Adobe XDとFigma徹底比較|デザイナーが選ぶべきツールはどっち?【2026年版】


この記事のポイント
- ✓Adobe XDとFigmaの機能・料金・使い勝手を徹底比較
- ✓UI/UXデザイナーがどちらを学ぶべきか
- ✓現場の実態を踏まえて解説します
結論から言うと、2026年の今から学ぶなら**Figma一択**だ。
私はAdobe XDを3年使い、その後Figmaに移行した。移行した理由は単純で、クライアントからの指定がほぼFigmaになったから。2024年にAdobeがXDの新規販売を終了したことで、この流れは決定的になった。
ただし、XDを使っていた経験は無駄にはならなかった。UIデザインの基本的なワークフローはどちらのツールでも共通だし、XDで培ったプロトタイピングの知識はFigmaでもそのまま活かせている。
Adobe XDとFigmaの現在地
Adobe XDの現状
AdobeはXDの開発を事実上凍結している。2024年にスタンドアロン版の新規販売を停止し、既存ユーザー向けのメンテナンスモードに入った。Creative Cloudの一部として引き続きアクセスは可能だが、新機能の追加はほぼない。
Figmaの勢い
Figmaはブラウザベースのデザインツールとして圧倒的なシェアを獲得した。UIデザインツールのシェアは約80%と言われている(2025年調査)。Adobe自身がFigmaの買収を試みた(結局断念)ことが、Figmaの実力を物語っている。
機能比較
基本機能
| 機能 | Figma | Adobe XD |
|---|---|---|
| 動作環境 | ブラウザ+デスクトップ | デスクトップのみ |
| リアルタイム共同編集 | 対応 | 非対応(共有は可能) |
| オートレイアウト | 強力 | 基本的 |
| コンポーネント | Variants対応 | 基本的 |
| プロトタイピング | 対応 | 直感的で強い |
| プラグイン | 豊富 | 少ない |
| デザインシステム | 充実 | 基本的 |
| Dev Mode | 対応 | Inspect機能 |
| AI機能 | 対応(2025年〜) | なし |
料金比較
| プラン | Figma | Adobe XD |
|---|---|---|
| 無料プラン | あり(3プロジェクトまで) | なし(新規不可) |
| 個人向け有料 | 月1,800円(Professional) | Creative Cloud全体で月7,780円 |
| チーム向け | 月2,700円/人(Organization) | Creative Cloud for Teams |
Figmaは無料プランでも十分に使える。学習目的なら費用ゼロで始められるのは大きなメリットだ。
なぜFigmaが選ばれるのか
リアルタイム共同編集
FigmaのリアルタイムコラボレーションはGoogle Docsと同じ感覚で使える。デザイナー、エンジニア、ディレクターが同時にファイルを開いて、リアルタイムでカーソルが動くのを見ながら作業できる。
私がクライアントワークで特に助かっているのは、クライアントのフィードバックをその場で反映できること。画面共有しながら「ここの色をもう少し濃くして」と言われたら、目の前で変更を見せられる。これだけで修正の往復回数が2〜3回は減った。
コンポーネントとVariants
Figmaのコンポーネントシステムは非常に強力。ボタン1つとっても、状態(デフォルト、ホバー、アクティブ、無効)、サイズ(S、M、L)、カラー(プライマリ、セカンダリ)をVariantsで管理できる。
Button Component
├── State: Default / Hover / Active / Disabled
├── Size: Small / Medium / Large
└── Variant: Primary / Secondary / Outline
これをXDでやろうとすると、状態ごとに別のコンポーネントを作る必要があった。管理が煩雑になりがちだったのを覚えている。
Auto Layout(オートレイアウト)
FigmaのAuto LayoutはCSSのFlexboxに近い概念で、要素の並び方を自動で制御できる。パディング、ギャップ、アライメントを設定しておけば、中身が増減しても自動でサイズが調整される。
レスポンシブデザインの検討が格段に楽になる機能で、これに慣れるとAuto Layoutなしではデザインできなくなる。
Dev Mode
エンジニアにとって嬉しいのがDev Mode。デザインデータからCSS、Swift、Android向けのコードスニペットを確認できる。デザイナーとエンジニアの認識のズレが減り、実装スピードが上がる。
Figma学習ロードマップ
| 期間 | やること | 到達目標 |
|---|---|---|
| 1週間目 | 基本操作(フレーム、シェイプ、テキスト、色) | 静的なカードUIが作れる |
| 2週間目 | Auto Layout、コンポーネント | ボタンやフォームのコンポーネントが作れる |
| 3週間目 | プロトタイピング、画面遷移 | クリッカブルなプロトタイプが作れる |
| 4週間目 | デザインシステム構築 | 一貫性のあるUIキットが作れる |
| 5〜6週間目 | 実践(模倣デザイン+オリジナル制作) | ポートフォリオに載せられる作品が完成 |
おすすめ学習リソース
| リソース | 形式 | 費用 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Figma公式チュートリアル | テキスト+動画 | 無料 | 公式の網羅的なガイド |
| YouTube(Figma入門) | 動画 | 無料 | 日本語チュートリアルも豊富 |
| Figma Community | テンプレート | 無料 | 他のデザイナーの作品を参考にできる |
