税理士 オンライン 顧問|全国対応の月額1万〜3万円サービス比較

前田 壮一
前田 壮一
税理士 オンライン 顧問|全国対応の月額1万〜3万円サービス比較

この記事のポイント

  • 税理士 オンライン 顧問の相場は月額1万〜3万円が中心
  • Zoomやチャットで完結する全国対応サービスのメリット・デメリット
  • 43歳でフリーランスに転身した筆者がマクロデータで冷静に解説します

まず、安心してください。「税理士 オンライン 顧問」と検索された皆さんの多くは、「地元に頼れる税理士がいない」「対面の月次訪問って本当に必要なの?」「顧問料が高すぎて利益を圧迫している」といった悩みを抱えています。私も43歳でメーカーを辞めてフリーランスになったとき、まず最初に直面したのが「税理士をどう選ぶか」でした。住宅ローンはまだ20年残っており、子どもは中学と小学校。妻には「ちゃんと回るの?」と何度も聞かれました。だからこそ、税理士費用には1円もムダを出したくなかった。

結論から書きます。2026年現在、税務顧問サービスはオンライン化が進み、全国どこからでも月額1万円〜3万円程度で契約できる事務所が一気に増えました。対面訪問を前提とした昭和型の顧問契約(年商1,000万円程度の個人事業主で月額3万円〜5万円が相場でした)と比べると、コストは半分以下、対応スピードはむしろ速い、というのが多くのオンライン顧問の実態です。本稿では、オンライン税理士顧問の市場動向・料金相場・メリットとデメリット・選び方の実務ポイントを、43歳フリーランスの目線で皆さんに整理してお伝えします。

オンライン税理士顧問とは何か:マクロ視点で押さえる現状

「オンライン税理士」「クラウド顧問」「リモート税務顧問」と、呼び方は事務所によってバラバラですが、サービスの実体はおおむね同じです。Zoom・Google Meet などのWeb会議で月次面談を行い、チャットツール(Chatwork・Slack・LINE WORKS など)で日常の質問に答え、freee や マネーフォワード クラウド会計などのクラウド会計と連携して領収書・通帳・請求書をオンラインでやり取りする。これがオンライン税理士顧問の標準スタイルです。

「オンライン税理士」とは、顧問先と税理士の新しい顧問契約のスタイル。今まで、会計事務所と顧問先はお互いに訪問日時を設定し、会計事務所の担当者が顧問先に訪問するか、顧問先が会計事務所に訪問するというスタイルが主流でした。

この潮流が加速したのは、2020年のコロナ禍がきっかけです。緊急事態宣言で対面訪問が事実上不可能になり、税理士業界全体がリモート対応にシフトしました。freee の調査では、2020年時点で会計事務所のクラウド会計ソフト導入率は約30%程度でしたが、2024〜2025年には70%を超えていると言われています。さらに2023年10月のインボイス制度開始、2024年1月からの電子帳簿保存法(電帳法)への完全対応義務化が重なり、紙ベースの帳簿運用そのものが事実上維持困難になりました。

つまり、皆さんが今「オンライン税理士って大丈夫なのかな」と心配する必要は、ほとんどありません。むしろ、いまだに「FAX送ってください」「請求書はファイルにとじて月末持参してください」という昭和型の事務所のほうがレアになりつつあります。国税庁が公表している電子帳簿保存法に関する情報を見ても、税務行政自体が電子化前提に大きく舵を切っているのが分かります。

オンライン顧問が増えた3つの構造的背景

第1に、税理士業界の高齢化と人手不足です。日本税理士会連合会の登録者数は約8万人で推移していますが、平均年齢は60歳を超えていると言われ、若手税理士が圧倒的に不足しています。地方では「税理士の新規受付が3年待ち」というケースもあり、地元に縛られず全国の事務所から選べるオンライン顧問は、地方の事業者にとっては救世主です。

第2に、クラウド会計の普及です。freee と マネーフォワード が国内市場をけん引し、両社合わせて中小企業・個人事業主の会計ソフト市場で過半数のシェアを取っています。これにより「税理士が事業者の通帳や請求書を見るためにわざわざ訪問する」必要そのものが消滅しました。

第3に、事業者側の意識変化です。フリーランス・スモールビジネスのオーナーは、忙しい本業の合間に税理士と対面で2時間打ち合わせするより、チャットで5分で済ませたいという志向が圧倒的に強くなっています。

