買い物代行のパートはどんな仕事か|募集の探し方と応募できる条件


この記事のポイント
- ✓高齢者向け住宅の生活支援
- ✓ネットスーパーの商品集め
- ✓家事代行会社の4つの職場に分かれます
買い物代行のパートを探してみると、介護の求人、スーパーの求人、家事代行の求人が入り混じって表示され、どれが自分の探している仕事なのか分かりにくくなります。結論から言うと、買い物代行のパートは「誰の代わりに、どこで、何を買うか」で職場が4つに分かれ、それぞれ必要な資格や働き方がまったく違います。資格がなくても始められる仕事もあれば、介護の研修を修了していないと担当できない仕事もあります。この記事では、4つの職場の仕事の中身、応募できる条件、求人票で確かめる点、募集の探し方を順に整理します。
買い物代行のパートが求められている背景
買い物代行の仕事が増えている一番の理由は、自分で買い物に行くことが難しい人が増えていることです。内閣府の高齢社会白書(令和7年版)によれば、令和6年10月1日現在、65歳以上の人口は3,624万人で、総人口に占める割合は29.3%に達しています。足腰が弱って重い荷物を持てない、近くのスーパーが閉店して車がないと買い物に行けない、といった事情を抱える人は、これからも増えていくと考えられます。
もう1つの理由は、働く世代の時間のなさです。共働きの家庭や子育て中の家庭では、平日の夕方に買い物に行く時間を確保するのが難しく、ネットスーパーや宅配サービスを使う人が増えました。注文を受けた商品を店の棚から集め、袋に詰め、自宅まで届けるという仕事は、ここ数年で働き口として定着しています。
こうした需要に応える形で、買い物代行の仕事は、介護、小売、家事サービスという異なる業界にまたがって生まれています。求人サイトで「買い物代行」と検索すると、介護職員の求人と、スーパーの品出しのような求人と、家事代行スタッフの求人が並ぶのはそのためです。
求人を選ぶときに大切なのは、業界が違えば、求められる資格も、時給の決まり方も、仕事の責任の範囲も違うと理解しておくことです。たとえば、介護保険のサービスとして高齢者の買い物を手伝う仕事は、決められた研修を修了した人でないと担当できません。一方、ネットスーパーで商品を集める仕事は、多くの場合、資格がなくても始められます。まずは4つの職場の違いを押さえておきましょう。
買い物代行のパートは4つの職場に分かれる
買い物代行を含むパートの仕事は、大きく次の4つの職場に分かれます。
1つ目は、訪問介護の事業所です。介護保険の訪問介護には、食事や入浴を手伝う「身体介護」と、掃除や洗濯、調理、買い物などを手伝う「生活援助」があります。買い物代行はこの生活援助の1つとして行われ、利用者の家を訪問して必要なものを聞き取り、代わりに買ってきて届けます。
2つ目は、高齢者向けの住宅や施設です。サービス付き高齢者向け住宅や住宅型有料老人ホームなどで、入居者の生活を支えるスタッフが、見守りや生活相談と合わせて買い物の代行を担当します。
3つ目は、ネットスーパーや宅配の現場です。インターネットで注文を受けた商品を、店舗や倉庫の棚から集めて袋に詰める作業と、それを家まで届ける配送の作業があります。店舗のパートとして募集されることが多く、注文の受付を電話で行う受付スタッフの求人もあります。
4つ目は、家事代行や生活支援サービスの会社です。家事代行のメニューの1つとして買い物を引き受け、掃除や料理の作り置きと組み合わせて、利用者の家で数時間働く形が一般的です。
この4つは、同じ「買い物代行」という言葉でくくられていても、相手にする人も、使う制度も違います。介護の仕事として高齢者の暮らしを支えたいのか、スーパーの仕事として決まった時間に効率よく働きたいのかによって、選ぶべき職場が変わります。
訪問介護の生活援助としての買い物代行
