田舎で在宅ワーク|地方移住×リモートワークのリアルと始め方

星野 ゆい
星野 ゆい
田舎で在宅ワーク|地方移住×リモートワークのリアルと始め方

この記事のポイント

  • 地方移住して在宅ワークで暮らすリアルを解説
  • 田舎暮らしのメリット・デメリット
  • 移住前に確認すべきこと

東京で10年暮らして、家賃8万円の1Kに住みながら在宅ワークをしていた私。ある日ふと、「この家賃があれば田舎なら庭付き一戸建てに住めるんじゃ?」と思い立った。

それから半年後、長野県の山あいの町に引っ越した。家賃5万円の3LDK、庭付き。仕事部屋もある。東京の1Kでは考えられない環境。

でも、田舎への移住は良いことばかりじゃなかった。この記事では、地方移住×在宅ワークのリアルを、成功も失敗も含めて正直に書くよ。

田舎で在宅ワークをするメリット

1. 生活コストが劇的に下がる

これが最大のメリット。東京と地方の生活コストの差は想像以上。

項目 東京23区 地方(長野の例) 差額
家賃(1LDK〜) 100,000円 45,000円 -55,000円
食費 40,000円 30,000円 -10,000円
駐車場 30,000円 5,000円 -25,000円
保育料 50,000円 20,000円 -30,000円
月間合計差額 -120,000円

月12万円の差。年間で144万円の節約になる。在宅ワークの収入が変わらないなら、実質的に年収が144万円上がったようなもの。固定費の削減は最大の節約術であり、浮いた資金を最新のPC機材の導入や、スキルアップのためのオンライン学習費用に充てることで、さらなる生産性向上を目指すことも可能だ。

2. 仕事環境が圧倒的に良い

東京の1Kでは、リビング兼寝室兼仕事部屋だった。今は専用の仕事部屋がある。窓からは山が見える。朝、鳥のさえずりを聞きながらコーヒーを飲んで仕事を始める。この幸福感はお金では買えない。また、騒音のない環境は集中力を最大化させる。都会では常にバックグラウンドで鳴り響いていた救急車のサイレンや工事の音から解放されるだけで、ストレス指数は劇的に低下する。

デスク環境の作り方はこちらの記事も参考にしてね。

在宅ワークのデスク環境の整え方

3. 子育て環境が良い

自然の中で子供を育てられる。保育園の待機児童問題もほとんどない。申し込めばほぼ入れる自治体が多い。また、子供が自由に走り回れる広いスペースや、地域全体で子供を見守るコミュニティがあることも大きな安心材料になる。東京では考えられなかった、のびのびとした成長環境がそこにはある。

4. 自治体の移住支援が充実

地方移住を推進している自治体は多く、手厚い支援制度がある。

支援の種類 内容の例
移住支援金 100万円〜300万円(条件あり)
家賃補助 月1〜3万円の補助
リモートワーク支援 コワーキングスペースの無料利用
子育て支援 医療費無料、出産祝い金
起業支援 創業補助金、事務所の提供

移住を検討するなら、まず候補地の自治体の移住支援サイトをチェックしよう。多くの自治体では、一定期間定住することを条件に高額な支援金を支給しているケースが多い。例えば、特定の職種(ITエンジニアやデザイナーなど)で移住した場合、さらにプラスアルファの加算がある自治体も存在するため、徹底的なリサーチが必須だ。

田舎で在宅ワークをするデメリット

正直に書くよ。

1. ネット回線の問題

これが最大の課題。山間部では光回線が来ていないエリアがある。移住先を決める前に、必ずネット回線の状況を確認すること

確認すべきポイント:

  • NTTフレッツ光の提供エリアかどうか
  • ケーブルテレビのネット回線があるか
  • 携帯電話の電波状況(圏外エリアもある)

私は移住先を決める前にNTTの提供エリア検索で確認したけど、実際に開通するまでは不安だった。幸い光回線が引けて、速度も問題なし。でも隣の集落では光回線が来ていなかった。仕事の命綱となるネット環境は、妥協せず最優先で確認すべきポイントだ。もし光回線が引けないエリアの場合は、Starlinkなどの衛星通信サービスを検討する手もあるが、その分コストは上がることを覚悟する必要がある。

