【月刊福祉ジャーナル】オーストラリアの福祉　（現地取材、撮影、ライティング）

月刊「福祉ジャーナル」　2回にわたり連載


■オーストラリアの高齢者福祉施設

オーストラリアには、高齢者福祉施設として、ホステルやナーシングホームがあり、現在、その入居者の６、７割が痴呆老人といわれている。ホステルとは、自宅で自立した生活をするのは困難だが、介護・看護は不要な高齢者が入居するケア付き住宅である。一方、ナーシングホームは、24時間体制で介護・看護を必要とする寝たきり、あるいは準寝たきり状態の高齢者のための施設だ。
　これらの施設を利用するには、まず各地域に設置されている「高齢者介護アセスメントチーム（ACAT)」に連絡をする。ACATは医師、看護師、作業療法士、理学療法士、ソーシャルワーカーなどから構成されており、彼らが介護を必要とする人に一番適切だと考えられるケアの種類(ケア・プラン）を決定してくれる。
　なお、1997年10月より連邦政府からの補助金算定上は、これら二つの施設ケアの区別をなくしたため、それ以降、同一施設内で、要介護状態・介護不要の高齢者が同居するケースが増加しているという。

続く…

以下、見出し。

■ナーシングホーム見学
■心温まる交流
■食事時の自由と尊重
■歳を重ねても自分の暮らし
■ハッピースマイル
■リタイアメントビレッジ
■高齢者の自立
■人にやさしい街　パース
■インディペンデントリビングセンター
■社会福祉法人「サポートネット　虹の会」
■ユニバーサルな福祉
■がん患者のための滞在施設とホスピス見学
■多彩なボランティア活動