海外モール出品ページの翻訳費用|Amazon・Shopee向け料金相場 2026

朝比奈 蒼
朝比奈 蒼
海外モール出品ページの翻訳費用|Amazon・Shopee向け料金相場 2026

この記事のポイント

  • 海外モール出品ページの翻訳費用は文字単価か商品単価かで大きく変わります
  • Amazon・Shopee向けの料金相場と依頼先の選び方
  • 失敗しない発注の流れを解説します

海外モールへの出品を検討していて、出品ページの翻訳費用がいくらかかるのか見当がつかず手が止まっている担当者は多いはずです。結論から言うと、海外モール出品ページの翻訳費用は1商品あたり3,000円〜1万5,000円程度が相場で、依頼先や翻訳言語、商品数によって幅が大きく変わります。この記事では、Amazon・Shopeeなど主要な海外モールを想定した翻訳費用の内訳、依頼先ごとの料金差、失敗しない発注の流れを、発注者の立場から整理します。

海外モール出品の翻訳需要が増えている背景

越境ECの市場は拡大が続いています。経済産業省の電子商取引に関する市場調査でも、越境ECは国内EC市場の成長を上回るペースで伸びていることが繰り返し指摘されており、Amazon・Shopee・Lazadaといった海外モールへの出品を検討する中小企業や個人事業主が増えています。

本記事ではECサイトの多言語化を検討する方に向けて、どのような多言語翻訳機能を搭載するべきか、注意した方がいい点などを紹介します。 出典: future-shop.jp

この指摘の通り、単に翻訳ツールを入れれば済む話ではありません。出品ページには商品名・説明文・仕様表・検索キーワード(バックエンドキーワード)・画像内テキストなど複数の要素があり、どこまで人力で翻訳するかによってコストと成果が大きく変わります。

一方で、円安傾向が続くなかで海外モールへの出品は利益率の面でも魅力的な選択肢です。ただし言語の壁を放置したまま出品すると、機械翻訳の不自然な文章が原因でクリック率やコンバージョン率が伸び悩むケースが少なくありません。だからこそ、翻訳にかける費用対効果を最初にきちんと見積もっておく必要があります。

海外モール出品ページの翻訳費用相場

文字単価で依頼する場合

翻訳会社やフリーランス翻訳者に文字単価で依頼する場合、日本語から英語への翻訳は1文字10円〜20円程度が相場です。中国語や東南アジア言語(タイ語・インドネシア語・ベトナム語など)は対応できる翻訳者が少ない分、1文字15円〜25円とやや高めになる傾向があります。

出品ページ1商品分の文字数はおおよそ商品名20〜40文字、説明文300〜800文字、仕様表100〜300文字程度が目安です。合計500〜1,200文字と考えると、1商品あたりの翻訳費用は5,000円〜2万4,000円という計算になります。実際には商品によって文字数の差が大きいため、見積もり時に必ず対象文字数を確認しておくことが重要です。

商品単価(パッケージ料金)で依頼する場合

翻訳会社の多くは、出品ページ1商品分をパッケージ化した料金プランを用意しています。相場は1商品3,000円〜1万5,000円で、商品名・説明文・箇条書きの特徴・検索キーワードまでをまとめて翻訳してくれるプランが一般的です。文字数が読めない段階では、こちらの商品単価で見積もりを取ったほうが予算管理がしやすくなります。

言語別の費用差

翻訳言語 文字単価目安 商品単価目安
英語 10円〜20円 3,000円〜1万円
中国語(簡体字・繁体字) 12円〜22円 4,000円〜1万2,000円
韓国語 12円〜22円 4,000円〜1万2,000円
タイ語・ベトナム語・インドネシア語 15円〜25円 5,000円〜1万5,000円

英語は対応できる翻訳者・翻訳会社が多いため相対的に安く、東南アジア言語は対応者が少ない分だけ単価が上がる構造です。Shopeeで主戦場となる東南アジア圏への出品を計画している場合は、この言語別の費用差を事前に織り込んでおく必要があります。

翻訳費用の内訳を理解する

商品名・タイトルの翻訳

海外モールでは検索アルゴリズムがタイトルのキーワードを重視するため、単純な直訳では検索に引っかかりません。現地の検索習慣に合わせたキーワード選定を含む翻訳が必要で、この部分だけを別料金にしている翻訳会社もあります。目安として1商品あたり500円〜2,000円が上乗せされることがあります。

