フリーランス1ヶ月目にやること|独立直後の行動リストと体験談【2026年版】


この記事のポイント
- ✓フリーランス1ヶ月目にやるべきことを時系列で解説
- ✓独立直後に必要な手続きと行動を実体験ベースで紹介します
会社を辞めて、ついにフリーランス生活がスタート。自由を手に入れた喜びと同時に、「で、明日から具体的に何をすればいいんだ?」という不安が押し寄せてくる。
僕がエンジニアとしてフリーランスになったのは2年前。退職日の翌日、自宅のデスクに座って「まず何をすべきか」がまったくわからず、午前中いっぱいネットで調べていた記憶があります。あの時間はもったいなかった。
そんな経験から、「フリーランス1ヶ月目のやることリスト」を作りました。退職後の手続きから営業活動、生活リズムの作り方まで、時系列で整理しています。
退職後すぐにやる手続き(1〜3日目)
退職した直後は事務手続きのラッシュです。放置すると面倒なことになるものから優先的に片づけます。
健康保険の切り替え
退職すると会社の健康保険から外れます。無保険期間を作らないために、退職後すぐに手続きしてください。
選択肢は2つ
| 選択肢 | 手続き先 | 期限 |
|---|---|---|
| 国民健康保険に加入 | 市区町村の役所 | 退職日の翌日から14日以内 |
| 任意継続被保険者制度 | 以前の健康保険組合 | 退職日の翌日から20日以内 |
どちらが安いかは前年の所得によります。退職前に両方の保険料を試算して比較しておくのがベスト。ざっくり言うと、前年の年収が500万円以上だった場合は任意継続のほうが安くなるケースが多いです。
国民年金への切り替え
厚生年金から国民年金への切り替えも、退職後14日以内に市区町村の役所で手続きします。
月額保険料は16,980円(2026年度)。収入が少ないうちは免除制度の利用も検討できます。
開業届と青色申告承認申請書の提出
事業を始めたことを税務署に届け出ます。e-Taxを使えば自宅から15分で完了。
忘れてはいけないのが青色申告承認申請書。これを出さないと最大65万円の所得控除が使えません。開業届と一緒に提出するのが鉄則です。
仕事の基盤づくり(1週目)
手続きが落ち着いたら、仕事を獲得するための基盤を整えます。
クラウドソーシングサイトへの登録
まだ登録していないなら、独立初日に済ませましょう。複数サイトに登録して、案件の選択肢を広げます。
サイト選びのポイントは手数料。大手プラットフォームでは報酬の5〜22%が差し引かれます。独立直後は収入が不安定なので、@SOHOのように手数料0%で利用できるサイトをメインにするのが賢い選択です。
ポートフォリオの公開
副業時代に作った作品や、自主制作の作品をまとめてポートフォリオを公開します。案件に応募する際、提案文にポートフォリオのURLを添えるだけで受注率が大きく変わります。
名刺の作成
オンライン完結の仕事が多くても、名刺は作っておいたほうがいいです。フリーランス仲間との交流会、クライアントとの対面ミーティングなど、意外と名刺を渡す場面はあります。
最低限の情報として、名前、屋号、職種、メールアドレス、WebサイトのURLを記載します。
会計ソフトの設定
freee、マネーフォワード、弥生のいずれかに登録して、銀行口座やクレジットカードと連携させます。初日から経費を記録する習慣をつけておくと、確定申告のときに泣かずに済みます。
僕は最初の3ヶ月間、経費の記録をサボっていて、確定申告前にレシートの山と格闘する羽目になりました。あれは二度とやりたくない。
最初の案件獲得に向けた営業活動(1〜2週目)
基盤ができたら、いよいよ営業開始です。
クラウドソーシングでの提案
1日3〜5件のペースで案件に提案します。最初は返信が来なくて心が折れそうになりますが、20〜30件提案すれば2〜3件は受注できるのが相場です。
提案文はテンプレをコピペするのではなく、案件ごとにカスタマイズすること。「この人はちゃんと募集文を読んでいる」と伝わるだけで、採用率は格段に上がります。
前職の人脈への連絡
前の会社の同僚、上司、取引先に「フリーランスになりました」と連絡します。「何かあったら頼んでね」と一言添えるだけで、思いがけない仕事が舞い込むことがあります。
僕の場合、前職の元上司から「ちょうど外注先を探していた」と連絡があり、月15万円の継続案件をいただきました。人脈は最大の営業資産です。
SNSでの発信開始
X(旧Twitter)やLinkedInで、自分の専門分野に関する発信を始めます。すぐに仕事につながることは稀ですが、3〜6ヶ月続けると、DMで直接依頼が来るようになります。
発信のコツは「役に立つ情報」を出すこと。「今日のランチ」ではなく、「デザイナーが知っておくべきFigmaの小技5選」のような、ターゲットクライアントに刺さるコンテンツを投稿します。
生活リズムの確立(2〜3週目)
フリーランスの敵は「自由すぎること」です。何時に起きても怒られない、何時まで働いてもいい。この自由に飲まれると、あっという間に生活リズムが崩壊します。
作業時間を決める
「9:00〜18:00は作業時間」のように、決まった時間帯を仕事にあてるルールを作ってください。
僕のスケジュールはこんな感じです。
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 8:00〜8:30 | メール・チャット確認 |
| 8:30〜12:00 | メインの作業(集中力が高い時間帯) |
| 12:00〜13:00 | 昼休憩 |
| 13:00〜17:00 | 作業の続き・ミーティング |
| 17:00〜18:00 | 営業活動・事務処理 |
