採用・労務・人事代行の副業|人事経験者向けリモート案件

前田 壮一
前田 壮一
採用・労務・人事代行の副業|人事経験者向けリモート案件

この記事のポイント

  • 採用・労務・人事代行の副業について
  • リモートで対応できる案件の種類
  • 注意点を実体験をもとに紹介します

「人事の仕事って、副業にできるの?」――正直、私も最初はそう思っていました。人事といえば会社の中枢に関わる仕事で、外部に出せるものではないというイメージが強かったからです。

しかし実際には、スタートアップや中小企業を中心に、人事業務の一部を外部のプロに委託するケースが急増しています。私は人事として15年のキャリアを持ちますが、副業として採用支援を始めたことで、これまでの経験が新しい形で価値を生んでいます。

人事代行の副業にはどんな案件がある?

人事の業務は大きく「採用」「労務」「人事制度」の3領域に分かれます。副業で対応できる案件をまとめました。

業務領域 案件内容 報酬目安
採用支援 求人票作成、スカウト送信、書類選考 月額 3〜10万円
面接代行 一次面接の実施、候補者レポート作成 1回 5,000〜15,000円
採用広報 採用サイトの記事作成、SNS運用 月額 3〜8万円
労務管理 勤怠集計、社会保険手続き補助 月額 2〜5万円
給与計算 月次の給与計算代行 月額 2〜5万円
人事制度設計 評価制度・等級制度の設計支援 プロジェクト単位 10〜50万円
研修企画 社員研修の企画・講師 1回 3〜10万円

特に需要が大きいのが採用支援です。人手不足が深刻化する中、「採用したいけど人事担当者がいない」という企業は非常に多いです。

報酬の水準

人事の副業は専門性が高いため、他の在宅ワークに比べて単価が高いのが特徴です。

経験レベル 月収目安 稼働時間
人事経験3年未満 3〜8万円 月15〜25時間
人事経験3〜10年 8〜20万円 月20〜40時間
人事マネージャー経験あり 15〜40万円 月25〜50時間

時給換算だと2,000〜5,000円が相場です。制度設計やコンサルティング的な案件になると、時給換算で1万円を超えることもあります。

私の副業ストーリー

本業はIT企業の人事部長。採用から評価制度、労務管理まで幅広く担当しています。副業を始めたのは3年前、知人が立ち上げたスタートアップから「採用を手伝ってほしい」と相談されたのがきっかけでした。

最初は週に3〜4時間程度、求人票を作成し、ダイレクトリクルーティングのスカウト文面を書き、届いた応募書類を選考する仕事でした。月額5万円。正直、本業の延長のような感覚で始められたので、負担感はほとんどありませんでした。

そのスタートアップで3人の採用を決めたことが実績になり、@SOHOや口コミ経由で他の企業からも依頼が入るようになりました。今では本業のほかに2〜3社の採用支援を掛け持ちし、副業だけで月12〜20万円の収入を得ています。

始め方のステップ

ステップ1: 自分の強みを明確にする

人事のキャリアの中で、特にどの領域に強みがあるかを整理しましょう。「エンジニア採用に強い」「労務管理が得意」「評価制度を3社で導入した」など、具体的な経験が武器になります。

ステップ2: 小さい案件から始める

いきなり「人事制度の設計をお願いします」という大型案件を受けるのはリスクがあります。まずは「求人票の作成」「スカウトメールの代行」など、範囲が限定された案件から始めましょう。

ステップ3: クライアントの業界を理解する

効果的な採用支援をするには、クライアントの業界知識が不可欠です。「IT業界のエンジニア採用」「飲食業界のアルバイト採用」など、業界に応じたアプローチを理解しておくと提案力が格段に上がります。

ステップ4: ツールに精通する

人事の副業でよく使われるツールは以下のとおりです。

  • ATS(応募者管理システム): HRMOS、Talentio、Lever
  • スカウトツール: ビズリーチ、Green、Wantedly
  • 勤怠管理: KING OF TIME、ジョブカン
  • 給与計算: マネーフォワード給与、freee人事労務
  • コミュニケーション: Slack、Zoom

人事副業で成果を出すコツ

データドリブンなアプローチ

「応募数」「書類通過率」「面接通過率」「内定承諾率」など、採用プロセスの各段階を数値で管理し、改善提案を行うと、クライアントからの信頼度が上がります。

候補者目線を忘れない

求人票を作成する際は、「この企業で働きたい」と思える内容になっているか、候補者の視点で確認しましょう。待遇だけでなく、仕事のやりがいやチームの雰囲気を伝えることが応募率向上のカギです。

守秘義務を徹底する

複数の企業の採用を支援する場合、各社の経営情報や人事情報が交錯しないよう、情報管理を徹底してください。特に競合企業を同時に支援するケースでは要注意です。

人事副業の将来性

人事の副業市場は今後さらに拡大すると考えています。その理由を3つ挙げます。

人手不足の深刻化

少子高齢化により、企業の採用難易度は年々上がっています。特に中小企業やスタートアップでは、専任の人事担当者を雇う余裕がないため、外部の人事プロフェッショナルに頼るケースが増えています。

リモートワークの定着

コロナ禍を経て、人事業務のリモート化が一気に進みました。面接もオンラインが主流になり、物理的にオフィスにいなくても人事業務ができる環境が整っています。

HR Techの進化

ATSや勤怠管理ツール、給与計算ソフトなどのHR Techが充実したことで、外部ワーカーがリモートで人事業務を行いやすくなりました。ツールを使いこなせるスキルがあれば、場所を選ばず活躍できます。

こうした背景から、人事の経験を持つ方にとって副業の選択肢は今後さらに広がると見込まれます。

注意すべきポイント

本業の就業規則を確認する

人事という職種柄、「副業で同業他社の人事を手伝う」ことが利益相反にあたる可能性があります。副業を始める前に、本業の就業規則と競業避止義務を確認しましょう。

社会保険労務士法との関係

社会保険手続きの代行は、社会保険労務士(社労士)の独占業務にあたる場合があります。手続きの「補助」は可能ですが、「代理申請」はできません。線引きを理解しておくことが重要です。

評価の客観性

面接代行を行う場合、評価基準を明確にし、クライアントと共有しておくことが大切です。個人の主観だけで合否を判断することは避け、構造化面接の手法を取り入れましょう。

よくある質問

Q. 人事未経験でも始められますか?

基本的には人事の実務経験が求められる案件がほとんどです。ただし「スカウトメールの送信代行」など、マニュアル化されている業務は未経験でも対応可能なケースがあります。

Q. どうやって案件を見つけますか?

@SOHOなどのクラウドソーシングサイト、人事コミュニティ、LinkedInでの発信、知人の紹介など、複数のチャネルを活用するのが効果的です。

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前田 壮一

この記事を書いた人

前田 壮一

元メーカー管理職・43歳でフリーランス転身

大手電機メーカーで品質管理を20年間担当した後、42歳でフリーランスに転身。中高年のキャリアチェンジや副業の始め方を、自身の経験をもとに発信しています。

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