店舗内装のイメージパースを依頼する費用|完成予想図の相場と発注の流れ 2026


この記事のポイント
- ✓内装イメージパースの費用相場を知りたい店舗オーナー・事業者向けに
- ✓失敗しない発注先の選び方を具体的に解説します
- ✓仲介手数料の有無で費用がどう変わるかも整理しました
新しい店舗の内装工事を決める前に、完成イメージを見ておきたい。そう考えて「内装 イメージパース 費用」と検索されたのではないでしょうか。工務店やデザイン事務所から見積もりは来たけれど、パース制作費だけがまとめて「別途」と書かれていて、実際いくらかかるのか分からない。そんなご相談を、私はこれまで何度も受けてきました。
大丈夫です。イメージパース(完成予想図)の費用には、業界としての目安がちゃんとあります。この記事では、内装イメージパースの費用相場、価格が決まる仕組み、依頼から納品までの流れ、そして失敗しない発注先の選び方を、順番に丁寧にお伝えしていきます。読み終える頃には、見積もりを見て「これは妥当な金額なのか」を自分で判断できるようになっているはずです。
内装イメージパースとは何か、なぜ今需要が高まっているのか
イメージパースとは、完成前の空間を3DCGで再現し、実際にできあがったときの見え方を写真のようにリアルに可視化した完成予想図のことです。建築業界では「建築パース」、店舗内装に特化したものは「インテリアパース」「店舗パース」などと呼ばれます。
なぜ今、店舗オーナーや事業者からの依頼が増えているのでしょうか。理由は大きく3つあります。
第一に、内装工事は数百万円単位の投資になることが珍しくなく、着工後の「イメージと違った」というトラブルを避けたいというニーズが強まっているためです。図面だけでは天井の高さ感や照明の当たり方、什器の質感までは伝わりません。パースがあれば、施主・設計者・施工業者の三者が同じ完成像を共有した状態で工事に入れます。
第二に、融資や出店審査の場面でパースが求められるケースが増えていることです。金融機関や商業施設のディベロッパーに事業計画を提出する際、完成イメージが視覚化されていると審査が通りやすくなる、という声を店舗オーナーの方からよく聞きます。
第三に、SNSでの事前告知やクラウドファンディングでの活用です。オープン前から「こんな店ができます」と発信することで、開業前からファンを獲得できる。これは特に飲食店や美容室で顕著な傾向です。
こうした背景から、内装イメージパースは単なる「贅沢な演出」ではなく、投資判断とリスク管理のためのツールとして位置づけられるようになってきています。
イメージパースの費用相場【最新版】
まず結論からお伝えします。店舗内装のイメージパースの費用相場は、規模とクオリティによって3万円から30万円程度まで幅があります。この幅の広さこそが「結局いくらなのか分からない」という悩みの正体です。
一つの目安として、次のような価格帯で語られることが多い分野です。
「パース1枚の値段」と言っても、実際には"何をどこまで作り込むか"で費用は大きく変わります。まずは、価格帯の全体像を整理してみましょう。 出典: note.com
具体的な価格帯を整理すると、次のようになります。
・小規模な店舗(10坪〜20坪程度のカフェ、美容室、物販店)の内観パース1カット:3万円〜8万円程度 ・中規模の店舗(レストラン、オフィス、クリニック)の内観パース1カット:8万円〜15万円程度 ・大規模施設や複数フロアにまたがる内装、複数カットのセット依頼:15万円〜30万円程度
さらに建物全体を俯瞰する鳥瞰パースになると、単価が上がる傾向があります。
マンション・中規模施設の鳥瞰パース 15万〜30万円。複数棟の配置や敷地全体の計画が必要になり、作業範囲が広がるため、価格が上がりやすい。駐車場などの付属建物やランドスケープなど、メイン建物以外の要素を作り込むと費用が増加する 出典: moderno-pers.com
店舗内装に限って言えば、多くの案件は「内観パース1カット〜3カット」の依頼が中心です。1カットあたりの単価に、追加カットの費用を積み上げて見積もりが構成されるのが一般的な料金体系だと考えておいてください。
