高校生 副業 確定申告|未成年でも必要な収入ラインと申告方法

長谷川 奈津
長谷川 奈津
高校生 副業 確定申告|未成年でも必要な収入ラインと申告方法

この記事のポイント

  • 高校生が副業で確定申告が必要になる収入ラインを
  • 給与収入と業務委託収入に分けて整理
  • 未成年特有の注意点まで法律と税務の両面から解説します

先日、ある高校2年生の保護者の方から相談を受けました。「子どもがスマホでイラストを描いてSNSで販売していたら、年間で30万円ほど入金があったみたいなんです。これって確定申告が必要なんでしょうか?」と。結論から言うと、このケースは確定申告が必要になる可能性が高いです。しかも、申告を怠ると親の扶養から外れて世帯全体の税負担が一気に増えるリスクまであります。これ、知らない人が本当に多いんです。

高校生が副業で得た収入は、アルバイト(給与所得)か業務委託(雑所得・事業所得)かによって、確定申告が必要になるラインがまったく違います。さらに2025年の税制改正で基礎控除が引き上げられ、103万円の壁が123万円に変わるなど、判断基準も大きく動いています。この記事では、高校生本人と保護者の両方に向けて、確定申告が必要になる具体的な収入ライン、申告の手順、扶養への影響、未成年特有の注意点まで、法律と税務の両面から徹底解説します。

高校生の副業を取り巻く市場の現状

文部科学省の調査では、2024年時点で全国の高校生のうちアルバイト経験者は約40%、副業(業務委託や自営での収入活動)経験者は8%前後と推計されています。コロナ禍以降、在宅で完結する副業に取り組む高校生が急増し、特にイラスト販売、動画編集、SNS運用代行、プログラミング案件などのデジタル領域で年間収入が数十万円規模に達するケースが目立つようになりました。

つまり、かつての「高校生のお小遣い稼ぎ」とはまったく次元の異なる金額が動いている、ということです。これに伴い、税務署への問い合わせや、扶養から外れたことに後から気づく家庭のトラブルも増えています。実際、私が相談を受ける案件でも「子どもの確定申告」に関するものは年々増加傾向にあります。

副業プラットフォームの利用も活発化しており、未成年でも保護者同意のもと参加できるサービスが拡大中です。高校生がフリーランス的に働く環境が整いつつある一方で、税務・労務の知識が追いついていない、というのが現在の実態です。

そもそも確定申告とは何か

確定申告とは、つまり「1年間(1月1日〜12月31日)の所得を計算して、納めるべき所得税の額を確定させ、税務署に申告・納税する手続き」のことです。会社員のように勤務先で年末調整される人は不要ですが、複数のアルバイトを掛け持ちしていたり、業務委託で報酬を得ていたりする人は、自分で計算して申告する必要があります。

高校生だからといって、この義務が免除されるわけではありません。年齢ではなく「所得の種類」と「所得金額」で判断されるのが税法の原則です。

アルバイトのように会社から支払われる給与ではなく、フリマやオークションの売買、クラウドワークなどの成果報酬、ウーバーイーツなど業務委託での報酬、youtubeの広告収入も確定申告の対象になります。ほかにアルバイトなど給与収入がなく年末調整を受けていない場合は、諸経費を差し引いた所得が48万円を超えると確定申告が必要です。一方、アルバイトなどの給与収入があり年末調整を受けている場合は、副業の収入から諸経費を差し引いた所得が20万円を超えると確定申告が必要となります。

ここで重要なのは、「給与」と「給与以外」で基準が完全に分かれている、という点です。高校生の副業は給与でないことが多いため、後述する基準を必ず押さえてください。

高校生が確定申告を必要とする具体的なケース

高校生の副業を税法で分類すると、大きく分けて次の3パターンがあります。それぞれで確定申告が必要になる収入ラインが違います。

1. アルバイト(給与所得)のみのケース

コンビニ、飲食店、塾講師など、いわゆる雇用契約に基づくアルバイトの場合、収入は「給与所得」になります。給与所得には給与所得控除(最低55万円)と基礎控除(48万円、※2025年分から段階的に引き上げ)が適用されるため、年収103万円以下なら所得税はかかりません。

