基本情報技術者の副業の始め方


この記事のポイント
- ✓基本情報技術者に合格した人が副業を始めるまでの手順を
- ✓順番どおりに整理しました
- ✓納品までを1本の流れとして解説します
基本情報技術者の合格通知を受け取ったあと、副業を始めようと考えて最初にやることが分からないという声をよく聞きます。求人サイトに登録すればいいのか、まず何か作るべきなのか、勤務先に言う必要があるのか、順番が見えないまま数ヶ月が過ぎてしまう。この記事は、そこで止まらないために、始めるまでの作業を順番に並べたものです。資格の勉強法や試験の難易度は扱いません。すでに合格した人が、その力を仕事に換えるまでの手順だけを書きます。
副業を始める作業は、大きく分けると準備が7割、応募が2割、受注後が1割です。準備が終わっていれば応募は数十分で済み、準備を飛ばして応募すると何十件出しても返事が来ません。だから順番が重要になります。
始める前に決めておく2つのこと
手順に入る前に、決めておくと後の判断が全部速くなるものが2つあります。
1つ目は、何を売るのかです。基本情報技術者を持っている人が売れるものは1種類ではありません。コードを書く力を売るのか、テストや確認の正確さを売るのか、説明して整理する力を売るのか、書く力を売るのか。この選択で、登録すべき場所も、作るべき見本も、書く提案文も変わります。全部やろうとすると準備が終わらないので、最初は1つに絞ります。
2つ目は、週に何時間出せるかです。本業がある人なら、平日夜と土日で使える時間の合計を先に決めます。週10時間なのか20時間なのかで、受けられる案件の規模が変わります。この数字を決めずに応募すると、納期を守れない案件を引き受けてしまいます。
IT業界の実務経験がない方やIT関連の学習初心者が基本情報技術者試験に合格するためには、100~200時間程度の学習が必要といわれています。 出典: sync-g.co.jp
合格までにこれだけの時間を積んでいるということは、副業の準備に必要な時間の感覚もすでに持っているはずです。準備にかかるのは、後述する手順を全部足しても20時間ほどです。試験勉強に比べれば短い投資で、しかも一度作れば使い回せます。
始める前に外しておきたい思い込み
準備に入る前に、遠回りの原因になりやすい思い込みを2つ外しておきます。
1つ目は、資格があれば案件が向こうから来るという期待です。在宅の募集で条件欄に資格名が書かれているものは全体の一部で、多くは経験と作業内容で条件が書かれています。資格は応募文を裏打ちする材料であって、集客の看板ではありません。この前提を持てば、手順2で見せられるものを作る意味が腑に落ちます。
2つ目は、もう1段階上の資格を取ってから始めたほうが有利だという考えです。上位の試験に合格するまでの数ヶ月で、実際に案件を1件仕上げた人との差は開きます。発注者にとっては、資格の等級より、依頼した作業を完了させた記録のほうが強い判断材料です。学習は続けながら、応募も並行して進めるのが実務的です。
手順1 持っている力を棚卸しする
最初にやるのは、自分が何を「やったことがあるか」を書き出す作業です。ここでの書き方には決まった型があります。技術名を並べるのではなく、作業として書きます。
悪い書き方は「Java、SQL、Linux」です。これでは、何をどこまでできる人なのかが伝わりません。良い書き方は「業務システムの画面を1つ追加した」「表計算で管理していた月次集計を自動化した」「不具合の再現手順を書いて報告した」のように、動詞で終わる形です。実務でなくても構いません。学習の過程で作ったもの、社内で頼まれてやったこと、家族の店の作業を効率化したこと、すべて材料になります。
書き出しは15個を目標にしてください。多く出すほど、後で提案文を書くときに使える材料が増えます。15個並べると、自分がどの領域に寄っているかが自然に見えます。それが手順の前に決めた「何を売るか」の裏付けになります。
資格をどう位置づけるか
棚卸しの中で、資格は「基礎が抜けていないことの証明」として置きます。基本情報技術者試験は情報処理の促進に関する法律に基づく国家試験ですが、業務独占の資格ではありません。この資格がなければできない作業というものは定められていないので、「資格があるから受けられる」という書き方は実態と合いません。