パース費用が決まる5つの要素
同じ「店舗の内観パース1枚」でも、価格に2倍、3倍の差が出ることがあります。なぜそんなに違うのか。ここでは価格を左右する5つの要素を、発注する側の視点で整理します。
要素1:作り込みの深さ(クオリティレベル)
パース制作には「簡易パース」から「フォトリアルパース」まで、いくつかの品質段階があります。簡易パースは形状と配色を確認する程度のラフな仕上がりで安価です。一方フォトリアルパースは、光の反射、素材のテクスチャ、影の落ち方まで緻密に作り込むため、制作時間が数倍かかり、費用も比例して高くなります。SNSでの発信用や、投資家・金融機関への提出用であれば、フォトリアルパースを選ぶ価値があります。
要素2:カメラアングルの数
1つの空間でも、入口から見たアングル、奥から見たアングル、俯瞰アングルなど、複数のカットを依頼すると費用が加算されます。
アングル違いのパース シーン制作費の30〜50%。同じシーンでカメラ位置を変更する場合、追加レンダリングが必要になるため費用が発生する。照明や構図の調整が発生し、1カットごとに追加コストがかかる 出典: moderno-pers.com
つまり2カット目以降は、1カット目の3割〜5割程度の追加費用で済むことが多く、ゼロから作り直すよりは割安になる、という理解で問題ありません。
要素3:修正回数
多くの制作会社・フリーランスでは「修正2回まで無料、それ以降は有料」という料金体系を採っています。什器の配置や色味の変更程度なら軽微な修正で済みますが、レイアウトそのものを変更するような大幅な修正は、追加料金が発生することを見込んでおく必要があります。見積もり段階で「修正は何回まで含まれるか」を必ず確認してください。
要素4:納期(特急対応の有無)
通常は依頼から納品まで1週間から2週間程度が目安です。オープン日から逆算して「あと3日で欲しい」という特急対応を依頼すると、通常料金に対して2割〜5割程度の特急料金が上乗せされるのが一般的です。余裕を持ったスケジュールで依頼するほど、費用を抑えられます。
要素5:素材・データの有無
図面(平面図・立面図)だけでなく、什器や照明のカタログ写真、素材サンプル、参考にしたい店舗の写真などを事前に用意できると、制作側の確認作業が減り、結果的に修正回数も減らせます。逆に「イメージが曖昧なまま丸投げ」の状態で依頼すると、方向性のすり合わせに時間がかかり、修正回数がかさんで費用が膨らむ原因になります。
依頼先による費用差【制作会社・代理店・個人フリーランス】
内装イメージパースの依頼先は、大きく3つのタイプに分かれます。それぞれの特徴とコスト構造を整理します。
建築パース専門の制作会社
専門会社は品質・納期管理・アフターフォローの面で安定していますが、営業担当・ディレクター・オペレーターと複数人が案件に関わるため、その分の人件費が価格に反映されます。中規模の内装パースで10万円〜20万円台が目安になることが多いでしょう。
制作会社を通す代理店・仲介型サービス
一部のサービスでは、実際にパースを制作するのは登録フリーランスで、依頼者と制作者の間に仲介会社が入る形式もあります。この場合、依頼者が支払う金額のうち一定割合が仲介手数料として差し引かれ、実際に制作者へ渡る金額は目減りします。仲介会社を通すこと自体が悪いわけではありませんが、「同じ品質のパースでも、間に入る会社が多いほど費用は上がりやすい」という構造は知っておいて損はありません。
フリーランスのパースクリエイターへ直接依頼
フリーランスに直接依頼する最大のメリットは、中間マージンが発生しない分、同じ予算でもより多くのカット数や、より丁寧な修正対応を依頼できることです。もちろん個人差はあるため、過去の制作実績(ポートフォリオ)を必ず確認し、店舗内装の実績が豊富な人を選ぶことが前提になります。実績確認を怠らなければ、直接依頼は費用対効果の高い選択肢になり得ます。
