インフォグラフィック制作の費用相場|図解1枚あたりの単価と依頼の流れ 2026


この記事のポイント
- ✓インフォグラフィック制作の費用相場を種類別に解説
- ✓直接依頼で費用を抑える方法
- ✓失敗しない発注の流れを紹介します
「インフォグラフィックを作りたいけれど、費用がどのくらいかかるのか分からない」。そんなご相談を、最近よく受けるようになりました。決算資料や採用ページ、SNS投稿用の図解など、用途はさまざまですが、悩みの根っこは同じです。相場が分からないまま見積もりを取ると、高いのか安いのか判断できず、不安なまま契約してしまう。この記事では、インフォグラフィック制作の費用相場を種類別に整理し、依頼の流れや失敗しない選び方まで、発注する立場で必要な情報をまとめてお伝えします。
インフォグラフィックの費用相場は何で決まるのか
まず知っておいていただきたいのは、インフォグラフィックの費用は「情報量」「デザインの複雑さ」「動画かどうか」の3つで大きく変わるということです。同じ「インフォグラフィック制作」という言葉でも、静止画1枚のシンプルな図解と、アニメーションが動く数十秒の動画コンテンツでは、必要な工数がまったく違います。
静止画タイプの相場は、3万円〜15万円程度が目安です。データを整理してグラフやアイコンで可視化する程度のシンプルなものであれば低価格帯に収まりますが、独自のイラストやオリジナルアイコンを多用する場合は上振れします。一方、動画系インフォグラフィックになると話が変わり、15万円〜80万円程度と幅が大きく、ナレーションやBGM、細かいモーション演出を加えるほど費用が上がっていきます。
なぜここまで幅が出るのか。理由は工程数にあります。静止画1枚でも「情報整理」「構成設計」「デザイン」「修正対応」という工程を踏みますが、動画になると、そこに「絵コンテ作成」「アニメーション制作」「音声収録」「編集」が加わります。工程が増えれば増えるほど、人件費と時間がかかり、費用に反映されるという単純な構造です。
インフォグラフィックの制作には、各種オプションを追加することで、さらなる効果を得ることができます。例えば、動画系のインフォグラフィックに実写動画を組み合わせることで、より説得力のあるコンテンツになります。ただし、オプションの追加は費用増加につながるため、予算とのバランスを考慮する必要があります。実写動画を組み合わせる場合の追加費用は、10〜50万円程度が目安です。その他、音声ナレーションや多言語対応なども追加オプションとして検討できます。 出典: crevo.jp
依頼を検討する段階で「静止画で十分なのか」「動画まで必要なのか」をまず自分の中で決めておくと、見積もり比較の軸がぶれずに済みます。
インフォグラフィックの種類ごとの費用相場を詳しく見る
インフォグラフィックには、大きく分けて「画像系」と「動画系」の2種類があります。それぞれの中でも用途によって価格帯が細かく分かれるので、順番に見ていきましょう。
画像系インフォグラフィックの相場
画像系は、静止画としてWebサイトやSNS、資料に埋め込んで使うタイプです。もっともシンプルな「データを1枚のグラフィックにまとめるだけ」のものであれば3万円〜8万円程度、複数ページにわたる比較的複雑な構成のものは8万円〜15万円程度になることが多いです。
これらの画像系インフォグラフィックは、比較的シンプルな構成でありながら、情報を直感的に伝えることができるという特徴があります。また、制作にかかる費用も動画系と比べて抑えられるのが利点です。 出典: crevo.jp
画像系は納期も比較的短く、依頼から納品まで1〜2週間程度で完了するケースが多いのも特徴です。急ぎでSNSキャンペーンに合わせて図解を用意したい、という場合には画像系が現実的な選択肢になります。
動画系インフォグラフィックの相場
動画系は、グラフやアイコンがアニメーションで動きながら情報を伝えるタイプです。30秒程度の短尺動画であれば15万円〜35万円、1分〜3分程度のやや長尺で、ナレーションやBGMを付ける本格的なものになると35万円〜80万円が目安です。
インフォグラフィックの制作には一定の費用がかかるため、予算に合わせた適切な種類や制作方法の選択が求められます。ここでは、インフォグラフィックの種類ごとの費用相場について詳しく解説します。制作を検討する際の参考にしてください。 出典: crevo.jp
動画系は制作期間も長く、絵コンテの確認、修正対応を含めると3週間〜1ヶ月半ほどかかることが一般的です。採用サイトのオープニング動画や、会社説明資料に組み込む動画など、じっくり作り込みたい用途に向いています。
