英語力を活かすフリーランス案件の探し方|翻訳以外の高単価仕事


この記事のポイント
- ✓英語力を活かせるフリーランス案件を翻訳以外にも幅広く紹介
- ✓英語コンサルなど高単価案件の見つけ方を解説します
「英語ができるならフリーラン��で翻訳をやればいい」。これ、半分正解で半分間違いです。
バンコクからリモートで日本企業の案件をこなしている僕の周りにも、英語を武器にしている人は多い。でも翻訳だけで食べている人は意外と少ない。理由はシンプルで、翻訳の単価がAIの台頭で下がり続けているから。1文字あたりの単価はここ数年で30〜50%下落したと言われている。
じゃあ英語力はもう価値がないのかというと、全然そんなことはない。むしろ「英語+α」の組み合わせで、翻訳よりずっと稼げる仕事がたくさんある。
翻訳以外で英語力が活きるフリーランス案件
1. 海外企業向けカスタマーサポート
海外企業が日本市場に進出する際、日本語ができるサポートスタッフを求めている。
- 単価目安: 時給2,000〜4,000円
- 求められるレベル: ビジネス英語(TOEIC 800以上)
- 働き方: チャット・メール対応がメイン。リモート可
SaaS企業やEC事業者の案件が多く、テンプレートが用意されているケースも多いので、フリーランス初心者でも始めやすい。
2. 英語コンテンツのライティング・編集
日本企業が海外向けに発信するブログ記事、プレスリリース、ニュースレターの英文作成。
- 単価目安: 1記事3〜10万円
- 求められるレベル: ネイティブレベルの英語力またはネイティブチェック体制
- ポイント: SEOの知識があると単価が上がる
「翻訳」ではなく「英語で書く」案件は、AIとの差別化がしやすく単価も維持されている。
3. 海外マーケティング・SNS運用代行
海外向けのSNSアカウント運用、広告運用、市場調査などを代行する仕事。
- 単価目安: 月額10〜30万円
- 求められるレベル: ビジネス英語+マーケティングの基礎知識
- 実績の作り方: 自分のSNSで英語発信して実績を見せる
特にLinkedInやXの英語アカウント運用は需要が伸びている。
4. 通訳(オンライン会議)
日本企業と海外パートナーのオンライン会議での通訳。コロナ以降、リモート通訳の需要が定着した。
- 単価目安: 1時間あたり5,000〜15,000円
- 求められるレベル: 専門分野の用語知識+瞬発力
- 特徴: IT、医療、法律など専門分野があると単価が跳ね上がる
5. 英語研修・コーチング
企業向けの英語研修講師、個人向けの英語コーチング。
- 単価目安: 1時間あたり3,000〜10,000円
- 求められるレベル: TOEIC 900以上またはTESOL等の資格
- 特徴: リピート率が高く、安定収入になりやすい
6. 海外リサ���チ・市場調査
海外市場の情報収集、競合調査、現地の法規制リサーチなどを請け負う仕事。
- 単価目安: 1件あたり5〜30万円
- 求められるレベル: 英語で情報収集できる+レポート作成能力
- 特徴: コンサルティング色が強く、高単価になりやすい
これ、僕がバンコクで実際にやっている仕事の一つ。東南アジア市場のリサーチは日本企業からの依頼がかなり多い。先日もある食品メーカーから「タイのコンビニで売れている日本食品を調べてほしい」という依頼があって、現地のセブンイレブンとファミマを5店舗回って写真付きでレポートを出した。1件15万円。これは日本にいたらできない仕事。
英語力別の収入目安
| 英語レベ�� | 案件の種類 | 月収目安 |
|---|---|---|
| TOEIC 600〜700 | データ入力、簡単な英文チェック | 5〜15万円 |
| TOEIC 700〜800 | カスタマーサポート、リサーチ補助 | 15〜30万円 |
| TOEIC 800〜900 | コンテンツライティング、通訳 | 30〜50万円 |
| TOEIC 900以上 | コンサルティング、研修講師 | 50万円以上 |
「英語+翻訳」だけで戦おうとした僕の失敗
正直に話すと、僕もフリーランスになった最初の半年は「���訳案件だけでいける」と思っていた。外資コンサル出身だし英語には自信があったので、クラウドソーシングで翻訳案件を片っ端から受注した。
結果、月収12万円。時給換算で800円くらい。バンコクの物価でもきつい数字だった。原因は明確で、翻訳の単価そのものが安すぎた。1文字5円の案件を1日4,000文字こなしても2万円。しかもAI翻訳が出てきて「DeepLで十分じゃない?」と言われる場面が増えた。
方向転換したのは、コンサル時代の元同僚のリクから「日本企業がタイ市場に進出したいんだけど、現地調査できる?」と聞かれたこと。1件15万円のリサーチ案件で、翻訳と英語力は「道具」として使いつつ、メインの価値はリサーチと分析だった。
NG例: 英語力だけを売りにして、翻訳の価格競争に巻き込まれる。AIと同じ土俵で戦ってしまう。
OK例: 英語力を「業界知識」や「マーケティング」「リサーチ」と掛け合わせる。英語は「手段」、本当の価値は「何を英語でできるか」。
あのとき、翻訳だけにしがみついていたらたぶん日本に帰っていた。
こういう「英語+エンジニアリング」の案件を見ると、やはり英語は掛け算で価値が出るんだなと感じる。BIGDATA NAVI(フリーランス向けデータサイエンス案件紹介サービス)のようなエージェントでも、英語力はスキルの上乗せとして評価される。英語単体ではなく、何かの専門スキルに英語を掛け合わせる発想が大事。
