将棋 オンライン講師 副業 始め方 2026|将棋を教えるオンライン講師の副業を始める手順と棋力別レッスン設計を紹介

前田 壮一
前田 壮一
将棋 オンライン講師 副業 始め方 2026|将棋を教えるオンライン講師の副業を始める手順と棋力別レッスン設計を紹介

この記事のポイント

  • 将棋のスキルを副業に活かしたいすべての方へ
  • 2026年最新版として
  • オンライン将棋講師の副業の始め方を徹底解説

まず、安心してください。将棋が好きで、ある程度の棋力がある皆さんなら、オンライン講師として副業を始める土台はすでに整っています。

私も43歳でフリーランスになりましたが、その前に副業でオンライン講座を持ったことが、独立への大きな橋渡しになりました。「いきなり独立するのが怖い」という方ほど、副業で小さく試してから判断するアプローチが合っています。将棋のオンライン講師も全く同じです。本業を続けながらスキマ時間に生徒を教えるところから始め、手ごたえを確かめてから規模を広げる。このスタートのしかたが、リスクを最小限に抑えながら「教える仕事」の世界に入る王道です。

本記事では、将棋オンライン講師の副業の始め方を、プラットフォーム選びから棋力別レッスン設計・料金相場・継続的な生徒獲得のコツまで、具体的なステップで解説していきます。これから始めようとしている皆さんの疑問に、できる限り正直にお答えします。

将棋オンライン講師の副業が注目される3つの背景

将棋は近年、再び大きな注目を集めているゲームです。プロ棋士の藤井聡太さんが連日メディアで取り上げられたことで将棋人口の底上げが起き、またインターネット上での対局環境が整ったことで「オンラインで将棋を楽しむ」人たちが急増しました。この流れが、将棋を教えるオンライン講師への需要にも直結しています。

副業として将棋オンライン講師が注目される背景には、大きく3つの要因があります。それぞれを詳しく見ていきます。

1. オンライン将棋人口の急増と教わりたいニーズの高まり

2020年のコロナ禍以降、外出自粛を機に将棋を始めた人が全国で急増しました。将棋ウォーズや将棋倶楽部24といった主要なオンライン対戦サービスの登録者数は、コロナ禍を経て大幅に伸び、将棋ウォーズの登録者数は200万人を超えています。これだけの潜在的なプレイヤーがいる中で、「もっと強くなりたい」「子どもに正しく教えてもらいたい」というニーズが生まれるのは自然なことです。

将棋は覚えるだけなら独学でも可能ですが、上達には「自分の手を客観的に見てくれる指導者」が必要と感じる人が多いです。YouTubeや棋書だけでは解決できない個人的な悩みを持つ層が、オンラインレッスンを探しています。このギャップを埋めるのが、将棋オンライン講師の副業です。

また、将棋の教育的効果も広く知られるようになりました。集中力・論理的思考力・計画力を鍛えるゲームとして、子ども向けの習い事として関心を持つ親御さんも増えています。こうした「子どもに将棋を習わせたい」という需要は、地域の教室が少ない場所でも、オンラインであれば全国どこからでも対応できる点で、講師にとっての市場拡大につながっています。

将棋は簡単で奥深く一生楽しめるゲームです。自宅や自室で誰とでも対戦できます。今コロナ対策で外に外出できない状況でも何の支障なく時間を過ごせます。将棋のお友達もできますよ。さあ、将棋を始めましょう!簡単に覚えてすぐに対戦しましょう!子供さんは能力開発、大人は気分転換に、シニアは老化防止に効果的です。羽生善治さんや藤井聡太さんももっと身近に感じられますよ。

将棋の多様な訴求力、子どもの能力開発、大人の気分転換、シニアの認知症予防まで、が講師の市場を広くしています。

2. オンラインレッスン市場の成熟とインフラの整備

教育のオンライン化が進んだことで、スキルを持つ個人が直接生徒に教えるモデルが普及し、定着しました。ストアカやカフェトーク、ミクーといったオンラインレッスンプラットフォームでは、将棋講師の登録数も着実に増えており、月に数十件のレッスンを継続的にこなす講師も珍しくありません。

