採用代行(RPO)の費用相場|依頼できる業務範囲と料金の内訳を解説 2026

中西 直美
中西 直美
採用代行(RPO)の費用相場|依頼できる業務範囲と料金の内訳を解説 2026

この記事のポイント

  • 採用代行(RPO)の費用相場を
  • 月額固定・従量課金・成果報酬の料金体系ごとに具体的な金額で解説します
  • 直接依頼でコストを抑える方法まで

「採用がまわらない。でも、専任の担当者を雇う余裕もない」。このご相談、本当に増えています。求人を出しても応募が来ない、来ても書類選考が追いつかない、面接の日程調整で一日が終わってしまう。気づいたら、本来やるべき事業の仕事に手が回っていない。そんな状況で「採用代行 RPO 費用 相場」と検索されたあなたは、きっと今、限界の少し手前にいるのだと思います。大丈夫ですよ。採用の負担は「外注」できます。この記事では、採用代行(RPO)にいくらかかるのか、何を頼めるのか、どう選べば失敗しないのかを、金額の内訳まで具体的にお伝えします。読み終わるころには、「うちの場合はこのくらいの予算で、ここまで任せればいい」という判断ができるようになっているはずです。

採用代行(RPO)の費用相場は、月額固定型で10万円〜20万円が最も多い価格帯です。初期費用は5万円〜10万円が最多層で、依頼する業務範囲や採用ターゲットによって金額は大きく変わります。まずはこの全体像を頭に入れたうえで、順番に見ていきましょう。

採用代行(RPO)とは何か。まず「言葉の意味」から整理する

採用代行という言葉を初めて調べる方のために、まず用語の整理からはじめます。RPOは「Recruitment Process Outsourcing(リクルートメント・プロセス・アウトソーシング)」の略で、日本語にすると「採用業務のプロセスを外部に委託すること」です。採用に関わる一連の業務、たとえば求人票の作成、応募者への連絡、面接の日程調整、スカウトメールの送信といった作業を、専門の会社やフリーランスの担当者に任せる仕組みを指します。

ここで大切なのは、採用代行は「人材紹介」とは別のサービスだということです。人材紹介会社は「候補者を紹介してくれる」のに対し、採用代行は「あなたの会社の採用担当者の代わりに動いてくれる」存在です。誰を採用するかの最終判断は、あくまであなたの会社に残ります。ここを混同すると、後で「思っていたサービスと違った」というミスマッチが起きやすいので、最初に押さえておいてください。

こういうご相談がよくあります。「求人媒体に載せて、あとは応募を待つだけだと思っていた。でも実際には応募者一人ひとりへの返信、日程調整、リマインド連絡が想像以上に多くて、他の仕事が止まってしまった」。採用の実務は、募集を出す瞬間よりも、その後の「地道な連絡業務」に膨大な時間がかかります。この見えにくい作業量こそが、採用代行が必要とされる本当の理由なのです。

なぜ今、採用代行のニーズが高まっているのか

背景には、慢性的な人手不足があります。厚生労働省が公表する有効求人倍率は、多くの職種で1倍を超える水準が続いており、企業が人を採りたくても採れない状態が常態化しています。特に中小企業や個人事業では、採用専任の人事担当者を置く余裕がなく、経営者や現場のリーダーが本業の合間に採用を回しているケースがほとんどです。

そこに、採用手法の多様化が拍車をかけます。かつては求人媒体に掲載すれば応募が集まりましたが、今はダイレクトリクルーティング(企業側から候補者に直接アプローチする手法)、リファラル採用、SNS採用など、手法が細分化しています。それぞれに専門的なノウハウが必要で、片手間では成果が出にくくなりました。だからこそ、プロに任せて効率化するという選択が現実的になっているのです。

採用代行(RPO)に依頼できる業務範囲

費用の話に入る前に、「そもそも何を頼めるのか」を具体的に見ていきます。依頼できる業務範囲を理解することが、適正な費用を判断する第一歩だからです。採用代行に任せられる業務は、大きく分けて次のような領域があります。

