Figmaを使ったバナー制作副業!未経験から月3万円稼ぐデザイン術

長谷川 奈津
長谷川 奈津
Figmaを使ったバナー制作副業!未経験から月3万円稼ぐデザイン術

この記事のポイント

  • Figmaを使ったバナー制作は未経験から始めやすいデザイン副業です
  • 無料プランの活用方法から
  • 写真撮影と掛け合わせた単価アップの秘訣まで

デザイン未経験からWeb業界の副業を始めるなら、Figmaを使ったバナー制作が最も現実的な選択肢です。ECサイトの拡大に伴い、商品画像やSNSバナーの需要は年々増加傾向にあり、専用の高額ソフトがなくてもブラウザ上で完結するFigmaの普及がこの流れを後押ししています。この記事では、写真撮影のスキルと掛け合わせた独自のポジション構築や、無料プランで始める具体的なステップなど、デザイン市場の動向を踏まえた実践的なノウハウを徹底的に解説します。

EC市場の拡大とFigmaバナー制作の需要

EC商品撮影のフリーランス需要、実はすごく高いんです。メルカリやBASEで手軽にネットショップを開く個人や小規模事業者が増えており、「商品の魅力を引き出す写真だけをプロに頼みたい」「クリックされる魅力的なバナー画像を作ってほしい」というニーズが爆発しています。経済産業省の調査結果を見ても、物販系BtoC-EC市場規模は毎年拡大を続けており、それに伴って商品訴求のためのバナー制作案件も豊富に存在します。

写真撮影とバナー制作をセットで巻き取れると、単価は一気に跳ね上がります。商品撮影の相場は1商品5カットで3,000〜5,000円が目安です。1日10商品撮影すれば3〜5万円の売上になります。機材は高価なものである必要はなく、一般的なデジタルカメラ、三脚、ライト2灯、背景紙があれば十分です。最近はスマートフォンのカメラ性能も飛躍的に向上しているため、スマホでも機材と照明の工夫次第で商業利用に耐えうるクオリティを出せます。この撮影データを使ってFigmaで文字入れや装飾を行い、EC用のバナーとして納品することで、クライアントの手間を大幅に省き、継続的な発注に繋がります。

バナー制作に関連するお仕事の相場観

市場の平均単価を把握しておくことは、適正な価格で案件を受注するために不可欠です。低すぎる単価で消耗しないよう、業界の基準値を知っておく必要があります。

デザイナーの平均的な報酬レンジを知りたい方は、こちらのデータが参考になります。スキルレベルに応じた報酬相場がまとまっています。

また、ECサイト運営に関わるより広範な業務内容については、以下のガイドで解説されています。バナー制作から派生する業務の全体像を掴むのに役立ちます。

完全無料!Figmaと他ツールの比較

Webデザインのツールといえば、AdobeのIllustratorやPhotoshopが業界標準として有名ですが、毎月のサブスクリプション費用がかかるため、これから副業を始める未経験者にはハードルが高いのが実情です。しかし、Figmaは無料プランでも商用利用が可能であり、バナー制作に必要な機能が十分に備わっています。

―そんな理由で立ち止まっていませんか?実は Figmaの無料プラン だけで、SNS用のバナーは十分プロレベルに仕上がります。本記事では、完全未経験でも 7ステップ・最短3時間 で“映える1枚”を作れるよう、手順を丁寧に解説します。途中に 神ショートカット や 無料プラグイン の小ネタも挟むので、「読んで→即クリック」しながら進めてください。

Figmaはブラウザ上でサクサク動作するため、ハイスペックなPCを用意する必要がありません。データの共有もURLを一つ送るだけで完了するため、クライアントとの修正確認もスムーズに行えます。Illustratorと比較して操作画面が直感的で、オートレイアウト機能を使えば余白や文字組みの調整も自動化できます。私自身、最初はPhotoshopの複雑な機能と重い動作に圧倒されましたが、Figmaのシンプルで軽快なUIに救われた経験があります。

業務の幅を広げるためのスキル

バナー制作の基本操作に慣れてきたら、LP(ランディングページ)全体のデザインやコーディングへと領域を広げることで、案件の単価をさらに大きく引き上げることができます。