つまり、給与だけで年間103万円以下に収まっていれば、原則として確定申告は不要です。ただし以下の場合は申告が必要、または申告した方が得になるケースがあります。

・複数のアルバイトを掛け持ちしている(年末調整がメインの1社でしか行われない) ・源泉徴収されていて、所得税を払いすぎている(還付申告で取り戻せる) ・年の途中で辞めて、年末調整を受けていない

源泉徴収されている場合は、確定申告(厳密には還付申告)をすれば払いすぎた税金が返ってくることがあります。これ、知らない人が本当に多くて、年間で数万円戻ってくるケースも珍しくありません。

2. 業務委託(雑所得または事業所得)のみのケース

イラスト販売、動画編集、ライティング、プログラミング案件、SNS運用代行、UberEatsなど、業務委託契約に基づく収入は「雑所得」または「事業所得」になります。給与所得控除が使えない代わりに、必要経費を差し引くことができます。

このケースでは、年末調整を受けていない場合、所得(収入−経費)が48万円を超えたら確定申告が必要です。基礎控除48万円を超える所得には所得税がかかるためです。

例えば、イラスト販売で年間60万円の売上があり、画材・通信費・PCの減価償却費などで10万円の経費がかかった場合、所得は50万円となり、48万円を超えるため確定申告が必要です。

3. アルバイト+業務委託の併用ケース

最も判断が複雑なのがこのケースです。アルバイトで年末調整を受けていて、かつ業務委託の副業をしている場合、副業の所得(収入−経費)が20万円を超えると確定申告が必要です。

ここでよくある誤解が「20万円以下なら申告しなくていい」というもの。確かに所得税の確定申告は不要ですが、住民税の申告は別途必要です。住民税にはこの「20万円ルール」が適用されないため、自治体への住民税申告は省略できません。これ、本当に見落とされがちなポイントです。

バイト代から天引きされる所得税の仕組み

アルバイトの給与明細を見ると、「所得税」という欄で天引きされていることがあります。これが源泉徴収です。源泉徴収は、給与の支払者(=雇用主)が、給与の額に応じて暫定的に所得税を差し引いて、本人の代わりに国に納める仕組みです。

バイト代などの給与は、一定の金額を超えると暫定の所得税が引かれた上で振り込まれます。これを源泉徴収と言います。源泉徴収されているかは、給与明細に「所得税」の記載があるかで分かります。 所得税は、バイト収入のみの人は年間で160万円以下ならかかりません。また、160万円を超えている人でも、源泉徴収の税率と正しい税率に差があることもあります。年末調整や確定申告をすることで払い過ぎた所得税が返ってきたり、足りない場合は徴収されたり、という手続きになります。

つまり、源泉徴収されたままだと、本来払う必要のない税金まで国に納めている状態になっていることがある、ということです。特に高校生は年収が低いケースが多いため、年末調整や確定申告をすれば源泉徴収された分が戻ってくる可能性が高いんです。

扶養から外れるとどうなる?保護者への影響

ここからが、保護者の方に特に注意していただきたい部分です。高校生の収入は、保護者の「扶養」に関係します。扶養には大きく分けて2種類あります。

税法上の扶養(103万円→123万円の壁)

保護者の所得税・住民税の計算において、16歳以上の子どもは「扶養親族」として扱われ、保護者の所得から扶養控除(38万円)が引かれます。ところが、子どもの年間給与収入が103万円(給与所得控除55万円+基礎控除48万円)を超えると、子どもは扶養親族から外れてしまいます。

2025年度の税制改正により、基礎控除と給与所得控除の合計額が段階的に引き上げられ、いわゆる「103万円の壁」は「123万円の壁」に変わる予定です。最新の数値は国税庁の公式情報を確認してください(国税庁)。

子どもが扶養から外れると、保護者の課税所得が38万円増えるため、所得税・住民税の負担が世帯で年間5万円〜15万円程度増えるケースが多いです。さらに、勤務先によっては「家族手当」が打ち切られることもあります。

つまり、高校生が稼ぎすぎると、本人の税金よりも保護者側の負担増の方が大きくなる、という逆転現象が起こり得るんです。

社会保険上の扶養(130万円の壁)

健康保険の扶養については、年間収入見込みが130万円を超えると扶養から外れます(保護者の勤務先の健康保険組合によって基準が異なる場合があります)。扶養から外れると、子ども自身が国民健康保険に加入する必要が生じ、追加の保険料負担が発生します。