商品説明文の翻訳

出品ページの中でもっとも文字数が多く、費用の大部分を占めるのが説明文です。単なる逐語訳ではなく、現地の消費者が読んで購買意欲を持てる表現に整える「トランスクリエーション(意訳的な翻訳)」を求める場合は、通常の翻訳より2割〜4割ほど費用が上がることが一般的です。

検索キーワード(バックエンドキーワード)の翻訳

Amazonの場合、商品ページには表示されないバックエンドキーワードの設定があります。ここは現地語での検索ボリュームを踏まえたキーワード選定が必要になるため、SEOの知識を持つ翻訳者に依頼すると、通常の翻訳費用に加えて1商品1,000円〜3,000円程度の追加費用がかかることがあります。

画像内テキストの翻訳・差し替え

商品画像にキャッチコピーや使用方法を日本語で書き込んでいる場合、画像の作り直しが必要です。翻訳費用とは別にデザイン費用が発生し、1枚あたり2,000円〜5,000円が相場です。出品する商品によっては画像点数が多く、この費用が翻訳費用そのものを上回るケースもあります。

依頼先ごとの費用比較

翻訳会社(代理店型)

翻訳会社に依頼すると、品質管理体制が整っている分だけ安心感がありますが、営業担当・コーディネーター・チェッカーなど複数人が関わるため中間コストが上乗せされます。相場は文字単価15円〜25円程度で、フリーランスへの直接依頼より2割〜4割ほど高くなる傾向があります。急ぎの案件や大量の商品を一括で依頼する場合は、進行管理を任せられる分だけこの割高分に見合う価値があると言えるでしょう。

クラウドソーシング経由

クラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングサイトでも翻訳者を探せます。ただし、これらのプラットフォームは16.5%〜20%の手数料をシステム利用料として徴収する仕組みです。年間で見ると数万円単位のコストが積み上がるため、継続的に出品ページ翻訳を依頼する事業者にとっては無視できない負担になります。

フリーランス翻訳者への直接依頼

代理店やクラウドソーシングを介さず、フリーランス翻訳者に直接依頼する方法もあります。仲介手数料が発生しない分、同じ品質の翻訳をより安く依頼できるのが最大のメリットです。翻訳会社経由だと1商品1万円かかる案件が、直接依頼では手数料0%のプラットフォームを使えば7,000円前後に収まるケースもあります。

一方で、翻訳者ごとに実績や専門分野が異なるため、発注者側でポートフォリオや過去の翻訳実績を確認する手間はかかります。ここは翻訳会社が担っていたコーディネート業務を発注者自身が引き受ける形になるため、初めて直接依頼する場合は依頼文をやや丁寧に作る必要があります。

失敗しない翻訳依頼の進め方

ステップ1: 対象ページと文字数を確定する

見積もりを取る前に、翻訳が必要な出品ページの範囲を明確にしておきます。商品名・説明文・仕様表・バックエンドキーワード・画像内テキストのどこまでを依頼するのかを箇条書きでまとめ、対象商品数と合わせて翻訳者に提示すると、見積もり精度が上がります。

ステップ2: 複数の翻訳者・翻訳会社から見積もりを取る

同じ内容で3社程度から見積もりを取ることをおすすめします。相場から大きく外れた安値には、機械翻訳をそのまま流用しているだけのケースが混じっていることがあるため注意が必要です。逆に高すぎる見積もりは、不要なオプションが含まれている場合があるので内訳を必ず確認してください。

筆者自身も過去に海外向けの資料翻訳を依頼した際、見積もりの安さだけで業者を選んで失敗した経験があります。最終的な納品物の質が想定より低く、結局別の翻訳者に修正を依頼し直すことになりました。見積もり比較では金額だけでなく、過去の実績サンプルを必ず確認するべきだと痛感した出来事です。

ステップ3: 対象モールのフォーマット指定を伝える

Amazon・Shopeeそれぞれで文字数制限やフォーマットのルールが異なります。Amazonはタイトル200文字以内、箇条書き5項目までといった制限があり、Shopeeは商品説明の文字数上限がモールごとに異なる設定です。この制限を翻訳者に事前共有しないと、翻訳後に文字数オーバーで再調整が発生し、追加費用がかかる原因になります。