LP制作やコーディング業務の詳細は、以下のガイドで解説しています。

Webデザイン全般の働き方やキャリアパスについては、こちらを確認してください。

未経験からバナー制作を始める方法と失敗しないコツ

未経験者がバナー制作を始める際、多くの人が「ツールの使い方」ばかりを学習し、実際の案件獲得でつまずくという失敗を犯します。重要なのは、ツールを操作することではなく、クライアントのマーケティング課題を解決するデザインを作ることです。

まずは、Pinterestやバナーまとめサイトなどで世の中に出回っている優れたバナーを収集し、Figma上で徹底的にトレース(模写)する練習を繰り返してください。文字のサイズ比率、配色のルール、写真の配置方法など、クリックされるバナーには明確な法則があります。トレース学習を20〜30点ほど行えば、Figmaの基本操作は自然と身につきます。その後は、架空の美容サロンやECサイトを想定したオリジナルバナーを制作し、説得力のあるポートフォリオとしてまとめます。

クラウドソーシングでの案件獲得と評価

実績がない初期段階では、コンペ形式の案件に挑戦して採用を狙うか、比較的低単価でもタスク形式の案件をこなしてプラットフォーム上での評価を蓄積することが王道です。クライアントワークでは、デザインの品質だけでなく、メッセージの返信速度やコミュニケーションの丁寧さ、納期遵守が極めて重要視されます。

ビジネスの基本的なコミュニケーションスキルを証明するために、以下のような資格を取得するのも一つの手段です。

また、IT業界全体の知識を深めたい場合は、ネットワーク系の基礎資格などを知っておくと、IT系クライアントとの会話がスムーズになります。

バナー制作から広がる転職・キャリアの選択肢

Figmaを使ったバナー制作のスキルは、単発の副業にとどまらず、Webデザイナーやデジタルマーケターへの転職にも有利に働きます。特にインハウスのマーケティング担当者は、SNS広告やディスプレイ広告用のクリエイティブを自社で素早く回す能力が求められるため、Figmaを扱える人材の需要は非常に高い状態が続いています。

バナーのクリック率(CTR)やコンバージョン率(CVR)などのデータに基づいた改善提案ができるようになれば、「ただ画像を作る人」から「売上を作るパートナー」へとポジションが変わります。データ分析の視点を持つことは、単価アップだけでなく、長期的なキャリア形成において強力な武器となります。

他の職種や副業との比較

デザイン以外の分野でのデータ分析や研究職の相場を知ることで、論理的思考力がどの程度の市場価値を持つかを把握できます。幅広い視野を持つことでキャリアの選択肢が広がります。

また、デザイン以外の副業オプションとして、初期投資なしで始められる仕事も多数存在します。自身の適性に合わせて比較検討してください。

まとめ

Figmaを使ったバナー制作は、高額なソフト等の初期投資を抑えて未経験からでも参入しやすい魅力的なデザイン副業です。EC市場の拡大に伴い、スマートフォン等で撮影した魅力的な商品写真と、要点を押さえたバナーの組み合わせは非常に強い需要を持っています。まずは無料プランでFigmaに触れ、世の中の優れたデザインを模写するところから第一歩を踏み出してください。

基本スキルが身についたら、実際の案件を獲得して実務経験を積むことが成長への最短ルートです。継続的な学習とデータに基づいた改善を繰り返すことで、安定した収入源を確保できるはずです。

バナー制作の単価相場と価格交渉の実務

未経験からバナー制作副業を始める際、最も悩ましいのが「いくらで請けるべきか」という価格設定の問題です。安すぎると消耗し、高すぎると受注できず、適切な価格レンジを知ることが副業継続の鍵です。

バナー種別ごとの単価レンジ

バナーといっても用途・サイズ・難易度によって単価は大きく異なります。2026年時点の相場感は以下のとおりです。

  • SNS用シンプルバナー(1枚):1,000〜3,000円
  • SNS広告用クリエイティブ(5種セット):8,000〜20,000円
  • Web広告用バナー(5サイズ展開):10,000〜30,000円
  • LP用ヒーローバナー:5,000〜15,000円
  • EC商品バナー(写真加工含む):3,000〜8,000円
  • キャンペーン用統一バナーセット(10種):30,000〜80,000円