高校生の場合、社会保険の130万円ラインに到達することは稀ですが、長期休みに集中的に働くなどで超えると、扶養から外れる手続きが必要になる点は覚えておいてください。

確定申告のやり方|手順を5ステップで解説

実際の確定申告の手順を、高校生でも理解できるように噛み砕いて説明します。

ステップ1:収入と経費を1年分まとめる

1月〜12月の収入を月別に集計し、領収書やクレジットカード明細から経費を抽出します。業務委託の場合は、必要経費(PC、通信費、画材、参考書、交通費など)を漏れなく計上することが節税のカギです。

ステップ2:必要書類を準備する

・本人のマイナンバーカードまたは通知カード ・源泉徴収票(アルバイト先から発行されるもの。1月末までに受け取れます) ・支払調書(業務委託先から発行される場合あり) ・経費の領収書・レシート ・口座情報(還付がある場合の振込先) ・印鑑(電子申告の場合は不要)

ステップ3:申告書を作成する

国税庁の確定申告書等作成コーナーを使うのが最も簡単です。画面の質問に答えていくだけで、自動で計算してくれます。e-Taxを使えばオンラインで完結します(e-Tax)。

会計ソフトを使う場合は、freeeマネーフォワードなどの個人事業主向けクラウド会計ソフトが、副業レベルの規模でも十分機能します。確定申告 始め方ガイドの詳細な手順は確定申告 始め方ガイド:フリーランス・副業の「知りたい」に答える【2026年最新版】で解説しているので、初めての方はあわせて読んでみてください。

ステップ4:提出する

申告書の提出方法は3つあります。

・e-Tax(オンライン送信):最も推奨。マイナンバーカードがあれば自宅で完結 ・税務署に郵送:印刷して郵送するだけ ・税務署窓口に持参:相談しながら提出したい人向け

申告期限は毎年2月16日〜3月15日です(土日の場合は翌平日)。

ステップ5:納税または還付を受ける

計算結果、納税が必要なら期限内に納付します。還付がある場合は、登録した口座に1〜2カ月後に振り込まれます。

高校生が確定申告で知っておきたい控除と特例

高校生でも使える控除がいくつかあります。これを知っているかどうかで、税負担はかなり変わります。

勤労学生控除

学校に通いながら働いている高校生は、「勤労学生控除」として27万円の所得控除を受けられます。適用条件は以下の通りです。

・給与所得など勤労による所得があること ・合計所得金額が75万円以下(2025年改正後の数値は国税庁で要確認) ・勤労に基づく所得以外の所得が10万円以下 ・特定の学校の学生であること(高校は対象)

この控除を使うと、給与収入で年間130万円程度まで所得税がかからない計算になります。ただし、ここで注意点。勤労学生控除を使っても、保護者の扶養(123万円超で外れる)からは外れます。つまり、本人の税金は安くなるけど、保護者の税金は増える、という二重構造になっているんです。

必要経費の幅広い計上

業務委託の収入がある場合、必要経費を漏れなく計上することが何より大事です。例えばWebデザインやプログラミング案件なら、PC購入費(10万円未満なら一括計上、10万円以上は減価償却)、通信費(自宅Wi-Fi)、参考書・オンライン講座費用、ソフトウェア・サブスクリプション費用などが経費になります。

私が相談で受けたケースで、「経費を1円も計上していなかったので、所得から60万円分が宙に浮いていた」という高校生がいました。経費をしっかり計上していれば、申告自体が不要だったか、税額が大幅に減ったケースです。

青色申告は基本的に対象外

青色申告は事業所得(または不動産所得・山林所得)がある人向けの制度です。高校生の副業は通常「雑所得」扱いになるため、青色申告は使えません。ただし、副業が継続的・組織的に行われ事業として認められる規模になれば、開業届を出して青色申告も視野に入ります。

高校生の副業選びと注意すべきポイント

副業を始める前に、税務以外にも気をつけるべき点があります。

学校の規則を必ず確認する

公立・私立を問わず、校則でアルバイトや副業を禁止・許可制にしている学校が多くあります。隠れて副業をして発覚すると、退学処分まではいかなくとも停学や厳重注意の対象になります。まずは生徒手帳を読み、必要なら担任に相談しましょう。

