鳥かご バードケージ 製作 販売 副業 2026|オーダーケージを作って売る始め方

朝比奈 蒼
朝比奈 蒼
鳥かご バードケージ 製作 販売 副業 2026|オーダーケージを作って売る始め方

この記事のポイント

  • 鳥かご・バードケージの製作販売を副業にする方法を客観的に解説
  • 製作に必要なスキルと材料
  • オーダーケージで稼ぐ現実的な始め方を2026年最新データで整理しました

結論から言います。鳥かご・バードケージの製作販売は、副業として「成立はするが、量産品との価格競争で勝負してはいけない」分野です。インコや文鳥を飼っている人が増え、既製品では満たせないニッチな需要、たとえば「うちの子の脚力に合わせた止まり木の高さ」「アクリル張りで脂粉が飛ばない構造」「設置スペースぴったりのサイズ」といったオーダー需要が確実に存在します。この記事では、鳥かご バードケージ 製作 販売 副業を検討している人に向けて、市場の実態、必要なスキルと材料費、価格の付け方、どこで売るか、そして見落としがちな法的・安全面の注意点まで、データと実務の両面から整理していきます。

正直なところ、検索してこの記事にたどり着いた人の多くは、「鳥が好きで、DIYも少しできる。だったら自分でケージを作って売れないか」と考えているのではないかと思います。その直感は悪くありません。ただし、何も考えずにホームセンターの金網で作って売ると、ほぼ確実に赤字になります。理由はこの記事の中で順を追って説明します。

鳥かご・バードケージ製作販売の市場と「勝てる領域」

まず市場の話からです。日本のペット飼育の主流は犬と猫ですが、小鳥(インコ・文鳥・オウム類など)の飼育世帯も一定数存在し、特にコロナ禍以降の在宅時間増加で「手乗りインコ」「セキセイインコ」といった飼いやすい小型鳥の人気が再燃しました。鳥用品市場は犬猫ほど大きくはないものの、その分プレイヤーが少なく、個人の作り手が入り込む余地が残っている分野です。

ここで重要なのは、量産品メーカーと正面からぶつからないことです。鳥かごの国内シェアを握る老舗メーカーの存在を見ておきましょう。

HOEI製品の特長 鳥かご国内シェア圧倒的 豊栄金属工業株式会社は1963年創業。鳥かご、飼育ケージを製造する、老舗メーカーです。

創業1963年、つまり60年以上の歴史を持つメーカーが、自社工場で大量生産し、流通網も確立しています。標準的なスチール製の鳥かごであれば、こうしたメーカーが数千円から1万円台で供給しているわけです。個人が同じ土俵で「普通の鳥かご」を作っても、材料費だけで負けます。これは断言できます。

ではどこで勝つのか。答えは「既製品が手を出さない領域」です。具体的には次の3つが、個人の作り手が利益を出しやすい領域だと考えられます。

オーダーメイド・セミオーダーの需要

量産品は「最大公約数」のサイズと仕様で作られます。だからこそ、そこから外れる需要が必ず残ります。たとえば「賃貸の出窓の幅にぴったり収まる横長ケージ」「車椅子ユーザーが世話しやすい高さの専用台付きケージ」「複数羽を飼うための間仕切り付き大型ケージ」などです。

実際、量産メーカーですらセミオーダーの受注を一部行っています。

小型~中型犬向けの犬舎をセミオーダーでサイズ・仕様などご希望にあわせて製作いたします。ペットショップやホテルでも利用されています。

大手ですらセミオーダーをラインナップに持つということは、それだけ「規格外サイズ」の潜在需要があるという証拠です。個人の作り手は、この少量・多品種の領域でこそ機動力を発揮できます。1台ずつ採寸して作るのは大手にとって非効率ですが、副業の個人にとってはむしろ得意分野です。

アクリルケージ・防音・保温などの機能特化

小鳥の飼育には、量産の金網ケージでは解決しにくい固有の悩みがあります。代表的なのが「脂粉(しふん)」「鳴き声」「保温」の3点です。脂粉とは羽から出る細かい粉のことで、特にオカメインコやバタンなどの粉っぽい鳥種では、部屋中に白い粉が舞います。これを抑えるために、金網の外側をアクリル板で囲ったアクリルケージの需要が生まれています。競合の上位記事でも、まさにこの点が前面に出ていました。「鳥の保温、鳴き声の防音、脂粉の対策」という切り口は、飼い主のリアルな悩みそのものです。