厳密に守る必要はないですが、「毎日7〜8時間は仕事にあてる」という基準は決めておいたほうがいいです。
運動の習慣をつける
在宅で仕事をしていると、びっくりするほど体を動かさなくなります。意識的に運動する時間を確保してください。
僕は毎朝30分の散歩を習慣にしています。これだけで気分がリフレッシュされて、午前中の作業効率が上がりました。
経理の習慣づくり(3〜4週目)
1ヶ月目の終わりには、経理のルーティンを確立しておきたいです。
毎日やること
- 経費が発生したらすぐに会計ソフトに入力(レシートの写真を撮っておく)
毎週やること
- 売上と経費の確認
- 請求書の発行(月末締めの場合は月初に)
毎月やること
- 月次の損益を確認
- 来月の収支予測を立てる
最初は面倒に感じますが、2〜3ヶ月続ければ習慣化します。これをサボると、確定申告時期に地獄を見るので、最初から習慣にしてしまうのが吉。
1ヶ月目の収入は期待しないこと
正直に書きます。フリーランス1ヶ月目の収入は、ほとんどの人が10万円以下です。
僕の場合、1ヶ月目の売上は8万円でした。クラウドソーシング経由の小さな案件を3つこなした結果です。前職の月収40万円からの激減に、正直かなり焦りました。
でも、2ヶ月目は18万円、3ヶ月目は28万円、6ヶ月目で45万円まで伸びました。最初の1〜2ヶ月は「種まきの時期」だと割り切って、貯金で生活を回す覚悟が必要です。
だからこそ、独立前に生活費6ヶ月分の貯金は絶対に確保しておいてください。
1ヶ月目にありがちな失敗
失敗1: 単価を下げすぎる
「実績がないから」と、相場の半分以下の単価で仕事を受けてしまうパターン。最初は実績づくりも大切ですが、あまりに安い仕事ばかりしていると、「安い人」というイメージがついて単価を上げにくくなります。
@SOHOの年収データベースでは、職種別のフリーランス年収中央値を確認できます。自分の職種の相場を知った上で、最低でも相場の70%以上の案件を狙いましょう。
失敗2: 手続きを後回しにする
「落ち着いたらやろう」と手続き(健康保険、年金、開業届)を後回しにすると、無保険期間ができたり、青色申告の期限を逃したりします。退職後3日以内にすべての手続きを終わらせるのが理想。
失敗3: 孤独に耐えられなくなる
毎日自宅で一人。会話するのは家族だけ。この状況がつらくなる人は少なくありません。対策として、コワーキングスペースを週1〜2回利用する、オンラインコミュニティに参加する、フリーランス仲間とランチする、などが有効です。
失敗4: 仕事とプライベートの境界がなくなる
「いつでも仕事ができる」が「いつまでも仕事をしている」に変わりやすい。夜22時以降はパソコンを閉じる、週末は仕事をしないなど、自分なりのルールを決めてください。
1ヶ月目のタスク一覧まとめ
退職直後(1〜3日目)
- □ 健康保険の切り替え
- □ 国民年金の切り替え
- □ 開業届 + 青色申告承認申請書の提出
1週目
- □ クラウドソーシングサイトへの登録
- □ ポートフォリオの公開
- □ 会計ソフトの設定
- □ 名刺の作成
1〜2週目
- □ 案件への提案(1日3〜5件)
- □ 前職の人脈への連絡
- □ SNSでの発信開始
2〜3週目
- □ 生活リズムの確立
- □ 運動習慣の開始
3〜4週目
- □ 経理ルーティンの確立
- □ 1ヶ月目の振り返り
全部をこなすのは大変に見えますが、1つずつ片づけていけば1ヶ月で十分回ります。焦らず、でも手は止めずに。それが1ヶ月目を乗り切るコツです。
よくある質問
Q. フリーランスになったら、まずどの保険に入ればいいですか?
まずは「賠償責任保険」です。月額1,000円程度で、個人では負いきれない数千万円〜1億円の賠償リスクをカバーできます。次に検討すべきは、病気やケガで無収入になるリスクを防ぐ「所得補償保険」です。
Q. 開業届を出していないフリーランスでも補助金は申請できますか?
原則として申請できません。国や自治体の事業者向け補助金は、税務署に「開業届」を提出し、事業として成立していることが大前提となります。まだ開業届を出していない場合は、まずは税務署で手続きを行うところから始めましょう。
Q. フリーランスになりたてでも所得補償保険に加入できますか?
はい、加入可能です。ただし、前年の所得をベースに補償額を決定する商品もあるため、独立直後で実績がない場合は、加入できる補償額に上限が設けられることがあります。初心者向けの少額プランからスタートするのがおすすめです。
Q. フリーランス 賃貸 審査 事務所は、独立1年目でも通りますか?
はい、可能です。ただし確定申告の実績がないため、預金残高の証明や、前職の年収証明、事業計画書の提出を求められるケースが多いです。審査に柔軟な不動産会社を選ぶことが重要です。
Q. 会社員時代の傷病手当金は、フリーランスになった後も継続できますか?
会社員を辞めた後に任意継続被保険者になっている場合であっても、任意継続中には傷病手当金は支給されません。ただし、会社員時代にすでに受給を開始しており、受給要件を満たし続けている場合に限り、例外的に継続受給できるケースが あります。健康保険組合に確認しましょう。
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この記事を書いた人
渡辺 さくら
フリーランス編集者・コンテンツディレクター
出版社で編集者として10年間勤務した後、フリーランスに独立。教育訓練・キャリア系の記事執筆に加え、コンテンツ戦略の設計も手がけています。
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