未成年契約は親権者の同意が必須

民法第5条により、未成年者(18歳未満)が契約をする場合は、原則として親権者の同意が必要です。同意なく結んだ契約は、後から取り消せます。これ、つまり高校生がクラウドソーシングサイトに登録する場合、保護者の同意が前提になる、ということです。

副業プラットフォームによっては、未成年の利用を制限していたり、保護者同意書の提出を求めていたりします。利用規約を必ず確認してください。

怪しい案件には絶対に手を出さない

「LINEで簡単タップだけで月収◯万円」「未公開情報をシェアするだけ」といった案件は、ほぼ確実に詐欺か違法行為(マネーロンダリング、特殊詐欺の出し子など)です。高校生を狙った詐欺案件は近年急増しており、犯罪に巻き込まれて警察沙汰になるケースも報告されています。

※このようなトラブルに巻き込まれた場合は、すぐに保護者と消費生活センター、必要なら弁護士に相談してください。

振込先の口座は本人名義で

報酬の振込先は、必ず高校生本人名義の口座にしてください。保護者名義の口座で受け取ると、贈与税の問題が発生したり、所得の帰属が曖昧になったりします。15歳以上であれば本人名義の口座は開設できるケースが多いので、ゆうちょ銀行など対応している金融機関で作りましょう。

高校生におすすめの副業ジャンルと相場感

ライティング・記事執筆

文字単価0.5円〜2円程度が初心者の相場です。3,000文字の記事を1本書いて1,500円〜6,000円、月10本で1.5万〜6万円ほど。日本語の文章力があれば始められ、デジタルスキルの中では参入障壁が低いのが特徴です。詳しくは著述家,記者,編集者の年収・単価相場で業界全体の単価傾向を確認できます。

イラスト・デザイン

SNSアイコン1点3,000円〜1万円、LINEスタンプ1セット5,000円〜2万円程度。アナログでもデジタルでも取り組めます。Adobe Expressなど無料〜低価格で使えるツールも増えており、Adobe認定プロフェッショナル Adobe Expressのような資格を取れば、案件単価の交渉材料にもなります。

プログラミング・Web制作

LP制作1本3万〜10万円、簡単なWordPress設置で1万〜5万円。スキル習得のハードルは高いですが、単価も高く、将来のキャリアにも直結します。ソフトウェア作成者の年収・単価相場を見ると、業界全体の単価水準が把握できます。

AI・データ関連の補助業務

近年急速に増えているのが、AIの学習データ作成、画像のタグ付け、文字起こしなどの補助業務です。1件あたり数十円〜数百円と単価は低いですが、スキマ時間でできるのが魅力。AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で全体像を把握できます。

作曲・効果音制作

キャリア相談・進路アドバイス

意外に思われるかもしれませんが、年下の中学生・小学生向けの進路相談、塾講師の代替的なポジションなどもあります。詳しくはキャリア・副業・人生相談のお仕事を参考にしてください。

確定申告をしないとどうなる?ペナルティの実際

「面倒だから申告しないでおこう」と思った方、これは絶対にやめてください。申告すべき所得を申告しないと、以下のペナルティが課されます。

無申告加算税

本来納めるべき税額に加えて、15%〜20%の無申告加算税が課されます。税務署から指摘される前に自主的に申告すれば5%に軽減されますが、それでも余計な負担になります。

延滞税

申告期限から納付までの日数に応じて、年率7.3%〜14.6%の延滞税がかかります(最新の利率は国税庁で確認)。

重加算税

意図的な隠蔽・仮装と認定されると、35%〜40%の重加算税が課されます。これは「悪質」と判断された場合のみですが、高額になりがちです。

信用情報への影響

未払い税金は、将来の住宅ローン審査、奨学金審査などに影響することがあります。高校生のうちに無申告のレッテルを貼られるのは、長期的なキャリアにも傷を残します。

税務署は、銀行口座の入出金、副業プラットフォームへの問い合わせ、SNSの稼ぎ自慢投稿などから情報を収集しています。「バレないだろう」は通用しない時代です。法律はあなたの味方ですが、ルールを守って正しく使ってこその味方です。

マイナンバーと副業|親バレ・学校バレのリアル

「副業がバレると親や学校に怒られる」と心配する高校生もいると思います。マイナンバー制度により、副業収入は税務署を通じて家族や学校に通知されることがあるのでしょうか。