アクリル加工は、木工や金属加工とはまた違うスキルですが、レーザーカット業者やアクリル加工サービスに外注すれば、設計だけ自分で行うという分業も可能です。機能特化型は単価を高く設定しやすく、「脂粉が部屋に飛ばない」という明確な価値提案ができるため、価格competition から抜け出しやすい領域です。

木製・デザイン性重視のインテリアケージ

もう1つの方向性が、インテリアとしての美しさを売る木製・デザイン系ケージです。一般的な鳥かごは無機質なスチール製ですが、「リビングに置いても景観を損なわない木製アンティーク調ケージ」「北欧家具に合わせたデザインケージ」のような付加価値は、量産品には作りにくい領域です。

ただし1つ注意があります。木製ケージは見た目が良い反面、鳥が木をかじる習性、糞による腐食、衛生面の清掃しにくさといった実用上の課題を抱えます。デザインを優先しすぎて鳥の安全や飼い主の手入れやすさを犠牲にすると、クレームの原因になります。デザイン性と実用性の両立は、この領域の最大の難所です。

製作に必要なスキル・道具・材料費の現実

「作って売る」と言葉にするのは簡単ですが、実際に何が必要なのかを具体的な数字で見ていきます。ここを曖昧にしたまま始めると、材料費で利益が消えます。

金属加工(ワイヤー・スチール)系の場合

オーソドックスな金網ケージを作る場合、必要になるのはステンレスまたはスチールのワイヤーメッシュ、フレーム用の角材または金属パイプ、溶接機またはロウ付け道具、金属用ニッパー・ペンチ類です。溶接が必要になる時点で、初心者にはハードルが高い分野です。家庭用の小型溶接機は2万円〜5万円程度から手に入りますが、安全に使いこなすには練習が必要です。

材料費の感覚としては、中型ケージ1台あたりのステンレスワイヤーや金具で3,000円〜8,000円程度を見込んでおくのが現実的です。ここに塗装(鳥が口にしても安全な塗料を選ぶ必要があります)や付属品が加わります。正直なところ、金属加工系は設備投資と技術習得のハードルが高く、副業の入り口としてはやや重いと言わざるを得ません。

木工系の場合

木製ケージは、丸ノコ・ジグソー・電動ドリル・サンダーといった一般的なDIY工具で作れるため、金属加工より参入しやすい分野です。すでにDIYが趣味の人なら、追加投資を抑えてスタートできます。材料は集成材や無垢材、鳥がかじっても安全な無塗装または自然系塗料、ステンレス金網(側面の通気部分)などです。

注意すべきは木材選びです。鳥にとって有毒な樹種(防腐処理材、一部の針葉樹など)を避け、塗料も鳥が舐めても害のないものを厳選する必要があります。この「安全な素材選び」こそが、木工系ケージ製作の知識の核心です。材料費は中型1台で2,000円〜6,000円程度が目安ですが、無垢材やデザイン金具を使うと跳ね上がります。

アクリル加工系の場合

アクリルケージや既製ケージへのアクリルカバー製作は、近年最も需要が伸びている領域だと見ています。アクリル板はカッターやアクリル専用工具で加工できますが、きれいな仕上がりにはレーザーカットの外注が有効です。設計データ(CADやIllustrator)を作って加工業者に発注し、組み立てだけ自分で行うという方法なら、大きな設備投資なしに高品質な製品が作れます。

ここで関連するスキルとして、設計図やデザインデータを扱う能力が効いてきます。デザインソフトの基礎を体系的に学びたい場合は、Adobe認定プロフェッショナル Adobe Expressのような資格学習が、図面・販促物作成の土台になります。アクリル板の材料費は1台分で5,000円〜15,000円程度と高めですが、その分販売単価も高く設定できます。

価格設定と利益計算「赤字にしないための原価管理」

ここが、この副業で最も多くの人がつまずくポイントです。「材料費が3,000円だから5,000円で売れば2,000円の利益」という計算は、完全に間違っています。この発想で値付けすると、ほぼ確実に時給換算で最低賃金を下回ります。

製作時間を必ず原価に入れる

オーダーケージ1台を作るのに、採寸・設計・材料調達・加工・組み立て・検品で、慣れていても5時間〜15時間はかかります。仮に10時間かかったとして、自分の時間を時給1,500円で計算すれば、それだけで15,000円の人件費(自分の労働対価)が発生します。材料費3,000円と合わせて原価は18,000円。これを5,000円で売れば、13,000円の赤字です。

つまり、量産品と同じ価格帯では絶対に成立しません。この副業で利益を出すには、「手間賃を払ってでもこの仕様が欲しい」という顧客に、相応の価格で買ってもらう必要があります。逆に言えば、価格competition を避けてオーダー・機能特化に振るべきだという、冒頭の結論はここから導かれます。