ネット回線の選び方について詳しくはこちら。

在宅ワークに最適なネット回線の選び方

2. 車が必須

田舎では公共交通機関がほぼ機能しない。最寄りのスーパーまで車で20分、病院まで30分というのは珍しくない。免許と車は必須。維持費も考慮しよう。車検、ガソリン代、自動車税、保険料を合わせると、年間30万〜50万円程度の維持費は覚悟する必要がある。ただし、このコストを上回るだけの住居費削減メリットがあるかどうかが、判断の分かれ目となる。

3. 人間関係の濃さ

都会の匿名性に慣れていると、田舎の人間関係の濃さに驚く。自治会の活動、地域の行事への参加を求められることもある。

これをメリットと感じるかデメリットと感じるかは人による。私は最初は戸惑ったけど、今は地域の人との付き合いを楽しんでいる。地域の清掃活動や祭りの準備を通じて、都会では得られなかったリアルな人とのつながりが、孤独になりがちな在宅ワークの生活に良いアクセントを与えてくれるようになった。

4. クライアントとの距離

対面の打ち合わせが必要なクライアントがいる場合、東京への出張が発生する。新幹線の距離だと交通費が馬鹿にならない。

ただし、コロナ以降はオンラインミーティングが完全に定着したから、対面を求められるケースは格段に減った。しかし、年に数回のキックオフや懇親会など、重要な局面での対面需要は依然として存在する。この際の旅費交通費をクライアントが負担してくれるか、あるいは自分の経費として許容できるかは事前の契約段階で明確にしておくべきだ。

移住前に確認すべきチェックリスト

移住を後悔しないために、以下を事前に確認しよう。

チェック項目 確認方法
光回線の提供エリアか NTT東西の提供エリア検索
携帯電話の電波状況 各キャリアの電波マップ
最寄りのスーパー・病院 Google Maps
自治体の移住支援制度 自治体のホームページ
保育園・学校の状況 自治体に問い合わせ
冬の気候(積雪等) 現地訪問・住民に聞く
賃貸物件の空き状況 地域の不動産屋・空き家バンク

「お試し移住」のすすめ

いきなり引っ越すのはリスクが高い。まずはお試し移住をおすすめする。

多くの自治体で「お試し住宅」を用意している。1週間〜1ヶ月、格安(無料の場合もある)で住むことができる。

お試し移住でチェックすべきこと:

  • ネット回線で実際に仕事ができるか
  • 買い物の利便性
  • 冬の寒さ(夏だけ行って「最高!」と思っても冬が厳しいことがある)
  • 地域の雰囲気、住民の人柄

私も移住前に2週間のお試し住宅を利用した。実際に在宅ワークをしながら生活してみて、「ここなら大丈夫」と確信してから引っ越しを決めたよ。この期間に、近隣住民との相性や、ゴミ出しのルール、地域の騒音状況(意外と夜静かすぎて逆に眠れない人もいる)など、Web情報だけではわからない「生の情報」を確認できたのが本当に大きかった。

田舎在宅ワーカーの1日

参考までに、私の典型的な1日を紹介。

時間 活動
6:30 起床、庭で深呼吸
7:00 朝食、子供の準備
8:00 子供を保育園に送る(車で10分)
8:30 仕事開始
12:00 昼食(庭で食べることも)
13:00 仕事再開
16:00 子供のお迎え
16:30 子供と公園(自然がそのまま公園)
18:00 夕食準備
20:00 子供就寝後、残りの仕事
22:00 自由時間

東京にいた頃と仕事時間は変わらないけど、生活の質はまったく違う。通勤時間がゼロだから、その分を子供との時間や自分の時間に使える。特に朝の清々しい空気の中で仕事のエンジンをかけることができるのは、都会の通勤ラッシュによる疲労から解放された田舎ならではの恩恵だ。

地方移住を成功させるための追加ヒント

地域のコミュニティへの馴染み方

いきなり全てを受け入れようとせず、まずは挨拶から始めるのが鉄則だ。自治会や行事には「様子見」で参加し、自分のペースを守りつつ、地域のルールを理解するように努めよう。無理をしないことが、長続きの秘訣である。

