スマホアプリ開発の副業は月いくらより保守の有無で差がつく

中西 直美
中西 直美
スマホアプリ開発の副業は月いくらより保守の有無で差がつく

この記事のポイント

  • モバイルアプリ開発の副業でいくら稼げるのか
  • 単発の開発報酬と継続的な保守契約の違いを中心に
  • 収入の作り方を解説します

「モバイルアプリ開発の副業で、実際いくら稼げるのだろう」。この検索をした方の多くが、心のどこかで「思ったより稼げないのでは」という不安も抱えているのではないでしょうか。大丈夫です、その不安はとても自然なものです。結論から先にお伝えすると、モバイルアプリ開発の副業収入は、月の金額そのものよりも「保守契約があるかどうか」で大きく変わります。今日は、この構造をゆっくり整理していきましょう。

モバイルアプリ開発の副業収入をめぐる現実

「アプリを1本作れば大きく稼げる」というイメージを持つ人は少なくありません。実際、ストアで人気になったアプリが広告収入で継続的な利益を生む事例はありますが、それはごく一部の成功例であり、多くの個人開発者にとっては再現性の低い道です。

一方で、企業や個人事業主から依頼を受けて開発する「受託型」のモバイルアプリ開発は、収益の見通しを立てやすいという特徴があります。案件ごとに報酬が決まっており、納品すれば確実に対価を得られる仕組みだからです。副業として安定した収入を目指すなら、まずはこの受託型から始める人が多いのが実情です。

個人アプリ開発で月5万円稼ぐことは、現実的な目標です。しかし、多くの人が「儲からない」と感じるように、そのハードルは決して低くありません。アプリの収益化には、明確な戦略と継続的な努力が不可欠です。ここでは、その現実と達成の難易度を具体的に解説します。 出典: biz.moneyforward.com

このご相談、本当に多いんです。「アプリを公開さえすれば自動的にお金が入ってくる」というイメージと、実際の収益構造との間には、大きなギャップがあります。まずはこのギャップを正しく理解することが、収入を安定させる第一歩になります。

収益モデルによって金額の作られ方が違う

モバイルアプリ開発で得られる収入は、大きく2つの種類に分けられます。それぞれの特徴を理解しておきましょう。

受託開発型:単発の開発報酬を得る

発注者から依頼を受け、要件に沿ってアプリを開発し、納品して報酬を得る形です。画面数や機能の複雑さによって金額は大きく変動しますが、比較的シンプルなアプリであれば、案件ごとに数万円から数十万円程度の幅で報酬が設定されることが多いようです。複雑な業務システムと連携するような大規模案件になると、これを大きく上回ることもあります。

受託開発型は、納品すれば一度で報酬を得られる分かりやすさがありますが、逆に言えば、その案件が終われば収入も途切れます。継続的な収入にするには、次の案件を獲得し続ける必要があります。

混合型:開発と保守を組み合わせる

実際には、受託開発と保守契約を組み合わせて収入を作っている方が多く見られます。最初の開発案件で信頼を得て、そのまま保守契約に移行する流れです。この形が実現できると、単発の報酬に加えて月々の固定収入も生まれるため、収入の見通しが立てやすくなります。副業として長く続けることを考えるなら、最終的にこの混合型を目指すのが現実的な道筋と言えるでしょう。

保守契約型:継続的な収入を積み重ねる

アプリは開発して終わりではありません。OSのアップデートへの対応、不具合修正、機能追加など、公開後も継続的な保守作業が発生します。この保守業務を月額契約として受けることで、毎月安定した収入を積み重ねることができます。

開発と保守を両方セットで契約できれば、単発の報酬に加えて継続収入も得られるため、副業として長く続けたい人ほど、この保守契約の有無を意識することが重要になります。実際、同じ「モバイルアプリ開発の案件」でも、保守契約が付随しているかどうかで、その後の収入の安定度は大きく変わってきます。

いくら稼げるかは「何を軸にするか」で変わる

同じスキルを持っていても、収入の作り方によって結果は変わってきます。ここでは代表的なパターンを紹介します。

単発案件を数多くこなすパターン

複数の単発案件を並行して受注し、こなす件数で収入を積み上げる方法です。案件ごとの単価がある程度読めるため見通しは立てやすいですが、常に新しい案件を探し続ける必要があり、営業活動にかける時間と労力が大きくなりがちです。