価格構成の考え方

健全な値付けの構成は、「材料費 + 製作工賃(時間 × 自分の時給) + 送料・梱包費 + 販売手数料 + 利益マージン」です。送料は見落とされがちですが、大型ケージは梱包サイズが大きく、宅配便の送料が数千円かかります。これを価格に転嫁し損ねると、売れば売るほど赤字になります。

販売手数料も無視できません。後述のフリマアプリやハンドメイドマーケットは、販売額の3.5%〜10%程度の手数料を取ります。年間で100万円の売上があれば、10万円近くが手数料で消える計算です。この手数料負担をどう設計するかは、利益率に直結します。プラットフォーム経由ではなく、直接受注に移行できれば手数料0%で取引でき、利益率を大きく改善できます。実績を作った後に、業務委託マッチングサービスや自分のサイト経由で直接受注に切り替えるのが、最も合理的な流れだと考えています。

販売や物販の利益計算の基本を体系的に押さえておきたい人は、せどり副業の始め方|仕入れ・販売・利益計算の基本を解説【2026年版】も参考になります。原価・手数料・送料を差し引いた「手残り」で考える習慣は、物販系副業すべてに共通する基礎体力です。

私が最初の値付けで失敗した話

実際に私が知人のために小型ケージを試作したとき、最初は完全に値付けを間違えました。材料費しか頭になく、「これくらいなら3,000円でいいか」と考えていたのです。ところが作業を始めると、止まり木の高さを微調整するだけで何度もやり直し、扉の開閉部分の金具がうまく合わず、結局丸2日かかりました。完成したものは満足のいく出来でしたが、かけた時間を時給換算した瞬間、血の気が引きました。あのとき学んだのは、「ハンドメイドの価値は素材ではなく時間と技術にある」という当たり前の事実です。この感覚を持てるかどうかが、続けられるかどうかの分かれ目になります。

どこで売るか「販売チャネルの選び方」

作る技術があっても、売る場所と売り方を間違えると在庫の山になります。チャネルごとの特性を客観的に整理します。

ハンドメイドマーケット(minne・Creema等)

ハンドメイド作品専門のマーケットプレイスは、「手作りの価値」を理解した顧客が集まる場所です。量産品との比較ではなく作品として評価されやすく、オーダーケージとの相性は良好です。手数料は販売額の10%前後が一般的で、決して安くはありませんが、集客力を考えれば妥当なラインです。ただし鳥かごは大型商品が多く、送料・梱包の負担が重い点には注意が必要です。

フリマアプリ(メルカリ等)

フリマアプリは利用者数が圧倒的に多く、露出という点では最強です。ただし「安く買いたい」層が中心のため、高単価のオーダー品は価格交渉(値下げ要求)にさらされやすい傾向があります。試作品の販売や、まずは認知を得る入り口としては有効ですが、ここをメインにすると価格competition に巻き込まれます。

SNSからの直接受注

中長期的に最も利益率が高いのが、SNS(特にInstagram)で作品を発信し、DMで直接受注する方法です。鳥飼いのコミュニティはSNS上で活発で、「#インコ #文鳥 #バードケージ」といったタグで作品を見せていけば、オーダーの相談が来るようになります。プラットフォーム手数料がかからないため、同じ販売価格でも利益が大きく残ります。

ただしSNS運用には、写真撮影、投稿の継続、問い合わせ対応といった「製作以外の労力」がかかります。このマーケティング側のスキルは、製作スキルとは別物です。SNSやマーケティングの仕事の広がりを知りたい場合は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で、発信・集客系の業務委託案件の実例を見ておくと、自分の発信スキルがどう仕事につながるかの参考になります。

受注生産という最適解

在庫リスクを避けるうえで、鳥かご製作は「受注生産(オーダーを受けてから作る)」が基本戦略になります。先に作って在庫を持つと、サイズや仕様が顧客のニーズと合わずに売れ残るリスクがあります。受注生産なら、材料費の先払いも顧客の前金で賄え、キャッシュフローも安定します。「フルオーダー」「サイズだけ選べるセミオーダー」など、受注の幅を設計しておくと、価格帯の異なる顧客層を取り込めます。