代わりに効くのは、資格の範囲が共通言語になっているという点です。データベースの設計の話、通信の話、計算量の話が通じる相手だと伝わると、発注者は説明の手間が減ることを期待します。試験の位置づけを確認しておきたい場合は基本情報技術者試験に整理があります。応募文で試験に触れるときの表現の参考になります。
棚卸しから売り物の一文を作る
15個の書き出しが終わったら、その中から近いもの同士をまとめて、売り物を一文にします。「業務システムの小さな改修と、その動作確認まで一人で完結できます」「初学者向けにIT分野の解説記事を書けます」「表計算で回している定型作業を自動化して、手順書まで残せます」のような形です。
この一文が、プロフィールの冒頭にも、提案文の中盤にも、そのまま入ります。一文にまとまらない場合は、まだ売るものが絞れていません。無理に広げず、いま一番自信のある1つを選んでください。副業として続けるうちに、二文目、三文目が自然に増えていきます。
手順2 見せられるものを1つ作る
実務経験の有無にかかわらず、この手順を飛ばすと応募が通りません。発注者が知りたいのは「この人に頼んだら何が返ってくるか」だけです。それを見せる方法は、動くものか、書いたものを1つ用意することです。
作るものの規模は小さくて構いません。むしろ小さいほうが良いです。日常の面倒を1つ解決する道具、たとえば家計の記録を集計して表にするもの、蔵書を管理する簡単な画面、公開されているデータを取ってきて整形するもの。これで十分です。
大事なのは、作ったものに説明文を添えることです。何を解決したくて作ったか、どういう構造にしたか、どこで迷ってどう決めたか。この説明文が、実は本体より読まれます。発注者は、コードの巧拙より、考えを言葉にできるかを見ているからです。
書く仕事を売ると決めた人は、作るものの代わりに解説記事を1本書きます。試験範囲の中から1つのテーマを選び、初学者に向けて説明する。この1本があるだけで、執筆案件の応募の通り方が変わります。文章の仕事の相場感は著述家,記者,編集者の年収・単価相場にまとまっています。
説明文に何を書くか
添える説明文は、次の5つを埋めるだけで形になります。何が不便だったか、どう解決することにしたか、どんな構造にしたか、どこで迷ってどう決めたか、次に直すならどこか。合計で800字ほどあれば十分です。
このうち最も効くのは4つ目です。迷った箇所とその判断理由が書かれていると、発注者は「相談したときに考えを説明してくれる人だ」と読みます。逆に、うまくいった部分だけが並んでいる説明文は読み飛ばされます。技術の完成度ではなく、判断の過程を見せることが目的だと考えてください。
5つ目の「次に直すならどこか」も入れておきます。自分の作ったものの限界を把握していることが伝わり、実務での安心材料になります。
手順3 勤務先の規則を確認する
会社に勤めている人は、応募より先にここを済ませます。就業規則の副業に関する条項を読み、届出が必要かどうか、禁止されている業務の種類があるかを確認します。
確認すべき点は3つです。届出や許可が必要か、競業に当たる仕事の定義がどうなっているか、勤務先の設備や情報を使うことについて何と書かれているか。特に3つ目は見落とされがちで、勤務先の端末で副業の作業をした時点で規則に触れる場合があります。副業用の作業環境は分けておくのが安全です。
規則の解釈で迷う部分は、自分で判断せず、人事部門に確認してください。あとから発覚するより、先に確認したほうがはるかに軽く済みます。
手順4 登録と受け取りの準備をする
売るものが決まり、見せるものができ、規則の確認が済んだら、案件を探す場所に登録します。登録するときに埋める項目は、多くの場合ほぼ共通です。
自己紹介欄には、手順1で書き出した15個の中から、売ると決めた領域に近いものを3つ選んで具体的に書きます。技術名の羅列は最後に置きます。稼働可能時間には、手順の前に決めた数字をそのまま書きます。少なめに書いておくほうが、後で困りません。
報酬の受け取り方も先に整えます。副業用の口座を分けておくと、年間の収支を数える作業が一気に楽になります。給与以外の所得が一定額を超えると確定申告が必要になる場合があるため、条件は国税庁の案内で確認してください。開業届を出すかどうかは、副業の規模や続ける意思によって判断が変わるので、最初の数件が終わってから考えても遅くありません。
副業全般の始め方の流れを俯瞰したい場合は副業 始め方ガイド!星野ゆいが教える失敗しない4ステップとおすすめが参考になります。分野を問わない共通の段取りが整理されているので、この記事の手順と重ねて読むと抜けを見つけやすくなります。
