天然石アクセサリー 販売 副業 2026|一点物を売る始め方と価格の決め方

中西 直美
中西 直美
天然石アクセサリー 販売 副業 2026|一点物を売る始め方と価格の決め方

この記事のポイント

  • 天然石アクセサリー 販売 副業を始めたい方へ
  • 市場動向や仕入れ・制作の手順
  • 客観的なデータとともに丁寧に解説します

「天然石アクセサリーを作るのが好きで、いつか販売してみたい。でも、副業として本当に成り立つのかな…」。このご相談、最近とても増えています。

会社員の仕事に疲れてしまったとき、ふと手元のビーズや天然石を眺めて、心が落ち着く。そんな経験はありませんか。好きなことを、少しずつでも収入につなげられたら。その気持ちは、決して甘えでも夢物語でもありません。

この記事では、天然石アクセサリーの販売を副業として始めたい方に向けて、市場の現状、仕入れと制作の手順、そしてもっとも悩む「価格の決め方」まで、客観的なデータをもとに丁寧にお伝えします。難しい専門用語は使いません。読み終わるころには、「これなら私にもできそう」と、少しだけ前を向けるはずです。大丈夫。一緒に、最初の一歩を整理していきましょう。

天然石アクセサリー販売の市場はいま、どうなっているのか

まず、いちばん気になるところからお話しします。「天然石アクセサリーって、いまさら始めても売れるの?」という疑問です。

結論からお伝えすると、ハンドメイドアクセサリーの市場は、ここ数年でむしろ広がっています。背景にあるのは、フリマアプリやハンドメイドマーケットの普及です。かつては実店舗や委託販売が中心だったものが、スマートフォン1台で出品から発送まで完結する時代になりました。出品のハードルが大きく下がったことで、副業として参入する人が増えています。

経済産業省の電子商取引に関する市場調査によると、日本国内の物販系BtoC-ECの市場規模は年々拡大を続けています。

我が国の BtoC-EC(消費者向け電子商取引)の市場規模は、近年一貫して拡大基調にある。物販系分野の EC 化率も上昇を続けており、消費者の購買行動がオンラインへ移行している傾向が明確に見て取れる。

この流れの中で、天然石アクセサリーは「個性が出しやすい」「一点物として価値を伝えやすい」という特性から、ハンドメイドのなかでも比較的差別化しやすいジャンルだと考えられます。同じ型番の石でも、色味や内包物(インクルージョン)が1つ1つ違うため、「世界に1つだけ」を自然に打ち出せるのです。

ただし、誤解してほしくないことが1つあります。「市場が広がっている=誰でもすぐ売れる」ではありません。出品者が増えたぶん、競合も増えています。だからこそ、後ほどお話しする「絞り込み」と「価格設定」が、副業として続けられるかどうかの分かれ道になります。

ハンドメイド全体のなかでの天然石アクセサリーの立ち位置

ハンドメイドアクセサリーと一口に言っても、レジン、ビーズ、刺繍、金属(ワイヤーや彫金)など、ジャンルは多岐にわたります。そのなかで天然石アクセサリーは、「素材そのものに物語性がある」点が大きな強みです。

たとえばローズクォーツやアメジストといった石には、それぞれ色や意味合いのイメージが結びついています。お客様が「自分のために」「大切な人への贈り物に」と選ぶとき、その物語が購入の後押しになります。レジンやビーズが「デザインの自由度」で勝負するのに対し、天然石は「素材の唯一性」で勝負できる。ここが副業として狙いやすいポイントです。

一方で、天然石は仕入れ単価がやや高めになりやすく、品質のばらつきも大きいジャンルです。安価な合成石や着色石が天然石として流通しているケースもあるため、仕入れ先の見極めが他のジャンル以上に重要になります。この点は後半で詳しくお話しします。

なぜ「好きを副業に」がうまくいきやすいのか

これは産業カウンセリングの現場でも、よく実感することです。副業を長く続けられる人には、ある共通点があります。それは「結果が出る前から、その作業自体を楽しめている」ということです。

天然石アクセサリー作りは、石を選ぶ時間、配置を考える時間そのものに、心を整える効果があります。集中して手を動かしているとき、頭の中の雑念が静かになっていく感覚を、心理学では「フロー状態」と呼びます。難しく考えなくて大丈夫です。要するに「夢中になって没頭できる時間」のことです。