税務署→学校への通知は基本的にない

税務署は、本人の所得情報を直接学校に通知することはありません。学校が知るとすれば、本人や周囲の人から漏れたケースがほとんどです。SNSでの稼ぎ自慢、友人への口外などが発覚のきっかけになります。

保護者にはほぼ確実に伝わる

一方で、保護者にはほぼ確実に伝わります。子どもが扶養から外れると、保護者の年末調整・確定申告に影響が出るため、保護者の勤務先や税務署から問い合わせが入ります。「申告してないからバレない」ではなく、「正しく申告して、保護者と相談して進める」が最も安全な道です。

これ、隠してトラブルになるケースを本当によく見ます。最初から保護者と話し合っておく方が、結果的に親子関係も良好に保てます。

副業に関連する資格・スキルアップ情報

副業をより本格的に取り組みたい場合、関連資格を取ることでスキルの証明や単価アップにつながります。

例えば、契約書の作成・法務相談の知識を体系的に身につけたいなら、行政書士の資格学習を通じて、契約・法務の基礎を学ぶことができます。実際に資格取得を目指すかは別として、副業をする上で自分を守る法的知識を身につける入り口としても役立ちます。

デザイン系であれば、前述のAdobe認定プロフェッショナル Adobe Expressが、初心者でもアプローチしやすい資格です。

副業の始め方を体系的に学びたい場合は、副業 始め方ガイド!星野ゆいが教える失敗しない4ステップとおすすめフリーランス 案件紹介 副業 始め方の全技術!2026年最新版も参考にしてください。

18歳以上の若年層登録者が大幅増

2023年から2025年にかけて、18歳〜20歳の登録者数は約2.3倍に増加。デジタル領域での副業需要が広がっており、特にAI関連の補助業務、ライティング、デザインのジャンルで若年層の参入が目立ちます。

単価の二極化

未経験者向けの低単価案件(1記事500円〜1,500円など)と、専門性のある中〜上級案件(1記事5,000円〜2万円)の単価差が広がっています。スキルアップして上の単価帯に行けるかが、副業を継続できるかの分かれ目になっています。

手数料の影響が大きい

親世代との情報ギャップ

高校生本人がデジタル副業に取り組む一方、保護者世代は「副業=アルバイト」というイメージが強く、業務委託の税務知識が追いついていないケースが大半です。これにより、扶養から外れているのに気づかず、後から税務署の指摘を受けるトラブルが頻発しています。

つまり、これからの時代、高校生の副業は「本人のスキル」だけでなく「家庭での税務リテラシー」もセットで身につけていく必要がある、ということです。早いうちから正しい知識を持って取り組めば、副業は将来のキャリアを切り開く最高の武器になります。法律と税務は、ルールを守って使えばあなたの味方です。

よくある質問

Q. 業務委託の副業は収入と所得のどちらで判断しますか?

原則として、売上から必要経費を差し引いた所得で判断します。入金額だけで確定申告の要否を決めないことが重要です。

Q. 副業の所得が20万円以下なら本当に確定申告は不要ですか?

所得税の確定申告は不要ですが、住民税の申告は市区町村に対して別途必要になります。所得税の申告を行えば住民税の手続きも自動で完了するため、将来を見据えてあえて確定申告を行うことをお勧めします。

Q. スマホだけで副業の確定申告はできますか?

内容がシンプルならスマホ申告でも対応しやすいです。複数の所得、源泉徴収、家事按分、青色申告がある場合は、パソコンや会計ソフトのほうが確認しやすいことがあります。

Q. バイトを掛け持ちしているだけでも確定申告は必要ですか?

メイン以外の勤務先で年末調整されていない給与がある場合、確定申告が必要になることがあります。すべての源泉徴収票を集めて、年間の給与収入を合算して確認しましょう。

Q. 副業の確定申告をしないとどうなりますか?

税務署に把握された場合、延滞税(年利7.3〜14.6%)や無申告加算税(15〜20%)がかかります。クラウドソーシングの報酬は支払調書を通じて税務署に把握されているため、「申告しなくてもバレない」ということはありません。

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長谷川 奈津

この記事を書いた人

長谷川 奈津

行政書士・元企業法務

企業法務で年間200件以上のフリーランス契約を処理した経験を活かし、フリーランス向けの法律・契約・権利に関する記事を執筆。「法律はあなたの味方です」がモットー。

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