PR・CM・SNS広告動画の制作案件|企業向け動画編集の受注方法


この記事のポイント
- ✓PR・CM・SNS広告動画の制作案件について解説
- ✓企業向け動画編集の受注方法
- ✓ポートフォリオの作り方を映像制作歴10年のプロが具体的に紹介します
映像制作会社で10年働いた後、フリーランスに転身して6年。今ではPR動画やSNS広告動画の制作を月に5〜8件ほど受注している。年収は会社員時代の1.4倍になった。
ただ、独立直後は案件の取り方がわからず苦労した。テレビCMの制作経験はあっても、Web広告動画の世界は勝手が違う。試行錯誤の末にたどり着いた、企業向け動画制作案件の受注方法を共有したい。
PR・CM・SNS広告動画の案件とは
企業が制作を依頼する動画は大きく以下のカテゴリに分かれる。
- 商品PR動画: ECサイトやLP用の商品紹介動画
- 企業ブランディング動画: 会社紹介、採用動画
- SNS広告動画: Meta広告、TikTok広告、YouTube広告用のクリエイティブ(SNS運用代行との連携案件も多い)
- 展示会・イベント用動画: 商談ブースで流すプロモーション映像
- サービス紹介動画: SaaS・アプリのデモ動画、使い方説明動画
YouTube個人チャンネルの編集とは異なり、企業案件は1本あたりの単価が格段に高い。その分、求められるクオリティや対応力も高くなる。
報酬相場
| 動画タイプ | 単価目安 | 制作期間 |
|---|---|---|
| SNS広告動画(15〜30秒) | 5〜20万円/本 | 3〜7日 |
| 商品PR動画(1〜3分) | 15〜50万円/本 | 1〜3週間 |
| 企業ブランディング動画 | 30〜150万円/本 | 2〜6週間 |
| 採用動画 | 20〜80万円/本 | 2〜4週間 |
| 展示会用動画 | 20〜60万円/本 | 2〜4週間 |
注目すべきはSNS広告動画だ。1本あたりの単価は5〜20万円だが、ABテスト用に複数パターンを同時に発注されることが多い。「3パターン作ってほしい」と言われれば、1案件で15〜60万円になる。
企業案件を受注するために必要なスキル
技術スキル
After Effects: モーショングラフィックスやテキストアニメーションは企業動画に欠かせない。Premiere Proだけでは戦えない。動画編集の基礎に加えてAEスキルが必須だ。
カラーグレーディング: DaVinci Resolveを使ったカラー調整ができると、映像のクオリティが一段上がる。
音声処理: BGMの選定、ナレーションの音量調整、効果音のタイミング。音が悪いと映像全体の印象が下がる。
ビジネススキル
ヒアリング力: クライアントが「かっこいい動画を作ってほしい」と言ったとき、「かっこいい」の定義を具体化する力。参考動画を3〜5本提示して方向性をすり合わせるのが俺のやり方だ。
企画・構成力: 絵コンテやシナリオを作成して、クライアントと事前にイメージを共有できること。制作後の「思っていたのと違う」を防ぐために不可欠だ。
スケジュール管理: 企業案件は納期厳守。展示会やキャンペーン開始日に間に合わないのは論外だ。
案件を獲得する具体的な方法
ポートフォリオを整える
企業案件を獲得するには、個人YouTubeチャンネルの編集実績だけでは弱い。企業向けのサンプル作品が必要だ。
実績がない段階では、以下の方法でポートフォリオを作ろう。
- 架空の企業のPR動画を制作する
- 知人の飲食店やサロンのPR動画を無料で制作する
- フリー素材を使ってSNS広告動画のサンプルを作る
ポートフォリオサイトはVimeoが定番。YouTubeより映像クリエイター向けの印象がある。
クラウドソーシングで実績を積む
@SOHOなどのクラウドソーシングサイトには、企業からの動画制作案件が掲載されている。最初は中小企業の商品PR動画やSNS広告動画を狙おう。大手企業の案件は実績がないと受注が難しい。
制作会社のパートナーになる
映像制作会社は繁忙期にフリーランスの編集者に外注することが多い。制作会社のWebサイトから直接営業メールを送るのも有効な方法だ。
企業案件で気をつけるべきこと
著作権と素材の管理: BGM、フォント、映像素材はすべてライセンスを確認すること。「商用利用可」の素材でも、SNS広告には使えないものがある。
修正回数の取り決め: 契約時に修正回数の上限を決めておくこと。「修正は2回まで、3回目以降は追加料金」と明記しないと、無限に修正を求められることがある。俺は過去にこれで痛い目を見た。
NDA(秘密保持契約): 企業案件では未公開の商品やサービスを扱うことがある。NDAを求められることは当然と考えておこう。
単価を上げるための戦略
企業動画の単価を上げるためには、「編集者」から「クリエイティブパートナー」にポジションを変えることが重要だ。
- 企画段階から参加する(構成・シナリオ作成込みで受注)
- 撮影ディレクションもセットで提案する
- ABテスト用の複数パターンを提案する
- 定期契約(月額)を提案する
特に月額契約は収入を安定させる最良の手段だ。「月4本のSNS広告動画を制作する」という契約を2〜3社と結べば、それだけで月収50万円以上になる。
企業向け動画制作は、スキルと実績を積み上げれば確実に収入が伸びていく分野だ。YouTube編集から一歩踏み出して、企業案件に挑戦してみてほしい。
@SOHOでお仕事ガイドをチェック
PR・CM・SNS広告動画制作の仕事内容・始め方・案件相場をさらに詳しく知りたい方は、お仕事ガイドをご覧ください。
→ PR・CM・SNS広告動画制作のお仕事ガイドを見る → SEOライティングの案件も見る → クラウドソーシングの案件を探す → @SOHOに無料会員登録する

この記事を書いた人
前田 壮一
元メーカー管理職・43歳でフリーランス転身
大手電機メーカーで品質管理を20年間担当した後、42歳でフリーランスに転身。中高年のキャリアチェンジや副業の始め方を、自身の経験をもとに発信しています。















