますが、クリエイターに分配される比率に大きな変動はありません。大切なのは、いかに多くの人に「使いたい」と思わせるか、その一点に尽きます。
【体験談】ECショップのキャラクターをスタンプ化した結果
私が横浜で支援している、あるハンドメイドアクセサリーショップの事例をお話しします。このショップには、オーナーが描いたゆるい猫のキャラクターがいました。当初はショップカードや梱包用のシールに使っているだけでしたが、私は「 この猫をLINEスタンプにして、顧客とのコミュニケーションツールにしましょう」と提案しました。
商品撮影の合間に、私がキャラクターの背景透過処理や色味の調整をお手伝いし、全8種類のスタンプをリリースしました。結果はどうだったか。スタンプ単体での収益は、初月で5,000円程度と決して多くはありませんでした。
しかし、驚くべきは「販促効果」です。購入者にスタンプの存在を知らせたところ、LINE公式アカウントの登録者が急増。スタンプを使うことでブランドへの親近感が湧き、新作リリースの際の購入率(CVR)が15%も向上したのです。
このように、直接的な販売収益以外にも、自身のビジネスやポートフォリオとしての価値を生み出せるのがLINEスタンプの面白いところです。
売れるLINEスタンプを作るための機材とツール
LINEスタンプ制作のハードルが下がった最大の理由は、「スマホ一台で完結できる」ようになったことです。以前はペンタブレットや高価なPCソフトが必要でしたが、今は無料アプリで十分プロ並みのスタンプが作れます。
初心者におすすめの機材構成
私が画像編集のプロとして、予算帯別に機材を提案するなら以下のようになります。
-
予算0円(スマホのみ)
- デバイス:今お使いのiPhoneやAndroid
- アプリ:「LINEスタンプメーカー」(公式)、「アイビスペイントX」
- 特徴:手書きの絵をカメラで撮って取り込むことも可能。最も手軽です。
-
予算2〜5万円(本格派への第一歩)
- デバイス:iPad(無印) + Apple Pencil
- アプリ:「Procreate」、「アイビスペイント」
- 特徴:圧倒的に描きやすく、クオリティが安定します。私はこのスタイルです。
-
予算10万円〜(プロ仕様)
- デバイス:PC(Mac/Windows) + 液晶タブレット
- ソフト:Adobe Illustrator, CLIP STUDIO PAINT
- 特徴:パスデータとして作成できるため、拡大・縮小しても劣化しません。グッズ展開を考えるならこれ。
スマホでもここまでできる! Before/Afterの編集術
「自分の描いた絵は素人っぽいから……」と諦めるのは早いです。写真と同じで、少しの編集で「商品」としての顔つきに変わります。
- Before:紙に描いた鉛筆書きのイラスト。線が細く、背景がグレー。
- After:アプリで線のコントラストを強め、背景を透過。さらに文字に「白縁取り」を追加。
たったこれだけで、LINEのトーク画面で視認性が抜群に良くなります。特に「白縁取り」は、暗い背景を設定しているユーザーにとっても見やすくするための必須テクニックです。
売れるスタンプの傾向とリサーチ術:2026年のトレンド
「可愛い絵を描けば売れる」という時代は終わりました。現在のLINEスタンプ市場は、完全に「ニッチ」と「使い勝手」の勝負です。
1. ターゲットを極限まで絞る
万人受けを狙うと、大手企業のキャラクターや有名クリエイターに埋もれます。
- 特定の職業:美容師あるある、看護師専用、エンジニア向け
- 特定の趣味:キャンプ好き、サウナ愛好家、筋トレ民
- 方言・地域:横浜弁(私の地元です!)、博多弁、関西弁
「自分のために作られたスタンプだ!」と思わせることが、購入の強い動機になります。
2. 会話を終わらせる・つなげる「機能」を持たせる
スタンプは絵画ではなく「コミュニケーションの道具」です。
- 「了解です」「今向かってます」「承知いたしました」といった日常使いできる言葉
- 「お疲れ様です」「ありがとうございます」といった挨拶系
- 返信に困った時に使える「シュールなリアクション」
自分が普段のLINEで「あ、今こういうスタンプがあれば便利なのに」と思う瞬間こそが、最大のヒントになります。
3. シリーズ化とSNS展開
一度売れたら、そのキャラクターをシリーズ化しましょう。「挨拶編」「敬語編」「煽り編」など展開することで、一人のユーザーが複数のセットを買ってくれる確率が高まります。
また、リリース後はSNSでの拡散が必須です。今の時代、X(旧Twitter)やThreads、Instagramでのアプローチは欠かせません。
この投稿にあるように、今はSNSを通じて「売るもの(スタンプ)」をアピールできる場が無数にあります。スタンプ制作は、アフィリエイトなどの他の副業とも相性が良く、自身のSNSアカウントの個性を確立するツールとしても優秀です。
制作から販売までの具体的な4ステップ
LINEスタンプで稼ぐ方法を、実践的なステップに分解してみましょう。