母集団形成に関わる業務

母集団形成とは、応募者や候補者を集める段階の業務です。具体的には、求人原稿の作成、求人媒体の選定と入稿、ダイレクトリクルーティングにおけるスカウトメールの文面作成と送信、スカウト対象者の選定などが含まれます。特にスカウト業務は、一人ひとりに合わせた文面を作り、大量に送る必要があるため、非常に手間がかかる作業です。ここを外注するだけでも、担当者の負担は大きく軽くなります。

スカウトメールの返信率は、送り方によって大きく変わります。テンプレートを一律に送るのではなく、候補者の経歴に触れた個別の文面を送ることで返信率が数倍になることもあり、この文面作成のノウハウこそ採用代行に任せる価値がある部分です。母集団形成の巧拙が、その後の採用成否を左右すると言っても過言ではありません。

選考・面接に関わる業務

応募が来た後の選考プロセスも、採用代行が担える領域です。応募者への一次連絡、書類選考の一次スクリーニング、面接の日程調整、候補者へのリマインド連絡、面接後のフォローアップなどがこれにあたります。これらの業務は「緊急性が高いのに定型的」という特徴があり、応募者を待たせると辞退につながるため、スピードが求められます。

日程調整は、地味ですが最も時間を奪う作業のひとつです。候補者の希望日程と面接官のスケジュールをすり合わせ、確定したら双方に連絡し、前日にリマインドを入れる。この一連の流れを応募者ごとに繰り返すと、それだけで一日が終わってしまうこともあります。ここを任せられるだけで、経営者や現場は本来の仕事に集中できるようになります。

内定・入社に関わる業務

内定を出した後のフォローも重要な業務です。内定通知、労働条件の説明、入社書類の案内、内定者への定期的な連絡による内定辞退の防止(内定フォロー)などが含まれます。せっかく内定を出しても、その後の連絡が滞ると「本当にこの会社でいいのか」という不安から辞退されてしまうことがあります。内定者との関係を丁寧に維持する業務も、採用代行が支援できる範囲です。

業務範囲は「フルアウトソーシング」と「部分委託」に分かれる

ここまで挙げた業務は、すべてまとめて委託することも、一部だけ切り出して委託することもできます。採用プロセス全体を任せる形を「フルアウトソーシング」、スカウト業務だけ、日程調整だけといった特定業務のみを任せる形を「部分委託(スポット委託)」と呼びます。当然ながら、任せる範囲が広いほど費用は上がります。自社の弱点はどこか、どの業務に一番時間を取られているかを見極めて、必要な範囲だけを委託するのが、費用対効果を高めるコツです。

採用代行(RPO)の費用相場と料金体系

いよいよ本題の費用相場です。採用代行の料金体系は、大きく「月額固定型」「従量課金型」「成果報酬型」の3つに分かれます。それぞれの相場と特徴を、具体的な金額とともに見ていきましょう。

まず、調査データから市場全体の相場観を確認しておきます。

【30秒でわかる】採用代行(RPO)の費用・BOXILの調査の結果、採用代行(RPO)の月額相場(最多層)は10万円〜20万円 ※n=342・最低価格が比較的安価なのは「アールナインの採用アウトソーシング」「bサーチの採用代行(RPO)サービス「採善策」」など・月額費用のほかに求人媒体掲載費・紹介料が発生することや、オプション料金となる費用に注意

この調査が示すように、月額の相場は10万円〜20万円が中心です。ただし、これはあくまで「最多層」であり、依頼内容によっては数万円から始められるものもあれば、月額50万円を超えるものもあります。以下、料金体系ごとに詳しく解説します。

月額固定型の費用相場

月額固定型は、依頼する業務範囲に応じて毎月一定の料金を支払う体系です。最も一般的な料金モデルで、相場は10万円〜70万円と幅があります。

金額が幅広い理由は、委託する業務量と稼働時間に比例するためです。たとえば、スカウト業務だけを月に一定件数依頼するプランなら月額10万円前後から利用できます。一方、母集団形成から選考、内定フォローまで採用プロセス全体を任せるフルアウトソーシングになると、月額40万円〜70万円が目安になります。専任担当者が付き、稼働時間が長くなるほど料金は上がります。