費用の内訳を理解しておく
見積もりを受け取ったとき、金額の妥当性を判断するには内訳を知っておくことが欠かせません。インフォグラフィック制作の費用は、おおまかに次の要素で構成されています。
まず「情報設計費」です。伝えたい情報を整理し、どんな順番で、どんな図解表現で見せるかを設計する工程で、全体費用の2〜3割程度を占めることが多いです。次に「デザイン制作費」で、これが最も比重の大きい要素になります。アイコンやイラストをオリジナルで作るか、既存の素材を活用するかによって大きく変わります。オリジナルイラストを多用する場合は、その分費用が上がると考えてください。
動画系の場合はさらに「アニメーション制作費」「音声・BGM費」「編集費」が加わります。ナレーターを起用する場合は別途2万円〜5万円程度の収録費用がかかることもあるので、見積もりに含まれているか確認しておくと安心です。
修正回数も費用に影響します。多くの制作者は「初回提案+修正2回まで」を基本料金に含めていますが、それを超える大幅な修正が発生すると追加費用が発生します。依頼時に「何回まで修正できるか」を必ず確認しておきましょう。
依頼先による費用の違い
インフォグラフィックの依頼先は、大きく分けて「制作会社」「フリーランス」の2つがあります。この違いを理解しておくことが、費用を適正に抑えるうえで重要なポイントになります。
制作会社に依頼する場合、ディレクター、デザイナー、コーダーなど複数人が関わる体制になるため、その分の人件費と管理コストが価格に上乗せされます。同じクオリティの成果物でも、制作会社経由だと個人へ直接依頼するより費用が高くなる傾向があります。これは制作会社が悪いという話ではなく、組織を運営するための固定費が価格に反映される構造上の話です。
一方、フリーランスのデザイナーに直接依頼する場合は、間に仲介会社や代理店が入らないため、中間マージンが発生しません。その分、同じ予算でもより多くの制作時間を確保してもらえたり、単価そのものを抑えられたりします。手数料0%で直接やり取りできるプラットフォームを使えば、仲介手数料が上乗せされる心配もなく、見積もりの透明性も高まります。
私自身、初めて外注を依頼したときに苦い経験をしました。複数の制作会社から見積もりを取ったのですが、金額の差が大きく、なぜこんなに違うのか理解できないまま、なんとなく中間価格の会社に決めてしまったのです。あとから振り返ると、内訳をきちんと聞かずに金額だけで比較していたことが失敗の原因でした。安さだけで選んでしまい、修正対応が想定より少なくて追加費用がかさんだこともあります。今なら、内訳と修正回数を必ず確認してから決める、という自分の中のルールができました。
依頼から納品までの流れ
インフォグラフィック制作を発注してから完成までの流れを把握しておくと、スケジュールを立てやすくなります。一般的な流れは次の通りです。
まず「ヒアリング」です。どんな情報を、誰に向けて、どんな媒体で使うのかを制作者に伝えます。この段階で伝える情報が具体的であるほど、後の手戻りが減ります。目的やターゲット、参考にしたい既存のインフォグラフィックがあれば共有しておくとスムーズです。
次に「構成案・ラフ案の提示」です。制作者から情報の整理案やレイアウトのラフが提示されます。ここで大枠の方向性にズレがないか確認することが重要です。ラフ案の段階で修正するほうが、デザインが完成してから修正するより工数もコストも抑えられます。
続いて「デザイン制作」に入ります。静止画であれば1〜2週間、動画であれば3週間〜1ヶ月半ほどが目安です。制作中に進捗共有があるかどうかも、依頼先を選ぶ際のチェックポイントになります。
最後に「修正・納品」です。初稿を確認し、必要な修正を伝えます。多くの場合、修正は2回程度まで基本料金に含まれています。納品形式(PNG、SVG、動画ファイル形式など)も事前に確認しておくと、後から「使いたい形式で納品されなかった」というトラブルを避けられます。
費用を抑えるためにできること
予算に限りがある場合、費用を抑える工夫はいくつかあります。
1つ目は「情報を事前に整理しておく」ことです。伝えたいデータや文章をあらかじめ箇条書きでまとめておくと、制作者側の情報整理の工数が減り、その分費用を抑えられる可能性があります。逆に、情報がバラバラのまま丸投げすると、整理にかかる時間が費用に反映されます。