副業がストレスの原因になってしまう人と、むしろ心の支えになる人。その違いは、作業そのものを楽しめているかどうかに大きく左右されます。天然石アクセサリーは、その点で「副業のはずが、いちばんの癒やしの時間になった」という声をよく聞くジャンルです。

天然石アクセサリー副業の始め方|全体の流れを5つのステップで

「やってみたい気持ちはあるけれど、何から手をつければいいのか分からない」。ここがいちばん多い悩みです。順番に整理すると、驚くほどシンプルになります。全体の流れは、大きく5つのステップに分けられます。

1つ目は、作るジャンルと方向性を決めること。2つ目は、道具と材料をそろえること。3つ目は、実際に試作して技術を身につけること。4つ目は、写真撮影と販売ページの準備。5つ目は、販売チャネルを選んで出品すること。この順番で進めれば、迷子になりません。

ここで大切なのは、最初から完璧を目指さないことです。私がカウンセリングでよくお伝えするのは、「60点でいいから、まず出してみましょう」という考え方です。最初の1個が売れるまでは、誰にとっても手探りです。失敗しながら整えていけば大丈夫です。

ステップ1:作るジャンルを絞り込む

これは多くの先輩たちが口をそろえて言う、最重要のポイントです。「天然石アクセサリーを手広く作らない方がいい」のです。

ピアス、イヤリング、ネックレス、ブレスレット、リング…とすべてに手を出すと、必要な道具も材料も一気に増え、技術もどっちつかずになります。最初は「ブレスレットだけ」「ピアスとイヤリングだけ」など、1〜2種類に絞るのがおすすめです。

絞り込むメリットは大きく3つあります。まず、必要な道具と材料が少なくて済むので、初期費用を抑えられます。次に、同じ種類を繰り返し作ることで上達が早くなります。そして、販売ページに統一感が生まれ、「この人はこういう作風」とお客様に覚えてもらいやすくなります。

ある先輩制作者の言葉に、こんなものがあります。

副業で天然石アクセサリーを作る場合、すでに天然石アクセサリーに穴あけ加工がされている天然石を使うと楽。穴あけ加工から自分でやろうとすると、専用の工具や技術が必要になり、ハードルが一気に上がってしまう。

最初は「穴あけ済みのビーズ状の天然石」を使い、ヤットコ(小物用ペンチ)だけで作れるシンプルなアクセサリーから始める。これが、挫折しない始め方の王道です。

ステップ2:道具と材料を最小限でそろえる

初心者がまず驚くのは、「思ったより道具が少なくていい」という点です。穴あけ済みの天然石を使うなら、必要な工具はヤットコ(先の細いペンチ)が2本あれば十分なケースが多いです。

最低限そろえたいものを挙げると、平ヤットコと丸ヤットコ、ニッパー、そして金具類(丸カン、Tピン、9ピン、ピアスやイヤリングのパーツ)です。これらは手芸店やオンラインショップで、初期費用はおおむね3,000円〜8,000円程度でそろえられます。

天然石そのものの仕入れは、最初は少量から。1種類あたり数百円〜2,000円程度のビーズを数種類買って試作するのが現実的です。いきなり大量に仕入れると、好みに合わなかったときに在庫として眠ってしまいます。

初期投資を抑えたい方は、まず手元にある材料で1〜2個作ってみて、「続けられそう」と感じてから本格的にそろえるのがおすすめです。お金をかける前に、自分の気持ちを確かめる。これも立派な戦略です。

ステップ3:試作で技術を身につける

道具がそろったら、いよいよ制作です。とはいえ、最初の数個は「練習」と割り切ってください。

天然石アクセサリーの基本技術は、実はそれほど多くありません。丸カンの開閉、Tピンや9ピンの曲げ方、金具のつなぎ方。この3つができれば、シンプルなピアスやブレスレットは作れます。YouTubeや書籍に丁寧な解説がたくさんありますので、見ながら手を動かしてみてください。

ここで1つ、私自身の小さな失敗談をお話しします。以前、見よう見まねでブレスレットを作ったとき、丸カンの閉じ方が甘くて、できあがった作品がすぐにバラけてしまったことがありました。「ちゃんと閉じたつもり」だったのに、横からの力に弱かったのです。基本の所作を丁寧にやらないと、お客様の手元で壊れてしまう。当たり前のことなのですが、自分で体験して初めて、その大切さが身にしみました。