月額固定型のメリットは、予算が読みやすいことです。毎月の支払額が決まっているため、採用コストを計画的に管理できます。一方で、その月に採用が発生してもしなくても料金がかかるため、採用ニーズが不定期な場合は割高になることがあります。継続的に採用を行う企業に向いた体系です。

従量課金型の費用相場

従量課金型は、業務の実施量に応じて料金が変動する体系です。たとえば「スカウトメール1通あたり300円〜500円」「候補者との面談設定1件あたり5,000円〜1万円」といった単価が設定され、実施した分だけ支払います。

この体系のメリットは、無駄が出にくいことです。必要な業務を必要な分だけ依頼できるため、採用ニーズが読みにくい場合や、特定業務だけをスポットで頼みたい場合に適しています。一方で、業務量が増えると想定以上の金額になることもあるため、月ごとの上限を決めておくなどの管理が必要です。初めて採用代行を試す企業が、まず一部業務から従量課金で始める、という使い方もよく見られます。

成果報酬型の費用相場

成果報酬型は、採用が成功した(内定承諾・入社が決まった)場合にのみ料金が発生する体系です。相場は、採用した人材の想定年収の15%〜35%程度が一般的です。たとえば想定年収400万円の人材を採用した場合、60万円〜140万円の費用がかかる計算になります。

この体系は人材紹介に近く、「採れなければ費用ゼロ」というリスクの低さが最大の魅力です。ただし、一人採用するごとにまとまった金額が発生するため、複数名を採用する場合は月額固定型よりも総額が高くなることがあります。また、採用代行の中では成果報酬型を採用している会社は比較的少なく、月額固定型や従量課金型が主流です。少人数の採用で、確実性を重視する場合に検討する体系といえます。

初期費用と稼働期間の相場

月額料金とは別に、契約開始時に初期費用がかかるケースがあります。初期費用の相場は5万円〜10万円が最多層です。これは、採用要件のヒアリング、業務フローの設計、運用体制の構築などにかかる費用です。会社によっては初期費用が無料のところもあります。

また、契約期間についても知っておくと予算が立てやすくなります。

調査からわかった採用代行サービス(RPO)の費用相場・初期費用は「5万円~10万円未満」が最多層で、中央値は20万円〜40万円未満・月額費用は「10万円~20万円未満」が最多層で、中央値は40万円〜60万円未満・年間の稼働期間は3か月が最多、次に6か月が続く・料金形態は月額固定と従量課金が主流

この調査によれば、稼働期間は3か月が最多で、次いで6か月が続きます。採用は数か月単位のプロジェクトになることが多いため、「月額×稼働月数」で総額を試算しておくことが大切です。たとえば月額15万円で3か月なら45万円、6か月なら90万円が、およその総コストになります。

採用ターゲットや運用形態で費用はどう変わるか

同じ採用代行でも、「誰を採用したいか」「どんな体制で運用するか」によって費用は変わります。ここを理解しておくと、見積もりを見たときに「なぜこの金額なのか」が納得できるようになります。

採用ターゲットによる費用差

一般的に、採用難易度が高い人材ほど費用は上がります。たとえば、専門スキルを持つエンジニアやマネジメント層の採用は、候補者を見つけること自体が難しく、スカウト業務にも高度なノウハウが必要です。そのため、こうした職種の採用代行は月額30万円以上になることが珍しくありません。

一方、アルバイトやパート、未経験可の一般職の採用は、母集団を集めやすいため費用は比較的抑えられます。月額10万円前後から依頼できるケースが多いです。自社が採りたい人材の難易度を踏まえて予算を考えると、見積もりの妥当性が判断しやすくなります。

運用形態による費用差

運用形態も費用を左右します。専任の担当者が付き、あなたの会社に深く入り込んで運用する「専任型」は、稼働時間が長く費用が高めです。一方、複数のスタッフでチームを組んで対応する「チーム型」や、特定業務だけを効率的にこなす「業務特化型」は、比較的費用を抑えられます。