ZoomやGoogle Meetの普及で、ビデオ通話でレッスンすることへの心理的ハードルは大幅に下がりました。また将棋の盤面をデジタルで共有できるソフトウェアの整備も進み、オンラインでの指導クオリティが対面と遜色のないレベルになっています。インフラ面での障壁がほぼなくなった今、スキルさえあれば誰でも始められる副業のひとつです。

さらに、オンラインレッスンには地理的制約がありません。東京在住の講師が北海道の生徒に教えることも、海外在住の日本人に日本語で将棋を教えることも可能です。これは実店舗型の将棋教室と比べたときの大きな強みです。

3. 将棋ブームと個人スキルの市場価値の上昇

副業全般として、個人が専門スキルを直接提供するモデルの社会的評価が高まっています。「特技を仕事にする」ことへの抵抗感が薄れ、特に教える仕事は「人のためになる」という充実感も得やすい副業として人気があります。将棋の知識と教え方があれば、プロ棋士でなくてもオンライン講師として価値を提供できます。

将棋教室の月謝は一般的に3,000円〜8,000円程度が相場ですが、オンラインレッスンであれば1コマ(45分〜60分)2,000円〜5,000円前後の設定も受け入れられています。週に3〜4コマのレッスンをこなせば、毎月数万円の副収入として計算できます。

オンライン将棋講師を始めるために必要なスキルと準備

「どのくらい強ければ教えられるのか」というのは、多くの方が最初に気になるポイントです。正直に言うと、プロ棋士である必要はまったくありません。教える相手のレベルよりも自分が一定以上強ければ十分で、対象とする生徒層を明確にすることが大切です。

棋力の目安:アマ有段者なら初心者・中級者指導は十分

一般的に、初心者や子どもを対象とする場合、アマチュア2〜3段程度の棋力があれば十分とされています。将棋ウォーズでの段位や、アマチュアの公式段位をひとつの目安にするとよいでしょう。「自分はそこまで強くない」と思っている方でも、初心者や入門者を相手にするなら、将棋を覚えてから1〜2年の経験があれば教えることは十分可能です。

大切なのは、自分の棋力以上の生徒に教えようとしないことです。プロフィールに「将棋ウォーズ1級以下の方向けに指導します」と明記するだけで、期待値のミスマッチを防げます。自分の強みを正直に伝えることが、信頼を生む第一歩です。

将棋が強くなりたいという二段くらいまでの方向けに解説させていただきます。将棋のような対人ゲームは相手がいるという都合上、例外が多いゲームです。同じ『いい手』にも原則に則ったいい手と例外的ないい手があります。そういったところを含めて分かりやすく解説していきたいと思います。人に何かを教えるのが得意で、将棋はもちろん、塾や家庭教師の経験もあります。

このように「対象レベルを明確にし、自分の教える強みを言語化する」ことが、プロフィール作成の基本です。

オンラインレッスンに必要な機材と環境

オンラインで将棋を教えるには、以下の機材・環境が最低限必要です。

・パソコンまたはタブレット(画面共有がスムーズにできるもの) ・安定したインターネット接続(光回線が推奨、モバイルWiFiは通信切断リスクあり) ・ウェブカメラとマイク(内蔵でも可だが、外付けの方が音質・画質ともに向上) ・ZoomやGoogle Meetなどのビデオ会議ツール(どちらも基本機能は無料) ・将棋盤ソフト(ShogiGUIや将棋所など、KIF形式の棋譜を扱えるもの)

初期投資の目安は、既にパソコンがある場合1万円〜2万円程度で環境が整います。パソコン・カメラ・マイクをゼロから揃える場合でも5万円〜8万円前後が目安です。

実際に私が副業を始めた初期は、手持ちのパソコンにノート内蔵カメラとマイクでスタートしました。しばらく経って最初の受講者から「声が少し聞きにくい」とフィードバックをもらい、3,000円ほどのUSBマイクを購入したところ、満足度が大きく上がりました。最初から完璧を目指さず、フィードバックをもらいながら改善していくスタンスが長続きのコツです。