販売を前提にするなら、「自分が毎日つけても壊れないか」を基準に、丈夫さを確認してください。見た目のかわいさだけでなく、強度こそが信頼につながります。

ステップ4:写真撮影と販売ページの準備

ここが、売上を大きく左右する隠れた重要ポイントです。ネット販売では、お客様は実物に触れられません。写真が、商品のすべてを伝える窓口になります。

特別な機材は必要ありません。スマートフォンのカメラで十分です。大切なのは、自然光で撮ること。窓際の明るい場所で、白い紙や布を背景にすると、石本来の色がきれいに写ります。直射日光ではなく、レースのカーテン越しのやわらかな光がおすすめです。

天然石は、角度によって色や輝きが変わります。1つの作品につき3〜5枚、いろいろな角度や、実際に身につけた様子(着用イメージ)を撮ると、お客様が想像しやすくなります。商品説明には、使った石の名前、サイズ、長さ、留め具の種類を正直に書きましょう。

ここで誠実さがとても大切になります。着色石や合成石を使った場合は、「合成」「着色」と必ず明記してください。「天然石」と表記して実は合成だった、というのは表示の問題につながりかねません。正直であることが、長く続けるための土台になります。

ステップ5:販売チャネルを選んで出品する

最後に、どこで売るかです。主な選択肢は、ハンドメイド専門のマーケットプレイス、フリマアプリ、そして自分のネットショップです。

ハンドメイドマーケットは、作品を求めるお客様が集まっているのが強みです。フリマアプリは利用者数が多く、目に触れる機会が多い反面、価格競争になりやすい傾向があります。自分のネットショップは自由度が高い反面、集客を自分でしなければなりません。

副業として始めるなら、まずは集客力のあるハンドメイドマーケットやフリマアプリから始め、ファンがついてきたら自分のショップへ広げる、という順番が無理がありません。販売手数料はサービスによって異なりますが、おおむね5%〜10%程度かかるのが一般的です。手数料は価格設定に直結するので、出品前に必ず確認しておきましょう。

なお、業務委託で在宅の仕事を探す場合でも、手数料体系の確認は重要です。仲介サービスのなかには手数料負担が大きいものもあれば、キャリア・副業・人生相談のお仕事のように、人と関わる在宅ワークを手数料の少ない形で探せる選択肢もあります。販売副業と並行して、こうした在宅の仕事も視野に入れておくと、収入の柱を分散できます。

天然石アクセサリーの仕入れ|失敗しない材料選びのポイント

副業として続けられるかどうかは、仕入れにかかっていると言っても過言ではありません。ここを丁寧に押さえておくと、後々の在庫トラブルや品質トラブルを避けられます。

天然石の仕入れ先は、大きく分けて3つあります。国内の天然石専門店(実店舗・オンライン)、ハンドメイド材料を扱う問屋、そして海外の宝石・天然石サイトです。それぞれにメリットとリスクがあります。

国内の専門店は、品質が安定していて説明も丁寧ですが、単価はやや高めです。問屋はまとめ買いで単価が下がりますが、最低ロットが大きいことがあります。海外サイトは安く大量に仕入れられる可能性がある反面、品質のばらつきや、届くまでの不安が大きくなります。

海外仕入れについては、こんな声があります。

海外のWebショップでの宝石ルース購入。インドのサイトなのですが、いくつか貴石・半貴石販売のサイトを見つけました。扱っている石の質はどうでしょうか。パワーストーンレベルか、宝石レベルか。値段は高め、妥当、格安のいずれでしょうか。また、信頼して買い物して良い感じでしょうか。

この質問が示すように、海外仕入れは「安いけれど、品質が読めない」のが実態です。初心者のうちは、まず国内の信頼できる専門店から少量仕入れることを強くおすすめします。価格よりも、品質の見極めの目を養うことを優先してください。

初心者がやりがちな仕入れの失敗

実際に多いのが、「セールで安かったから」と大量に仕入れてしまい、結局使いきれずに在庫が眠ってしまうパターンです。これは販売副業全体に共通する落とし穴です。

最初のうちは、「売れる前に、たくさん仕入れない」を徹底してください。1つの作品が売れてから、次の材料を仕入れる。この回転を小さく保つことで、資金繰りのリスクをぐっと下げられます。

物販系の副業では、在庫管理の考え方がとても大切になります。たとえばせどり副業の始め方|仕入れ・販売・利益計算の基本を解説【2026年版】では、仕入れと販売のバランス、利益計算の基本が解説されています。天然石アクセサリーの仕入れにも応用できる考え方が多いので、参考にしてみてください。