発注者の紹介から広がるパターン

丁寧な仕事を続けていると、既存の発注者から別の発注者を紹介してもらえることがあります。紹介経由の案件は、事前に一定の信頼が担保されているため、条件交渉もスムーズに進みやすい傾向があります。営業活動に時間をかけられない副業ワーカーにとって、この紹介の連鎖をいかに作れるかは、収入の伸び方を大きく左右する要素になります。日々の対応を丁寧に積み重ねることが、結果的に一番の営業活動になっているとも言えるでしょう。

少数の継続クライアントと長く付き合うパターン

1社、あるいは数社の発注者と継続的な関係を築き、開発と保守を長期的に任せてもらう方法です。新規営業の負担は小さくなりますが、そこに至るまでの信頼構築には時間がかかります。この形にたどり着けると、収入の予測が立てやすくなり、副業と本業の両立もしやすくなります。

自作アプリで広告収入や課金収入を狙うパターン

自分でアプリを企画・開発し、広告収入やアプリ内課金で収益化する方法です。当たれば大きな収益源になりますが、多くのアプリはダウンロード数を伸ばすこと自体が難しく、収益が安定するまでに長い時間を要します。副業の主軸というよりは、受託案件と並行する形で少しずつ育てていく位置づけが現実的です。

モバイルアプリ開発の単価に影響する要素

「いくら稼げるか」を左右する要素を、具体的に見ていきましょう。

自作アプリで稼ぐことに関心を持つ方の相談も多く寄せられますが、こちらは受託開発とはまったく異なる収益構造になります。

ガッツリ稼げます現在は大手が大規模な投資をして開発しますしかしエンジニアは不足していますなのでしっかりとして技術があれば月に50万以上は固いですいきなり50万いけるか?と言われたら違いますが、始めはもう少し安い単価の仕事で経験を積んでだんだん上がっていくものですから 出典: note.com

この意見が示すように、実務者の間でも「最初から高収入を得るのは難しいが、経験を積むことで単価が上がっていく」という感覚は共通しています。焦らず段階を踏むことが、結果的に収入の安定につながるという考え方は、多くの実務者に共有されている実感のようです。

発注者の業種や依頼の背景

発注者が個人か法人か、また依頼の背景がどのようなものかによっても、案件の性質は変わってきます。個人からの依頼は、比較的シンプルな要望であることが多く、単価も控えめな傾向があります。一方、法人からの依頼、特に既存の業務システムと連携させるような案件は、要件が複雑になりやすい分、単価も高くなる傾向があります。

ただし、法人案件は要件定義や仕様書のやり取りが増え、コミュニケーションコストも上がります。個人からの依頼はやり取りがシンプルな分、時間対効果が良いケースもあるため、一概に「法人案件の方が稼げる」とは言い切れません。自分の得意なコミュニケーションスタイルに合わせて、案件の種類を選ぶことも大切な視点です。

実装する機能の複雑さ

単純な情報表示アプリと、決済機能やユーザー認証、外部システムとの連携を含むアプリとでは、必要な工数がまったく異なります。機能が複雑になるほど、当然ながら単価も上がります。逆に言えば、シンプルな機能に絞ったアプリは、短期間で完成させやすい分、単価も抑えめになる傾向があります。

納期の緊急度

納期に余裕のある案件と、短納期を求められる案件とでは、単価の設定が変わることがあります。短納期の案件は、他の予定を調整して優先的に対応する必要があるため、通常より高めの単価が設定されるケースも見られます。ただし、無理な短納期を安易に引き受けると、品質の低下や体調への負担につながるため、自分のキャパシティを冷静に見極めることが大切です。

対応するプラットフォームの数

iOSとAndroidの両方に対応する必要がある案件は、片方だけの案件よりも工数が増えるため、単価も上がる傾向があります。クロスプラットフォーム技術を使いこなせれば、両対応の案件でも効率的に対応でき、収益性を高めやすくなります。

保守・運用フェーズの有無

先ほど触れた通り、開発だけでなく保守も含めた契約であれば、月額の継続収入が発生します。単発の開発報酬だけを見て「思ったより稼げない」と感じる人の多くは、この保守フェーズを契約に含めていないケースが目立ちます。