ステップ4: ネイティブチェックの有無を確認する

翻訳者本人がネイティブスピーカーでない場合、納品後にネイティブチェック(校正)を別途依頼するケースがあります。ネイティブチェックの費用は文字単価の3割〜5割程度が目安で、これを見積もりに含めるかどうかで最終金額が変わるため、最初の見積もり依頼時に確認しておくべき項目です。

ステップ5: 継続依頼を見据えた契約形態を決める

出品商品が数十点、数百点にのぼる場合は、1商品ずつスポット発注するより継続契約(月契約や案件パック)にしたほうが単価が下がることがあります。翻訳者側も継続案件のほうがスケジュールを組みやすいため、値引き交渉に応じてもらいやすい傾向があります。

Amazon・Shopee出品で特に注意すべきポイント

Amazonのバックエンドキーワード

Amazonでは検索アルゴリズムに強く影響するバックエンドキーワードの翻訳品質が売上を左右します。単純な直訳ではなく、現地の消費者が実際に検索する言葉を選定できる翻訳者に依頼することが重要です。この部分だけSEOに強い翻訳者へ別発注する事業者も少なくありません。

Shopeeの商品説明フォーマット

Shopeeは東南アジア各国でユーザー層が異なり、同じ商品でもタイ・ベトナム・インドネシアで訴求ポイントを変える必要が出てきます。1言語だけでなく複数言語への展開を視野に入れる場合、費用は言語数に比例して増えるため、優先順位をつけて段階的に展開するのが現実的な進め方です。

越境ECモール自動翻訳ツールとの併用

近年は出品プラットフォーム側が自動翻訳機能を提供するケースも増えています。

・WorldShopping BIZ(海外販売): 海外ユーザー向けに代理購入を提供し、スムーズな購入体験を実現。 ・shutto翻訳: サイトを多言語対応させ、海外ユーザーの理解を深める。 出典: support.makeshop.jp

こうしたツールは初期費用を抑えられる反面、商品ごとの細かなニュアンス調整までは対応しきれません。売れ筋商品や利益率の高い商品だけは人力翻訳を追加するというハイブリッド運用を選ぶ事業者も増えています。

機械翻訳を下訳として使う場合の注意点

コストを抑えるために機械翻訳を下訳として使い、人力でチェックする方法もあります。

英訳された文章に自信が持てない。自分が伝えたい文章になっていないと感じた場合には、その英語を、再度、日本語に翻訳します。別な翻訳サービスを使っても良いです。再翻訳された日本語がおかしければ、他のサイトを使って、再度、日本語から英語に翻訳してやり直します。 出典: sbimexportclub.com

この逆翻訳によるセルフチェックは無料でできる工夫ですが、あくまで簡易的な確認手段です。商品数が多く、なおかつ売上に直結するページであれば、最終的にはプロの翻訳者によるチェックを挟むほうが安全です。

費用対効果の考え方

翻訳費用を「コスト」としてだけ見るのではなく、「投資」として捉える視点が必要です。たとえば1商品あたり1万円の翻訳費用をかけたとしても、その商品が海外モールで月10件売れれば、翻訳費用は1回転目でほぼ回収できます。逆に翻訳の質が低く検索に引っかからなければ、費用をかけても売上につながりません。

商品ごとの想定販売数・利益率を踏まえて、どの商品に翻訳予算を厚く配分するかを決めることが、限られた予算を有効に使うポイントです。全商品を一律で翻訳するのではなく、主力商品から優先的に人力翻訳を投入し、それ以外は機械翻訳やツール任せにするという段階的なアプローチも現実的な選択肢です。

出品ページ翻訳を依頼できる専門人材

出品ページの翻訳を依頼する際は、EC・越境EC分野の実績を持つ翻訳者を選ぶことが成果につながります。英語・多言語翻訳のお仕事では、英語をはじめとした多言語翻訳を専門とする人材への依頼方法を紹介しています。動画コンテンツを含む出品プロモーションを検討している場合は、映像翻訳・字幕・通訳のお仕事も参考になります。

翻訳の質を客観的に見極める指標として、JTF翻訳品質認証のような業界団体の認証制度を確認する方法もあります。認証を保有している翻訳者であれば、一定水準の品質が担保されている目安になります。また、翻訳スキルを持つ人材を継続的に育成・依頼したい場合は翻訳・ライティングレッスンのお仕事のような教育系の依頼形態も選択肢に入ります。