訪問介護の事業所で働く場合、買い物代行は「生活援助」という介護保険のサービスとして行います。利用者の家を訪問し、必要な食料品や日用品を聞き取ってメモにし、近くの店で買ってきて、レシートとお釣りを渡すまでが一連の流れです。買ってきたものを冷蔵庫にしまったり、そのまま調理につなげたりすることもあります。
ここで押さえておきたいのは、介護保険のサービスとして行う以上、範囲が決まっていることです。生活援助の買い物は、利用者本人の日常生活に必要なものが対象で、同居する家族の分の買い物や、日常生活の範囲を超える買い物は、介護保険のサービスとしては行わないのが一般的な扱いです。利用者から頼まれても、ケアプランに書かれていない内容は引き受けず、サービス提供責任者に相談するのが基本になります。
資格についても決まりがあります。訪問介護員として働くには、介護職員初任者研修などを修了している必要があります。ただし、2018年度から、生活援助を中心に担う人のための研修として、生活援助従事者研修がつくられました。厚生労働省の通知は、その経緯を次のように説明しています。
生活援助中心型については、人材の裾野を広げて担い手を確保しつつ、質を確保するため、現在の訪問介護員の要件である130時間以上の研修は求めないが、生活援助中心型のサービスに必要な知識等に対応した研修を修了した者が担うこととする 出典: 厚生労働省
つまり、介護職員初任者研修は130時間、生活援助従事者研修は59時間のカリキュラムです。生活援助従事者研修を修了すれば、身体介護は担当できませんが、買い物や掃除などの生活援助を中心とした訪問の仕事に就けます。研修の受講費や日程は実施する機関によって違うので、都道府県が指定した研修機関の案内で確かめてください。事業所によっては、入職後に研修費用を支援する制度を設けているところもあります。
高齢者向け住宅の生活支援スタッフとしての買い物代行
サービス付き高齢者向け住宅や住宅型有料老人ホームでは、入居者の生活を支えるスタッフの仕事の1つとして買い物代行があります。求人票には「生活支援スタッフ」「生活相談員補助」「コンシェルジュ」などの名前で載っていることが多く、見守り、安否確認、生活相談、施設内の清掃などと組み合わせた仕事になります。
求人サイトに掲載されている募集を見ると、買い物代行は介護の仕事の一部として書かれていることが多いと分かります。
移乗、食事、入浴、排せつ、体位変換、口腔ケアなどの身体ケア・看護師指示のもと医療的ケアの提供・居室掃除または買い物代行などの生活援助・レクレーションの実施や企画・介護記録の記載・厨房業務など 生活支援員業務をお手伝いいただく可能性がございます。 出典: 求人ボックス
このように、買い物代行だけを担当するのではなく、身体介護や記録の作成まで含む求人もあります。「買い物の手伝いだけと思って応募したら、入浴の介助も担当することになった」という行き違いを避けるため、応募の前に仕事の範囲を確かめておきましょう。身体介護を含む仕事では、介護職員初任者研修以上の資格が条件になっていることがほとんどです。
一方で、身体介護を含まない生活支援だけの求人では、資格不問としているところもあります。施設の入居者は同じ顔ぶれなので、1人ひとりの好みや生活のリズムを覚えていくことが仕事の質に直結します。「いつものヨーグルトを3個」と言われたときに、どの商品かすぐ分かるようになると、入居者からの信頼も厚くなります。高齢者と話すのが好きな人、決まった場所で長く働きたい人に向いている職場です。
ネットスーパーや宅配の買い物代行
スーパーのネット注文を受けて商品を集める仕事は、店舗のパートとして募集されることが多く、求人票では「ネットスーパースタッフ」「ピッキングスタッフ」「出荷スタッフ」などの名前で載っています。
仕事の流れは、端末や注文票に表示された商品を、売り場や倉庫の棚から集めてかごに入れ、温度帯ごとに分けて袋に詰め、配送の時間に間に合うよう準備するというものです。生鮮食品は鮮度や見た目を確かめて選び、欠品があれば代わりの商品を提案するかどうかを決められた手順で判断します。体を動かす時間が長く、広い売り場を歩き回るので、立ち仕事に慣れている人に向いています。