初心者は「SNS用シンプルバナー」で実績を積みつつ、徐々に「広告用クリエイティブ」「キャンペーンセット」などの高単価案件にシフトするのが王道です。

経済産業省のEC市場規模データ

EC市場の急成長は、バナー制作需要の継続的拡大を意味します。経済産業省の統計データを見ると、市場の追い風が明確に確認できます。

経済産業省の電子商取引に関する市場調査によれば、日本国内のBtoC-EC市場規模は継続的に拡大しており、特に物販系分野では年々2桁成長を維持する分野もあります。これに伴い、商品訴求のためのクリエイティブ制作需要も大きく成長しています。 出典: meti.go.jp

楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングなどの大型ECモール出店者は、定期的にセール用バナーやキャンペーン用クリエイティブが必要となるため、一度信頼関係を築けば継続発注が見込めます。

価格交渉の3つの原則

クライアントから「予算を抑えたい」と相談された際の対応原則を覚えておきましょう。

  • 作業範囲の縮小提案:「3パターン→1パターン」「写真撮影込み→既存写真使用」など
  • 継続発注を条件とした割引:「月10枚以上の継続契約なら20%オフ」
  • 支払サイクルの調整:「前払いなら10%オフ」「即日納品手数料追加」

「単純な値下げ」を安易に受けると、その単価が固定化されてしまうため、必ず「条件付き」で価格調整するのがポイントです。

修正回数の上限設定

バナー制作で最も時間を奪われるのが「無限の修正対応」です。契約時に必ず修正回数の上限を設定しましょう。

  • 基本料金に含まれる修正:2〜3回まで
  • 追加修正料金:1回あたり料金の20〜30%
  • 大幅な方向性変更:別案件として再見積もり

具体的に「修正は3回まで、4回目以降は1回3,000円」と契約書に明記しておけば、トラブルを未然に防げます。

デザイン副業の知的財産権・著作権の基本

バナー制作には複数の知的財産権が関わります。知らずにトラブルを起こさないよう、基本知識を押さえましょう。

バナー制作で使う素材の権利関係

バナーには文字、写真、イラスト、フォント、ロゴなど、複数の要素が含まれます。それぞれに権利が発生します。

著作物とは、思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいい、写真、イラスト、ロゴデザイン、フォントデザイン等の視覚的著作物も含まれます。これらを利用する際は、著作者の許諾を得るか、ライセンスフリー素材を利用する必要があります。 出典: bunka.go.jp

実務的な対策として以下を徹底しましょう。

  • 写真:商用OKのストック写真(Pexels、Unsplash、Adobe Stock等)を利用
  • フォント:Google Fonts、Adobe Fonts等の商用利用OKフォントを選定
  • イラスト:自作またはライセンス購入素材
  • アイコン:FontAwesome、Material Iconsなど商用OK素材
  • 企業ロゴ:必ずクライアントから支給を受ける

クライアントからの支給素材の取り扱い

クライアントから提供される素材についても、念のため権利関係を確認することが重要です。「お客様で使用許諾は確認済みでしょうか」と一言確認するだけで、後のトラブルを防げます。

特にECショップで「他社サイトの商品画像を流用」「Instagram投稿の画像を無断使用」といったケースが意外と多く発生しており、知らずに加工して納品すると、デザイナー側も責任を問われる可能性があります。

納品後の二次利用権

バナー制作の契約では、納品後の二次利用について明確化しておきましょう。

  • 完全買取:クライアントが自由に利用可能(高単価)
  • 使用許諾:特定の媒体・期間のみ利用可能(低単価)
  • 改変権:クライアント側で文字差し替え等が可能か
  • 再販禁止:他社への転売・流用を禁止

トラブル防止のため、契約書に「成果物の著作権は納品時にクライアントに譲渡する」「ただし、デザイナーは自身のポートフォリオに掲載する権利を留保する」などを明記すると、両者の利益が守られます。

副業バナー制作者の確定申告と税務戦略

副業収入が増えてきたら、税務処理を正しく行う必要があります。会社員副業の場合、特有の注意点があります。

副業所得の確定申告義務

会社員が副業として得た収入は、原則として「雑所得」または「事業所得」として申告します。

給与を1か所から受けていて、給与所得及び退職所得以外の所得の金額の合計額が20万円を超える人については、所得税の確定申告書を提出しなければなりません。なお、20万円以下であっても、住民税の申告は必要となります。 出典: nta.go.jp