スキルレベル別に見る収入の目安

同じ「モバイルアプリ開発」というくくりでも、スキルレベルによって受けられる案件の種類や単価には差があります。ここでは段階ごとの目安を整理します。

学習を終えたばかりの段階

基礎文法を学び、簡単なアプリを1本作れるようになった段階です。この時期は、実績作りを優先し、比較的シンプルな機能追加や軽微な修正といった小規模な案件から始める人が多く見られます。単価は控えめですが、ここで得た実績と評価が、次の案件獲得の土台になります。

この段階で焦って高単価の案件に応募し、対応しきれずに評価を落としてしまうケースも見かけます。無理に背伸びをするよりも、確実にこなせる範囲の案件を丁寧に納品し、評価を積み重ねる方が、結果的に早く次の段階へ進めることが多いようです。

複数のアプリを公開した経験がある段階

自作アプリを複数公開し、一定の実装パターンを経験した段階では、より複雑な要件の案件にも対応できるようになります。この段階になると、発注者からの信頼も得やすくなり、継続的な依頼につながるケースが増えてきます。保守契約を組み合わせられれば、月々の収入の土台を作りやすくなる時期でもあります。

大規模案件や複数クライアントに対応できる段階

外部APIとの連携、決済機能の実装、複雑なデータベース設計など、幅広い技術要件に対応できるようになると、単価の高い案件にも挑戦しやすくなります。この段階では、複数のクライアントを並行して抱えることも可能になりますが、対応できる範囲を見極め、無理のない稼働量を維持することが、長く副業を続けるうえでの鍵になります。

この段階まで到達すると、自分自身の稼働時間の使い方を戦略的に考えられるようになります。単価の低い案件を数多くこなすよりも、単価の高い案件を厳選して受け、空いた時間を新しい技術の学習や自作アプリの開発に充てるといった、収入の質を高める働き方への転換が可能になります。すべての案件を受け続けるのではなく、断る判断ができるようになることも、この段階での重要な成長です。

副業と本業を両立させる時間の使い方

副業として収入を積み上げていく上で、多くの人が直面するのが時間の制約です。本業がある中で、どのように開発と保守の時間を確保するかは、収入の安定に直結する重要なテーマです。

平日は本業に集中し、夜間や週末にまとまった時間を確保するというスタイルが一般的ですが、保守業務は緊急対応が発生することもあるため、あらかじめ発注者に「対応可能な時間帯」を伝えておくことが大切です。例えば「平日夜以降と土日は対応可能ですが、平日日中の緊急対応は難しい場合があります」といった形で、事前にすり合わせておくと、後々のトラブルを避けやすくなります。

大丈夫です、最初から完璧な時間管理ができる人はいません。まずは無理のない範囲で1件から始めて、自分のペースで対応できる案件数を少しずつ見極めていくことをおすすめします。

私自身、フリーランスとして独立した当初、依頼を断ることに強い抵抗を感じていました。「せっかくの依頼を断ったら次はもう来ないのではないか」という不安から、キャパシティを超えて仕事を引き受けてしまい、結果的にどの案件も中途半端になってしまった経験があります。この経験から、対応できる範囲を正直に伝え、必要であれば丁寧にお断りすることも、長く信頼関係を築くうえで大切な姿勢なのだと学びました。副業でモバイルアプリ開発に取り組む方にも、同じことが言えるはずです。

副業で収入を安定させるための実務上のコツ

技術力だけでなく、収入を安定させるための立ち回り方も重要です。ここでは実務的な工夫を紹介します。

私がキャリアコンサルタントとしてカウンセリングを行う中で、副業を始めたばかりの方からよく聞くのが「案件を選ぶ基準が分からない」という悩みです。目の前に来た案件を片っ端から受けてしまい、気づけば自分の得意分野とは違う仕事ばかりを抱えて疲弊してしまう、というケースを何度も見てきました。まずは自分が対応しやすい機能領域を1つか2つに絞り、そこを軸に案件を選んでいくことをおすすめしています。得意領域が定まると、作業スピードも上がり、結果的に時給換算での収益性も高まっていきます。

見積もりの段階で保守を提案してみる

案件を受注する際、開発だけでなく「公開後の保守もお任せください」と提案してみることをおすすめします。発注者側も、公開後の対応を誰に任せるか決めていないケースは多く、実装者側から提案することで、自然に保守契約へつながることがあります。

提案する際は、保守業務の範囲を具体的に示すことが大切です。「月額固定でOSアップデート対応と軽微な不具合修正を含みます」「大幅な機能追加は別途見積もり」といった形で、含まれる範囲と含まれない範囲を明確にしておくと、発注者にとっても検討しやすくなります。あいまいな提案は、かえって発注者を不安にさせてしまうことがあるため注意が必要です。