配送の仕事は、集めた商品を店の車で家まで届ける仕事です。普通自動車の運転免許が必要で、求人によっては運転経験の年数を条件にしているところもあります。店のパートとして雇われ、店の車を使う場合は、運転する本人が運送の事業を届け出る必要はありません。
電話やインターネットで注文を受け付ける受付スタッフの仕事もあります。高齢の利用者から電話で注文を聞き取る場合は、商品名や数量を正確に聞き返す丁寧さが求められます。体を動かす仕事が難しい人や、事務の経験を生かしたい人に向いています。
ネットスーパーの仕事は、配送の時間帯に合わせてシフトが組まれるため、午前中だけ、夕方だけといった短時間の勤務がしやすいのが特徴です。子どもが学校に行っている時間だけ働きたい人や、扶養の範囲で働きたい人にとっても選びやすい職場です。
家事代行・生活支援サービス会社の買い物代行
家事代行の会社でも、買い物の代行はよく頼まれるメニューの1つです。利用者の家を訪ね、決められた時間の中で掃除、洗濯、料理の作り置きをこなし、その材料の買い物も引き受けるという形が一般的です。
この職場で気をつけたいのは、雇用の形がパート(雇用)なのか、業務委託なのかが会社によって違う点です。パートとして雇われる場合は、時給や交通費、労災保険の扱いが労働の法律で決まります。業務委託の場合は、1件ごとの報酬で働く個人事業主の扱いになり、移動の時間や交通費が報酬に含まれるかどうかは契約次第です。求人票に「業務委託」と書かれていたら、パートとは別物として条件を読み比べてください。
家事代行の買い物では、介護保険のような範囲の決まりはありません。そのかわり、利用者との約束がすべてになります。「どの店で買うか」「予算の上限はいくらか」「希望の商品がなかったときはどうするか」を、訪問の前に会社を通じて決めておくと、行き違いを防げます。
料理が得意な人、家事の段取りを考えるのが好きな人には、買い物から作り置きまでを任される仕事はやりがいがあります。利用者によっては毎週同じ曜日に訪問することになるので、長く担当すると、その家の好みや冷蔵庫の中身まで分かるようになり、仕事がぐっと楽になります。
1日の流れの例
働き方のイメージをつかむために、訪問介護とネットスーパーの1日の流れを例として並べてみます。実際のスケジュールは事業所や店によって違います。
訪問介護の生活援助で働く場合は、たとえば次のような流れになります。
- 9時:事業所に出勤、またはその日の予定を確認して直接利用者宅へ向かう
- 9時30分:1件目の利用者宅を訪問し、体調を聞きながら必要なものを聞き取る。近くのスーパーで買い物をして戻り、レシートとお釣りを確認してもらう
- 10時30分:2件目の利用者宅で掃除と買い物を担当する
- 12時:休憩
- 13時:3件目の利用者宅で調理の材料を買い、作り置きをする
- 14時30分:事業所に戻り、サービスの記録を書いて終了
ネットスーパーの商品集めで働く場合は、たとえば次のような流れです。
- 8時:出勤し、端末でその日の注文を確認する
- 8時15分から10時30分:午前便の商品を売り場から集め、温度帯ごとに袋詰めする
- 10時30分から11時:配送の担当に引き渡し、欠品の連絡や代わりの商品の確認をする
- 11時から12時:午後便の注文の準備を進めて退勤
訪問介護では1件ごとに移動が入り、利用者との会話の時間が長くなります。ネットスーパーでは決まった時間内に多くの注文をこなす速さが求められます。どちらが自分の性格に合うかを考えて選ぶと、長く続けやすくなります。
応募できる条件:資格・免許・年齢・体力
買い物代行のパートに応募するときの条件は、職場ごとに次のように分かれます。