教材・カリキュラムの事前設計

教えるテーマや手順を事前に整理しておくことが、レッスンの質と生徒の満足度を高める上で重要です。将棋のレッスンで扱う代表的なテーマを整理すると以下のようになります。

・駒の動きと基本ルール(入門者向け) ・囲いの種類と組み方(初心者向け) ・代表的な戦法の解説(矢倉・振り飛車・居飛車穴熊など) ・詰将棋の解き方と実戦への応用 ・中終盤の読み方のコツ(形勢判断の基準) ・棋譜解析を通じた反省会

最初の3〜5回分のレッスン骨格を事前に設計しておくと、生徒への説明もスムーズです。特に初回レッスンは期待値合わせの場でもあるため、自己紹介+レッスン方針の説明を15〜20分、実際のレッスンを30〜40分という構成にするのが標準的です。

プラットフォーム選びと登録の手順

オンライン将棋講師として活動するための窓口は、大きく3つのルートがあります。レッスンマッチングサービスへの登録、SNSを通じた独自集客、そして業務委託サイトへの登録です。それぞれの特徴を理解した上で、自分のスタイルと目標に合ったものを選ぶことが、長く続けるためのコツです。

ストアカ(Storca):集客力があり初心者向け

ストアカは、個人が自分のスキルをオンライン・オフラインで教えるためのマッチングサービスです。将棋のレッスンも多数掲載されており、入門クラスから上級者向けのクラスまで幅広く揃っています。

ストアカの強みは、プラットフォーム内の既存ユーザーにリーチできる集客力です。SEOや広告を自分でやらなくても、プラットフォームが集客の一部を担ってくれます。決済もプラットフォーム経由で行われるため、入金管理の手間が減ります。ただし、売上からプラットフォーム手数料(20%前後)が差し引かれます。

登録は無料で、プロフィール・レッスン内容・料金を設定して公開するだけです。最初は定員を少なく設定した「体験クラス」として安めの価格で提供することで、レビューを早期に積むことが集客加速の近道です。体験クラスに参加した生徒が継続コースに移行するルートを設計しておくと、安定した収入につながります。

カフェトーク(Cafetalk):海外ユーザーにもリーチできる

カフェトークは英語・音楽・趣味など幅広いジャンルのオンラインレッスンを提供するプラットフォームで、将棋のコースも設置されています。海外のユーザーが多く、英語や他の外国語を話せる講師にとっては特に相性のよいサービスです。日本語のみの対応でも問題ありませんが、外国語対応ができると差別化になります。

カフェトークも同様にプラットフォーム手数料があり、売上からシステム利用料が引かれます。講師登録の審査がある点もストアカとは異なる特徴です。審査を経て登録された講師はある程度の信頼感を担保されるため、生徒側の安心感は高い傾向にあります。

ミクー(MeeCoo):将棋に特化した専門性の高いサービス

ミクーはオンライン将棋レッスンに特化したサービスで、将棋講師の登録数とレッスン数が豊富です。将棋に絞って講師活動をしたい方には、まず確認しておく価値のあるプラットフォームです。初心者から段位者まで幅広いニーズに対応できる講師が揃っており、利用者も将棋をしっかり学びたいという明確な目的を持っているため、マッチング率が高い傾向にあります。

ただし、専門特化しているゆえに将棋以外のスキルを併用した副業展開はしにくいという点も理解しておきましょう。

SNSや個人サイトによる独自集客

Twitter(X)やYouTube、Instagram、TikTokを活用した独自集客も、長期的には有効な手段です。特にYouTubeやTikTokで将棋の解説動画を投稿することで、フォロワーが増え、問い合わせにつながるケースが実際に増えています。この場合、プラットフォーム手数料が発生しないため収益性が高くなりますが、集客にかかる時間と労力は大きくなります。