料金相場:月額1万円〜3万円が中心ゾーン

皆さんが最も気になるのは料金です。2026年5月時点の市場実勢を整理しておきます。

個人事業主・フリーランス向け

個人事業主・フリーランス向けの月額顧問料の中心ゾーンは月額9,800円〜25,000円です。一般的に以下のような価格帯になります。

  • 年商500万円未満:月額9,800円〜15,000円程度
  • 年商500万〜1,000万円:月額15,000円〜20,000円程度
  • 年商1,000万〜3,000万円:月額20,000円〜30,000円程度

これに別途、決算申告料が顧問料の4〜6か月分(年間料金の3分の1〜半分)で加算されるのが業界慣行です。たとえば月額15,000円の顧問契約なら、決算料は60,000円〜90,000円。年間トータルでは24万円〜27万円程度になります。

法人向け

法人向けは月次決算の有無や仕訳数で大きく変動します。

  • 売上3,000万円以下のマイクロ法人:月額20,000円〜30,000円
  • 売上3,000万〜5,000万円:月額30,000円〜40,000円
  • 売上1億円前後:月額40,000円〜60,000円

決算料は別途15万円〜25万円程度が中心です。対面型の昔ながらの会計事務所と比べると、オンライン特化型は概ね20〜40%安いという感覚に近いです。

なぜオンライン特化型は安いのか

理由はシンプルです。訪問にかかる移動時間・交通費・営業エリアの制約がなくなるため、税理士1人あたりが担当できる顧問先の数が増えるからです。対面前提の事務所では1人の担当者が20〜25件持つのが上限ですが、オンライン特化型では1人で40〜60件を回している事務所もあります。固定費が顧問1件あたりに圧縮されるので、料金を下げてもビジネスとして成立します。

ただし、ここで皆さんに正直にお伝えしたいことがあります。「月額3,980円から!」のような超低価格を全面に出した事務所は、内訳をよく確認してください。多くの場合、これは「記帳代行なし」「月次面談なし」「チャット相談は月3回まで」「決算料は別途20万円」というプランで、結果的に年間で見るとそこまで安くないケースが少なくありません。料金の安さだけで選ぶと、後で「思ったよりサポートが薄い」という不満につながりやすいので注意しましょう。

オンライン税理士顧問の5つのメリット

リサーチした上位記事に共通して挙げられているメリットを、私自身の体験を交えて整理します。

1. 全国どこの税理士でも選べる

これが最大のメリットです。地方在住の方ほど恩恵が大きい。私は神奈川県藤沢市に住んでいますが、フリーランス業界に詳しい税理士は東京都心に集中しています。対面前提だと選択肢は地元の数事務所に絞られますが、オンラインなら北海道の事務所でも沖縄の事務所でも契約できます。皆さんの業種に強い専門事務所(IT・クリエイター・医療系・建設業など)を全国から選べるのは決定的に大きな差です。

例えば、飲食業の税務調査には飲食業に特化した税務調査官がやって来ます。その調査に対応する担当者が飲食業に特化した人間でなければ「頼りないなぁ~」と感じるのではないでしょうか。松岡会計では新人の頃からそれぞれが得意分野を持ち、その分野に特化するように教育しています。もし、あなたの顧問税理士があなたの業界に精通していないなら、是非松岡会計事務所と比較してみてください。松岡会計事務所は、それぞれの分野のプロがチームとして連携することで「深く」「広い」サービスを展開する総合病院型の業種別特化型会計事務所です。

2. コミュニケーションが速い

これは契約してみないと実感しにくいのですが、本当に大きいです。対面前提だと「次の月次訪問のときに聞こう」と質問をため込みがちで、結果的に判断が1か月遅れます。オンライン顧問でChatworkやSlackが導入されている事務所だと、たいていの質問は当日中、遅くとも翌営業日には回答が返ってきます。「この経費って計上していい?」「インボイス登録した取引先からの請求書の処理方法は?」といった日常の疑問が即座に解決するので、経営判断が止まりません。

3. 顧問料が安い

前述の通り、対面型と比べて2〜4割安い水準が一般的です。年間ベースで10万円〜20万円のコスト削減になるケースもあります。

4. 移動時間・場所の自由

月次面談はZoomで自宅やコワーキングスペースから参加できます。私の場合、出張先のホテルから月次面談を受けたこともあります。事業者側だけでなく、税理士側も移動が要らないので、面談時間そのものに集中できるのが利点です。