訪問介護の生活援助では、介護職員初任者研修か生活援助従事者研修の修了が必要です。介護福祉士や実務者研修の修了者なら身体介護も担当できるので、応募できる求人の幅が広がります。資格がない場合でも、「資格取得支援あり」としている事業所なら、働きながら研修を受けられることがあります。
高齢者向け住宅の生活支援スタッフでは、身体介護を含むなら介護の資格が必要で、生活支援だけなら資格不問の求人もあります。夜勤の有無も求人によって違うので、勤務時間の条件をよく確かめてください。
ネットスーパーの商品集めは、多くの場合、資格も経験も問われません。配送を担当するなら、普通自動車の運転免許が必要です。オートマチック車限定の免許で運転できるかどうかは、店の車によって変わるので確認しておきましょう。
家事代行の会社では、資格よりも家事の経験や人柄を見られることが多く、面接で実技の確認をする会社もあります。
年齢については、法律で求人の年齢制限が原則として禁じられているため、多くの求人は年齢を問いません。実際に、子育てが一段落した世代や、定年後の世代が多く働いている職場です。ただし、どの職場でも、重い荷物を運んだり、長い時間歩いたりする体力は必要です。飲料や米などのまとめ買いを頼まれると、1回で10キロを超える荷物を運ぶこともあります。腰に不安がある人は、面接で荷物の重さや運び方を聞いておくと安心です。
未経験から始めるときの最初の1か月
未経験で買い物代行のパートを始めると、最初の1か月は覚えることの多さに戸惑うかもしれません。どの職場でも、つまずきやすい点はある程度決まっています。
ネットスーパーでは、売り場のどこに何があるかを覚えるまでが一番の山場です。最初は1つの注文をそろえるのに時間がかかりますが、売り場の配置が頭に入ると、目に見えて速くなります。休憩時間に売り場を一周して、よく注文される商品の場所を確かめておくと、覚えるのが早くなります。
訪問介護では、利用者ごとに好みや決まりごとが違うことに驚く人が多いです。同じ牛乳でも銘柄が決まっている、特売の日に合わせて買ってほしい、袋の詰め方にこだわりがある、といった細かな希望を、記録や引き継ぎのメモで確かめながら覚えていきます。分からないことをその場で利用者に聞き、メモに残す習慣をつけると、2回目以降の訪問がぐっと楽になります。
家事代行では、限られた時間の中で買い物と家事の段取りを組むことに慣れが必要です。最初は時間内に終わらないこともありますが、訪問の前に作業の順番を決めておくと、少しずつ余裕が生まれます。
どの職場でも、最初の1か月は「分からないことを聞ける人」を職場の中に見つけておくことが大切です。困ったときに相談できる相手がいるかどうかで、続けられるかどうかが大きく変わります。
パート(雇用)と業務委託の違いを確かめる
買い物代行の仕事を探していると、パートの求人と並んで、業務委託や個人事業主として働く募集を見かけることがあります。この2つは、守られ方がまったく違います。
パートとして雇われる場合は、労働基準法や最低賃金法が適用されます。時給は地域別の最低賃金を下回ることができず、仕事中のけがには労災保険が使えます。働き始めるときには、賃金や労働時間などの労働条件を書面などで示してもらえます。
業務委託の場合は、雇われるのではなく、個人事業主として仕事を引き受ける形です。最低賃金の決まりは適用されず、1件ごとの報酬が移動時間を含めて見合っているかは自分で判断しなければなりません。ガソリン代や車の維持費も、報酬に含まれていると考えるのが一般的です。
自分の車を使って、有償で他人の荷物を運ぶ仕事を業務委託で受ける場合は、運送の事業として扱われることがあります。貨物自動車運送事業法では、他人の需要に応じて有償で軽自動車などを使って貨物を運ぶ事業を「貨物軽自動車運送事業」とし、事業を始める人に届出を義務づけています。
貨物軽自動車運送事業を経営しようとする者は、国土交通省令で定めるところにより、営業所の名称及び位置、事業用自動車の概要その他の事項を国土交通大臣に届け出なければならない。 出典: e-Gov法令検索(貨物自動車運送事業法)