品質を見極める3つのチェックポイント

天然石の品質を見極めるとき、初心者でも確認できるポイントが3つあります。

1つ目は、色の均一さと自然さです。あまりに均一で鮮やかすぎる色は、着色を疑ったほうがよい場合があります。2つ目は、内包物(インクルージョン)の有無です。天然石には自然のキズや曇りがあるのが普通で、完全に無傷で透明すぎるものは合成の可能性があります。3つ目は、価格です。相場からかけ離れて安いものには、理由があります。

これらはあくまで目安ですが、いくつもの石を見比べるうちに、だんだん目が肥えてきます。最初は失敗もありますが、それも経験のうちです。完璧を求めず、少しずつ目を養っていきましょう。

一点物の価格の決め方|「安すぎ」を卒業するための考え方

ここが、多くの方がもっとも悩むところです。「いくらで売ればいいのか、まったく見当がつかない」。このご相談、本当に多いんです。

そして、初心者がほぼ全員はまる落とし穴があります。それは「安く値段をつけすぎてしまう」ことです。「こんな素人の作品にお金をいただくなんて」という遠慮から、材料費すら回収できない価格をつけてしまう。これでは、副業として続けられません。

価格の基本的な考え方は、「材料費+制作にかかった時間+販売手数料+利益」です。この4つをすべて足して、はじめて適正価格になります。

価格を構成する4つの要素を分解する

順番に見ていきましょう。まず材料費。これは天然石、金具、その他の消耗品にかかった実費です。1つの作品で使ったぶんを正確に計算します。

次に、制作にかかった時間(人件費)です。ここを無視する人が非常に多いのですが、あなたの時間には価値があります。たとえば1個作るのに1時間かかり、自分の時間を時給1,000円と考えるなら、その作品には1,000円分の人件費がのっていることになります。

3つ目は販売手数料です。先ほどお伝えしたように、おおむね5%〜10%程度かかります。これを価格に織り込まないと、手取りが目減りします。

4つ目が利益です。続けるためには、ここを残さなければなりません。一般的に、ハンドメイドの価格は「材料費の3倍前後」を目安にするとよいと言われます。たとえば材料費が500円なら、1,500円前後が1つの目安です。もちろん、これに制作時間や手数料を加味して微調整します。

一点物だからこそ「物語」で価値を伝える

天然石アクセサリーの大きな強みは、「一点物」であることです。そして一点物は、価格競争に巻き込まれにくいという特性を持っています。

大量生産品は「他と比べていくら安いか」で選ばれますが、一点物は「これが気に入ったから」で選ばれます。だからこそ、価格を支えるのは「物語」です。どんな石を使ったのか、どんな思いで作ったのか、どんなシーンで使ってほしいのか。これを商品説明やSNSで丁寧に伝えることで、価格に納得していただけます。

ここで大切なのは、安売りをしないことです。安くすればたくさん売れる、と思いがちですが、実際は逆のことも多いのです。あまりに安い価格は「価値がなさそう」という印象を与えかねません。あなたが手間ひまかけて作った作品には、相応の価格をつけてください。それが、作品とあなた自身への敬意にもつながります。

価格設定の参考になる単価相場の考え方

「自分の時間の価値が分からない」という方は、世の中の販売職の単価相場を参考にするのも1つの手です。たとえば営業・販売事務従事者の年収・単価相場や、販売店員の年収・単価相場を見ると、販売という仕事にどれくらいの対価が支払われているかの感覚がつかめます。

これはあくまで「自分の労働をタダだと思わないため」の参考材料です。副業であっても、あなたの時間と技術にはきちんと値段がついていい。そう考えると、自然と適正な価格をつけやすくなります。

副業として続けるための注意点|確定申告と心の整え方

副業を始めると、いずれ向き合うことになるのが、税金の話です。難しそうに感じるかもしれませんが、ポイントを押さえれば大丈夫です。

会社員が副業をする場合、給与以外の所得(収入から経費を引いた利益)が年間20万円を超えると、原則として確定申告が必要になります。逆に言えば、利益が20万円以下なら所得税の確定申告は不要なケースが多いです(ただし住民税の申告は別途必要になることがあります)。

正確な要件は、国税庁の情報を確認するのが確実です。

給与所得者で、給与の収入金額が一定額以下であるなど一定の要件に該当する場合を除き、副業などで得た所得が一定額を超えるときは、確定申告が必要となる場合があります。具体的な要件は個別の状況により異なるため、最新の情報を確認することが望ましい。