5. クラウド会計との連携で記帳工数が激減

オンライン特化型の事務所はほぼ全社が freee またはマネーフォワードに精通しています。銀行口座・クレジットカード・電子マネー・請求書発行ツールを連携させれば、入力作業の70〜80%は自動化されます。残りの仕訳判断だけ税理士が確認するという分業体制が組めるので、記帳代行費用も抑えられます。

デメリットとリスク:契約前に必ず確認すること

メリットだけ並べると情報商材っぽくなってしまうので、デメリットも正直に書きます。

1. 顔の見える関係を築きにくい

完全リモートだと、税理士が「皆さんの事業をどこまで深く理解しているか」が見えにくくなる場面があります。特に経営相談や事業承継、組織再編といった重い相談は、対面で長時間議論したほうが進むことが多い。月に1回はオフィスや指定のカフェで対面する「ハイブリッド型」を選ぶ手もあります。

2. 税務調査の対応力に差が出やすい

税務調査が入った場合、税理士が現地に立ち会えるかどうかは大きな差になります。オンライン特化型の中には「税務調査は別料金、立ち会いは交通費全額自己負担」という事務所もあります。契約前に必ず「税務調査時の対応(料金・立会の有無)」を確認しましょう。

3. レスポンスのばらつき

「チャット即レス」と謳っていても、担当者が複数顧問先を抱えていれば1〜2日待たされることはあります。逆に、対面訪問月1回の事務所のほうが、月次訪問日にまとめて深く相談できる分、密度が高いケースもあります。レスポンスの早さは事務所文化次第なので、口コミや無料相談で実感をつかむことをおすすめします。

4. 自社の体制がデジタル化されていないと意味がない

これが意外な落とし穴です。皆さんの側がいまだに領収書を紙でファイリングし、銀行明細を月末に手入力している状態だと、オンライン税理士のメリットの大半は享受できません。顧問契約と並行して、クラウド会計の導入・銀行のオンラインバンキング化・電子レシートアプリの活用などを進める必要があります。

5. 全国対応とはいえ「商習慣の地域差」は残る

たとえば建設業の下請けの慣行、農業の補助金事情、地方の不動産取引の特殊性などは、地域特化の事務所のほうが詳しいことがあります。「全国対応 = どの地域の事情も詳しい」ではないので、皆さんの業種特性に合った専門性を持つ事務所を選ぶことが大事です。

オンライン税理士顧問の選び方:実務7チェックポイント

ここからは選び方の話です。料金表だけ見て契約すると失敗します。以下の7点を必ずチェックしてください。

1. 担当税理士の業種専門性

皆さんの業種(IT・クリエイター・飲食・建設・医療・士業など)を1日に何件担当しているか、ヒアリングしてください。「全業種対応」を謳う事務所より「○○業に特化」している事務所のほうが、節税の引き出しが多い傾向があります。

2. クラウド会計の対応範囲

freee / マネーフォワード のどちらに対応しているか。両対応か、片方のみか。皆さんがすでに片方を導入していれば、それに対応する事務所を選ぶのがスムーズです。

3. 月次面談の頻度と方法

月1回Zoomで30分なのか、四半期ごとなのか、必要時のみオンデマンドなのか。創業期は月1面談が安心ですが、安定期は四半期で十分というケースもあります。

4. チャット相談の制限と料金

「無制限」「月◯回まで」「メールのみ」など事務所ごとにルールが違います。日常の質問が多い業種(EC・スタートアップなど)は無制限プランを選ぶべきです。

5. 記帳代行の有無と料金

自社で記帳する「自計化プラン」と、税理士事務所に丸投げする「記帳代行プラン」では料金が大きく違います。記帳代行は月額顧問料に5,000円〜15,000円程度の上乗せが一般的です。

6. インボイス・電子帳簿保存法への対応

2023年〜2024年に法制度が大きく変わったため、最新の制度に深く対応している事務所を選びましょう。具体的には、適格請求書発行事業者登録の支援実績、電子取引データの保存ルール設計、JIIMA認証ソフトの導入支援などができるかです。

7. 税務調査の対応料金

これを最初に確認しない人が多いのですが、後で必ず効いてきます。立会日当の金額、リモート対応の可否、追徴があった場合のフォロー範囲などを事前に書面で確認してください。

ITツールの選び方とおすすめ運用フロー

オンライン税理士顧問を最大限に活用するには、皆さん自身のITツール環境を整えておく必要があります。

必須ツール

  • クラウド会計:freee または マネーフォワード クラウド会計
  • チャット:Chatwork / Slack / LINE WORKS のいずれか
  • Web会議:Zoom / Google Meet / Microsoft Teams
  • 書類共有:Google Drive / Dropbox / Box
  • 電子契約:クラウドサイン / GMOサイン