どの運用形態が最適かは、採用の規模と継続性で決まります。年間を通じて多くの人を採用し続ける企業なら専任型が向きますし、繁忙期だけスポットで手伝ってほしいなら業務特化型が適しています。自社の採用計画に合わせて選ぶことが、無駄のない予算配分につながります。

費用以外に発生するコストに注意

採用代行の見積もりを見るとき、月額料金だけに目を向けていると、後で「思ったより高くついた」ということになりかねません。採用代行の費用とは別に発生するコストがあることを、必ず頭に入れておいてください。

求人媒体の掲載費

採用代行は「採用業務の代行」であり、求人媒体への掲載費は別途かかるのが一般的です。求人媒体の掲載費は、媒体やプランによって数万円から数十万円まで幅があります。採用代行会社が媒体の選定や入稿は代行してくれても、掲載そのものの費用は発注者が負担します。ここを見落とすと予算オーバーの原因になります。

スカウト媒体やデータベースの利用料

ダイレクトリクルーティングを行う場合、候補者データベースへのアクセス料や、スカウト媒体の利用料が発生します。これも採用代行の料金とは別立てのことが多いため、契約前に「媒体費用は誰が負担するのか」「別途いくらかかるのか」を確認しておく必要があります。

オプション業務の追加料金

基本プランに含まれない業務は、オプション料金として追加請求されることがあります。たとえば、面接同席、採用イベントの運営、採用サイトの制作支援などです。「基本プランに何が含まれ、何がオプションなのか」を契約前に明確にしておかないと、後から想定外の請求が来ることがあります。見積もりを取る際は、この線引きを必ず確認してください。

採用代行(RPO)を利用するメリット

費用の全体像が見えたところで、そのコストを払う価値がどこにあるのかを整理します。採用代行を利用するメリットは、単なる「手間の削減」にとどまりません。

採用担当者の負担を大幅に軽減できる

最大のメリットは、時間的な負担の軽減です。前述したように、採用実務は日程調整や応募者対応といった定型業務に膨大な時間がかかります。これらを外注することで、経営者や現場のリーダーは本来の事業に集中できます。一人あたりの労働時間には限りがあり、採用に取られていた時間を売上に直結する業務に振り向けられることは、中小企業にとって大きな価値です。

専門的なノウハウを活用できる

採用代行会社は、数多くの企業の採用を支援してきた実績とノウハウを持っています。効果的な求人原稿の書き方、返信率の高いスカウト文面、辞退を防ぐフォローの仕方など、独学では身につきにくいノウハウを活用できます。特に採用がうまくいっていない企業にとっては、プロの知見を借りることで採用成果そのものが改善する可能性があります。

採用スピードが上がる

応募者への対応スピードは、採用の成否を大きく左右します。応募から連絡までが遅いと、候補者は他社に流れてしまいます。採用代行を使えば、応募者への対応を迅速化でき、結果として採用の歩留まり(応募者が最終的に入社に至る割合)が改善します。スピードが上がることで、優秀な人材を逃しにくくなるのです。

採用コストを可視化・最適化できる

自社で採用を行うと、担当者の人件費や残業代といった「見えにくいコスト」がかかっています。採用代行を利用すると、採用にかかる費用が明確な金額として見えるようになります。これにより、採用コストを客観的に把握し、最適化する判断がしやすくなります。

採用代行(RPO)のデメリットと注意点

メリットがある一方で、注意すべき点もあります。デメリットを理解したうえで契約することが、失敗を避ける鍵です。

自社に採用ノウハウが蓄積されにくい

採用業務を外部に任せきりにすると、自社の中に採用のノウハウが溜まりにくくなります。将来的に自社で採用体制を作りたい場合は、丸投げにするのではなく、代行会社と連携しながら要点を学ぶ姿勢が大切です。採用の意図や判断基準を共有し、レポートを通じて学ぶことで、この問題は緩和できます。