副業所得20万円以下でも住民税申告は必要なため、月3万円程度(年36万円)の副業でも申告対象となる点に注意しましょう。

経費計上できる項目

バナー制作副業で計上可能な経費は以下のとおりです。

  • Figma有料プラン料金:月額1,800円〜(業務利用の場合は経費)
  • Adobe Creative Cloud費用:月額6,000円〜(事業使用按分)
  • PC・タブレット購入費:事業使用按分(10万円超は減価償却)
  • モニター・キーボード等周辺機器:全額経費
  • デザイン書籍・オンライン講座:全額経費
  • ストック素材購入費:全額経費
  • 電気代・通信費:事業使用按分(10〜30%)
  • 自宅家賃:事業使用面積按分

これらを漏れなく計上することで、年間10〜30万円程度の経費計上が可能となり、課税所得を圧縮できます。

副業の会社バレ対策

会社員副業で最も心配なのが「会社にバレるリスク」です。住民税の通知ルートからバレるケースが多いため、以下の対策が有効です。

  • 住民税の納付方法を「自分で納付(普通徴収)」を選択
  • 副業に関するSNS発信は実名・顔写真を避ける
  • 取引先には会社名を伏せる
  • 副業収入用の銀行口座を別途開設

確定申告書の「住民税に関する事項」欄で「自分で納付」を選択することで、副業分の住民税が会社の給与から天引きされなくなります。ただし、自治体によっては普通徴収を認めない場合があるため、事前確認が必要です。

月3万円から月30万円へのステップアップ

副業バナー制作の収入を段階的に伸ばすロードマップは以下のとおりです。

  • 0〜3ヶ月(学習期):トレース練習、ポートフォリオ作成、月収0円
  • 3〜6ヶ月(駆け出し期):低単価案件で実績作り、月収1〜3万円
  • 6〜12ヶ月(成長期):単価アップ、リピーター獲得、月収5〜10万円
  • 1〜2年(拡大期):高単価案件、SNS発信、月収15〜30万円
  • 2年以上(独立検討期):本業化、法人化検討、月収30万円以上

この成長カーブを描くためには、毎月20〜30件のバナーを制作する継続学習と、クライアントとの長期的な信頼構築が必須です。最初の半年は収入が伸び悩んでも、諦めずに継続することが成功の鍵となります。

よくある質問

Q. デザインのセンスがない未経験でも稼げますか?

Web広告におけるバナー制作は、アート的なセンスよりも「情報を整理してターゲットに伝えるルール」の理解が重要です。ターゲット層に合わせた配色パターンや、視線の動きを誘導するレイアウトの基本原則を学べば、未経験からでもクライアントの目的を達成する実務レベルの制作は十分に可能です。

Q. 未経験からでもバナーデザイン副業はできますか?

できます!でも、いきなり「仕事」として受けるのはハードルが高いので、まずはクラウドソーシングのコンペに応募しまくって、10枚くらい採用レベルの作品を作りましょう。それがそのまま最強の営業ツールになります。

Q. Figmaの無料プランで商用利用は可能ですか?

はい、完全に可能です。Figmaは無料のスタータープランでも商用利用が認められており、バナー制作の納品物を作成する上で規約上の問題はありません。ただし、チームでの共同編集機能やファイルの長期バージョン履歴などに一部制限があるため、将来的に本格的なチーム開発を行う際には有料プランの検討が必要です。

Q. 著作権とかフォントのライセンスが怖いです……?

これは絶対におろそかにしたらアカンやつです。無料素材でも「商用利用不可」のものがありますし、フォントもライセンス違反をすると、最悪の場合クライアントを巻き込んで訴訟問題になります。必ず「商用利用OK」と明記されているもの だけを使いましょう。Adobe Fontsのような定額制サービスを使うのが一番安心です。

Q. バナー1枚あたりの制作時間はどれくらいですか?

未経験のうちは1枚作成するのに2〜3時間かかることも珍しくありませんが、Figmaの操作に慣れ、要素のコンポーネント化やショートカットキーを駆使できるようになれば、30分〜1時間程度で作成できるようになります。制作スピードが上がれば、自ずと時給換算での単価も向上します。

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長谷川 奈津

この記事を書いた人

長谷川 奈津

行政書士・元企業法務

企業法務で年間200件以上のフリーランス契約を処理した経験を活かし、フリーランス向けの法律・契約・権利に関する記事を執筆。「法律はあなたの味方です」がモットー。

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