推奨運用フロー

  1. 日々の取引はクラウド会計に自動連携(銀行・カード・電子マネー)
  2. 領収書はスマホアプリで撮影してクラウド会計に取り込み
  3. 請求書はクラウド請求書発行ツールから直接発行・記帳連携
  4. 月初に税理士が月次レビュー、月中旬にZoomで月次面談
  5. 質問はその都度チャットで即時解決
  6. 決算前にZoomで決算対策ミーティング(節税策・予実差異の分析)
  7. 確定申告書はe-Taxで電子申告

このサイクルを回せば、皆さんが税理士に費やす時間は月1〜2時間程度に圧縮できます。

オンライン税理士顧問でよくある不安と回答

1. 一度も会わないのは不安では

「一度も顔を合わせない」状態は確かに不安です。多くのオンライン特化型事務所は、初回契約時にZoomで1〜2時間かけて事業ヒアリングを行います。さらに、年に1回は税理士が出張するか、皆さんが事務所を訪問する「年次対面ミーティング」を組み込むと安心感が増します。完全リモートが不安なら、最初から「ハイブリッド型」を選ぶのも合理的です。

2. データ流出が心配

会計データや通帳のスクリーンショットをクラウドでやり取りすることに不安を感じる方もいます。対策としては、(1) 二要素認証を必ず有効化する、(2) 共有ドライブはアクセス権限を最小限に設定する、(3) チャットには口座番号やパスワードを直接書かない、といった基本ルールを守れば、紙でやり取りするより安全性は高いです。郵便事故やFAX誤送信のほうが、実際にはリスクが大きい。

3. 担当が頻繁に変わるのが嫌

これは事務所の規模と方針で大きく異なります。少人数の事務所は代表税理士が継続担当することが多く、ある程度大きな事務所は担当替えがあります。契約前に「担当者の継続性」を必ず確認しましょう。

4. 税務調査の不安

オンライン顧問だからといって税務調査のリスクが上がるわけではありません。むしろ、クラウド会計で日々の仕訳が整理されているほうが、調査時の対応はスムーズです。重要なのは、契約時に「税務調査になった場合、対面立会してもらえるか」「日当はいくらか」を確認しておくこと。

5. 創業期だけど契約すべきか

これは皆さんに正直なところを書きます。創業1年目で売上が月10万円程度なら、まだ顧問契約は早いかもしれません。確定申告だけスポットで依頼する「単発申告プラン(7〜15万円)」で十分です。月商が30万円を超えてきた、または法人設立を考え始めたタイミングで、顧問契約を検討する流れが現実的です。

私の体験:オンライン税理士に切り替えて変わったこと

ここで少し私自身の話を書かせてください。私は43歳でメーカーを辞めてフリーランスになりました。最初の年は地元(藤沢)の対面型事務所と契約し、月額25,000円+決算料15万円(年間トータル45万円)を払っていました。月次面談は税理士の先生が自宅近くまで来てくれる形式で、安心感はあったのですが、「ITに弱い」「クラウド会計の仕訳ルールを毎回聞き直される」「副業フリーランスの実情をあまり把握していない」という不満が積み重なりました。

2年目に、フリーランス特化のオンライン事務所(都内拠点・全国対応)に切り替えました。月額15,000円+決算料8万円(年間トータル26万円)。コストは年間19万円下がり、Chatworkで質問するとほぼ当日中に回答が返ってくる。さらに、開業時に見落としていた「家事按分」の最適化、「小規模企業共済」と「経営セーフティ共済」の併用、「インボイス2割特例」の活用などを次々と提案してくれて、節税効果も大きくなりました。

正直なところ、最初の事務所がダメだったわけではなく、私の事業ステージとミスマッチだっただけです。皆さんも、契約初年度は様子を見て、ミスマッチを感じたら2年目に切り替える前提で考えると気が楽になります。税理士は一度契約したら一生変えられないわけではありません。

バックオフィス系の需要が急増している

オンライン秘書・アシスタントのお仕事では、経理代行・請求書発行・経費精算といったバックオフィス業務のオンライン化案件が増えています。これは、税理士をオンライン顧問に切り替えた事業者が、同時にバックオフィス全体をリモート化している証左です。税理士1人ではカバーしきれない「日々の事務作業」をオンラインアシスタントが受け持ち、税理士は税務判断と決算に集中するという分業体制が一般化しつつあります。