私自身、初めて外注の見積もりを比較したとき、金額の内訳を細かく見ずに「安いから」という理由だけで一社に決めてしまい、後から「修正1回だけで追加料金」と言われて戸惑った経験があります。あのとき学んだのは、見積もりは総額だけでなく、修正回数や納品データの範囲まで含めて比較しなければ意味がない、ということでした。安さだけで選ぶと、結局は追加費用がかさんで当初の見積もりより高くつくことがあるのです。
依頼から納品までの流れ
イメージパースを発注する際の一般的な流れは、次の通りです。
- ヒアリング・要件整理:店舗の図面、コンセプト、参考イメージを共有し、カット数・アングル・仕上がりのテイストをすり合わせます。
- 見積もり・契約:作り込みの深さ、カット数、修正回数、納期を明記した見積書を受け取り、内容を確認して契約します。
- ラフ案の提示:構図やアングルを確認するための簡易的なラフ画像(ワイヤーフレーム段階)が提示されます。この段階で大きな方向転換をしておくと、後工程での大幅な修正を避けられます。
- 本制作(テクスチャ・照明・レンダリング):素材感や光の当たり方を作り込み、最終的なレンダリング(画像化処理)を行います。
- 初稿確認・修正:初稿を確認し、契約に含まれる範囲で修正を依頼します。
- 納品:印刷用の高解像度データ、Web用の軽量データなど、用途に応じたファイル形式で納品されます。
全体の所要期間は、シンプルな内装で1週間程度、複数カットや複雑な内装で2週間〜3週間程度を見ておくと安心です。オープン日や融資審査の締め切りが決まっている場合は、逆算して早めに依頼を出すことを強くおすすめします。
失敗しない発注先の選び方【3つのポイント】
ポイント1:店舗・商業施設の実績を確認する
住宅パースと店舗パースでは、照明計画の見せ方や什器の配置、来店客の視線誘導の表現方法が異なります。ポートフォリオを見る際は、単に「パースが綺麗かどうか」ではなく、店舗内装、できれば自分の業種(飲食、美容、物販など)に近い実績があるかを確認してください。
ポイント2:修正ルールと追加料金の条件を事前に確認する
見積もり金額だけを比較するのではなく、「修正は何回まで無料か」「修正の範囲(色味の変更程度か、レイアウト変更まで含むか)」「追加カットの単価」まで、契約前に文書で確認しておくことが重要です。ここを曖昧にしたまま進めると、想定外の追加費用が発生しやすくなります。
ポイント3:納品データの形式と用途を確認する
印刷物(パンフレット、看板)に使うのか、Webサイトやオープン告知のSNS投稿に使うのかによって、必要な解像度やファイル形式が異なります。用途を伝えたうえで、対応可能なデータ形式を確認しておきましょう。
独自データの考察:直接依頼という選択肢が持つ意味
20年この市場を見てきた立場から言えば、内装パースに限らずクリエイティブ系の外注全般で共通する傾向があります。それは、長く付き合いが続く発注者ほど、単発の価格交渉ではなく「この人に任せると安心できる」という関係づくりに時間を使っている、ということです。パース制作は一度きりの依頼で終わらず、内装リニューアルや2号店の出店時にも再び必要になることが多い業務です。だからこそ、最初の依頼で価格だけを見るのではなく、コミュニケーションの取りやすさや修正対応の柔軟さを含めて評価する視点が長期的には得をします。
もう一つ、運営者として見てきた実感としてお伝えしたいのは、中間マージンが乗らない直接取引の構造についてです。仲介会社を通す場合、依頼者が支払う金額の一部が仲介手数料として差し引かれ、実際に制作を担うクリエイターの手元に残る金額は目減りします。手数料0%で直接依頼できる仕組みを使えば、同じ予算でより多くのカット数や、より丁寧な修正対応を依頼できます。これは依頼者側の費用対効果が上がるだけでなく、実際に手を動かすクリエイター側の手取りが厚くなるという意味でも、双方にとって得をする構造です。額面の金額を削ることよりも、「同じ支払いで、受け取る側の実入りが増える」という質の違いに目を向けると、依頼先選びの基準がより明確になります。