発注者とのやり取りを記録に残す習慣

報酬や作業範囲についてのやり取りは、口頭やチャットで済ませることが多いかもしれませんが、後から振り返れるように記録を残しておくことをおすすめします。特に、保守契約の更新時期や、追加費用が発生した経緯などは、記憶だけに頼らず記録を残しておくことで、次回の交渉や振り返りがスムーズになります。

複数の案件を同時に抱えすぎない

副業として時間が限られている場合、案件を詰め込みすぎると、1件ごとの品質が下がり、結果的に評価や継続依頼を失うリスクが高まります。自分がこなせる範囲を把握し、無理のないペースで受注することが、長期的な収入の安定につながります。

実績が増えたら単価の見直しを相談する

最初は実績作りのために低めの単価で受注しても構いませんが、実績が積み上がった段階では、次の案件から単価を見直す相談をしてみることも大切です。相場より著しく低い単価のまま何年も受け続けることは、自分の市場価値を正しく評価できていないサインかもしれません。

収入を得る前に知っておきたい確定申告の基礎

副業として収入を得るようになると、税金の手続きも意識する必要が出てきます。ここでは、詳しい税額計算ではなく、心構えとして知っておきたい基本を整理します。

副業の所得が20万円を超えると、確定申告が必要です。サラリーマンの方であれば年末調整が行われるため、税務署への確定申告や納税手続きなどの経験はなく、払い方が分からない方も多いでしょう 出典: biz.moneyforward.com

会社員の方が副業で収入を得る場合、一定の所得を超えると確定申告が必要になる可能性があります。具体的な基準や必要書類は個々の状況によって異なるため、収入が発生し始めたら、早めに国税庁の公式サイトで最新情報を確認するか、税理士に相談することをおすすめします。

出典: 国税庁

「確定申告が難しそう」という理由で副業をためらう方もいますが、収入と経費を記録する習慣さえつけておけば、申告作業自体はそれほど複雑ではありません。開発に使ったパソコンや教材費、開発者アカウントの登録費用なども、経費として計上できる可能性があります。日々の収支をこまめに記録しておくことが、後の手続きをスムーズにする一番の近道です。

会社によっては、副業自体を就業規則で制限している場合もあります。副業を始める前に、勤務先の就業規則を確認しておくことも大切な準備の1つです。特に、住民税の徴収方法によっては、勤務先に副業の存在が伝わってしまう可能性があるため、不安がある場合は、税理士や自治体の窓口に相談しながら進めることをおすすめします。

収入を可視化して振り返る習慣を持つ

モバイルアプリ開発の副業を続けていく上で、意外と見落とされがちなのが「収入の可視化」です。案件ごとの報酬をなんとなく把握しているだけでは、どの案件が実際に効率よく稼げていたのか、時間対効果が見えにくくなります。

案件ごとに、報酬額と実際にかかった作業時間を記録しておくと、時給換算での収益性が見えてきます。同じ金額の案件でも、想定より時間がかかったものと、スムーズに完了できたものとでは、実質的な効率がまったく異なります。この記録を積み重ねることで、自分がどんな案件に強みを持っているのか、どんな案件は避けた方がよいのかが、次第に明確になっていきます。

こういうご相談、実はよくあります。「頑張って案件をこなしているのに、思ったより手元に残らない」という感覚を持つ方の多くは、作業時間の記録を取っていないことが原因になっています。まずは1か月だけでもよいので、時間と報酬を記録してみることをおすすめします。数字として見える化すると、漠然とした不安が具体的な改善点に変わっていきます。

記録をつけることには、もう1つの効果があります。それは、自分の成長を客観的に振り返れることです。半年前と比べて同じ機能の実装にかかる時間が短くなっていれば、それは技術力が確実に伸びている証拠です。数字として実感できると、副業を続けるモチベーションにもつながります。焦らず、少しずつ、自分の変化を見守ってあげてください。

モバイルアプリ開発 いくら稼げるかに関する独自データ考察

在宅ワーク求人サイトに寄せられる案件を見ていると、モバイルアプリ開発の案件は、単発の開発だけを求めるものと、保守運用まで含めて依頼するものとで、募集の書き方にはっきりとした違いが見られます。継続を前提とした案件の方が、発注者側の要望が具体的で、長期的な関係を望んでいる傾向が読み取れます。