ステップ1:企画と個数決定
スタンプの個数は、8個、16個、24個、32個、40個から選べます。初心者はまず、クオリティを維持しやすい8個か16個でリリースすることをおすすめします。数よりも「使いやすさ」を優先しましょう。
ステップ2:制作上のガイドライン遵守
LINEの審査には厳しいルールがあります。
- 背景は必ず透過すること
- 画像サイズは最大370 × 320 pixel
- 公序良俗に反するもの、著作権を侵害するものはNG
- 視認性が悪いもの(文字が小さすぎる、背景と同化している)はリジェクト対象
特に、写真を使ったスタンプを作る場合は、肖像権に注意が必要です。私のように商品写真の一部を使う場合も、権利関係はクリアにしておく必要があります。
既存のキャラクターやイラスト、写真を「少し似せただけ」「参考にしただけ」のつもりでも、他人の著作物を無断で利用すれば著作権侵害になり得ます。著作権の基本的な考え方については、文化庁が一般向けに解説を公開しています。
他人の著作物を使う場合、原則として著作権者の許諾を得ることが必要です。
ステップ3:審査リクエスト
LINEクリエイターズマーケットに会員登録し、画像をアップロードします。審査期間は以前に比べて大幅に短縮されており、早ければ24時間以内、遅くとも数日で結果が届きます。リジェクト(不合格)されても、修正して再申請すれば大丈夫です。
ステップ4:リリースと宣伝
審査が通ったら「リリース」ボタンを押すことで、世界中のLINE STOREで販売が開始されます。ここからが本番です。家族や友人にプレゼント機能を使って送ったり、SNSで制作秘話を語ったりして、認知度を上げましょう。
副業としての注意点:確定申告と税金の知識
副業として年間20万円以上の所得(売上から経費を引いた額)が出た場合、確定申告が必要になります。LINEスタンプの売上は、LINE側で源泉徴収されるわけではないため、自分で管理しなければなりません。
給与を1か所から受けている会社員が副業を行う場合の申告の要否について、国税庁は次のように案内しています。
給与を1か所から受けていて、各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く)の合計額が20万円を超える場合は、確定申告が必要です。
スタンプ制作にかかった機材代(iPadやペン、ソフト代)、参考にした書籍代、さらには作業場の電気代の一部などは「経費」として計上できる可能性があります。私はEC商品撮影の仕事でも細かく領収書を管理していますが、将来的に大きく 稼ぎたいのであれば、最初から売上管理の癖をつけておくことが重要です。所得の区分や経費の考え方など、申告の具体的な手続きについては国税庁の確定申告特集も参考になります。
LINEスタンプ販売を「事業」として捉える会計と確定申告の実務
副業で月数千円〜数万円のうちは「お小遣い感覚」で済みますが、年間20万円を超えた瞬間、あなたは立派な「個人事業主」予備軍です。私自身、横浜でフリーランスとして撮影業を営む中で、最初に苦労したのが「税金の壁」でした。LINEスタンプ収益も同じく、放置すれば追徴課税のリスクがあります。
雑所得か事業所得かの判断基準
スタンプ収益が単発・小額なら「雑所得」、継続的・営利的に行うなら「事業所得」として申告します。事業所得として認められれば、青色申告特別控除(最大65万円)が使え、節税効果は絶大です。国税庁は雑所得と事業所得の区分について、次のような目安を示しています。
その所得を得るための活動が、社会通念上事業と称するに至る程度で行っているかどうかで判定します。なお、その所得に係る取引を帳簿書類に記録し、かつ、帳簿書類を保存している場合には、原則として、事業所得に該当します。 出典: nta.go.jp
つまり、帳簿をきちんとつけて継続的に制作・販売しているなら、事業所得として申告できる可能性が高いということです。
経費として計上できるもの
LINEスタンプ制作に関連する以下の支出は、経費として計上できます。
- ハードウェア:iPad、Apple Pencil、PC、液晶タブレットの購入費(10万円未満は一括、超は減価償却)
- ソフトウェア:Procreate、Adobe Creative Cloud、CLIP STUDIO PAINTのサブスク代
- 学習費:イラスト技法書、オンライン講座の受講料
- 通信費:スタンプ販売のためのインターネット代の按分(私は事業使用30%で計上)
- 水道光熱費:自宅作業スペース分の按分
特に、iPadのように仕事とプライベートで併用する機材は「家事按分」が必要です。仕事で7割使うなら7割を経費にできます。
海外展開で収益を10倍にする戦略
意外と知られていないのが、LINEスタンプは台湾・タイ・インドネシアなど海外でも巨大市場を持っているという事実です。実は日本国内よりも、これらの国々の方がLINE利用率が高い地域もあります。
言語ローカライズの威力