材料費、道具代、販売手数料、梱包資材、撮影機材などは経費として計上できます。日頃からレシートや購入履歴を保管しておくと、申告のときに慌てずに済みます。会計ソフトを使えば、記帳の手間も大きく減らせます。

開業届は出すべきか

「開業届を出さないといけないの?」というご質問もよくあります。副業の規模が小さいうちは、必ずしも開業届が必要なわけではありません。ただし、事業として本格的に続けていく意志があり、青色申告による控除などのメリットを受けたい場合は、開業届と青色申告承認申請書を提出する選択肢があります。

このあたりは、まず小さく始めて、軌道に乗ってから考えても遅くありません。最初から完璧な手続きをそろえようとして疲れてしまうより、まず1個売ってみることのほうが、ずっと大切です。

副業で心がすり減らないための工夫

最後に、産業カウンセラーとして、どうしてもお伝えしたいことがあります。それは「副業を、自分を追い詰める道具にしないでください」ということです。

好きで始めたはずの天然石アクセサリー作りが、「売れない」「思ったより稼げない」という焦りで、いつのまにか苦しいものになってしまう。こういうご相談を、実は数多く受けてきました。

ここで知っておいてほしいことがあります。在宅で一人作業をする副業では、孤独感が強まりやすいことが知られています。誰にも相談できず、SNSで他人の華やかな売上を見ては落ち込む。この比較が、心をすり減らす大きな原因です。

対策はシンプルです。まず、他人と比べないこと。あなたのペースで、あなたの作品を作ればいいのです。次に、同じようにハンドメイドを楽しむ仲間とゆるくつながること。SNSや交流イベントで「売れた・売れない」ではなく「作るのが楽しい」を共有できる関係を持つと、心が軽くなります。

そして、もし疲れたら、堂々と休んでいいのです。副業は、本業や生活を支えるための手段であって、あなたを苦しめるためのものではありません。「今月は作りたくないな」と思ったら、作らない月があってもいい。そのくらいの余白を持っておくほうが、結局は長く続けられます。

天然石が好きで始めたこの副業が、あなたにとって心の支えであり続けますように。焦らず、比べず、自分のペースで。それがいちばん大切なことです。

在宅で広げる副業の選択肢|販売以外の道も知っておく

天然石アクセサリーの販売は、すばらしい副業の入り口です。ただ、収入の柱を1つに頼りすぎると、売上が伸びない時期に不安が大きくなります。だからこそ、在宅でできる他の副業も、選択肢として知っておくと心が楽になります。

たとえば、デザインや制作に関心がある方なら、アクセサリーの撮影や画像加工のスキルを活かして、他の仕事に広げることもできます。販売ページ作りで身につけた写真撮影や文章作成の力は、思いのほか応用が利きます。

物販系の副業に興味が広がった方には、ガーデニング副業で月5万円|植物販売・庭づくりで稼ぐ方法【2026年版】も参考になります。植物販売も、天然石アクセサリーと同じく「素材の唯一性」と「物語性」で勝負できるジャンルで、価格設定や仕入れの考え方に共通点が多くあります。

また、手作りの作品づくりが好きな方には、ステーショナリー・アート作品の販売副業ガイドも視野に入ります。文具やアート作品も、一点物の価値の伝え方という点で、天然石アクセサリーと相性のよい考え方を学べます。

スキルアップで副業の幅を広げる

販売を続けるうちに、「もっとデザインの幅を広げたい」「写真をきれいに加工したい」と思うようになるかもしれません。そんなときは、デザイン系のスキルを学ぶのも1つの道です。

たとえばAdobe認定プロフェッショナル Adobe Expressのような資格は、画像加工やデザインの基礎を体系的に学べます。販売ページのバナーやSNS投稿のクオリティが上がると、お客様の目に留まりやすくなります。

事業を本格化させて、取引や契約まわりの知識を身につけたい方には、行政書士のような法務系の知識が役立つ場面もあります。すぐに必要なわけではありませんが、「いつか事業として大きくしたい」という方は、頭の片隅に置いておくとよいでしょう。