仕事とプライベートの境界線

田舎では、近所の人から急な誘いを受けることもある。在宅ワークをしていることを理解してもらうために、あらかじめ「この時間は仕事中なので」とやんわり伝えておくことも大切だ。良好な関係を築きつつ、プロフェッショナルとしての時間を確保する工夫が必要だ。

よくある質問

Q. 地方在住だと、面接や契約のために東京へ行く必要はありませんか?

全く必要ありません。現在はZoomやGoogle MeetなどのWeb会議ツールを利用した面談が一般的であり、契約もクラウドサインなど の電子契約サービスで完結します。一度も顔を合わせることなく、全国どこからでも都 心の企業の案件を受注し、成果物を納品することが可能です。

Q. 地方銀行の口座しか持っていませんが、報酬の受け取りに問題はありますか?

まったく問題ありません。現在のプラットフォームのほとんどは全国の地方銀行や信用金庫への振り込みに対応しています。ただし、振込手数料が銀行によって異なる場合があるため、手数料が安いネット銀行の口座を副業用に一つ開設しておくと、資金管理がしやすくなるのでおすすめです。

Q. 本当に特別なスキルがなくても月5万円を目指せますか?

はい、十分に可能です。記事内で紹介した事務アシスタントやSNS運用代行などの業務 は、高度な専門知識よりも「指示通りに正確にこなす」「丁寧な連絡を心がける」とい った基本的なビジネススキルが重視されます。時給1,250円程度の案件を週10時間こな すことで、未経験からでも月5万円というラインは現実的に到達可能です。

Q. フルリモートの案件はこれからなくなってしまうのでしょうか?

なくなりませんが、競争率は上がります。単純な事務作業や単価の低い案件は「都内近郊」などの条件が付くケースが増えていますが、専門性の高いエンジニアリングや高度なライティング、コンサルティング業務などは依然としてフルリモートが主流です。

Q. 副業詐欺に遭わないために、初心者が気をつけるべきことは?

「仕事を紹介する前に高額な教材を買わせる」「初期費用や登録料を請求する」といっ た案件は、詐欺の可能性が極めて高いため絶対に避けましょう。また、「コピペだけで 月30万」といった相場から著しく乖離した甘い言葉も危険です。実績のある信頼できる プラットフォームを選び、まずは適正な単価の案件からコツコツ実績を積むのが一番の 近道です。

@SOHOでキャリアを加速させよう

@SOHOなら、あなたのスキルを求めているクライアントと手数料無料で直接つながれます。

@SOHOで関連情報をチェック

お仕事ガイド

年収データベース

資格ガイド

星野 ゆい

この記事を書いた人

星野 ゆい

元会社員のフリーランスライター

大手メーカーで営業職として5年間勤務した後、フリーランスライターとして独立。クラウドソーシングで人生が変わった経験をもとに、初心者向けの記事を中心に執筆しています。

@SOHOで仕事を探してみませんか?

手数料0%・登録無料のクラウドソーシング。フリーランスの方も企業の方も、今すぐ始められます。

関連記事

カテゴリから探す

クラウドソーシング入門

クラウドソーシング入門

クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

職種別ガイド

職種別ガイド

職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

フリーランス

フリーランス

フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金

お金・税金

確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

スキルアップ

スキルアップ

プロフィール・提案文・単価交渉などのテクニック

比較・ランキング

比較・ランキング

サービス比較・おすすめランキング

最新トレンド

最新トレンド

市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド

発注者向けガイド

クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア

転職・キャリア

転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師

看護師

看護師の転職・副業・フリーランス・キャリアガイド

薬剤師

薬剤師

薬剤師の転職・副業・キャリアパスガイド

保険

保険

生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人

採用・求人

無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース

オフィス・ワークスペース

バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業

法律・士業

契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代

シニア・50代

シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

セキュリティ

セキュリティ

サイバーセキュリティ・脆弱性対策・情報保護

金融・フィンテック

金融・フィンテック

暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

経営・ビジネス

経営・ビジネス

経営戦略・ガバナンス・事業承継・知財

ガジェット・機材

ガジェット・機材

フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方

子育て×働き方

子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理