高室一

システムを導入しようとするときは、優秀なシステムエンジニアを擁する部署、あるいは外部の専門会社に委託して、業務内容を分析してもらうというのが一般的な手段だった。

その分析結果をもとに、効果的なシステムを設計するわけだ。
それは今でも同様だし、しぱらく先の未来も変化しないだろう。

しかしそれは、けっして安い買い物ではない。

場合によっては、投資に見合うだけの結果がえられず、ムダな出費に終わってしまうことだってある。

猫の手は今まで、その規模にかかわらず、さまざまな企業の基幹システム構築、コンサルティングに携わってきた。

そのなかには、週去にシステム化で失敗した経験をもつ企業もあった、そしてそこには、いくつかの共通した「悪い例」のあることに気づいた。

最も多い致命的な共通した失敗例
必要としていない、または視点のズレた機能が多すぎるシステムだ。

その１．
　開発者に業務の流れや、求めている機能がきちんと伝わっていない。
その２．
　開発会社の営業が単価を上げるために無理やり機能を追加したことに気付かない

本来システムを開発する場合、その責任者であるシステムエンジニアは、依頼主である企業の業務を正確に分析するだけでなく、その企業のだれよりも、業務について理解していなければならない。

そうでなけれぱ、企業の要求する本質を把握することはできないからだ。
そのうえで、システムエンジニアは、自らの経験をもとに「かくあるべき」という提案をしながら、作成する機能を抽出し、システムを構築していく。

これが猫の手の姿勢です。