買い物の代行と配達を組み合わせた仕事がこの届出の対象になるかどうかは、仕事の中身によって判断が分かれます。自分の車で業務委託の配達を始める前に、住んでいる地域を担当する運輸支局に確かめてください。パートとして店の車を使う場合は、この心配はいりません。
求人票で確かめておきたい5つの点
応募する求人を決める前に、求人票で次の5つを確かめておきましょう。
1つ目は、移動時間の扱いです。訪問介護や家事代行では、利用者の家から家へ移動する時間が発生します。この移動時間が勤務時間として時給の対象になるのか、交通費だけが出るのかで、実際の時給は大きく変わります。
2つ目は、交通費と車の扱いです。自転車や自分の車で移動する場合、ガソリン代や駐車場代がどう精算されるかを確かめます。自分の車を仕事に使う場合は、事故が起きたときにどの保険が使われるのかも聞いておきましょう。
3つ目は、買い物の立替の有無です。利用者から先にお金を預かるのか、自分が立て替えて後で精算するのかは、職場によって違います。立替がある場合は、精算のタイミングと上限額を確認してください。
4つ目は、仕事の範囲です。高齢者向け住宅の節で触れたように、高齢者向け住宅の求人では身体介護が含まれていることがあります。求人票の「仕事内容」に書かれている項目を1つずつ読み、分からないことは面接で質問しましょう。
5つ目は、社会保険の扱いです。短時間で働くパートの社会保険は、週20時間以上、2か月を超える雇用の見込み、学生でないことの3つを満たし、勤め先が一定の規模以上なら加入の対象になります。所定内賃金が月額8.8万円以上という賃金の要件は、2026年10月に撤廃されました。勤め先の規模の基準は今後段階的に広がる予定なので、自分が加入の対象になるかどうかは、応募の段階で勤め先に確かめておきましょう。
扶養の範囲で働くときに知っておきたい数字
買い物代行のパートは短時間の勤務がしやすいため、家族の扶養の範囲で働きたいと考える人も多い仕事です。ただ、扶養に関わる「年収の壁」の数字は、令和8年分から変わっています。古い情報のまま働く時間を決めないよう、いまの数字を押さえておきましょう。
税金の面では、令和8年分から、給与だけの収入なら178万円までは本人に所得税がかからなくなりました。給与所得控除の最低額が74万円、基礎控除が合計所得132万円以下なら104万円に引き上げられたためです。かつて言われた「103万円の壁」や、令和7年分の「160万円の壁」は、いまの数字ではありません。また、配偶者控除や扶養控除の対象になるかどうかの基準は、給与だけの収入なら136万円以下に変わっています。
社会保険の面では、家族の健康保険の被扶養者でいられるかどうかの目安は、年間の収入見込みが130万円未満です。19歳以上23歳未満の人(配偶者を除く)は、令和7年10月1日以降の認定から150万円未満に広がりました。一方で、前の節で触れたとおり、勤め先の規模などの条件を満たせば、週20時間以上働くと自分で社会保険に加入することになります。
どこまで働くかは、手取りだけでなく、将来の年金や病気になったときの保障も含めて考えるのがおすすめです。社会保険に加入すると保険料の負担は生じますが、厚生年金の受け取りが増え、病気で働けないときに傷病手当金を受けられるようになります。自分の場合にどうなるかは、勤め先の担当者や、家族の勤め先の健康保険組合、税務署に確かめてください。
募集の探し方
買い物代行のパートは、職場ごとに求人が出る場所が違います。
訪問介護や高齢者向け住宅の求人は、ハローワーク、介護の仕事に特化した求人サイト、事業所の公式サイトに多く出ています。住んでいる地域の訪問介護事業所に直接問い合わせると、求人サイトに出ていない募集が見つかることもあります。資格がない人は、地域の社会福祉協議会や都道府県の福祉人材センターに相談すると、研修と仕事探しを合わせて案内してもらえることがあります。