副業は、1本道ではありません。天然石アクセサリーを軸にしながら、興味の赴くままに枝葉を広げていく。その柔軟さが、長く楽しく続けるコツです。

客観的データから見る|天然石アクセサリー副業が向いている人

ここまでの内容を、客観的な視点で整理してみます。どんな人がこの副業に向いているのか、データと実態をもとに考えてみましょう。

まず、向いているのは「コツコツ手を動かす作業が好きな人」です。天然石アクセサリー作りは、1つ1つ丁寧に組み立てる地道な作業です。短期間で大きく稼ぐタイプの副業ではなく、長く続けることで信頼とファンを積み上げていくタイプの副業です。すぐに結果が出なくても焦らず続けられる人が、結果的に成功しやすい傾向があります。

次に、「正直に商品を伝えられる人」です。先にお話ししたように、天然石の販売では、合成・着色の明記や、品質の正確な説明が信頼の土台になります。誠実な情報開示ができる人ほど、リピーターがつきやすくなります。

そして、「在宅作業の孤独とうまく付き合える人」、あるいは「これから付き合い方を学んでいこうという人」です。一人で黙々と作る時間が多いからこそ、心の整え方が長続きの鍵になります。

副業の単価相場を冷静に見る視点

販売職や事務職の年収データを見ると、世の中の仕事がどれくらいの対価で動いているかが分かります。これは、自分の副業の価格を考えるうえで、地に足のついた感覚を持つために役立ちます。

天然石アクセサリーの販売は、いきなり大きな金額になる副業ではありません。最初は月に数千円から、慣れてくれば数万円規模へ、というのが現実的な歩みです。大切なのは、その金額の大小ではなく、「好きなことで、少しでも収入の柱を持てた」という事実です。

このマクロな視点を持っておくと、SNSで見かける「すぐ稼げる」という話に振り回されずに済みます。地に足をつけて、自分のペースで育てていく。それが、副業を健やかに続けるための、もっとも確実な考え方です。

スキルや興味を仕事につなげる発想

最後に、もう1つの視点をお伝えします。天然石アクセサリー作りで身につくのは、制作技術だけではありません。写真撮影、文章での魅力の伝え方、お客様とのやりとり、価格設定の感覚。これらはすべて、他の在宅ワークにも応用できる「ポータブルスキル」です。

たとえば、デザインや発信に関心が深まれば、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事のような分野の在宅ワークにつなげられる可能性もあります。創作と発信が好きな方なら、作曲・編曲・効果音・ジングルのお仕事のように、まったく別の創作系の仕事に興味が広がることもあるでしょう。

天然石アクセサリーの販売は、ゴールではなく、あなたの「好き」と「収入」を結ぶ最初の一歩です。その一歩を、どうか軽やかに、楽しみながら踏み出してください。あなたのペースで大丈夫。一緒に、ゆっくり進んでいきましょう。

公的機関・関連参考情報

本記事の内容に関連する公的機関や信頼できる情報源は以下の通りです。最新情報は公式サイトで確認してください。

よくある質問

Q. 天然石アクセサリーの販売副業は、未経験でも始められますか?

はい、未経験でも始められます。穴あけ済みの天然石とヤットコ(小物ペンチ)があれば、基本のピアスやブレスレットは作れます。道具は3,000円〜8,000円程度でそろい、丸カンの開閉などの基本技術は動画や書籍で学べます。最初は1〜2種類に絞り、練習から始めるのがおすすめです。

Q. 一点物のアクセサリーは、いくらで売ればいいですか?

価格は「材料費+制作時間(人件費)+販売手数料+利益」で決めます。目安はハンドメイドの場合、材料費の3倍前後です。販売手数料は5%〜10%程度かかるため、これも織り込みます。安売りは作品の価値を下げかねないので避け、石の物語性を商品説明で丁寧に伝えて適正価格をつけましょう。

Q. 副業で天然石アクセサリーを売ると確定申告は必要ですか?

会社員の場合、給与以外の所得(利益)が年間20万円を超えると、原則として所得税の確定申告が必要です。20万円以下でも住民税の申告が別途必要になることがあります。材料費や手数料は経費にできるので、レシートを保管しておきましょう。正確な要件は国税庁の最新情報を確認してください。

Q. 天然石はどこで仕入れるのがおすすめですか?

初心者は、まず国内の信頼できる天然石専門店から少量仕入れるのがおすすめです。海外サイトは安い反面、品質のばらつきが大きく見極めが難しいためです。色の自然さ、内包物の有無、相場との価格差をチェックし、目を養いながら少しずつ仕入れ先を広げていくと失敗が減ります。

中西 直美

この記事を書いた人

中西 直美

産業カウンセラー・キャリアコンサルタント

大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。

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