英語案件の探し方
国内のクラウドソーシング: @SOHOでは14大分野・99小分野のカテゴリから案件を探せる。「英語」「English」で検索すると英語力を求める案件が見つかる。新着案件メール通知を設定しておけば、自分に合った案件を見逃しにくい。
フリーランスにおすすめの求人サイトやサービスについて、自然に案件が集まり、仕事に事欠かないようなフリーランスになるためには、紹介案件を増やすのもポイントです。 — 出典: フリーランスにおすすめの求人サイト&サービス28選(TNG MARKETING)
LinkedInのジョブ機能: 「Remote」「Japanese」でフィルタすると、日本語と英語の両方ができる人材を求める案件がヒットする。僕はLinkedIn経由で年に2〜3件の継続案件を獲得している。
海外プラットフォーム: UpworkやFiverrで日本語スキルを強みに出品する方法もある。
@SOHOの年収データベースでは、通訳やコンサルタントなど英語力を活かした職種の年収相場を確認できる。自分のレベルでどの程度の収入が見込めるか、参考にしてみてください。
海外クライアントから直接受注する3つのルート
日本のクラウドソーシング経由ではなく、海外クライアントから直接受注すると単価が一気に跳ね上がる。同じ「英語コンテンツのライティング」でも、日本の代理店経由なら1記事3万円のところ、海外クライアントから直接受けると1記事800ドル(約12万円)になるケースも珍しくない。
僕がバンコクで実際に使っているルートを3つ紹介する。
1. LinkedInのDM経由
これが一番ROIが高い。プロフィールを英語で整え、過去の実績を「Japan market entry」「APAC research」などの英語キーワードで埋めておく。週に1〜2件、海外の採用担当者からDMが届く状態を作れる。重要なのは「日本市場に詳しい」というポジショニング。英語が話せる人は世界中にいるが、日本市場と英語の両方を理解している人は希少。
2. Upwork / Toptal などの英語圏プラットフォーム
Upworkは登録ハードルが低い分、競争も激しい。最初の3〜5件は時給25ドル程度から始めて実績とレビューを積み、そこから時給50〜80ドルに引き上げていく戦略が定石。Toptalは審査が厳しいが、通れば時給100ドル超の案件が回ってくる。
3. 海外スタートアップのコミュニティ
Indie Hackers、Product Hunt、Y Combinator のフォーラムには「日本市場に進出したいので現地のフリーランスを探している」という投稿が定期的に上がる。自分から手を挙げる行動力さえあれば、エージェント手数料ゼロで直接契約に持ち込める。
経済産業省も日本企業の海外展開支援にあたって、現地に精通した人材の確保を重要課題として挙げている。
海外展開を進める企業にとって、現地市場の情報収集や、現地パートナーとの交渉等、現地での事業展開を支える人材の確保が課題となっている。 出典: meti.go.jp
つまり、日本企業側にも「海外に詳しい日本人フリーランス」の需要があり、海外企業側にも「日本に詳しい英語ができるフリーランス」の需要がある。両方からアプローチできる立ち位置を作れれば、案件が枯れることはない。
英語×専門スキルの掛け算で単価3倍にする方法
英語単体で勝負するのはもう限界がある。AI翻訳が無料で使える時代に、英語力だけを売りにすると価格競争に巻き込まれる。鍵は「英語×何か」の掛け算を作ること。
僕が実際に見てきた成功パターンを、単価レンジ別に整理する。
| 掛け算 | 仕事内容の例 | 単価レンジ |
|---|---|---|
| 英語×経理 | 海外子会社の月次決算サポート | 月25〜50万円 |
| 英語×法務 | 英文契約書レビュー、海外取引の法務翻訳 | 1件10〜30万円 |
| 英語×エンジニア | 海外チームとの開発、技術ドキュメント英訳 | 月60〜120万円 |
| 英語×医療 | 治験文書翻訳、海外学会の通訳 | 1件15〜40万円 |
| 英語×不動産 | 外国人向け物件案内、契約サポート | 月20〜40万円 |
| 英語×財務 | 海外IR支援、英文決算資料作成 | 月50〜100万円 |
ポイントは、専門スキルが「中の中」レベルでも成立すること。経理でも法務でも、その分野の上位10%である必要はない。「日本語で平均的にできる人」が「英語でもできる」だけで希少性が一気に上がる。
総務省の調査でも、デジタル時代の労働市場では複数のスキルを組み合わせられる人材の価値が高まっていることが示されている。
業務に必要な知識・スキルが高度化・複雑化する中で、複数の専門性を組み合わせて活用できる人材へのニーズが高まっている。 出典: soumu.go.jp
実務的なアドバイスとしては、今やっている本業に英語を後付けするのが一番早い。経理畑の人が英語を勉強するほうが、英語の先生が経理を勉強するより断然早く市場価値に到達する。すでに持っている専門スキルに英語というレイヤーをかぶせるだけで、月収レンジが20〜30万円跳ね上がる現実がある。
英語フリーランスが陥りがちな3つの落とし穴
英語を武器に独立した人を10人以上見てきたが、伸びる人と伸び悩む人の差ははっきりしている。失敗する人ほど同じパターンにハマっている。
落とし穴1: 単発案件ばかり受けて疲弊する
通訳や単発の翻訳案件は単価が高くても、毎月ゼロから案件を取り直す必要がある。営業時間が稼働時間を圧迫し、結果的に時給換算で割に合わない。3か月以上の継続案件を最低2件キープすることを最優先にすべき。月15〜20万円の固定収入があれば、残りは高単価のスポット案件に集中できる。