登録先を選ぶときに見る点
登録できる場所は複数あるので、最初は2つか3つに絞ります。見る点は、自分が売ると決めた領域の募集が実際に流れているか、報酬の受け取り方が明確か、発注者と直接やり取りできるか、の3つです。
募集の流量は、登録前に公開されている一覧をしばらく眺めれば分かります。1週間見て、自分が応募できそうな案件が数件も出てこない場所は、登録しても時間が空回りします。逆に、毎日のように該当する募集が出る場所なら、そこに時間を集中させたほうが早く1件目にたどり着きます。
音楽や制作寄りの技術を持っている人は、作曲・編曲・効果音・ジングルのお仕事のように領域ごとの募集の様子を見ておくと、自分の力がどの分類で扱われているかが分かります。分類を間違えて登録すると、合う募集が届かなくなります。
手順5 応募する案件を選ぶ基準を持つ
登録が済むと、次に迷うのが「どれに応募するか」です。基準を持たずに片っ端から応募すると、時間だけが減ります。最初の数件は、次の3つを満たすものだけに絞ってください。
第1に、作業範囲が募集文で具体的に書かれていること。第2に、完了の条件が読み取れること。第3に、想定工数が自分の週あたりの稼働時間の2週間分以内に収まること。この3つを満たす案件は数が減りますが、通ったときに完走できます。
避けたいのは、範囲が「システム全般」のように広いのに報酬が固定されている募集です。着手後に作業が膨らみやすく、実質的な時間単価が下がります。相談型の案件がどんな形で流通しているかはキャリア・副業・人生相談のお仕事を見ると分かります。範囲の書かれ方を比べる材料になります。
最初の単価をどう置くか
応募の前に、自分の中の下限を決めておきます。決め方は、副業に使う時間を1時間あたりいくらで売るかを先に置き、そこから案件ごとの総時間を掛けて金額を出す形です。本業の時給を目安にして、それを下回らない水準に置く人が多いようです。
時間単価で募集されている案件は、提示された単価を受けるかどうかの判断だけで済みます。成果物ごとの報酬で募集されている案件は、自分で総時間を見積もる必要があります。慣れないうちは、想定した工数に1.5倍を掛けてください。既存の仕組みを読む時間、環境を用意する時間、やり取りの時間、修正の時間が、想定外に積み上がるためです。
手順6 提案文を組み立てる
提案文には型があります。上から順に、募集内容の言い換え、進め方、近い経験、資格を含む補足、稼働できる時間、質問。この順番です。
冒頭で募集内容を自分の言葉に言い換えると、読んだことが伝わります。次に、その作業をどう進めるかを3行ほど書きます。ここが最も読まれる部分です。そのあとに、近い経験を1件だけ具体的に書きます。複数並べるより、1件を手順まで書くほうが効きます。
資格を書くのはこの後です。冒頭に資格を置くと、募集内容と関係のない話から始まる印象になります。最後に稼働できる時間と、募集文からは判断できなかった点の質問を1つ添えます。質問を入れると、返信が来る確率が上がります。
未経験の領域に踏み出すときの応募文の組み立てはフリーランス 英語 案件 未経験 始め方!2026年最新の海外副業術にも実例があります。分野は違っても、経験が浅い段階で何を書けば読まれるかという考え方は共通しています。
手順7 条件をすり合わせてから着手する
返信が来て話が進んだら、着手する前に文面で3点を固めます。作業範囲、検収の条件、修正対応の回数です。
修正回数を決めずに始めると、成果物ごとの報酬で受けた案件が、実質的に無償の長期作業になります。「初回納品後の修正は2回まで、それ以降は別途お見積り」の一文を入れるだけで、後の摩擦がほぼ消えます。作業範囲についても、「今回は画面の追加まで。既存機能の改修は含まない」のように、含まないものを書くのが実務的です。
報酬の支払い時期と方法も確認します。仲介の仕組みによっては手数料が引かれるため、提示額と手取りは一致しません。同じ提示額でも手数料0%で直接やり取りできる場であれば、その差はそのまま手元に残ります。副業で月に数万円の規模を扱うとき、この差は無視できません。
断り方を先に決めておく
条件が合わない案件を断る文面も、始める前に用意しておきます。返事に迷って数日置くより、その場で丁寧に断ったほうが、相手の印象は良くなります。