| Udemy(Figma講座) | 動画 | セール時1,500円〜 | 体系的に学べる |
実践的な学習方法
- 模倣デザイン: 好きなWebサービスのUIをFigmaで再現する。完璧に再現しようとする過程で、ツールの使い方が自然に身につく
- デイリーUI: 「Daily UI Challenge」に参加して、毎日1つのUIを作る。継続することでデザイン力とツール操作のスピードが上がる
- Figma Community: 他のデザイナーが公開しているファイルを開いて、どのようにコンポーネントやAuto Layoutが使われているかを研究する
XDユーザーのFigma移行ガイド
XDからFigmaに移行するなら、以下の対応表が参考になる。
| Adobe XD | Figma | 補足 |
|---|---|---|
| アートボード | フレーム | Figmaのフレームはネスト可能で、Auto Layoutも使える |
| リピートグリッド | Auto Layout | Figmaの方が柔軟 |
| コンポーネント | コンポーネント+Variants | FigmaはVariantsで状態管理が可能 |
| ステート | Variants | 概念は同じだが、Figmaの方が管理しやすい |
| プロトタイプ | プロトタイプ | UIはほぼ同じ。Figmaの方がインタラクションの種類が多い |
| Inspect | Dev Mode | Figmaの方が詳細なコード情報を取得可能 |
XDのデザインデータは.xdファイルとしてエクスポートし、FigmaにSVGやPNG経由でインポートできる。完全な互換性はないが、主要な要素は移行可能だ。
UI/UXデザイナーのフリーランス案件事情
@SOHOのお仕事ガイドによると、UI/UXデザインの案件ではFigmaのスキルがほぼ必須になっている。Webサービスのデザインからアプリのプロトタイピングまで、Figmaを使いこなせるデザイナーの需要は高い。デザインスキルに加えて、ユーザーリサーチやワイヤーフレーム設計の知識があると、より高単価の案件に挑戦できる。
まとめ
2026年の今、デザインツールを学ぶならFigma一択。無料で始められて、学習リソースも豊富、そして何よりクライアントからの指定がFigmaに集中している。XDの経験がある人も、移行コストは2〜3週間程度。投資する価値は十分にある。
Figmaのアカウントを作って、最初のフレームを置くところから始めてみよう。
よくある質問
Q. Adobe XDからFigmaへのデータ移行はスムーズですか?
XDファイルを直接Figmaで開くことはできませんが、サードパーティ製のプラグイン(Convertifyなど)を使用することで、ある程度の精度で移行可能です。ただし、レイヤー構造やコンポーネント設定は手動での調整が必要になるケースが多いです。2026年現在、多くの企業がXDからFigmaへのリプレイスを進めており、その作業自体も案件として成立しています。
Q. FigmaとAdobe製品の両方を契約するとコストがかさみませんか?
確かに、Figmaの有料版とAdobe CCの両方を契約すると、月額で10,000円程度の固定費が発生します。これに対し、多くのクラウドソーシングサイトでは、受注額の16.5〜20%もの手数料を引かれるため、手元に残る金額がさらに少なくなります。個人的には、この固定費を捻出するためにも、手数料0%で直接契約ができるプラットフォームを活用し、利益率を高める努力をすべきだと考えています。
FigmaやAdobe製品を使いこなせるようになれば、場所を選ばない働き方が可能になります。しかし、せっかくのスキルも手数料の高いサイトで買い叩かれては意味がありません。
Q. Figmaを無料で使い続けることは可能ですか?
はい、個人利用であれば無料のスタータープランで十分に学習や小規模案件への対応が可能です。ただし、3つ以上のプロジェクトを管理したり、高度なチームライブラリ機能を使ったりする場合は有料プランへの移行が必要になります。フリーランスとして活動する場合、最初は無料で始め、必要に応じて経費として計上するのが賢明です。
Q. フリーランスデザイナーに必要なツールは?
| ツール | 用途 | 月額費用 |
|---|---|---|
| Figma(Professional) | UI/UXデザイン | 約2,200円 |
| Adobe Creative Cloud | 画像編集、印刷物 | 約7,780円 |
| Notion | プロジェクト管理 | 無料〜 |
| Slack | クライアント連絡 | 無料〜 |
| freee / マネーフォワード | 会計・請求書 | 約1,300円〜 |
税金の計算方法や経費にできるものについてはフリーランスの税金完全ガイドやフリーランスの経費一覧も参考にしてください。
Q. フリーランスのUI/UXデザイナーとして独立するタイミングの目安は?
FigmaでのUI設計からプロトタイプ作成までを一人で完結でき、かつエンジニアと意図を共有しながらスムーズな連携が取れるレベルが第一の目安となります。さらに、ポートフォリオとして提示できる実践的なプロジェクト経験(実稼働しているサービスのデザイン等)が3件以上あると、独立後も信頼を得やすく、安定して継続案件を獲得できる可能性が高まります。
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この記事を書いた人
河野 あかり
AIツール研究家・元UI/UXデザイナー
UI/UXデザイン会社を経て、AIとデザインの融合に注力。Figma AI、Midjourney、GitHub Copilotなど最新AIツールの実践的な活用法を発信しています。
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