ネットスーパーの求人は、スーパーの店頭の募集の貼り紙や、各社の採用ページ、一般の求人サイトに出ています。求人サイトで探すときは「ネットスーパー」「ピッキング」「出荷」などの言葉で検索すると、目的の求人にたどり着きやすくなります。
家事代行の求人は、家事代行会社の採用ページが中心です。会社によってパートで雇う形と業務委託の形があるので、雇用の形で絞り込める求人サイトを使うと比べやすくなります。
求人サイトの検索で「買い物代行」とだけ入力すると、介護の求人が多く表示されます。介護の仕事を探しているならそのまま、スーパーの仕事を探しているなら、職種名を言い換えて検索するのがコツです。
面接で聞かれること、聞いておくこと
買い物代行のパートの面接では、経験や資格よりも、人柄や生活のリズムを見られることが多くあります。よく聞かれるのは、次のような質問です。
- 週に何日、何時から何時まで働けるか
- 自転車や車で移動できるか、運転免許を持っているか
- 高齢者や子どもと接した経験があるか
- 重い荷物を運ぶことに問題がないか
- お金の受け渡しで気をつけていることは何か
とくに最後の質問は、買い物代行ならではです。「金額を声に出して一緒に確認する」「レシートを必ず渡す」など、具体的な手順を答えられると、信頼できる人だと受け取ってもらえます。
反対に、こちらから聞いておきたいのは、求人票だけでは分からない部分です。1日に担当する訪問の件数や注文の数、移動の手段と距離、雨の日や体調不良のときの代わりの体制、研修の期間と内容、利用者とのトラブルがあったときに相談できる相手などです。とくに訪問介護では、最初の数回は先輩と同行して仕事を覚える「同行訪問」があるかどうかで、始めたばかりの不安が大きく変わります。
面接は、職場が自分を選ぶ場であると同時に、自分が職場を選ぶ場でもあります。気になることを遠慮なく聞いて、答え方が丁寧かどうかも含めて判断材料にしましょう。質問に対してあいまいな答えしか返ってこない職場は、働き始めてからも行き違いが起きやすいと考えておくと安心です。
お金の扱いと信頼を守るコツ
買い物代行の仕事で最も大切なのは、お金の扱いです。他人のお金を預かって買い物をする以上、どれだけ小さな金額でも、記録を残してはっきりさせておく必要があります。
訪問介護の現場で働いていた人から聞いた話に、こんなものがあります。利用者からお金を預かって買い物をし、レシートとお釣りを渡したつもりが、後日「お釣りが足りない」と言われたというのです。実際にはお釣りは渡していましたが、受け渡しの記録がなかったため、事業所が間に入って話を整理するまでに時間がかかったそうです。それ以来、その事業所では、預かった金額、使った金額、お釣りの額を、その場で利用者と一緒に確認して記録に残すようにしたといいます。
最低限、次の手順を習慣にしておきましょう。
- お金を預かるときは、金額を声に出して利用者と一緒に数える
- 買い物のメモに、預かった金額と買うものを書いておく
- 戻ったら、レシートとお釣りを並べて一緒に確認する
- 記録用紙やアプリに金額を残し、利用者に確認のサインをもらう(事業所の決まりに従う)
自分のお金と預かったお金を同じ財布に入れないことも大切です。専用の封筒や小銭入れを用意しておくと、取り違えを防げます。キャッシュレス決済で頼まれた場合も、利用者の暗証番号やカードを預かることは事業所の決まりで禁じられていることが多いので、勝手に引き受けないようにしてください。
向いている人と、長く続けるためのポイント
買い物代行のパートに向いているのは、人の暮らしを支えることにやりがいを感じる人です。とくに訪問介護や高齢者向け住宅では、買い物を通じて利用者と会話をする時間が長く、体調の小さな変化に気づくことも仕事の一部になります。「今日は元気がない」「いつもと違うものを頼んだ」という気づきを事業所に伝えることが、利用者の生活を守ることにつながります。