型は短くて構いません。依頼への感謝、受けられない理由を1つ、代わりに受けられる範囲があればそれを添える。理由は「現在の稼働枠が埋まっているため」「この技術の実務経験がないため」のように事実だけを書きます。無理に受けて納期を落とすほうが、断るよりはるかに大きな損失になります。
始めたばかりの時期は、依頼が来たこと自体が嬉しくて全部受けてしまいがちです。しかし週あたりの稼働時間を先に決めた意味は、ここで発揮されます。枠を超える依頼は断る。この線を守れる人だけが、副業を年単位で続けています。
手順8 着手から納品までの進め方
着手したら、最初にやるのは中間報告の予定を伝えることです。「金曜に途中経過をお送りします」と先に言っておくと、依頼者の不安が消え、細かい確認が減ります。在宅の仕事で評価が分かれるのは技術力より、この連絡の設計です。
作業時間は記録してください。何日に何時間かけて何をしたかを残すと、次の見積もりの精度が上がります。3件分の記録が溜まると、自分が1機能あたり何時間かかる人なのかが数字で見え、無理な納期を引き受けなくなります。
納品時には、成果物だけでなく、確認手順を添えます。どこを開いて何をすれば動作を確認できるかを箇条書きで書く。これだけで検収が速くなり、支払いも早まります。
連絡の型を作っておく
在宅の仕事は、相手の顔が見えないぶん、連絡の頻度と形式がそのまま信頼になります。型を1つ作っておくと、毎回考えずに済みます。
使いやすいのは3行の報告です。1行目に今週やったこと、2行目に来週やること、3行目に確認したいこと。これを決まった曜日に送るだけで、依頼者は状況を把握でき、細かい問い合わせが来なくなります。確認したいことが無い週も「特にありません」と書いて送ります。連絡が途切れないこと自体に価値があります。
不具合や遅れが出たときは、判明した時点ですぐ伝えます。解決してから報告しようとして黙る時間が長くなるのが、最も評価を落とすパターンです。原因が分からない段階でも、「この部分で想定と違う動きがあり、原因を調べています」と一報を入れておけば、相手は待てます。
手順9 2件目につなげる
納品して終わりにせず、完了の連絡に一文足します。「今回の作業に関連して、この部分も整理できます」といった提案です。押し売りではなく、作業中に気づいた改善点を1つだけ伝える形にします。運営者として見てきた限りでは、継続的に依頼が来る人は例外なくこれをやっています。
依頼者側の事情も知っておくと、提案の質が上がります。小規模な事業者が外部に発注する理由の多くは、手が足りないことではなく、社内に判断できる人がいないことです。だから、作業を終えたあとに「この部分は今後こう運用すると壊れにくい」と一言添えるだけで、価値の受け取られ方が変わります。技術的に高度な提案である必要はなく、次に困る場所を先に指摘するだけで十分です。
同時に、今回の案件を自分の実績として書き直しておきます。守秘に触れない範囲で、どんな作業をどのくらいの期間で完了したかを1段落にまとめる。これが次の提案文の材料になります。1件終わるごとに材料が増えるので、3件目の応募は1件目よりはるかに楽になります。
運営者から見た、始める人が詰まる場所
在宅ワークの市場を長く見てきた立場から、始めるときに詰まりやすい場所を挙げます。
最も多いのは、準備の完成度を上げようとして応募に進まない状態です。見せるものをもっと良くしてから、もう1つ資格を取ってから、と後ろに延びていきます。しかし発注者が見ているのは完成度ではなく、依頼に対して具体的に答えられるかどうかです。手順2で作ったものが小さくても、説明文が丁寧なら十分に判断材料になります。
次に多いのが、単価を低く置きすぎることです。最初の数件を相場の下限に寄せるのは構いませんが、下限より下に置くと、同じ相手からの次の依頼も同じ水準で来ます。判断の基準は単純で、案件に使う総時間を見積もり、報酬をその時間で割った数字を見ます。納得できない数字なら、金額を上げるのではなく作業範囲を狭めて再提案するほうが通ります。
3つ目は、技術の話に寄りすぎることです。長く続いている人ほど、単発の作業ではなく「この人に任せると楽だ」という関係づくりに時間を使っています。報告の形式を揃える、想定より早く一次連絡を返す、できないことを早めに伝える。この3つを守っている人のところに、次の依頼が集まります。中間マージンが乗らない直接の取引では、同じ予算で依頼者はより多く頼めますし、受け手の手取りは厚くなります。この構造は、継続的な関係になったときに最も効きます。