落とし穴2: 為替リスクを甘く見る
海外クライアントからドル建てで報酬を受け取る場合、為替変動で月収が10〜15%ぶれる。2024年から2026年にかけてドル円は130円台から160円台まで動いた。報酬を一気に円転せず、ドル建てのまま生活費の3か月分はキープしておくと、円高時に慌てて円転するリスクを避けられる。
落とし穴3: 税務・社会保険の処理が雑になる
海外送金で受け取った報酬も、日本居住者であれば原則として日本で確定申告が必要。源泉徴収されていないので、ついつい申告漏れしがち。国税庁も海外取引のある個人事業主への調査を強化している。
国外取引・海外資産の関連事案については、引き続き積極的に調査を実施し、適正・公平な課税の実現に努めている。 出典: nta.go.jp
海外クライアントからの入金がある人は、年間取引額が小さくても税理士に一度相談しておくべき。後から追徴課税されると、節税どころか手取りが大きく削られる。
実務的な対策としては、月の頭に「先月の入金額」「為替レート」「概算所得税」をスプレッドシートに記録する習慣をつけること。これだけで確定申告が圧倒的に楽になり、税務リスクも見える化できる。英語力で稼いだお金を守るのも、立派なフリーランススキルの一部だ。
よくある質問
Q. 海外で働くフリーランスにおすすめの保険は何ですか?
長期滞在や頻繁に国を移動する場合は、SafetyWingなどに代表されるデジタルノマド特化型の保険や、日本の長期滞在向け海外旅行保険がおすすめです。クレジットカード付帯の保険は90日で補償が切れることが多いため、数ヶ月以上の滞在には適していません。
Q. フリーランス向け海外保険の費用の目安はどのくらいですか?
ノマド特化型保険であれば月額6,000円から9,000円程度、日本の保険会社が提供する長期滞在向け海外旅行保険であれば年間15万円から30万円程度が一般的な相場です。カバー範囲、歯科治療の有無、キャッシュレス診療の有無によって金額は変動します。
Q. 文系未経験からフリーランスを目指す場合、まず何を取るべきですか?
まずは「ITパスポート」や「基本情報技術者試験」で基礎を固めるべきです。その後、SalesforceやGoogle広告などの「ツール特化型資格」を目指すと、比較的早く副業レベルの案件に手が届きやすくなります。
@SOHOでキャリアを加速させよう
@SOHOなら、あなたのスキルを求めているクライアントと手数料無料で直接つながれます。
@SOHOで関連情報をチェック
お仕事ガイド
年収データベース
資格ガイド

この記事を書いた人
田中 大輝
クラウドインフラエンジニア
AWS認定ソリューションアーキテクト、CCNA、LPIC-1を保有。SIerからフリーランスに転身し、クラウドインフラの設計・構築を手がけています。IT資格の取得戦略と実務での活かし方を発信中。
関連記事
カテゴリから探す

クラウドソーシング入門
クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

職種別ガイド
職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

副業・在宅ワーク
副業・在宅ワークの始め方と対象者別ガイド

お金・税金
確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

スキルアップ
プロフィール・提案文・単価交渉などのテクニック

比較・ランキング
サービス比較・おすすめランキング

最新トレンド
市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド
クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア
転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師
看護師の転職・副業・フリーランス・キャリアガイド

薬剤師
薬剤師の転職・副業・キャリアパスガイド

保険
生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人
無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース
バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業
契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代
シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

セキュリティ
サイバーセキュリティ・脆弱性対策・情報保護

金融・フィンテック
暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

経営・ビジネス
経営戦略・ガバナンス・事業承継・知財

ガジェット・機材
フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方
子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金
個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド







