ジャンク品 修理 販売 副業 2026|直して売る始め方と仕入れの注意点

中西 直美
中西 直美
ジャンク品 修理 販売 副業 2026|直して売る始め方と仕入れの注意点

この記事のポイント

  • ジャンク品 修理 販売 副業を始めたい方へ
  • 仕入れ先・直し方・出品のコツ・古物商許可など
  • 客観的なデータと市場動向をもとに

「ジャンク品を直して売る副業、自分にもできるのかな」。そう思って、このページにたどり着いた方が多いのではないかと思います。本当によくあるご相談です。手先を動かすのが好き、捨てられる物がもったいない、何かもう一つ収入の柱がほしい。そんな気持ちが入り混じった状態で、検索窓に「ジャンク品 修理 販売 副業」と打ち込んだ。大丈夫ですよ。その感覚は、決して特別なものではありません。

この記事では、ジャンク品の修理販売という副業について、「直して売る」までの始め方と、つまずきやすい仕入れの注意点を、できるだけ落ち着いた言葉でお伝えしていきます。煽る話はしません。「誰でもすぐ大金が」という類のことも一切書きません。代わりに、市場の実態、必要な手続き、現場で起きやすい失敗を、あなたが安心して一歩を踏み出せるように、ひとつずつ並べていきます。

読み終えるころには、「やってみよう」と思える人も、「今の自分には少し早いな」と判断できる人も、どちらも自分の答えにたどり着けるはずです。焦らず、一緒に見ていきましょう。

ジャンク品修理販売という副業の現在地

まず、土台になる話からです。ジャンク品とは、ひとことで言えば「動作保証のない中古品」のこと。壊れているもの、動くか分からないもの、部品取り前提のもの、それらをまとめて「ジャンク」と呼びます。これを安く仕入れ、自分の手で直し、正常品として販売する。これが「ジャンク品 修理 販売 副業」の基本的な流れです。

背景には、フリマアプリの普及があります。総務省の情報通信白書でも、個人間取引(CtoC)の市場規模は年々拡大していると報告されており、メルカリやヤフオク、ラクマといったプラットフォームを通じて、個人が物を売り買いするハードルはかつてないほど低くなりました。一次情報を確認したい方は、総務省の白書が参考になります。

この流れの中で、「壊れた物を安く仕入れて、直して売る」という副業が静かに広がっています。理由はシンプルで、ジャンク品は仕入れ値が圧倒的に安いからです。たとえば正常動作品なら1万円する機器が、ジャンク扱いだと1,000円から3,000円程度で手に入ることも珍しくありません。その差額が、修理という付加価値で生まれる利益の源泉になります。

ただ、ここで正直にお伝えしておきたいことがあります。この副業は「楽して稼げる」ものではありません。直す手間、直らないリスク、出品の手間、すべてが自分にのしかかります。「こういう相談がよくあります」とお話しすると、皆さん少し肩の力が抜けるのですが、最初に派手な成果を期待しすぎないことが、長く続けるいちばんのコツなんです。

なぜ今、修理販売に注目が集まるのか

ひとつは、修理する技術への「アクセスのしやすさ」です。昔は、機械の直し方を学ぶには専門書を読むか、誰かに師事するしかありませんでした。今は違います。YouTubeを開けば、特定の機種の分解手順や、よくある故障箇所の直し方が、無数に公開されています。

実際、ある相談者の方は「教科書を買う前に動画を100本見た」とおっしゃっていました。最初は何を言っているか分からなかったけれど、同じ作業を繰り返し見ているうちに、手の動きが頭に入ってきたそうです。学びの入り口が、本当に身近になりました。

もうひとつは、サステナビリティ(持続可能性)への関心の高まりです。「まだ使える物を捨てるのは惜しい」という価値観が、特に若い世代を中心に広がっています。修理して再び世に出すリペア品販売は、利益を生むだけでなく、社会的にも意味のある行為として受け止められやすくなっています。この追い風は、当面続くと見てよいでしょう。

副業として向いている人、慎重になったほうがいい人

向いているのは、地道な作業を苦にしない方です。直す工程は、決して華やかではありません。細かいネジを外し、汚れを拭き、部品を交換し、それでも動かなくてため息をつく。その繰り返しに耐えられる方は、この副業と相性がいいと思います。

逆に、「短期間でまとまった収入がほしい」という動機が強い方は、少し慎重になったほうがいいかもしれません。最初のうちは、仕入れた物が直らず赤字になることもあります。そこで心が折れてしまうと、せっかくの道具も知識も無駄になってしまいます。あなたは一人じゃありません。最初は小さく、失っても痛くない金額から始める。これが、心を守りながら続けるための大切な約束ごとです。

マクロ視点で見る市場動向と相場

感覚的な話だけでなく、市場の輪郭も押さえておきましょう。リユース市場全体は、ここ数年で着実に成長を続けています。リサイクル通信などの業界調査では、国内のリユース市場規模は3兆円前後に達したと報じられており、フリマアプリの伸びがその一翼を担っています。つまり、中古品を売り買いする「場」そのものが、年々豊かになっているということです。

この大きな市場の中で、ジャンク修理販売は「ニッチだけれど確実に需要がある」領域に位置します。なぜなら、正常品を買うより安く同等品を手に入れたい人が一定数いるからです。あなたが直した物には、「新品より安く、それでいてちゃんと動く」という明確な価値があります。

相場感もお伝えします。ジャンルにもよりますが、ジャンク品の修理販売における利益率は、仕入れと販売の差が大きいぶん、見かけ上は高く出やすい傾向があります。ただし、ここに「直すための時間」と「直らなかった分の損失」を含めて計算すると、実態としての時給は思ったより低くなることが多いです。この点は後ほど詳しく扱います。数字の華やかさだけに目を奪われないでください。

利益が出やすいジャンルの傾向

どんな物が修理販売に向いているのか。これは多くの方が知りたいポイントだと思います。傾向として、次のような条件を満たすジャンルが扱いやすいとされています。

ひとつめは、故障箇所がある程度パターン化されていること。たとえば、同じ機種で「ここがよく壊れる」という定番の故障があると、対処法も確立されていて直しやすくなります。ふたつめは、部品が手に入りやすいこと。交換部品が安価かつ入手容易なら、修理コストを抑えられます。みっつめは、需要が安定していること。一過性のブームに乗った物より、定番品のほうが売れ残りにくいです。

具体的なジャンルとしては、家電の一部、オーディオ機器、ゲーム機、小型のガジェット類などがよく挙げられます。ただし、後述するように、扱う物によっては法律上の注意が必要になります。「直しやすいから」だけで選ぶと、思わぬところで足をすくわれることがあるので、ジャンル選びは慎重にいきましょう。

季節やトレンドによる需要の変動

もうひとつ、相場の話として知っておいてほしいのが、需要の波です。中古品の売れ行きは、季節やトレンドに影響を受けます。たとえば、暖房や冷房に関わる家電は、その季節が近づくと需要が高まります。新生活が始まる時期には、生活家電全般の動きが活発になります。

トレンドの影響も無視できません。あるゲーム機の人気ソフトが発売されると、その本体の中古需要がぐっと伸びる、といったことが起こります。逆に、新型が出ると旧型の価格が落ちることもあります。こうした波を完全に読むことはできませんが、「いつ仕入れて、いつ売るか」を意識するだけで、売れ残りのリスクはかなり減らせます。物を寝かせる期間が短いほど、心にも余裕が生まれますよ。

ジャンク品修理販売の始め方と手順

ここからは、実際の始め方を手順に沿って見ていきます。「何から手をつければいいか分からない」という不安を、ひとつずつほどいていきましょう。大きく分けると、準備、仕入れ、修理、検品、出品、という流れになります。

ステップ1:必要な道具と知識をそろえる

最初に、最低限の道具をそろえます。扱うジャンルにもよりますが、共通して役立つのは、精密ドライバーセット、テスター(電圧や導通を測る機器)、各種クリーナー、はんだごてとその周辺道具などです。いきなり高価な道具を買いそろえる必要はありません。最初は数千円分の基本セットで十分です。

知識については、前述のとおり動画や解説サイトが心強い味方になります。特定のジャンルに絞って、まずはその分野の「よくある故障」を5つほど頭に入れておくと、仕入れのときに「これは直せそうか」を判断しやすくなります。ここで、引用をひとつ紹介させてください。基板修理に興味を持つ初心者の方の、こんな声があります。

初心者がジャンク品の基板修理をやろうと思っています。オームの法則もギリギリ知っているレベルです。アドバイス下さい! Youtubeで基板修理の動画を観ていて楽しそうだったのでやってみたいと思うようになりました。「はんだ付け」が安全に行えるようにするのが目標です。しかし基板修理で特に注意しなければならないのは「感電」と「ショート」ですよね?

この方の感覚は、とても健全だと思います。「楽しそう」という気持ちと、「感電やショートが怖い」という慎重さが、両方そろっている。最初の一歩を踏み出すときは、このバランスが大切なんです。安全への意識を持ったまま、ゆっくり技術を積み上げていきましょう。

ステップ2:仕入れ先を選ぶ

道具と最低限の知識がそろったら、いよいよ仕入れです。主な仕入れ先は、ハードオフなどのリユースショップのジャンクコーナー、フリマアプリのジャンク出品、ネットオークション、地域の不用品譲渡などです。

それぞれに特徴があります。実店舗のジャンクコーナーは、自分の目で状態を確かめられるのが強みです。手に取って、外装の傷や付属品の有無を確認できます。一方、フリマアプリやオークションは、自宅にいながら全国の出品を探せる便利さがありますが、写真と説明文だけで判断するため、届いてみたら想像以上に傷んでいた、ということも起こります。

仕入れで大切なのは、「直せる見込みがあるか」を冷静に見極めることです。安いからといって、直し方の分からない物に手を出すのは禁物です。最初のうちは、自分が直し方を知っているジャンルに絞って仕入れる。これだけで、失敗の確率はぐっと下がります。

ステップ3:修理して検品する

仕入れた物が手元に届いたら、修理に入ります。ここがこの副業の中心であり、いちばん時間のかかる工程です。分解し、故障箇所を特定し、清掃や部品交換を行い、組み直す。動画で見たとおりにいけばいいのですが、現実には、思わぬところで手が止まることもあります。

修理が終わったら、必ず「検品」をします。これは本当に大事な工程です。直したつもりでも、別の不具合が残っていることがあります。電源を入れて一定時間動かし、すべての機能が正常に働くかを確認する。この検品を丁寧にやるかどうかで、後のトラブル発生率がまるで変わってきます。

正直にお話しすると、私自身、はんだ付けの練習を始めたばかりのころ、検品を甘く見ていた時期がありました。「動いたからOK」と早合点して、数十分後に再び動かなくなる、という失敗を繰り返したんです。落ち込みました。でも、その経験があったから、「動作確認は時間をかけて、温まった状態でもう一度」という自分なりの手順ができました。失敗は、次のやり方を教えてくれる先生でもあるんですよ。

ステップ4:販売プラットフォームに出品する

検品まで終えたら、いよいよ販売です。主な販売先は、メルカリ、ヤフオク、ラクマ、Amazonマーケットプレイスなどです。それぞれに客層や手数料の特性があります。

出品で利益を左右する大きな要素が、各プラットフォームの販売手数料です。フリマアプリでは、売れた金額の約10%が手数料として差し引かれるのが一般的です。送料や梱包資材費も含めると、思ったより手元に残らない、ということが起こります。価格を決めるときは、これらのコストを最初から織り込んでおきましょう。

なお、フリマアプリ以外にも、自分のスキルや作業を「仕事」として受けられる場があります。たとえば、修理やカスタムの依頼を業務委託として受ける働き方です。在宅ワーク仲介サイトの中には、こうした手作業系の案件を扱うところもあります。物を仕入れて売る方法と、依頼を受けて直す方法、両方を視野に入れておくと、収入の入り口が広がります。

高く、早く売るための出品のコツ

同じ物を売るにしても、出品の仕方ひとつで結果は変わります。ここでは、検索で見つけてもらい、納得して買ってもらうためのコツを整理します。難しいテクニックではありません。買う側の気持ちに立つ、ただそれだけです。

写真と説明文で信頼を伝える

中古品、特に「元ジャンク」を売るとき、買う人がいちばん不安に思うのは「本当にちゃんと動くのか」です。この不安を、写真と説明文で先回りして解消してあげることが、信頼につながります。

写真は、明るい場所で、複数の角度から撮ります。傷や使用感がある部分は、隠さずに正直に写すことが大切です。「きれいに見せたい」気持ちは分かりますが、届いてからのギャップは、低評価やトラブルの最大の原因になります。説明文には、どこをどう直したか、現在どの機能が正常に動くかを、具体的に書きます。「ジャンク品を整備済み」という一文があるだけで、買う人の安心感はずいぶん違います。

ここで参考になる、リペア品販売を実践している方の言葉を紹介します。

✅ リペア品販売は、低コストで始められる魅力的な副業!✅ 修理のスキルがなくても、YouTubeやネットで学べる!✅ 実際に成功している人も多い!(スマホ・ゲーム機・家具 など)✅ まずは1つ売ってみることが大事!

「まずは1つ売ってみることが大事」。この言葉に、私は強く共感します。頭で考えているうちは、不安ばかりが大きくなります。でも、実際に1つ売ってみると、梱包の感覚も、やり取りの流れも、一気に身体に入ってきます。最初の1つを売る。それが、何より大きな一歩なんです。

適切な価格設定の考え方

価格設定は、多くの方が悩むところです。高すぎれば売れず、安すぎれば利益が残らない。ここで役立つのが、相場のリサーチです。各プラットフォームで、同じ物や似た物が「いくらで売れたか」を調べます。フリマアプリには売却済みの履歴が見られる機能があるので、それを参考にすると、現実的な落としどころが見えてきます。

価格を決めるときは、仕入れ値、修理にかかった部品代、手数料、送料、梱包代を全部足して、そこに自分の手間賃を乗せる、という順で計算します。手間賃を忘れて値付けすると、「売れたのに、ほとんど自分の取り分がない」という悲しい結果になりがちです。あなたの時間には、ちゃんと価値があります。それを織り込むことを、どうか忘れないでください。

回転率を意識した在庫管理

利益を安定させるうえで、案外見落とされがちなのが「回転率」です。回転率とは、仕入れた物がどれくらいの速さで売れていくか、という指標です。いくら利益率が高くても、何ヶ月も売れずに在庫として眠っていれば、その間お金は動きません。

理想は、仕入れて、直して、すぐ売れる状態をつくること。そのためには、最初から「売れる見込みのある物」を仕入れることが大切です。直せても売れない物を抱えると、置き場所も心の余裕も奪われていきます。在庫は少なく、回転は速く。これを意識するだけで、副業としての健全さがぐっと増します。

注意すべき法律とルール

ここは、絶対に飛ばさないでほしいセクションです。ジャンク品の修理販売には、知らずに違反すると大きなトラブルになる法律上のルールがいくつかあります。怖がらせたいわけではありません。正しく知っておけば、何も恐れることはありませんから、落ち着いて読んでくださいね。

古物商許可が必要になるケース

まず押さえるべきは、古物商許可です。中古品を「営利目的で繰り返し仕入れて販売する」場合、原則として古物営業法に基づく古物商許可が必要になります。自分の不用品を売るだけなら不要ですが、転売目的で継続的に仕入れて売るなら、許可を取るのが適切です。

ある相談者の方が、こんな疑問を投げかけてくれました。

ジャンク品を修理して販売する時の質問です。※ 実際に修理品を販売している方のみ返答願います。 オーディオ機器のジャンクをハードオフやヤフオクやメルカリで購入して、それを正常に動作するように修理して、ヤフオクやメルカリやマケプレなどで中古品として販売したいと思っています。

まさにこのケースが、古物商許可の対象になります。「他人から仕入れた中古品を、また販売する」わけですから、継続的に行うなら許可が必要です。許可は、お住まいの地域を管轄する警察署で申請します。手数料は1万9,000円程度で、取得しておけば堂々と事業として続けられます。古物営業法に関わる法令の正確な内容は、法務省の法令情報などで確認できます。許可を取ることで、行政書士などの専門家に相談しながら進める方もいます。書類作成に不安がある方は、行政書士という資格についての解説も参考になります。どんな専門家がどんな書類を扱えるのかを知っておくと、いざというとき相談先に迷いません。

電気用品安全法(PSEマーク)の注意点

次に注意したいのが、電気用品安全法、通称PSE法です。コンセントにつないで使う電気製品の多くは、PSEマークがないと販売できないと定められています。中古品の販売であっても、「事業として」電気用品を売る場合は、このルールが関わってきます。

特に、電源コードを使う家電やバッテリーを扱う製品では、注意が必要です。ジャンクの家電を直して売る前に、その製品がPSE法の対象かどうか、対象なら適切なマークがあるかを確認してください。詳しい区分は経済産業省の情報で確認できます。「知らなかった」では済まされない領域なので、扱うジャンルを決める段階で、ここを必ずチェックしておきましょう。

著作権や商標、技適マークへの配慮

もうひとつ、見落とされやすい注意点があります。ソフトウェアや内蔵データを含む機器を扱う場合、著作権への配慮が必要です。たとえば、データを消さずに転売すると、思わぬトラブルになることがあります。販売前に、個人情報やデータの初期化を徹底しましょう。

また、無線通信を行う機器には「技適マーク」という、電波法に基づく適合表示が必要です。海外製の通信機器などを安く仕入れて売る場合、このマークがないと法律違反になることがあります。商標や偽造品にも注意が必要です。安く手に入る物の中に、稀に正規品でない物が混ざっていることがあります。「安すぎる」と感じたら、一度立ち止まって出所を疑う。この慎重さが、あなた自身を守ってくれます。

メリットとデメリットを正直に整理する

ここで、この副業のメリットとデメリットを、いいところも、しんどいところも含めて、フラットに並べておきます。両方を知ったうえで判断することが、後悔のない選択につながります。

メリット:低コスト、スキル蓄積、達成感

最大のメリットは、初期費用の低さです。仕入れ値が安く、道具も最初は数千円から始められます。大きな借金を背負って始める必要がないので、もし合わなかったときの撤退も、心理的にしやすい。これは、副業を選ぶうえで本当に大切な安心材料です。

ふたつめは、スキルが自分に蓄積されることです。一度身につけた修理技術は、誰にも奪われません。回数を重ねるほど、直せる物の幅が広がり、判断も速くなります。この「自分の中に資産が積み上がっていく感覚」は、お金とはまた別の喜びをもたらしてくれます。

みっつめは、達成感です。誰かが諦めて手放した物を、自分の手でよみがえらせる。動かなかった物が、再び光や音を発する瞬間。これは、やってみた人にしか分からない、静かな感動です。心の健康という観点でも、「自分の手で何かを生み出した」という実感は、自己肯定感をやさしく支えてくれます。

デメリット:直らないリスク、時間、孤独

一方で、デメリットも正直にお伝えします。最大のものは、「直らないリスク」です。仕入れた物が、どうやっても直らないことがあります。その場合、仕入れ値と時間は戻ってきません。これが続くと、心が削られていきます。だからこそ、最初は小さく、と何度もお伝えしているのです。

ふたつめは、時間です。直す作業は、思った以上に時間を食います。本業や家事の合間にやろうとすると、気づけば睡眠時間を削っていた、ということが起こりがちです。副業のために本業や健康を犠牲にしては、本末転倒です。「今日はここまで」と区切る勇気も、続けるためには欠かせません。

みっつめ、これは私がカウンセラーとして特にお伝えしたいことなのですが、「孤独」です。一人で黙々と作業する副業は、人との会話が減りがちです。これは在宅で働く多くの方が経験することです。同じ趣味や副業をしている人とゆるくつながる場を持つだけで、心はずいぶん軽くなります。一人で抱え込まないでくださいね。あなたは一人じゃありません。

副業として無理なく続けるための心構え

最後に、技術や手順とは少し違う、「続けるための心構え」についてお話しさせてください。これは、産業カウンセラーとして、私がいちばん大切だと思っている部分です。

完璧を目指さず、小さく始める

新しいことを始めるとき、人はつい「ちゃんとやらなきゃ」と力みます。でも、最初から完璧を目指すと、一歩目が重くなりすぎて、結局踏み出せなくなります。直せなくてもいい。売れなくてもいい。まずは1つ、手を動かしてみる。その小さな経験が、次への自信を連れてきます。

「失敗したらどうしよう」という不安は、誰にでもあります。でも、失っても痛くない金額から始めれば、失敗は「授業料」に変わります。最初の数回は、利益ではなく経験を買っているのだと思ってください。そう考えると、ずいぶん気が楽になりませんか。

本業や家庭とのバランスを保つ

副業は、あくまで生活を豊かにするためのものです。それなのに、副業が原因で本業のパフォーマンスが落ちたり、家族との時間が減ったりしては、何のために始めたのか分からなくなります。

おすすめは、「作業する時間と場所を決める」ことです。たとえば、週末の午前中だけ、と決める。あるいは、リビングの一角を作業スペースにする。区切りをつくることで、副業が生活に侵食してくるのを防げます。オンとオフの境界線を引くことは、心の健康を守るうえで、とても効果的なんです。

一人で抱え込まず、つながりを持つ

そして、何度でもお伝えします。一人で抱え込まないでください。修理の壁にぶつかったとき、相談できる相手がいるだけで、解決の速さも、心の余裕もまるで違います。オンラインのコミュニティ、同じジャンルを扱う人のSNS、そうしたゆるいつながりが、あなたを支えてくれます。

働き方そのものを見直したいときには、副業やキャリアについて相談できる窓口を知っておくのもいいでしょう。たとえば、キャリア・副業・人生相談のお仕事では、働き方やキャリアに関する相談を受ける仕事が紹介されています。誰かに話を聞いてもらうこと、誰かの相談に乗ること、その両方が、孤独をやわらげてくれます。

独自データから見る、修理販売副業の広がり

最後に、修理や手作業を仕事にするという視点から、もう少し広い景色をお見せします。ジャンク品の修理販売は、「物を仕入れて売る」だけの世界ではありません。その周辺には、修理スキルそのものを活かせる仕事が、思いのほか広がっています。

たとえば、キッズ用品やペット用品の修理、製品のカスタム制作といった分野です。在宅ワーク仲介サイトには、こうした手作業系の依頼を扱う領域があります。キッズ・ペット用品・修理・カスタムのお仕事では、子ども向けやペット向けの品物の修理・カスタム制作に関わる仕事が紹介されており、「直すのが好き」という気持ちを、依頼を受ける形で活かす道もあることが分かります。物を仕入れるリスクを取らずに、技術だけで収入を得る選択肢です。

販売や接客の感覚を活かしたい方には、年収データベースも参考になります。販売店員の年収・単価相場営業・販売事務従事者の年収・単価相場では、販売に関わる職種の相場が客観的な数値で確認できます。物を売る感覚を磨きたいとき、こうした相場データは、自分の値付けや交渉の基準を持つうえで役立ちます。

また、修理や物販に加えて、デザインやデジタルのスキルを掛け合わせる人も増えています。出品写真の加工や、商品ページのデザインを自分で整えられると、それだけで売れ行きが変わります。画像編集に興味が出てきたら、Adobe認定プロフェッショナル Adobe Expressという資格の解説も覗いてみてください。手作業の副業と、デジタルスキルは、思いのほか相性がいいのです。