新しい道具を仕事に取り込む姿勢も、続ける人の共通点です。AI 始め方ガイド!初心者が仕事や副業でAIを使いこなす5ステップにあるような使い方を早めに試しておくと、同じ稼働時間で扱える案件の幅が広がります。技術寄りの案件の広がりはAI・マーケティング・セキュリティのお仕事から確認できますし、開発職の単価水準はソフトウェア作成者の年収・単価相場で照らせます。
4つ目は、副業の目的を決めないまま走り出すことです。収入を足したいのか、実務の経験を積んで本業を変えたいのか、独立の準備をしたいのかで、選ぶべき案件が変わります。収入が目的なら時間単価が読める継続案件を優先し、経験が目的なら単価が低くても新しい技術に触れる案件を選ぶ。この判断軸がないと、目の前の条件だけで受けることになり、1年経っても手元に残るものが増えません。3ヶ月に一度、いま受けている案件が目的に合っているかを見直す習慣をつけると、方向がぶれにくくなります。
5つ目は、記録を残さないまま件数だけを重ねることです。受けた案件の内容、かかった時間、もらった報酬、うまくいかなかった点をひとつの表にまとめておくと、半年後に自分の得意な作業と苦手な作業がはっきり分かれて見えます。得意な側に寄せて応募先を選び直すだけで、同じ稼働時間で受けられる金額が変わってきます。逆に記録がないと、毎回ゼロから見積もることになり、経験が積み上がりません。表計算1枚で足りるので、1件目の着手と同時に作ってください。
最後に、始める時期について。合格の直後は、試験で扱った範囲が頭に残っている貴重な時期です。時間が経つほど用語の感覚は薄れ、応募文を書くときに手が止まります。準備の20時間を取れるなら、合格からできるだけ近いうちに手順1と手順2を終えておくと、その後の動きが軽くなります。
副業として続けるかどうかの判断も、記録があると早くできます。3ヶ月ほど回してみて、時間あたりの手取りが本業の水準に近づいているなら継続の価値があります。近づいていない場合でも、原因が単価なのか、見積もりの甘さなのか、作業の選び方なのかを記録から切り分けられます。切り分けができれば、次の3ヶ月で直す場所が1つに定まります。感覚で「向いていない」と判断してやめてしまう前に、数字を並べて確認してください。
副業を始めた人が最初の半年でつまずくのは、技術の壁ではなく段取りの壁です。手順を紙に書き出して順番どおりに片づけていけば、特別な経歴がなくても最初の1件までは届きます。
手順を全部並べると多く見えますが、実際に時間がかかるのは手順1と手順2だけです。この2つを終えた人は、応募から受注までを数週間で通しています。まずは棚卸しの15個を書き出すところから始めてください。
よくある質問
Q. 副業を始めるまでにどのくらい準備期間が必要ですか?
力の棚卸し、見せられるものづくり、勤務先の規則確認、登録までを合計すると20時間ほどです。このうち大半を占めるのが見せられるものを作る工程で、残りは1回作れば使い回せます。試験勉強に比べれば短い投資で、しかも一度整えれば応募のたびに使えます。
Q. 実務経験がない状態で応募してもよいのでしょうか?
問題ありません。発注者が見ているのは実務年数ではなく、依頼した作業に対して具体的に答えられるかどうかです。学習の過程で作った小さなものと、その説明文があれば判断材料になります。テストや動作確認、資料づくりの工程は、実務年数より正確さが評価される領域です。
Q. 勤務先への届出はいつ確認すべきですか?
応募より前です。就業規則の副業条項を読み、届出の要否、競業に当たる業務の定義、勤務先の設備や情報の扱いの3点を確認します。解釈で迷う部分は自分で判断せず人事部門に確認してください。副業用の作業環境を分けておくと、後の指摘を避けられます。
Q. 最初の案件はどう選べばよいですか?
作業範囲が具体的に書かれていること、完了の条件が読み取れること、想定工数が自分の週あたり稼働時間の2週間分以内であること。この3つを満たす案件に絞ります。範囲が広いのに報酬が固定されている募集は、着手後に作業が膨らみやすいので最初は避けてください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
朝比奈 蒼@SOHO編集部
ITメディア編集者
IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。
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