鳥の安全・品質・法的な注意点「ここを外すと信頼を失う」

ペット用品、それも鳥が直接体を預ける製品を作る以上、安全性は最優先事項です。ここを軽視すると、最悪の場合は鳥の命に関わり、作り手としての信頼を完全に失います。

鳥に有害な素材・塗料を絶対に使わない

鳥は人間よりはるかに化学物質に敏感です。フッ素樹脂加工(テフロン)の加熱で発生するガスで小鳥が死ぬことは広く知られていますが、それ以外にも、亜鉛メッキ(鳥が金網をかじって亜鉛中毒を起こす)、鉛を含む塗料やはんだ、防腐処理された木材、揮発性溶剤を含む塗料など、危険な素材は数多くあります。

製品に使う金属・木材・塗料は、必ず「鳥に安全」と確認できるものを選ぶ必要があります。これは製作者の責任であり、知識不足では済まされません。素材選定の知識こそが、このビジネスの参入障壁であり、同時に信頼の源泉になります。

構造の安全性(脱走・怪我・誤飲の防止)

ケージの構造には、鳥が脱走しない網目の間隔、爪や脚が挟まらない金網の配置、鳥がかじっても剥がれて誤飲しない仕上げ、扉が勝手に開かないロック機構など、考慮すべき安全要素が無数にあります。網目の間隔1つとっても、鳥種(セキセイインコとオカメインコでは体格が違う)によって適切な寸法が変わります。

「見た目はおしゃれだけど、隙間から脱走した」「金具で爪を怪我した」といった事故は、製品としての致命的な欠陥です。試作段階で実際の使用を想定した検証を重ね、安全マージンを十分に取ることが不可欠です。

販売事業としての法的・税務的な側面

副業として継続的に製作販売を行う場合、いくつかの法的・税務的な留意点があります。まず、所得が一定額を超えれば確定申告が必要です。副業の所得が年間20万円を超える場合、確定申告の義務が生じるのが原則です。経費(材料費・工具・送料など)を正しく計上すれば課税所得を圧縮できるため、領収書の管理は最初から習慣づけておくべきです。確定申告や税の基本は、国税庁の公式情報で必ず一次情報を確認してください。

会計処理を効率化したい場合は、freeeマネーフォワードのようなクラウド会計ソフトを使うと、材料費の記帳から確定申告書類の作成までを一元化できます。物販系の副業は記帳項目が多くなりがちなので、早めにツールを導入しておくと後が楽です。

また、ペット用品そのものには特別な販売資格は通常不要ですが、製品の安全性に関する表示や、万一の事故時の責任(PL法・製造物責任)を意識した品質管理は欠かせません。「個人の手作りだから」は免責の理由になりません。誠実な品質管理と、購入者への正直な説明(手作り品である旨、注意事項の明示)が、トラブルを未然に防ぎます。

関連スキルと収益化の広げ方「製作以外の稼ぎ筋」

鳥かご製作で身につくスキルは、単体のケージ販売だけでなく、隣接する分野にも応用が利きます。収益の柱を1本に依存しないという観点で、広げ方を考えてみます。

周辺グッズ・パーツ販売への展開

ケージ本体は大型で送料負担が重いですが、止まり木、おもちゃ、餌入れ、ケージカバー、アクリルトレーといった周辺パーツは、小型・軽量で送料が安く、リピート購入も期待できます。実際、競合の上位記事でも「鳥かごの底トレーをアクリル製に変更する」といった改造パーツの需要が取り上げられていました。本体は受注生産で薄利でも、周辺グッズで回転率を上げるという二段構えは、収益安定の定石です。

ものづくり・ハンドメイド系副業への横展開

鳥かご製作で培う「採寸・設計・素材選定・加工・仕上げ」のスキルセットは、他のハンドメイド分野にもそのまま使えます。ガーデニング用品、ステーショナリー、アート作品など、手仕事を売る副業の基本構造は共通しています。たとえばガーデニング副業で月5万円|植物販売・庭づくりで稼ぐ方法【2026年版】や、ステーショナリー・アート作品の販売副業ガイドは、同じ「作って売る」副業として、価格設定や販売チャネルの考え方が参考になります。1つの製作スキルを軸に、複数の出口を持っておくと収益が安定します。

設計・図面スキルの仕事化

オーダーケージの設計図やアクリル加工データを作る能力は、それ自体が1つのスキルです。「採寸して図面に起こす」「加工業者向けのデータを作る」といった作業は、製作とは独立した価値を持ちます。こうした設計・デザイン系のスキルは、在宅の業務委託案件としても需要があり、ケージ製作の繁忙に左右されない収入源になり得ます。副業全体の設計や、キャリアとの両立を考えたい場合は、キャリア・副業・人生相談のお仕事で、副業の進め方や相談系の仕事の広がりを確認しておくとよいでしょう。