内装イメージパースの制作者を探す際、必要なスキルセットは3DCGソフトの操作技術だけではありません。図面の読解力、光の見せ方に関する設計知識、そして依頼者の意図を汲み取るヒアリング力が求められます。こうしたスキルを持つ人材は、ソフトウェア開発の分野でも近い専門性を持つ人が兼務しているケースがあります。制作者のスキルセットや相場感を把握する参考として、ソフトウェア作成者の年収・単価相場のデータも、CGクリエイターの技術単価を考えるうえでの目安になります。
また、パース制作の依頼と並行して、内装イメージを伝えるためのプレゼン資料や店舗紹介文の作成を外部に依頼する事業者も増えています。文章表現のプロフェッショナルへの依頼を検討する際は、著述家,記者,編集者の年収・単価相場も参考にしてみてください。
内装計画やパース制作以外にも、開業準備の段階でAIツールを活用した業務効率化を検討する事業者が増えています。予算配分やコンセプト設計の相談相手として、AIコンサル・業務活用支援のお仕事では、AI活用を軸にした業務支援の依頼内容や進め方を紹介しています。開業準備全体の外部リソース活用を考えるうえで、あわせて確認しておくと視野が広がります。
さらに、店舗のブランディングやSNS発信を強化したい場合は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で、マーケティング領域の外注の進め方を確認できます。内装イメージパースはオープン告知や集客施策とも密接に関わるため、パース制作単体ではなく、開業準備全体の外注計画の一部として捉えることをおすすめします。
最後に、内装や店舗運営に関わるIT環境の整備を検討する事業者向けに、アプリケーション開発のお仕事では予約システムや在庫管理システムの開発依頼について解説しています。パース制作と同様、専門分野への外注は「相場を知ったうえで、直接依頼のメリットを理解して選ぶ」という基本姿勢が費用対効果を高める鍵になります。
内装イメージパースは、決して安い買い物ではありません。しかし、着工前に完成イメージを共有できることの安心感、施主・設計者・施工業者の認識のズレを防げることの価値を考えれば、投資として十分に見合うものだと私は考えています。相場を知り、依頼先の実績と条件を丁寧に比較したうえで、ご自身の店舗づくりに合ったパートナーを見つけていただければと思います。
よくある質問
Q. 内装イメージパースの費用相場はどのくらいですか?
店舗規模やカット数、作り込みの深さによって異なりますが、小規模店舗の内観パース1カットで3万円〜8万円、中規模店舗で8万円〜15万円、複数カットや大規模施設では15万円〜30万円程度が目安です。
Q. 修正回数が増えると追加料金は発生しますか?
多くの制作会社・フリーランスでは修正2回までを無料範囲とし、それ以降は追加料金が発生する料金体系が一般的です。契約前に修正回数と範囲を必ず確認しておくことをおすすめします。
Q. 依頼から納品までどのくらいの期間がかかりますか?
シンプルな内装で1週間程度、複数カットや複雑な内装では2週間〜3週間程度が目安です。特急対応を依頼すると通常料金に2割〜5割程度の特急料金が上乗せされることが一般的です。
Q. 仲介会社を通すのとフリーランスへの直接依頼、どちらが良いですか?
仲介会社は品質管理やアフターフォローの安定感がある一方、手数料が上乗せされます。フリーランスへの直接依頼は中間マージンがない分、同じ予算でより多くのカット数や丁寧な修正対応を依頼できますが、ポートフォリオでの実績確認が前提になります。
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入力は3分ほど。掲載料も取引手数料も0円です。@SOHOに登録しているフリーランス・副業ワーカーから、早ければ当日中に最初の応募が届きます。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
中西 直美@SOHO編集部
産業カウンセラー・キャリアコンサルタント
大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。
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