マーケティング業務との結びつき

AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で扱われるWeb広告運用・SNS運用などの案件は、経費の種類や勘定科目の整理が複雑です(広告費・販促費・外注費・支払手数料の按分など)。これらを正しく仕訳できる税理士が必要とされており、IT系・デジタルマーケ系に強いオンライン税理士の引き合いが強まっています。

クリエイター・士業の年収相場との比較

公認会計士、税理士の年収・単価相場を見ると、税理士業界全体の単価水準が分かります。一方、著述家、記者、編集者の年収・単価相場など、フリーランスのクリエイター系職種の単価とも比較しながら、顧問料の妥当性を判断するとよいでしょう。皆さんが個人事業主であれば、年商に対して2〜3%程度の税理士費用が一つの目安です。

経営顧問・外部CTO等とのセット活用

事業フェーズが上がってくると、税理士だけでなく経営顧問や外部CTOの活用も視野に入ります。経営顧問に資格は必要?中小企業診断士やMBAの有効性と「選ばれる顧問」の実態では、経営顧問の役割と税理士との役割分担を整理しています。また外部CTOの費用相場と役割|スタートアップを加速させる技術顧問の活用術では、技術顧問の費用相場を解説しています。税務顧問が「数字の参謀」だとすると、経営顧問は「事業戦略の参謀」、外部CTOは「技術戦略の参謀」という役割分担になります。

資格保有者の活躍領域

経営判断のサポート役として、中小企業診断士資格を持つ顧問は税理士と並ぶ存在感を持ちます。また、業種別の特殊知識として、医療事務のオンライン化を進める医院では医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)取得者と税理士の連携が必須になります。

業種特化型は今後ますます強い

作曲・編曲・効果音・ジングルのお仕事のような特殊業種では、印税収入・著作権収入・JASRAC関連の処理など、一般の税理士では対応できない領域が多くあります。こうしたニッチ業種に対応するオンライン税理士は、地理的制約から解放されたことで、全国の同業フリーランスを束ねて専門事務所として確立しつつあります。皆さんが特殊業種であればあるほど、オンライン税理士の選択肢が広がっていると言えます。

補助金・助成金の活用も視野に入れる

近年は補助金・助成金の活用に強い税理士のニーズも高まっています。送迎バス安全装置の設置補助金2026|介護施設の義務化対応と申請手順のように、業界ごとに固有の補助金制度が存在し、その申請には会計処理と一体化した対応が必要です。中小企業庁の中小企業向け支援策や経済産業省の補助金情報も日々更新されているため、これらをウォッチしてくれる税理士は事業者にとって心強いパートナーになります。

「オンライン税理士顧問」は手段、目的は事業の継続的成長

ここまで読んでいただいた皆さんに、最後にお伝えしたいことがあります。オンライン税理士顧問はあくまで「手段」です。目的は、皆さんの事業を継続的に成長させること、そして家族を守れる売上と利益を確保することです。月額1万5,000円のオンライン顧問でも、月額5万円の対面顧問でも、皆さんの事業ステージに合っていれば正解です。

よくある質問

Q. 税理士をつけた場合、領収書の整理までやってくれますか?

基本的には「別料金(記帳代行)」となります。顧問契約のみの場合は、あなたが入力した会計データを税理士がチェックする形が一般的です。丸投げしたい場合は、記帳代行まで含めた見積もりを取りましょう。

Q. 確定申告が終わった後の4月に税理士を探しても遅いですか?

むしろ、4月は税理士を探すのに最適な時期です。確定申告の繁忙期(2月〜3月)が終わった直後のため、税理士も時間に余裕があり、じっくりと相談に乗ってくれます。

Q. 年収が下がった場合、税理士を辞めることはできますか?

契約によりますが、通常は1ヶ月〜3ヶ月前の通知で解約可能です。ただし、税務の継続性を考えると、頻繁に税理士を変えるのは得策ではありません。

Q. クラウド会計ソフトを使っていれば税理士はいりませんか?

会計ソフトは「集計」はしてくれますが、「判断」はしてくれません。「この支出は経費になるか」「どの節税策が最適か」「インボイスのこの例外規定はどう適用されるか」といった法的・実務的な判断こそが、税理士の本質的な価値です。

前田 壮一

この記事を書いた人

前田 壮一

元メーカー管理職・43歳でフリーランス転身

大手電機メーカーで品質管理を20年間担当した後、42歳でフリーランスに転身。中高年のキャリアチェンジや副業の始め方を、自身の経験をもとに発信しています。

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