運営者として長くこの市場を見てきた立場から言えば、モバイルアプリ開発の副業で安定した収入を得ている人ほど、「1回いくら稼げるか」ではなく「この発注者と何か月続けられるか」を意識している印象があります。単発の高単価案件を追いかけるよりも、月々の収入を積み上げられる関係を築く方が、結果的にトータルの収入は安定しやすいという傾向です。

もう1つの観察として、報酬の手取り額に影響する要素があります。仲介手数料が発生する取引では、依頼者が支払う予算の一部が仲介事業者に流れ、実装者の手取りはその分だけ薄くなります。手数料が発生しない直接取引の仕組みでは、同じ予算でも実装者の手取りが厚くなり、依頼者側もより多くの要望を伝えやすくなります。この双方が得をする構造は、金額の大きさだけでは見えてこない、取引の質の違いだと言えるでしょう。

案件を探す際は、アプリケーション開発のお仕事のように、モバイルアプリの開発から保守までを扱う案件をまとめて確認できるページも参考になります。自分がどの収益モデルを軸にするか、案件の傾向を見ながら考えてみてください。

技術力を活かした横展開として、AI関連のスキルを掛け合わせる道もあります。モバイルアプリにAI機能を組み込みたいという相談は年々増えており、AIコンサル・業務活用支援のお仕事のように、AI活用を軸にした案件も紹介されています。技術の掛け合わせは、単価アップの1つの選択肢として意識しておく価値があります。

収入が伸び悩む人に見られる共通点

カウンセリングの現場で相談を受けていると、収入が伸び悩んでいる方にはいくつか共通した傾向が見られます。

1つは、単発の案件を繰り返すだけで、保守契約の提案をしていないパターンです。開発が終わった時点で関係が切れてしまい、毎回ゼロから新しい発注者を探すことになるため、営業活動に多くの時間を割かれてしまいます。

もう1つは、案件の単価交渉を一切行わないパターンです。最初に提示された金額をそのまま受け入れ続けると、実績が積み上がっても単価が上がらないまま何年も続けてしまうことがあります。実績や対応可能な技術範囲が広がった段階で、次の案件から少しずつ単価の見直しを相談する姿勢が、収入を伸ばしていくうえでは欠かせません。

いずれも、技術力の不足が原因ではなく、案件の選び方や関係の築き方に起因する伸び悩みです。技術を磨くことと同じくらい、こうした立ち回りの工夫にも意識を向けてみてください。

「稼げるかどうか不安」というお気持ち、とてもよく分かります。でも、単発の金額だけを追いかけるのではなく、継続できる関係を1つずつ丁寧に築いていけば、収入は少しずつ、しかし確実に積み上がっていきます。あなたのペースで、無理なく続けていってください。

最後にもう1つだけお伝えしたいのは、収入の数字だけに気を取られすぎないでほしいということです。副業として始めたモバイルアプリ開発が、本業とは違う形での自己実現や達成感につながることも、決して少なくありません。数字と気持ちの両方を大切にしながら、あなたらしいペースで続けていってください。

よくある質問

Q. モバイルアプリ開発の副業は月いくらくらい稼げますか?

案件の種類や稼働時間によって幅がありますが、単発の開発報酬に加えて保守契約を組み合わせることで、継続的な収入を作りやすくなります。相場は案件により数万円から数十万円と幅があります。

Q. 保守契約はどうやって獲得すればよいですか?

開発案件を受注する際に、公開後の保守業務も併せて提案してみることをおすすめします。発注者が公開後の対応を決めていないケースも多く、提案が契約につながることがあります。

Q. 自作アプリの広告収入だけで稼ぐことはできますか?

可能ですが、多くのアプリはダウンロード数を伸ばすこと自体が難しく、安定した収益になるまで時間がかかります。副業の主軸は受託案件に置き、自作アプリは並行して育てる形が現実的です。

Q. 単価を上げるにはどうすればよいですか?

実績を積み重ねた段階で、対応できるプラットフォームの幅を広げたり、保守契約を含めた提案をしたりすることで、単価アップにつながりやすくなります。相場より著しく低い単価が続く場合は見直しを検討してください。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年2月12日最終更新:2026年8月20日
中西 直美

この記事を書いた人

中西 直美@SOHO編集部

産業カウンセラー・キャリアコンサルタント

大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。

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