一方、ネットスーパーの仕事は、段取りよく効率的に動くことが得意な人に向いています。決まった時間内に注文をそろえる達成感があり、人と話すことより手を動かすことが好きな人には働きやすい職場です。
長く続けるためには、体の負担を減らす工夫が欠かせません。重い荷物は台車やキャリーカートを使って運ぶ、腰を落としてから持ち上げる、自転車での移動が多いなら雨の日の装備を整える、といった小さな工夫が、数年後の体の差になって表れます。
フリーランス・在宅ワーク市場を20年見てきた立場から言えば、地域で人の暮らしを支える仕事と、自宅でできる仕事を組み合わせて働く人も少なくありません。たとえば、午前中は買い物代行のパートで体を動かし、午後は自宅で文章を書く仕事をするという組み合わせです。介護や生活支援の現場で得た知識は、高齢者向けのサービスを紹介する記事や、介護の情報をまとめる仕事で生かせます。書く仕事を始めるときの単価の上げ方はWebライターが文字単価を上げる方法【2026年版】|1円→5円のステップで、段階ごとの進め方を紹介しています。
運営者として見てきた実感として、仲介の手数料が乗らない直接取引では、依頼する側は同じ予算でより多くを頼めて、受ける側の手取りも厚くなります。在宅の仕事を組み合わせるなら、手数料0%で直接取引できる場を選ぶと、短い時間でも手元に残る額を確保しやすくなります。書く仕事の相場は著述家,記者,編集者の年収・単価相場で、公的統計をもとにした年収の目安を確かめられます。
買い物代行のパートを選ぶ手順を整理すると、まず4つの職場のどれで働きたいかを決め、その職場で必要な資格や免許があるかを確かめ、求人票で移動時間、交通費、立替、仕事の範囲、社会保険の5点を読み比べる、という流れです。自分の体力や生活のリズムに合う職場を選べば、地域の暮らしを支えながら、無理なく長く続けられる仕事になります。
よくある質問
Q. 買い物代行のパートは資格がなくてもできますか?
職場によって変わります。ネットスーパーの商品集めや家事代行会社の仕事は、資格不問の求人が多くあります。一方、介護保険の訪問介護として買い物を手伝う仕事は、介護職員初任者研修か生活援助従事者研修の修了が必要です。生活援助従事者研修は59時間のカリキュラムで、買い物や掃除などの生活援助を中心とした訪問の仕事に就けます。
Q. 訪問介護の買い物代行で、家族の分も頼まれたらどうすればよいですか?
介護保険の生活援助は、利用者本人の日常生活に必要なものが対象で、同居する家族の分の買い物は対象外とされるのが一般的です。利用者から頼まれても自分の判断で引き受けず、サービス提供責任者に相談してください。ケアプランに書かれていない内容は、事業所を通じて扱いを決めるのが基本です。
Q. 自分の車で買い物代行の配達をするときに届出は必要ですか?
パートとして雇われ、店の車を使う場合は届出は不要です。業務委託で自分の軽自動車などを使い、有償で他人の荷物を運ぶ事業を行う場合は、貨物軽自動車運送事業として届出が必要になることがあります。仕事の中身によって判断が分かれるので、始める前に住んでいる地域を担当する運輸支局に確認してください。
Q. 買い物代行のパートの求人はどこで探せばよいですか?
訪問介護や高齢者向け住宅の求人は、ハローワークや介護に特化した求人サイト、事業所の公式サイトに多く出ています。ネットスーパーの求人は、店頭の貼り紙や各社の採用ページ、一般の求人サイトで探せます。検索するときは「ネットスーパー」「ピッキング」「生活援助」など、職種名を言い換えると目的の求人にたどり着きやすくなります。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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