副業の初期段階では、まずプラットフォームに登録して実績を積み、並行してSNSでの発信を始めるのが現実的です。プラットフォームでのレビューが20件を超えてきたあたりで、独自集客への比重を増やしていくのが無理のない流れです。

棋力別レッスン設計の考え方

将棋オンライン講師の強みのひとつは、「教える相手に合わせたカリキュラム」を柔軟に組めることです。大手将棋教室と違い、個人指導だからこそ一人ひとりのペースや弱点に合わせた内容が組めます。棋力別に適切なレッスン設計の考え方を整理します。

入門〜初心者向け:楽しさを最優先に駒の動き方から対局体験まで

初心者・入門者のレッスンでは、「将棋って楽しい」という感覚を持ってもらうことが何より優先です。知識を詰め込みすぎると逆効果で、最初の2〜3回は駒の動き方・基本ルール(成り・不成・二歩など)・簡単な詰将棋で構成するだけで十分です。

具体的なカリキュラム例を挙げると以下のようになります。

第1回:駒の種類と動き方。玉・飛・角・金・銀・桂・香・歩の8種類をひとつずつ丁寧に確認し、成りのルールも合わせて解説。 第2回:基本的な詰将棋(1手詰・3手詰)を実際に解いてみる。詰みの感覚をつかむ実践。 第3回:実際に対局体験。ハンデを調整(例:飛と角を落として対局)して、楽しみながら覚える。 第4回以降:特定の囲いを一緒に組んでみる。玉の守り方と攻めの形を覚える。

子どもを対象とする場合は、特に「褒める」「一緒に喜ぶ」姿勢が重要です。良い手でなくても、まず着手の意図を聞いてから次の良い手を示すというサイクルを繰り返すことで、モチベーションが維持できます。飽きさせないために、詰将棋を「問題を解くゲーム」として楽しめる工夫も有効です。

初級者〜中級者向け:戦法習得と基本手筋でステップアップ

将棋の初級者から中級者に当たる層(アマ5〜3級程度)は、駒の動きはわかるものの「どう指せばよいかわからない」という状態が多いです。代表的な戦法と基本手筋を体系的に教えることが、この層への効果的なアプローチです。

この層に向けた典型的なレッスン内容は以下の通りです。

・矢倉・四間飛車・中飛車などの基本的な戦法の組み立て方 ・序盤の指し方(駒組みの手順と注意点) ・中盤の基本手筋(両取り・飛車金当たり・捌き方など) ・終盤の寄せ方(3手詰・5手詰の応用と実戦への繋げ方)

この層は「なぜこの手を指すのか」という理由を求めています。単に正解手を示すだけでなく、「なぜこの手が良いのか」「この変化はなぜ良くないのか」を丁寧に解説する姿勢が信頼につながります。

特に人気が高いのが「棋譜解析レッスン」です。生徒が最近指した実戦の棋譜を持ち込んでもらい、一緒に振り返る形式は、自分の失敗ポイントが明確になるため継続率が高まります。ここで「負けた理由」を教えることで、生徒の将棋への理解が格段に深まります。

有段者向け:弱点分析と高度な技術習得

アマ有段者(初段〜3段程度)を対象にしたレッスンは、より高度な内容が求められます。この層は「特定の戦法に対する対策を教えてほしい」「中盤の形勢判断がわからない」という明確な課題を持っているケースが多いです。

有段者向けに喜ばれるレッスン内容は以下の通りです。

・特定の戦法に対する最新の定跡解説(例:対四間飛車の指し方、対横歩取りの対策) ・複雑な中盤の形勢判断の基準と感覚の養い方 ・終盤の詰みルートの選択方法と速度計算 ・実戦での時間配分と読みの効率化 ・最新のプロの棋譜を参考にした研究のすすめ方

この層は棋力も高いため、講師側も深い知識と研究が必要です。事前に相手の棋譜を入手して予習する、最新の定跡書や棋戦の観戦記を参照するなど、入念な準備が欠かせません。有段者向けのレッスン単価は初心者向けよりも高く設定でき、1コマ4,000円〜8,000円程度に設定する講師も多くいます。