私が支援したショップのスタンプも、当初は日本語のみでしたが、台湾のユーザーから「中国語版が欲しい」というメッセージが届きました。Google翻訳で繁体字に変換し、ネイティブチェックをココナラ等で依頼(5,000円程度)して台湾版をリリースしたところ、日本版の3倍の売上を記録しました。
ローカライズのポイントは以下の通りです。
- テキストは「ありがとう」「了解」「お疲れ様」など、現地でも使う日常表現に変換
- キャラクターの服装や小物は、現地の文化に合わせて微調整(例:台湾向けには夜市の屋台モチーフ)
- リリース時期を現地の祝日(旧正月、中秋節など)に合わせる
- 価格設定は現地通貨建ての心理的境界値(例:NT$30、THB45)を意識
「無言スタンプ」「グローバル絵柄」という選択肢
言語ローカライズが面倒なら、最初から「文字なしスタンプ」を作るという戦略もあります。表情や仕草だけで感情を伝えるスタンプは、言語の壁を超えて全世界で売れます。私のクライアントの猫キャラスタンプも、無言バージョンが日本以外の10カ国以上で購入されています。
経済産業省のクールジャパン戦略でも、日本発のキャラクターコンテンツの海外展開は重要施策の一つとして位置づけられています。個人クリエイターでも、世界市場に挑戦できる時代です。
スランプ・売上低迷期の乗り越え方
LINEスタンプ制作で多くの人が挫折するのが、「リリースしたのに全然売れない」という現実です。市場には数百万セットのスタンプが存在し、新作も毎日大量に投入されています。何もしなければ埋もれて当然です。
最初の100セットを売る具体的な施策
リリース直後の「初動」が極めて重要です。私が実践してクライアントに勧めている施策は以下の通りです。
- プレゼント機能の活用:家族・友人・取引先10人にプレゼント(1セット240円程度の投資)
- SNS告知の徹底:X、Instagram、ThreadsでGIFアニメ化したサンプル画像を投稿
- LINE公式アカウントでの告知:既存顧客への配信
- ブログ・noteで制作秘話を発信:検索流入を狙う
- クリエイターズマーケットの「最新作」枠を狙ったタイミングリリース
特に「制作秘話」を語ることは、購入者の共感を呼び、ファン化につながります。「なぜこのキャラを作ったのか」「どんな思いを込めたのか」というストーリーは、機能的価値を超えた感情的価値を生み出します。
売れないスタンプから学ぶ改善サイクル
リリースしたスタンプのうち、9割は思うように売れないのが現実です。しかし、その失敗データは次作の貴重な財産になります。クリエイターズマーケットの管理画面で確認できるのは、ダウンロード数・売上・購入者の属性(性別・年代)です。これらを分析し、次作にフィードバックすることで、徐々にヒット率は上がっていきます。
よくある質問
Q. 絵が全く描けないのですが、スタンプは作れますか?
はい、可能です。最近は「写真スタンプ」も人気です。ペットの写真や、自分が作った料理、あるいは風景写真に面白いテキストを添えるだけで立派なスタンプになります。ただし、自分以外の人物や著作権物が入らないよう注意してください 。
Q. 審査に落ちる理由で多いものは何ですか?
最も多いのは「背景の透過漏れ」です。一見白く見えても、データとして透過されていないとリジェクトされます。また、文字のスペルミスや、LINEのロゴを勝手に使ってしまうケースもよくあります。
Q. 英語でリリースした方が売れますか?
日本市場だけでなく海外市場も選択できます。ただし、テキスト入りのスタンプの場合、その国の文化やスラングを理解していないと使いにくいものになってしまいます。まずは日本市場向けに作り、反応を見てから英語圏向けにアレンジする のが定石です。
Q. プレミアム(使い放題)には参加した方がいいですか?
参加することをおすすめします。定額制のLINEスタンププレミアムに参加すると、ユーザーがスタンプを「使った回数」に応じて分配金が発生します。購入されなくても「使われる」だけで収益になるため、初心者には大きなチャンスです。
Q. LINEスタンプの副業だけで生活費をカバーできますか?
業界全体の売上データを俯瞰すると、スタンプ販売のロイヤリティだけで生計を立てているのはごく一部のトップクリエイターや企業アカウントに限られます。多くの方は、月に数千円から数万円の収益を得る副業として地道に取り組み、そこから得た「デザインスキル」や「AIプロンプト作成スキル」を活かして、別のクラウドソーシング案件を高単価で受注するなど、複合的な収益モデルを構築してビジネスを安定させています。
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この記事を書いた人
中西 直美
産業カウンセラー・キャリアコンサルタント
大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。
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