自社の魅力が候補者に十分伝わらないリスク

外部の担当者は、あなたの会社の内情や現場の雰囲気を、社員ほどには理解していません。そのため、候補者に対して自社の魅力を十分に伝えきれないことがあります。これを防ぐには、自社の強みや大切にしている価値観を、代行会社に丁寧に共有することが欠かせません。情報共有の密度が、候補者体験の質を左右します。

コミュニケーションコストが発生する

外注する以上、代行会社との連絡や進捗確認の手間は発生します。「丸投げすれば楽になる」と考えていると、意思疎通のずれから期待とちがう結果になることがあります。定期的な打ち合わせや、認識合わせの時間はある程度必要だと考えておきましょう。

こういうご相談も実はよくあります。私自身、以前ある業務を外部に委託したとき、最初は「全部お任せで大丈夫です」と言われて安心していました。ところが、こちらが求める人物像をきちんと言葉にして伝えていなかったために、上がってきた候補者が「悪くはないけれど、うちには合わない」人ばかりだったのです。安さや手軽さに惹かれて、肝心の「すり合わせ」を省いてしまった。これは私の失敗でした。外注は「任せること」と「伝えること」がセットです。最初の要件定義に時間をかけることが、結局は一番の近道だと痛感しました。

失敗しない採用代行(RPO)の選び方

ここからは、実際に採用代行を選ぶときのポイントを解説します。費用の安さだけで選ぶと、後で苦労することがあります。次の観点で総合的に判断してください。

自社の採用課題と得意分野が合っているか

採用代行会社には、それぞれ得意分野があります。エンジニア採用に強い会社、大量採用に強い会社、新卒採用に強い会社など様々です。自社の採用課題と、その会社の得意分野が合っているかを確認しましょう。実績として「どんな職種・規模の採用を支援してきたか」を聞くと、相性が見えてきます。

料金の内訳が明確か

見積もりを取ったとき、料金の内訳が明確に示されているかは重要な判断材料です。「一式いくら」ではなく、「初期費用いくら、月額いくら、含まれる業務はこれ、オプションはこれ」と細かく説明してくれる会社は信頼できます。逆に、内訳が曖昧な会社は、後から追加請求が発生するリスクがあるので注意が必要です。

業務範囲と成果指標が明確か

「何を、どこまで、どのくらいの品質でやってくれるのか」が契約前に明確になっているかを確認します。たとえば「スカウトを月に何通送るのか」「日程調整は何件まで対応するのか」といった具体的な業務量と、「何を達成できたら成功とみなすのか」という成果指標を、事前にすり合わせておきましょう。ここが曖昧だと、期待と結果のズレが生じます。

報告体制が整っているか

採用の進捗をどのように報告してくれるかも大切です。定期的にレポートが提出され、数値で進捗が見えるようになっているかを確認しましょう。ブラックボックス化して「何をやっているか分からない」状態になると、改善の判断ができません。透明性の高い報告体制がある会社を選ぶことで、外注のデメリットである「ノウハウが溜まらない」問題も緩和できます。

契約期間と解約条件を確認する

契約期間の縛りや、解約時の条件も事前に確認しておくべきです。最低契約期間が長すぎると、途中で「合わない」と感じても抜けられません。まずは短期間の契約から始めて、相性を見てから継続を判断するのが賢明です。

仲介会社を通すか、フリーランスに直接依頼するか

採用代行を頼む方法は、大手の採用代行会社に依頼するだけではありません。もうひとつ、フリーランスの採用担当者やスカウト代行の専門家に「直接依頼する」という選択肢があります。ここは費用面で大きな差が出るポイントなので、丁寧に説明します。

中間マージンの有無で費用が変わる

大手の採用代行会社に依頼すると、料金には会社の運営費、営業担当者の人件費、システム利用料などが含まれます。実際に手を動かす担当者に払われる分のほかに、会社を維持するためのコストが上乗せされているわけです。これに対して、フリーランスの採用担当者に直接依頼すれば、この中間マージンがかからず、その分だけ費用を抑えられる可能性があります。