2つ目は「テンプレートベースで対応してもらう」ことです。完全オリジナルのデザインではなく、既存のテンプレートを活用したデザインであれば、ゼロから作るより費用を抑えられます。用途によってはテンプレートでも十分な効果が得られるので、必ずしもフルオーダーにこだわる必要はありません。
3つ目は「修正回数を最小限に抑える」ことです。ラフ案の段階でしっかり方向性を確認し、デザイン完成後の大幅な修正を減らすことで、追加費用の発生を防げます。
4つ目は「直接依頼を検討する」ことです。先ほど触れた通り、制作会社を通さずフリーランスへ直接依頼することで、中間マージン分の費用を削減できます。特に予算が限られている個人事業主や中小企業にとっては、この選択肢は現実的な費用対策になります。
発注時に確認しておきたいポイント
見積もりを比較する際、金額だけでなく次の点も確認しておくと、あとから「思っていたのと違う」というトラブルを防げます。
まず「著作権・利用範囲」です。納品されたインフォグラフィックを、Web、SNS、印刷物など、どの媒体でどこまで使えるのか。商用利用の範囲や、二次利用の可否についても契約前に確認しておきましょう。次に「修正対応の範囲」です。何回まで、どのタイミングまで修正できるのかを明確にしておくことで、追加費用の発生を防げます。
さらに「納品ファイルの形式」も重要です。SVGやAI形式で納品してもらえるかどうかで、後から自社で微調整できるかが変わります。PNGのみの納品だと、細かい修正のたびに再依頼が必要になるので、用途に応じて確認しておくと安心です。
制作実績も見ておくべきポイントです。過去に似たジャンル(自社の業界に近いテーマ)のインフォグラフィックを制作した経験があるかどうかで、初回提案の完成度が変わってきます。ポートフォリオを見せてもらい、自分たちの求めるテイストに近いものがあるか確認しましょう。
インフォグラフィック制作を依頼できる周辺サービス
インフォグラフィック以外にも、視覚コンテンツの外注を検討する場面は多いはずです。例えば、SNS投稿用のバナーやサムネイル制作も、インフォグラフィックと同様に発注のコツが共通しています。サムネイル・バナー・素材制作のお仕事では、依頼の流れや費用相場をまとめているので、あわせて検討するとよいでしょう。
また、インフォグラフィックを埋め込むWebサイトやブログそのものの制作を検討している場合は、ホームページ・ブログ制作のお仕事も参考になります。サイト全体のデザインと図解のトーンを合わせて依頼すると、統一感のある仕上がりになります。
キャンペーンページやサービス紹介ページにインフォグラフィックを組み込みたい場合には、LP制作・HTML/CSSコーディングのお仕事の情報も役立ちます。LP全体の構成とインフォグラフィックの位置づけを同時に検討することで、ページ全体の説得力を高められます。
制作を依頼する相手の選び方
インフォグラフィック制作を依頼する相手は、大きく分けてデザイナー、ライター的な素養を持つ人、動画クリエイターの3タイプに分かれます。情報整理から任せたい場合は、著述家,記者,編集者の年収・単価相場で紹介されているような編集スキルを持つ人材と組むと、情報の分かりやすさが向上します。一方、動画系インフォグラフィックで技術的な実装まで含めて依頼したい場合は、ソフトウェア作成者の年収・単価相場のような技術職の相場感も参考になります。
こうした周辺職種の相場を把握しておくと、インフォグラフィック単体の見積もりが高いのか妥当なのかを、他分野と比較しながら判断しやすくなります。
費用対効果で見るインフォグラフィックの価値
費用だけを見ると「意外と高い」と感じる方も多いかもしれません。しかし、インフォグラフィックが持つ費用対効果を考えると、単純な金額比較だけでは測れない価値があります。
複雑な情報を文章だけで伝えようとすると、読み手の負担が大きく、離脱率が上がる傾向があります。図解によって情報を整理すると、理解にかかる時間が短縮され、結果としてページの滞在時間やコンバージョン率の改善につながるケースもあります。特に、統計データや手順を説明する場面では、インフォグラフィックの効果が発揮されやすいと言われています。
一度作ったインフォグラフィックは、SNS投稿、資料、展示会用パネルなど複数の場面で使い回せることも見逃せないポイントです。1回の制作費用を複数の用途に分散させることで、実質的なコストパフォーマンスは高くなります。
独自データから見る発注のリアル