料金設定の考え方と相場

料金設定は、副業講師にとって最も迷うポイントのひとつです。安すぎると継続が難しくなり、高すぎると生徒が集まりにくくなります。まず市場相場を把握した上で、自分の経験値とポジションに合った価格を決めることが重要です。

オンライン将棋レッスンの料金相場

プラットフォームに掲載されている将棋レッスンの料金を調べると、一般的に以下の範囲で設定されています。

・入門〜初心者向け(30〜45分):1,500円〜3,000円程度 ・初級者〜中級者向け(45〜60分):2,500円〜5,000円程度 ・有段者向け(60〜90分):4,000円〜8,000円程度

初めて副業として始める場合は、相場の下限近辺で設定し、レビューと実績が積み重なってきたら段階的に値上げするアプローチが無理のない進め方です。「安く始めると安く見られる」という不安を感じる方もいますが、実績がない初期段階では適正な価格設定こそが集客につながります。

体験クラス・無料レッスンの活用

多くの成功している講師は、最初に「無料体験レッスン」または「格安の体験クラス」を設けています。500円〜1,000円程度の体験コースを用意することで、生徒の心理的ハードルを下げ、実際に体験した上で継続レッスンへの移行を判断してもらいやすくなります。

体験コースで好印象を与えられれば、継続率が高まり、口コミによる紹介にもつながります。まず「実績をつくる」フェーズとして、積極的に体験クラスを活用することをおすすめします。体験クラスを単なる「安売り」ではなく、「継続受講へのオンボーディング」として設計するのがコツです。

月謝制・回数チケット制で収入を安定させる

単発レッスンだけでなく、月謝制(例:月4回12,000円)や回数チケット制(例:5回チケット14,000円)を導入することで、収入の安定性が増します。単発のみでは月によって収入が大きく変動しますが、月謝制にすることで予測可能な収入基盤ができます。

ただし、月謝制は生徒との信頼関係が前提です。まず単発レッスンを数回こなして生徒との関係を築いてから、「定期的に学びたい方向けのプランも用意しています」と案内するとスムーズに移行できます。

初心者講師が陥りやすい失敗と対策

将棋オンライン講師を始めたばかりの方が経験しがちな失敗があります。事前に把握しておくことで、同じ轍を踏まずに済みます。正直に書きますが、これらはほとんどの人が最初に通る道でもあります。失敗から学べることの方が多いのですが、可能なら最初から避けたい落とし穴です。

失敗1:情報過多で生徒が消化しきれない

将棋に詳しい人ほど、ひとつの手や局面について「実はA・B・Cの理由があって…」と深く長く説明してしまう傾向があります。初心者は多くの場合、情報を一度に処理しきれません。

対策は、1回のレッスンで教えるポイントを1〜2つに絞ることです。「今日はこれだけ覚えていけば大丈夫」という感覚で終われるよう設計することで、生徒の定着率が上がります。説明の後は「今の説明でわかりましたか?」と確認するだけでなく、「実際にやってみましょう」と手を動かす時間を設けることが重要です。理解と体験を交互に繰り返すことが、上達への最短ルートです。

失敗2:生徒のモチベーション管理を怠る

将棋は上達の壁が何度も訪れるゲームです。「なかなか強くなれない」「負け続けて楽しくない」という時期に生徒が辞めてしまうケースが多くあります。

対策として、生徒の成長を定期的に可視化することが有効です。例えば「1ヶ月前に比べてここが上手くなっています」「以前は解けなかった詰将棋を今日は解けましたね」と具体的に成長を指摘することで、モチベーションが維持できます。停滞期は誰にでも来ます。そこで「停滞しているように見えても実力は積み重なっている」と伝えられるかどうかが、講師としての力量です。

失敗3:プロフィールが薄くて集客できない

プラットフォームへの登録後、プロフィールが薄いために問い合わせが来ないケースは非常に多いです。「将棋が好きです」という一行では、生徒は安心して申し込みができません。