たとえば、月額固定型で会社に依頼すると20万円かかる業務量が、経験豊富なフリーランスに直接依頼すれば10万円前後で収まる、というケースもあります。予算が限られる中小企業や個人事業にとって、この差は無視できません。仲介を通さず直接取引することで、同じ業務をより安く実現できるのが、フリーランスへの直接依頼の魅力です。

フリーランスへの直接依頼の探し方

「でも、信頼できるフリーランスをどうやって探せばいいの?」という疑問が当然わいてくると思います。ここで役立つのが、業務委託の案件やフリーランスを探せるマッチングサービスです。こうしたサービスでは、スカウト代行や採用アシスタントの経験を持つ人材が登録しており、実績やスキルを確認したうえで直接やり取りができます。

採用に関わる周辺業務を外注したい場合、どんな職種のフリーランスに何を頼めるかを知っておくと便利です。たとえば、AIを活用した業務効率化を相談したいならAIコンサル・業務活用支援のお仕事のような分野の専門家が力になります。採用マーケティングやスカウト文面の改善を頼みたいならAI・マーケティング・セキュリティのお仕事の人材が、採用サイトや応募フォームの制作ならアプリケーション開発のお仕事の技術者が対応できます。採用代行そのものだけでなく、周辺業務を切り分けて直接依頼することで、トータルのコストを最適化できます。

直接依頼の際の注意点

直接依頼にはコストメリットがある一方で、注意点もあります。会社に依頼する場合は組織としての品質管理やバックアップ体制がありますが、フリーランスへの直接依頼では、その人個人の力量に成果が左右されます。実績やレビューをよく確認し、最初は小さな業務から試すのが安全です。また、業務範囲や納期、報酬を書面(業務委託契約書)で明確にしておくことで、認識のズレを防げます。身元がはっきりしない相手や、前払いを過度に要求してくる相手には慎重になりましょう。信頼できる相手を見極めれば、直接依頼は費用対効果の高い選択肢になります。

費用対効果をどう考えるか。採用単価で判断する

採用代行の費用が高いか安いかは、金額そのものだけでは判断できません。「一人採用するのにいくらかかったか」という採用単価で考えることが大切です。

たとえば、自社で採用を行い、担当者が月に40時間を採用業務に費やしているとします。その担当者の時給換算が3,000円なら、月に12万円分の人件費が採用に消えている計算です。さらに求人媒体費や、採用がうまくいかずに機会損失している分を加えると、実質的なコストはもっと高くなります。

この「見えないコスト」と、採用代行の費用を比較してみてください。月額15万円の採用代行を使って、担当者の時間が空き、採用スピードも上がるなら、トータルではむしろ得になることがあります。費用対効果は、支払う金額だけでなく、「削減できる時間」と「改善する採用成果」を含めて総合的に判断するものです。

採用に関わる人材の単価感を知っておくことも、費用対効果の判断に役立ちます。採用サイトや応募管理システムの構築を外注する場合の相場はソフトウェア作成者の年収・単価相場が参考になりますし、求人原稿や採用広報のコンテンツ作成を頼む場合は著述家,記者,編集者の年収・単価相場のデータが目安になります。こうした単価相場を知っておくと、見積もりの妥当性を自分で判断できるようになります。

採用代行と関連する外注業務も検討する

採用代行を検討している企業は、多くの場合、採用以外の業務でも人手不足を感じています。採用の負担を減らしたその先で、他の業務も外注することで、事業全体の生産性を上げられます。

たとえば、採用と並んで多くの企業が外注しているのがSNS運用です。採用広報の一環としてSNSを活用する企業も増えており、SNS運用代行で稼ぐ!初心者から月8万円を目指す秘訣と費用相場SNS運用代行 おすすめ会社を徹底比較!選び方と費用相場、メリット・デメリットでは、SNS運用代行の費用相場や選び方が詳しく解説されています。採用広報とSNS発信を連動させたい企業には参考になるはずです。

また、助成金や補助金を活用して採用や人材育成のコストを抑えたい場合は、補助金 申請代行 費用相場で申請代行の費用感を確認できます。採用にかかる費用の一部を、制度を使って賄える可能性もあります。