20年この市場を見てきた立場から言えば、インフォグラフィック制作の発注で満足度が高い依頼者には共通点があります。それは「情報を整理してから依頼する」という基本を徹底していることです。逆に、丸投げに近い形で依頼すると、制作者とのやり取りに時間がかかり、結果的に修正回数も増え、想定より費用がかさむ傾向が見られます。
もう1つの共通点は、単発の取引で終わらせず、継続的に同じ制作者へ依頼している点です。一度信頼関係ができると、企業のトーンや好みを制作者側が理解してくれるため、毎回の指示が簡潔になり、制作時間が短縮されます。結果として、同じ予算でもより質の高いアウトプットが得られやすくなります。
また、中間マージンが乗らない直接取引の構造は、発注者と受注者の双方にとって利点があります。運営者として見てきた限りでは、同じ予算でも直接依頼のほうが、依頼者はより多くの制作時間や修正回数を確保でき、受け手であるデザイナー側も手取りが厚くなるため、モチベーションを保ちやすいという好循環が生まれています。額面の金額だけでなく、その予算が実際にどれだけ制作の質に還元されるかという視点で見ると、直接取引のメリットがより明確になります。
制作会社かフリーランスかで迷った場合は、フリーランスと制作会社どっちに外注すべき?費用・品質・対応力を徹底比較【2026年版】で、判断基準を詳しく整理しています。予算規模やスケジュールの余裕度によって最適な選択肢は変わるので、あわせて確認しておくと発注先選びに迷いにくくなります。
隣接するWeb制作・記事制作の費用相場も知っておく
インフォグラフィックだけでなく、Webサイト全体や記事コンテンツの外注も同時に検討している場合は、それぞれの相場感を把握しておくと予算配分がしやすくなります。Webサイト制作の外注費用相場|失敗しない発注のコツ【2026年版】では、サイト制作全体の費用構造を解説しています。インフォグラフィックをサイトに組み込む前提であれば、サイト制作費と合わせて総予算を組んでおくとスムーズです。
また、インフォグラフィックの元になるデータや文章を整理する段階で、ライティングの外注を検討する方も少なくありません。記事制作・ライティングの外注費用相場|文字単価の適正価格【2026年版】では、文字単価の相場を紹介しています。情報整理をライターに依頼し、その後デザイナーへインフォグラフィック化を依頼するという二段階の発注も、情報の質を高めるひとつの方法です。
まとめとして押さえておきたい判断軸
インフォグラフィック制作の費用相場は、画像系で3万円〜15万円、動画系で15万円〜80万円が目安です。金額の幅が大きい分、依頼前に「どの種類が自社の目的に合っているか」「内訳のうちどこにコストがかかっているか」を理解しておくことが、納得のいく発注につながります。
制作会社と直接依頼のどちらを選ぶかは、予算とスケジュールの余裕度、そして継続的に依頼する予定があるかどうかで判断するとよいでしょう。中間マージンを抑えたい場合は、フリーランスへの直接依頼を選択肢に入れることで、同じ予算でもより丁寧な対応や多めの修正回数を確保できる可能性があります。焦らず、複数の見積もりと内訳を比較しながら、自社に合った依頼先を選んでください。
よくある質問
Q. インフォグラフィック1枚あたりの費用相場はいくらですか?
画像系のシンプルなインフォグラフィックであれば3万円〜8万円程度、複雑な構成のものは8万円〜15万円程度が目安です。動画系になると15万円以上と費用が上がります。
Q. 動画系インフォグラフィックはなぜ高額になるのですか?
絵コンテ作成、アニメーション制作、音声収録、編集といった工程が加わるため、静止画に比べて工数が増え、その分費用も高くなります。
Q. 制作会社ではなくフリーランスに直接依頼するメリットは何ですか?
仲介会社を通さないため中間マージンが発生せず、同じ予算でも多くの制作時間を確保できたり、単価そのものを抑えられたりする点がメリットです。
Q. 費用を抑えるためにできることはありますか?
情報を事前に整理して依頼する、テンプレートベースのデザインを検討する、修正回数を最小限に抑える、フリーランスへ直接依頼するといった方法で費用を抑えやすくなります。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
中西 直美@SOHO編集部
産業カウンセラー・キャリアコンサルタント
大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。
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