プロフィールには最低限、以下の要素を盛り込むことが必要です。自分の棋力(段位やオンライン将棋での評価)、対象とする生徒のレベル、レッスンの流れと内容、対応できる曜日・時間帯、使用するツールの説明(ZoomやShogiGUIなど)。最低でも400〜500字のプロフィール文を用意しましょう。「自分を採用してもらうための自己PR文」だという意識でプロフィールを作ることが大切です。

失敗4:最初から高額設定で集客に詰まる

実績がない状態で高額な料金を設定すると、比較対象になるレビューがないため生徒が申し込みを躊躇します。最初は相場より少し低めに設定し、レビューが10件以上積み上がったところで価格を見直すのが現実的です。値上げは段階的に、例えば500〜1,000円ずつ様子を見ながら上げていく方が、既存の生徒にも違和感を与えにくいです。

継続的に生徒を集めるための3つの工夫

副業として将棋講師を続けていくためには、新規の生徒を安定して獲得し続けることが重要です。単発の体験レッスンに終わるのではなく、継続的に生徒が集まる仕組みをつくることを意識してください。

1. 口コミとレビューを早期に積む

プラットフォームでは、レッスン後に生徒からのレビューが積み重なります。このレビューが新規生徒の意思決定に大きく影響します。最初の10〜20件のレビューを早期に積むことが、集客加速の分岐点です。

レビューを集めるには、レッスン後に「よろしければレビューをお書きいただけますか」と丁寧に一言添えるのが効果的です。また、体験クラスを安めの価格で提供してレビューを積み、本コースに誘導するフローを設計することで、最初の集客サイクルが回り始めます。

2. 無料コンテンツで認知を広げる

ブログやSNSで将棋に関する情報を発信することで、潜在的な生徒との接点を増やせます。「初心者向け詰将棋」「矢倉戦法の基本手順」「将棋の囲い方まとめ」などのコンテンツはSEOにも強く、講師としての信頼性向上にもつながります。

特にYouTubeやTikTokで将棋の解説動画を発信する講師は、再生数が増えるにつれて問い合わせが来るようになります。動画制作に興味がある方は、動画編集副業の始め方|未経験・初心者向けガイド【2026年版】も参考に、動画制作の基礎から学んでみてください。コンテンツを通じた認知拡大は、長期的な集客において最も費用対効果が高い手段です。

3. 生徒からの紹介を活用する

満足した生徒が知人を紹介してくれるケースは非常に多く、紹介経由の生徒は最初からある程度の信頼感を持って来てくれます。「お友達を紹介していただいた場合、次のレッスンを1回無料にします」といった紹介特典を設けることも、口コミを促進する手段のひとつです。

特に子ども向けレッスンの場合、保護者同士のコミュニティで情報が広がる傾向があります。「うちの子がオンラインで将棋を習っている」という話が広がれば、ひとりの生徒から複数の紹介が生まれることもあります。

副業収入と税務・確定申告の基本

将棋講師として副業収入を得た場合、税務上の手続きが必要になることを把握しておきましょう。「確定申告がよくわからない」という不安を感じる方も多いですが、基本を知っておくだけで対応は難しくありません。リスクを正直に言うと、税務の知識なく副業を続けると、申告漏れや記録不足で後から困ることがあります。最初から正しく記録する習慣をつけることをおすすめします。

副業収入が年間20万円を超える場合は、原則として確定申告が必要です。会社員の方が副業をしている場合は、本業の年末調整とは別に、副業分の所得を申告します。

副業のレッスン収入は「雑所得」として申告するケースが多いですが、レッスン活動を本格的に行っている場合は「事業所得」として申告できる場合もあります。確定申告の準備として、以下の書類や記録を日頃からまとめておくことをおすすめします。

・レッスン収入の記録(月ごとの受講料総額。プラットフォームの管理画面から確認可能) ・機材・ソフト購入費などの経費(領収書を保管) ・プラットフォーム手数料の記録(手数料は経費として計上できる) ・自宅の電気代・通信費の一部(業務使用割合に応じて按分できる)