翻訳者の報酬水準を把握しておくことも、適正な見積もりを判断する材料になります。著述家,記者,編集者の年収・単価相場では執筆・編集分野の単価データを確認でき、翻訳とセットでライティング品質の調整を依頼する際の目安になります。システム連携を伴う多言語出品を検討する場合はソフトウェア作成者の年収・単価相場も参考にできます。

中国語圏への出品を検討している場合、中国語検定(中検)1級のような資格を持つ翻訳者であれば、ビジネス文書レベルの高い翻訳品質が期待できます。関連して、HSK(中国語検定)で副業する方法|翻訳・通訳・インバウンド案件では中国語翻訳人材の実態を紹介しています。英語圏への出品であれば英検準1級・1級を副業に活かす|翻訳・教育・ライティングの案件、複数言語を扱う人材を探す場合は言語交換を副業にする方法|日本語教師・翻訳・通訳で稼ぐ【2026年版】も参考になります。

独自データ考察:直接依頼が費用構造に与える影響

翻訳会社に依頼する場合、営業担当・コーディネーター・翻訳者・チェッカーという複数の人員を通すため、実際に翻訳作業を行う人に届く金額は発注額の6割〜7割程度にとどまることが一般的です。残りの3割〜4割は中間コストとして消えていきます。クラウドソーシング経由でも同様に16.5%〜20%の手数料が差し引かれるため、発注額の8割程度しか翻訳者本人には渡りません。

フリーランス翻訳者へ直接依頼できる仕組みを使えば、この中間マージンが発生しません。同じ予算であれば、依頼者はより多くの商品ページを翻訳に回せますし、受け手である翻訳者はより厚い報酬を受け取れます。

20年この市場を見てきた立場から言えば、翻訳のような専門スキルを要する業務ほど、単発の発注で終わらせるのではなく特定の翻訳者と継続的な関係を築いたほうが結果的にコストパフォーマンスが良くなる傾向があります。同じ翻訳者に商品ラインナップ全体の翻訳を任せ続ければ、ブランドのトーンや表現の一貫性が保たれ、毎回ゼロから用語集を渡す手間も省けます。運営者として見てきた限りでは、長く付き合いが続く発注者ほど、価格交渉よりも「この人に任せれば安心」という信頼関係の構築に時間をかけている印象があります。

額面上の金額だけを見ると、代理店経由でもフリーランス直接依頼でも大差ないように見えることがあります。しかし手数料が乗らない直接取引では、依頼者は同じ予算でより多くのページを翻訳でき、受け手はより高い手取りを得られるという、双方にとって得のある構造が成立します。これは金額の大小の話ではなく、限られた予算をどれだけ翻訳という成果に転換できるかという質の問題です。海外モール出品を継続的に拡大していく計画があるなら、この費用構造の違いは早い段階で理解しておく価値があります。

よくある質問

Q. 海外モール出品ページの翻訳費用はどれくらいかかりますか?

1商品あたり3,000円〜1万5,000円が目安です。文字単価で依頼する場合は1文字10円〜25円程度で、対象言語や商品数によって総額が変わります。

Q. 商品説明文だけでなく画像内のテキストも翻訳が必要ですか?

画像にキャッチコピーや使用方法を日本語で書き込んでいる場合は、翻訳とあわせて画像の作り直しが必要です。デザイン費用として1枚2,000円〜5,000円が別途かかることがあります。

Q. 機械翻訳だけで出品ページを作っても問題ないですか?

コストは抑えられますが、不自然な文章によってクリック率やコンバージョン率が下がるリスクがあります。主力商品だけでも人力翻訳やネイティブチェックを挟むことをおすすめします。

Q. 翻訳会社とフリーランス翻訳者、どちらに依頼すべきですか?

急ぎの案件や大量の商品を一括依頼する場合は進行管理が整った翻訳会社が向いています。継続的にコストを抑えたい場合は、仲介手数料が発生しないフリーランスへの直接依頼が有利です。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年1月20日最終更新:2026年7月28日
朝比奈 蒼

この記事を書いた人

朝比奈 蒼@SOHO編集部

ITメディア編集者

IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。

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