外注をうまく使いこなす担当者は、業務の一部にITスキルや資格を持つ人材を活用しています。たとえば採用資料や社内プレゼンの品質を上げたいならMOS PowerPoint(Microsoft Office Specialist)を持つ人材、社内システムやネットワーク整備を任せたいならCCNA(シスコ技術者認定)を持つ技術者が候補になります。採用代行を入り口に、必要な業務を必要な専門家に振り分けていくことで、少人数でも事業を回せる体制が作れます。

@SOHO独自データから見る「直接依頼」という選択肢の広がり

最後に、業務委託マッチングの現場で見えてくる傾向をお伝えします。近年、採用代行を含む「バックオフィス業務」や「専門業務」を、会社ではなくフリーランスに直接依頼する動きが着実に広がっています。その背景には、リモートワークの定着によって、地理的な制約なく優秀な人材とつながれるようになったことがあります。

在宅で働くフリーランスの中には、企業の採用担当や人事の実務経験を持ち、独立してスカウト代行や採用アシスタントを請け負う人が増えています。こうした人材に直接依頼すれば、大手会社に頼むよりも柔軟に、そして低コストで採用業務を任せられます。マッチングサービス上では、実績やスキル、稼働可能時間を確認したうえで、条件をすり合わせて契約できるため、初めての外注でも安心して進められます。

重要なのは、「採用代行=大手に頼むもの」という固定観念を外すことです。自社の採用課題を分解し、「スカウト業務だけ」「日程調整だけ」といった単位で切り出せば、フリーランスへの部分委託で十分にまかなえるケースは少なくありません。中間マージンのない直接取引は、予算に限りがある中小企業や個人事業にとって、採用の負担を現実的なコストで軽くする有力な手段です。まずは自社の「一番時間を奪われている業務」を特定し、そこから外注を試してみてください。採用は、一人で抱え込まなくていいのです。

よくある質問

Q. 採用代行(RPO)の費用相場はいくらですか?

月額固定型で10万円〜20万円が最も多い価格帯です。初期費用は5万円〜10万円が最多層で、依頼する業務範囲や採用ターゲットの難易度によって変動します。スカウト業務だけなら月額10万円前後、採用プロセス全体を任せるフルアウトソーシングなら月額40万円〜70万円が目安です。稼働期間は3か月が最多のため、月額×稼働月数で総額を試算してください。

Q. 採用代行に頼むと月額料金以外にお金はかかりますか?

はい、月額料金とは別に費用が発生することがあります。主なものは求人媒体の掲載費、スカウト媒体やデータベースの利用料、基本プランに含まれない業務のオプション料金です。これらは発注者の負担になるケースが多いため、契約前に「何が月額に含まれ、何が別料金か」を必ず確認してください。内訳を明確に説明してくれる会社を選ぶことが失敗を防ぐポイントです。

Q. 会社に頼むのとフリーランスに直接依頼するのは何が違いますか?

最大の違いは費用です。会社に依頼すると運営費や営業人件費などの中間マージンが料金に上乗せされますが、フリーランスに直接依頼すればその分を抑えられ、同じ業務を半額程度で実現できることもあります。一方、フリーランスは個人の力量に成果が左右されるため、実績やレビューを確認し、最初は小さな業務から試し、業務委託契約書で範囲を明確にしておくと安心です。

Q. 費用が高いか安いかはどう判断すればいいですか?

支払う金額だけでなく「採用単価」と「削減できる時間」で判断します。自社で採用を行うと担当者の人件費や機会損失といった見えないコストがかかっています。たとえば担当者が月40時間を採用に費やし時給換算3,000円なら月12万円分の人件費が消えています。これと採用代行の費用を比べ、空いた時間を本業に振り向けられる価値も含めて総合的に費用対効果を考えてください。

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年7月2日最終更新:2026年7月9日
中西 直美

この記事を書いた人

中西 直美@SOHO編集部

産業カウンセラー・キャリアコンサルタント

大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。

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