確定申告はe-Taxを利用することでオンライン上で完結できます。詳細は国税庁の公式サイトやe-Taxのガイドが参考になります。freeeマネーフォワードなどのクラウド会計ツールを使えば、日々の収支管理と確定申告書の作成が格段に楽になります。

プラットフォームの手数料を差し引いた「実手取り額」を収入として記録し、手数料分は経費として処理するのが正しい会計処理です。この点を最初から正しく把握しておくと、確定申告時に慌てずに済みます。また副業所得が45万円以上になると住民税の申告方法も変わるため、税額が増えてきた段階では税理士に相談することも検討してください。

独自データの考察:将棋講師の副業がキャリアに与える影響

将棋オンライン講師という副業は、「将棋で稼ぐ」以上の価値を持つ可能性があります。教える経験を通じて、コミュニケーション能力・カリキュラム設計力・オンライン上での人との関わり方といったスキルが自然に磨かれます。これは教育や指導に限らず、あらゆるビジネス場面で応用できる能力です。

教える仕事には、相手の理解度を見極め、適切な難易度の課題を提供し、フィードバックを返すという「教育設計の基礎」が伴います。この能力は、企業内での研修・後輩指導、さらにはコンサルティング的な仕事にも転用できます。

在宅ワーク市場では、キャリア・副業・人生相談のお仕事に関連する分野で、「教えることが得意な人」「コーチング経験がある人」を求めるポジションが増えています。将棋講師として人を教えた経験は、こうした分野へのステップアップにも活きます。

また、テクノロジー領域でもAI・マーケティング・セキュリティのお仕事のように、オンラインでの教育コンテンツ作成や研修講師を求める案件が出てきています。将棋の教え方を動画コンテンツとして発信する技術は、こうした案件への応用力にもつながります。

副業を通じて得た経験を「将棋が教えられる」だけに留めず、キャリア全体の資産として捉えることが、長期的に見て最も賢い副業の活かし方です。準備をしてから始める副業は、リスクを抑えながら新しい可能性を開く有効な手段です。まず最初の一歩として、プラットフォームへの登録と体験レッスンの設計から始めてみてください。

よくある質問

Q. 将棋オンライン講師の副業に必要な棋力はどのくらいですか?

アマチュア2〜3段程度の棋力があれば、初心者や子ども向けのレッスンは十分対応できます。ただし、自分より棋力が高い生徒には教えるのが難しくなるため、プロフィールに「対象:将棋ウォーズ1級以下の方」など対象レベルを明記することで、ミスマッチを防ぐことができます。

Q. どのプラットフォームから始めるのがおすすめですか?

ストアカやカフェトーク、ミクーなど将棋レッスン掲載実績のあるサービスから始めることをおすすめします。プラットフォーム内に既存のユーザーが集まっているため、SNS集客をゼロから構築するより早く最初の生徒を獲得できます。実績とレビューを積んでから独自集客ルートを広げていくのが現実的な流れです。

Q. 将棋オンライン講師の料金相場はどのくらいですか?

初心者向けの30〜45分レッスンで1,500円〜3,000円、中級者向けの45〜60分で2,500円〜5,000円、有段者向けの60〜90分で4,000円〜8,000円程度が目安です。副業を始めたばかりの頃は相場の下限付近に設定し、レビューが10件以上積み上がってから段階的に値上げする戦略が一般的です。

Q. 副業収入が年間いくらを超えたら確定申告が必要ですか?

副業収入が年間20万円を超える場合、原則として確定申告が必要です。会社員の方は本業の年末調整と別に、副業分の所得を申告します。国税庁やe-Taxの公式サイトに申告方法が掲載されており、freeeやマネーフォワードなどのクラウド会計ツールを活用すると収支管理と申告書作成が楽になります。

前田 壮一

この記事を書いた人

前田 壮一

元メーカー管理職・43歳でフリーランス転身

大手電機メーカーで品質管理を20年間担当した後、42歳でフリーランスに転身。中高年のキャリアチェンジや副業の始め方を、自身の経験をもとに発信しています。

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