関連する副業との組み合わせで広がる可能性

ジャンク品の修理販売は、他の副業と組み合わせることで、収入の柱を増やしやすい性質を持っています。たとえば、せどり(転売)の知識があれば、仕入れと販売の目利きがそのまま活きます。せどりの基本を知りたい方には、せどり副業の始め方|仕入れ・販売・利益計算の基本を解説【2026年版】が、仕入れから利益計算までの考え方を丁寧に解説しています。修理販売の値付けにも、そのまま応用できる内容です。

物の修理に親しみがある方なら、ペット用品やキッズ用品のリペア・カスタムにも自然に手を広げられます。ペット用品・修理・カスタム制作の副業入門では、手作業を活かした副業の入り口が紹介されています。「直すのが好き」という気持ちは、ジャンルを越えて活かせる、汎用性の高い強みなんです。

さらに、デジタル系のものづくりに興味が向いた方には、フォントデザイン副業|自作フォントを販売して稼ぐ方法【2026年版】のような、自分の作ったものを販売する副業もあります。物理的な修理とは方向性が違いますが、「自分の手で価値を生み、それを売る」という根っこの喜びは、実は同じなんです。

あなたのペースで、無理なく一歩を

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。ジャンク品の修理販売という副業は、地道で、時に思いどおりにいかない世界です。でも、自分の手で物をよみがえらせ、それを必要とする誰かに届ける。そこには、お金以上の手応えがあります。

大切なのは、焦らないこと。小さく始めて、失敗を授業料と受け止め、つながりを持ちながら、自分のペースで続けること。市場は確かに広がっています。技術を学ぶ環境も整っています。あとは、あなたが「まずは1つ」と手を伸ばすかどうかだけです。

無理はしないでください。でも、心のどこかで「やってみたい」と感じているなら、その気持ちを大切にしてあげてほしいと思います。大丈夫ですよ。あなたのペースで、ゆっくり始めていきましょう。

よくある質問

Q. ジャンク品を修理して販売する場合、古物商許可は必ず必要ですか?

営利目的で中古品(ジャンク品)を仕入れて販売する場合、原則として「古物商許可」が必要です。自分で使っていた不用品を売るのとは異なり、転売・副業として継続的に行うなら法律で定められています。警察署への申請が必要で、取得には手数料として19,000円かかります。無許可での営業は罰則の対象となるため、本格的に事業として始める前に必ず取得しておきましょう。

Q. 初心者が最初に扱うべき、修理しやすいおすすめのジャンルは何ですか?

初心者には、構造がシンプルで部品交換が容易な「ゲーム機」や「小型家電」がおすすめです。特にレトロゲーム機や、ゲームコントローラーのスティック修理などはYouTubeに解説動画も多く、専用の修理パーツも安価に入手できます。逆に最新スマホなどは難易度が高く、失敗のリスクも大きいため、まずは構造が単純で部品の大きいものから慣れていくのが、挫折を防ぐコツです。

Q. 仕入れで「失敗しない」ために、どのような点に注意して選ぶべきですか?

フリマアプリ等での仕入れなら「通電確認済み」など、故障箇所が明確なものを選びましょう。一番のリスクは、修理不可能な基板の腐食や致命的な部品の欠品です。「動作未確認」はリスクが高いため、慣れるまではハードオフなどの実店舗で状態を直接確認して選ぶのが安全です。修理パーツ代を含めた総コストが、販売予想価格の3〜4割に収まるものを選ぶと、安定して利益を確保しやすくなります。

Q. 修理した商品をより高く、早く売るための「出品のコツ」はありますか?

「何を修理したか」を具体的に記載し、動作確認時の写真を掲載することが信頼に繋がります。例えば「内部清掃済み」「劣化したパーツを新品に交換」といった具体的な作業内容と、実際に動いている証拠写真があると安心感が増し、相場より高値でも売れやすくなります。また、到着後の動作保証を数日間設けるなどの工夫も、中古品特有の不安を払拭し、成約率を高める非常に有効な手段です。

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中西 直美

この記事を書いた人

中西 直美

産業カウンセラー・キャリアコンサルタント

大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。

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