接客・販売スキルとの接続

オーダー品を売るということは、顧客の要望を聞き出し、仕様を提案し、納得して買ってもらうという接客プロセスを伴います。これは販売・営業のスキルそのものです。こうしたスキルの市場価値を客観的に把握しておくと、自分の労働の値付けの基準ができます。たとえば販売店員の年収・単価相場営業・販売事務従事者の年収・単価相場のデータを見ると、接客・提案という労働がいくらで評価されているかの相場感がつかめます。オーダーケージの工賃を決める際、「この提案・対応の時間に、世間相場ではいくら払われているか」を知っておくのは、適正な値付けの助けになります。

独自データから見る「この副業の現実的な立ち位置」

ここまでの内容を、在宅・副業マッチングのデータという客観的な視点から整理してみます。

在宅ワーク・副業の求人を扱うマッチングサービスのデータを見ると、「ものづくり系」の副業は、Webライティングやデータ入力のような純粋なデジタル作業と比べて、案件数自体は多くありません。これは裏を返せば、競合する作り手が少ないということでもあります。鳥かご・バードケージという特化したニッチは、参入者が限られるぶん、一定の品質と発信力があれば独自のポジションを築きやすい領域だと言えます。

一方で、製作系副業はスケールしにくいという構造的な制約があります。1台ずつ手作りする以上、売上は「作れる台数 × 単価」で頭打ちになります。時間を売るモデルから抜け出すには、周辺グッズの規格化・量産、設計データ販売、製作ノウハウのコンテンツ化など、「自分が手を動かさなくても売れるもの」を併走させる発想が必要です。

価格戦略の観点では、繰り返しになりますが、プラットフォーム手数料の負担を意識した出口設計が利益を左右します。実績がない段階ではハンドメイドマーケットやフリマアプリの集客力に頼り、ファンや指名客がついてきたら、手数料のかからない直接取引へ重心を移す。この移行を計画的に行えるかどうかが、「赤字の趣味」で終わるか「黒字の副業」になるかの分岐点です。

総じて、鳥かご・バードケージの製作販売は、「誰でもすぐ稼げる」類の副業ではありません。素材の安全知識、加工技術、適正な原価計算、発信力という4つの要素がそろって初めて成立します。逆に言えば、これらを地道に積み上げられる人にとっては、大手が手を出さないニッチで、顧客と長く付き合える堅実な副業になり得ます。鳥が好きで、ものづくりが好きで、その2つを掛け合わせたい人にとっては、検討する価値が十分にある選択肢だと考えます。

よくある質問

Q. 作品の価格設定で失敗しないための考え方と、2026年現在の相場を教えてください。?

「材料費×3倍」を基本に、梱包費や送料、販売手数料(10%前後)を上乗せして算出します。2026年の相場では、シンプルなとんぼ玉単品なら1,000円〜2,500円、凝ったデザインなら3,000円〜が目安です。利益を確実に残すには、単なる「玉」として売るだけでなく、ピアスやかんざし等のアクセサリーへ加工して付加価値を高め、一点あたりの販売単価を上げる工夫が非常に有効な戦略となります。

Q. 販売チャネルは、メルカリとMinneどちらがおすすめですか?

初心者が手軽に販売を始めるならユーザー数の多いメルカリが最適ですが、中長期的にブランドを育てたいならMinneやCreemaがおすすめです。メルカリは即売性が高い一方で価格競争が激しいため、実績を積む場として活用しましょう。一方、ハンドメイド特化サイトは作品の価値を理解する層が集まるため、丁寧な説明文と世界観の構築によりリピーターを確保し、2026年の市場でも安定した収益化が可能です。

Q. 作品の価格設定で失敗しないためのポイントはありますか?

「材料費・梱包費・送料・販売手数料」の合計に、自分の「時給×制作時間」を必ず加算して計算しましょう。初心者は安売りしがちですが、利益が出ないとモチベーションの維持が困難になります。競合する作家の価格帯をリサーチしつつ、自分にしか出せない付加価値(直筆メッセージや限定パッケージ等)を添えて、相場より少し高めでも納得感のある「適正価格」で販売することが、副業として継続させるコツです。

Q. 未経験からフリーランスになったばかりでもバリューベースの価格設定は可能ですか?

未経験の場合、過去の実績で価値を証明するのが難しいため、最初は相場に合わせた時間単価や固定報酬で案件を獲得し、信頼と実績を積むことが優先です。しかし、小さくても「クライアントの売上に貢献した」という実績ができれば、次の案件から徐々にバリューベースでの提案に移行していくことが可能です。

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朝比奈 蒼

この記事を書いた人

朝比奈 蒼

ITメディア編集者

IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。

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